【7月3日】日経平均は1,011円上昇!米利上げ観測後退で3日ぶり反発

2026年7月3日(金) 東京株式市場 まとめ
日経平均 69,744.07円 (+1,010.92円 / +1.47%)

米国の追加利上げ観測が後退したことで投資家心理が改善し、日経平均は3営業日ぶりに反発。前日まで続いた半導体・AI関連の利益確定売りが一巡し、キオクシアが安値から急伸したことも相場を押し上げました。

本日のマーケット概況

3日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、終値は前日比1,010円92銭高(+1.47%)の6万9,744円07銭となりました。前日は米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派的な発言を受けて大きく下落しましたが、この日は過度な利上げ警戒が和らぎ、幅広い銘柄に押し目買いが入りました。値がさの半導体関連株がまちまちの動きとなるなかでも、指数寄与度の高い銘柄が底堅く推移し、上げ幅は一時1,100円を超える場面もありました。

取引開始直後は、前日の米国株市場でハイテク株が上値の重い展開となった流れを引き継ぎ、AI・半導体関連には持ち高整理や利益確定の売りが先行しました。しかし、前日終値6万8,733円近辺での押し目には着実に買いが入り、キオクシアが安値から急速に持ち直して上げ幅を拡大する展開になったことで市場心理が一気に改善。後場にかけては先物主導で上値を試す動きとなり、大引けにかけて高値圏を維持したまま取引を終えました。プライム市場の売買代金は連日で高水準を維持しており、短期資金の回転が引き続き活発であることを示しています。

主要マーケット指標

指標 前日比 / 水準
日経平均株価 69,744.07円 +1,010.92円 (+1.47%)
前日終値(7/2) 68,733.15円
ドル/円 161.18円 円安・ドル高基調
S&P 500(前日終値) 7,483.24 ほぼ横ばい
WTI原油先物 68.43ドル/バレル -0.38%
金(GOLD) 4,137ドル/トロイオンス +0.36%
米10年国債利回り 4.49% 高止まり

ドル/円は161円台での推移が続いており、円安基調が輸出関連企業の採算改善期待を支える構図に変化はありません。原油はWTIが1バレル68ドル台と落ち着いた水準で、ホルムズ海峡経由の供給が拡大するとの観測が上値を抑えています。金は1トロイオンス4,137ドル前後と高値圏を維持し、実物資産への根強い需要を映しています。

マクロ・地政学の焦点

今週の相場を大きく揺らしたのは、ポルトガル・シントラで開かれた国際会議におけるFRB高官のタカ派的なトーンでした。インフレの粘着性を警戒する発言が伝わると米長期金利が上昇し、金利上昇に弱いハイテク・グロース株が世界的に売られる場面がありました。しかし本日は、過度な引き締めを正当化しないとの見方が広がり、追加利上げ観測が後退。米10年国債利回りは4.49%近辺で高止まりしているものの、これ以上の急上昇は限定的との安心感が株式市場に戻りました。

地政学面では、中東情勢を巡る供給不安が和らぎつつある点が原油市場の落ち着きにつながっています。アラブ首長国連邦(UAE)が輸出を日量390万バレル超へ回復させたと伝わり、供給リスクプレミアムの剥落が進んでいます。エネルギー価格の安定は日本のようなエネルギー輸入国にとって企業コスト面でプラスに働き、インフレ再燃懸念を和らげる要因となります。

セクター・個別銘柄の動き

本日の物色は「半導体の選別」と「出遅れ銘柄への資金シフト」が同時に進む展開でした。キオクシアホールディングスは前日までの調整から一転して急反発し、連想買いが同業のメモリー関連にも波及。一方で、直近まで相場を牽引してきた一部のAI・半導体大型株には利益確定売りが出て、指数への寄与はまちまちとなりました。

業種別では、金利上昇一服を受けてグロース色の強い情報・通信やサービス関連が買い戻された一方、銀行など金利上昇メリット業種は上値が重くなりました。円安を追い風に自動車・機械などの輸出関連にも押し目買いが入り、全体としては幅広い業種が上昇する底堅い地合いでした。米国市場でクラウド事業の好調が伝わったメガテックの動向も、国内の関連銘柄のセンチメントを下支えしています。

テクニカル分析

トレンド

日経平均は3日ぶりの反発で25日移動平均線を再び上回り、中期上昇トレンドは維持されています。前日の急落で一時的に短期線を割り込みましたが、本日の大幅高で下値の堅さを確認した形です。7万円の大台が心理的な節目として意識されており、ここを明確に回復できるかが目先の焦点となります。

RSI・MACD

日足のRSI(相対力指数)は前日の下落で過熱感がいったん和らぎ、60%台前半まで低下した後に本日反発しました。買われ過ぎの警戒ゾーン(70%超)からは距離があり、上値追いの余地を残しています。MACDはシグナル線との乖離が縮小しているものの、依然としてゼロラインの上方で推移しており、基調としては強気優位の形状を保っています。

出来高・売買代金

プライム市場の売買代金は連日で高水準を維持しており、投資家の売買意欲は旺盛です。上昇局面で出来高を伴っている点はトレンドの信頼性を高める材料ですが、短期資金の回転が速く、日々の値動きが荒くなりやすい点には注意が必要です。

サポート・レジスタンス

下値のサポートは前日安値および25日移動平均線が位置する6万8,700円前後、その下は6万8,000円の節目です。上値のレジスタンスは本日の高値圏である6万9,900円〜7万円、これを突破すると直近高値の7万474円、さらに7万1,250円の最高値圏が視野に入ります。

市場心理

投資家心理は「押し目は買い」というスタンスが依然として優勢です。前日の急落局面でパニック的な投げ売りが広がらず、翌日には素早く買いが入ったことは、相場の底流にある強気心理の強さを示しています。もっとも、FRBの金融政策を巡る不透明感は残っており、金利動向に敏感な地合いが続いています。強気と警戒が交錯するなかで、個別材料に対する反応が大きくなりやすい相場環境と言えます。

明日の注目ポイント

  • 米国市場の動向:独立記念日の連休明けとなる米国株の反応、特にハイテク株が落ち着きを取り戻せるか。
  • 米長期金利:10年債利回りが4.5%近辺で高止まりするか、低下に転じるか。金利低下はグロース株の追い風。
  • ドル/円:161円台の円安が続くか。過度な円安進行は当局の口先介入リスクも意識される。
  • 半導体株の需給:キオクシアを起点とした半導体関連の反発が継続するか、再び利益確定売りに押されるか。
  • 7万円の攻防:心理的節目の7万円を明確に回復し、最高値更新トレンドに復帰できるか。
  • 原油・商品市況:WTIが68ドル台で安定を保つか。エネルギー価格の落ち着きはインフレ懸念の後退材料。

今後の戦略展望

目先は7万円の大台回復と最高値更新トレンドへの復帰が焦点となります。中期的な上昇基調は崩れておらず、金利上昇一服・円安・企業業績の底堅さという構図が続く限り、押し目は買い場となりやすい地合いです。一方で、FRBの政策スタンスを巡る不透明感や、半導体・AI関連の高値圏でのボラティリティ拡大には引き続き警戒が必要です。一点集中を避け、上昇の裾野が広がる局面では出遅れセクターにも目を配る分散的なスタンスが有効でしょう。短期的な急変動に振り回されず、下値サポートを意識したリスク管理を徹底しながら、トレンドフォローを基本に据えるのが賢明と考えます。

チャート(TradingView)

日経225 (INDEX:NKY)

ドル/円 (FX:USDJPY)

S&P 500 (FOREXCOM:SPXUSD)

▶ YOUTUBE CHANNEL
投資ナオゴロン

毎日の相場解説・銘柄分析・投資戦略を動画でお届けしています。チャンネル登録・高評価で応援よろしくお願いします!

▶ チャンネルを見る @toushi-naogoron

【免責事項】

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や投資手法を推奨するものではありません。相場に関する記述は執筆時点の情報・見解に基づくものであり、その正確性・完全性を保証するものではありません。株式投資には価格変動リスクがあり、元本を割り込む可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任において行ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました