【7月2日】日経平均は1,741円下落!AI・半導体株急落でキオクシア13%安

2026年7月2日(木) 東京市場まとめ
日経平均 68,733円 ▼1,741円(-2.47%)
米AI・半導体株の急落が波及。キオクシアが13%安、イビデンも9%超安と主力ハイテクが総崩れ。日経平均は4日ぶりの大幅反落となった。

本日の相場概況

2日の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶりに大幅反落し、終値は前日比1,741円81銭(2.47%)安の68,733円15銭で取引を終えました。前日の米国市場でエヌビディアやマイクロンといったAI・半導体関連株が大きく下落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が6%超下げたことが嫌気され、東京市場でも関連株に幅広く売りが波及しました。

とりわけ時価総額で国内最大級となったキオクシアホールディングスが前日比13%安と急落し、指数を大きく押し下げました。半導体製造装置や電子部品でもイビデンが9%超安となるなど、これまで相場を牽引してきたAI・半導体テーマに対する利益確定売りと選別の動きが鮮明となりました。一方で銀行・保険・自動車など景気敏感の内需・バリュー株には買いが入り、TOPIXは相対的に底堅く推移するなど、物色は二極化しました。

背景には、アップルが一部半導体で中国製の採用を検討していると伝わったことや、AI関連投資が「ピークアウト」するのではないかとの警戒感の再燃があります。過熱感の強かったハイテク株のバリュエーション調整という色彩が濃く、相場の柱が一時的に揺らいだ格好です。

主要マーケット指標

指標 終値/レート 前日比
日経平均株価 68,733.15円 -1,741.81円 (-2.47%)
USD/JPY 162.69円 円安・162円台
S&P500 (前日終値) 7,483.23 -0.22%
WTI原油先物 $67.95 $68前後で推移

※各数値はいずれも本日(または直近取引)のライブ市場データに基づきます。TOPIXはハイテク安の一方で内需株が支えとなり、日経平均に比べ下げ渋る展開でした。

マクロ・地政学の焦点

為替市場ではドル円が1ドル=162円台と、1986年以来およそ39年半ぶりの円安・ドル高水準で推移しています。日米金利差が意識されやすい地合いが続く中、当局による為替介入への警戒感もくすぶり、輸出関連には支援要因、一方で輸入インフレ・生活コスト面では逆風となる二面性があります。

原油(WTI)は1バレル$67.95前後で、中東情勢や需給観測をにらみつつ方向感を探る展開です。米国ではAI投資サイクルの持続性を巡る議論が過熱し、ハイテク主導で上げてきた米株にも高値警戒感が広がりつつあります。アップルの中国製半導体採用検討報道は、サプライチェーン再編と地政学リスクの両面から、日本の半導体関連企業の受注見通しにも影響しうる材料として注目されます。

セクター・主要銘柄コメント

本日の下落の主役はAI・半導体セクターでした。キオクシアHDは4〜6月期の売上高が1兆7,500億円規模との報道もありましたが、米SOX急落への連想売りが優勢となり13%安。イビデン、東京エレクトロン、アドバンテスト、ソシオネクストなど装置・部品株も軒並み下落しました。

対照的に、三菱UFJなどメガバンク、保険、商社、電力といったバリュー・ディフェンシブ銘柄には資金がシフトしました。円安メリットの大きい自動車株も相対的に底堅く、相場全体が総売りではなく「ハイテクからバリューへのローテーション」という性格を帯びた点が特徴です。

テクニカル分析

トレンド・移動平均線

日経平均は7万円台を回復していた水準から今日の大幅反落で68,733円まで押し戻され、5日移動平均線を明確に下回りました。中期の25日線は依然として上向きを保っており、目先は短期調整と中期上昇トレンドのせめぎ合いとなります。7万円の心理的節目を再び上抜けできるかが当面の焦点です。

RSI・MACD

RSI(14日)は過熱圏の70超から今日の急落で50台前半へと急低下し、短期的な過熱感はいったん解消されつつあります。MACDはヒストグラムが縮小に転じ、シグナルとのデッドクロス接近が意識される局面です。オシレーター系は「加熱一服・調整入り」を示唆しています。

出来高・サポート/レジスタンス

売り一巡で出来高は膨らみ、投げを伴う値幅の大きい下落となりました。下値メドは68,000円、次いで25日線が位置する67,000円台前半。上値抵抗は本日の急落の起点となった70,000円ちょうど、および直近高値の70,500円近辺を想定します。この間のレンジで需給が整理される可能性があります。

市場心理

投資家心理は「AI相場の一服」を巡って神経質になっています。これまでの上昇を主導したハイテク一辺倒の相場に対する反動が出た一方、押し目買い意欲も根強く、TOPIXが下げ渋ったことは全面安ではないことを示しています。恐怖指数(VIX)や信用取引の動向を見極めつつ、リスク許容度は慎重ながらも総崩れには至っていないと言えます。

明日の注目ポイント

  • 米ハイテク株・SOX指数の反発力 — 半導体株安が一巡するか、続落となるかが東京市場の方向を左右する。
  • キオクシア・イビデンなどAI・半導体主力株の自律反発の有無と出来高。
  • ドル円162円台での推移と為替介入への警戒感、当局者発言。
  • アップルの中国製半導体採用報道の続報とサプライチェーンへの影響。
  • 日経平均の70,000円奪回 vs 68,000円・25日線割れ、いずれのシナリオに傾くか。
  • 米国の経済指標・金利動向とAI投資持続性を巡る市場の受け止め。

投資戦略の展望

中期の上昇トレンド自体は崩れておらず、今回の下げは過熱感を伴ったハイテク株の調整局面と捉えられます。短期筋は戻りの鈍いAI・半導体株に飛びつくのではなく、指数が25日線近辺で下げ止まるかを見極めたいところです。中長期の投資家にとっては、押し目を分散して拾う好機になり得ますが、突っ込み買いは禁物で、SOX指数の底打ちと出来高の落ち着きを確認してからの段階的な対応が無難です。バリュー・内需への資金シフトが続くかも要チェックです。

チャート(TradingView)

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【免責事項】

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や投資手法を推奨するものではありません。記載の数値・情報には万全を期していますが正確性を保証するものではなく、投資に関する最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。

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