【6月25日】日経平均は3,191円上昇!マイクロン好決算で半導体株が急騰

2026年6月25日(木) 東京株式市場 まとめ
日経平均 72,366円34銭
前日比 +3,191円37銭 (+4.61%)
米マイクロン好決算でAI・半導体株が急騰、3日ぶり反発で史上最高値を更新

本日の市場サマリー

25日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに大幅反発し、終値は前日比3,191円37銭(4.61%)高の72,366円34銭と、3日ぶりに史上最高値を更新しました。上げ幅は歴代4位の大きさで、取引時間中には一時3,400円を超える場面もありました。前日までの2日間で約3,200円下落していた反動も加わり、押し目を待っていた投資家の買いが一気に流入した格好です。

相場急騰の最大のきっかけは、米半導体メモリ大手マイクロン・テクノロジーが米国時間24日夕に発表した決算でした。2026年3〜5月期は売上高・純利益がいずれも市場予想を大幅に上回り、AI向けの高帯域メモリ(HBM)需要が業績をけん引。さらに次の6〜8月期の売上高見通しも市場予想を大きく上回り、時間外取引で同社株が急伸しました。この「満点以上」とも評された内容を好感し、東京市場でもAI・半導体関連株を中心に幅広い銘柄に買いが波及。キオクシアホールディングスは一時15%高となるなど、メモリ・半導体製造装置関連が物色の中心となりました。

もっとも、上昇は半導体・AI関連に集中した側面が強く、TOPIX(東証株価指数)はディフェンシブ系や内需株の一部が伸び悩んだことで日経平均ほどの上昇率にはならず、指数間の格差(NT倍率の拡大)が改めて意識される一日となりました。為替市場では円相場が161円台半ば(ややドル安・円高)で推移し、為替面からの押し上げ効果は限定的でしたが、半導体株の力強さがそれを補って余りある展開でした。

主要マーケット指標

指標 水準 前日比 / コメント
日経平均株価 72,366.34円 +3,191.37 (+4.61%)
S&P 500 (6/24終値) 7,358.22 -0.10% マイクロン決算待ちで小動き
ドル円 (USD/JPY) 161円台半ば 161円台半ば、ややドル安・円高
WTI原油先物 (6/24) 70.34ドル 一時70ドル割れ、3/2以来の安値圏

※指標値はいずれも本稿執筆時点で確認できた直近のWebデータに基づきます。米国指標は24日終値ベースのため、25日のマイクロン決算を受けた米株の反応は本日の東京時間には織り込み途上である点にご留意ください。

マクロ・地政学の焦点

原油市場では、中東情勢の緊張緩和観測を背景にWTI原油先物が一時1バレル=70ドルを割り込み、3月2日以来の安値圏まで下落しました。ホルムズ海峡を通過するタンカーの動きが平常化に向かったとの報道が売り材料となり、エネルギー供給不安の後退は世界的にインフレ・コスト面で追い風と受け止められています。原油安は日本のような資源輸入国にとって企業収益・実質購買力の両面でプラスに働きやすく、株式市場のリスク選好を下支えする一因となりました。

米国では日本時間25日夜に5月の個人消費支出(PCE)物価指数、耐久財受注、1〜3月期GDP改定値といった重要指標の発表が控えています。とりわけFRBが重視するPCEデフレーターの結果次第で、米金利・ドル円・ハイテク株のボラティリティが高まる可能性があります。週明け以降はECBフォーラム(シントラ)や月末・四半期末のリバランス、7月1日の日銀短観なども控えており、イベント通過に伴う需給の振れにも注意が必要です。

セクター・個別株の動き

本日の主役は紛れもなく半導体・AI関連でした。マイクロン決算が示したHBM需要の力強さは、メモリのみならず半導体製造装置や検査・材料関連にまで物色を広げました。キオクシアホールディングスが一時15%高となったほか、半導体製造装置の主力銘柄、シリコンウエハー関連、半導体材料・後工程関連などが軒並み大幅高。AIデータセンター投資の持続性への期待が改めて買い安心感につながりました。

一方で、上昇がハイテク・グロースに集中した反面、ディフェンシブ性の高い食品・医薬・電力ガスや、相対的に出遅れた内需・小売の一部は伸び悩みました。指数寄与度の高い値がさ半導体株が日経平均を強烈に押し上げた結果、TOPIXとの上昇率格差(NT倍率の上昇)が拡大した点は、相場の幅(裾野)という観点では留意したいところです。利益確定売りを吸収しながら高値を切り上げられるか、明日以降の物色の広がりが焦点となります。

投資主体別売買動向(投資部門別売買状況)

東京証券取引所は毎週木曜日(第4営業日)の午後に、前週分の投資部門別売買状況(現物・東名2市場合計)を公表します。海外投資家・個人・信託銀行といった主体ごとの売り越し/買い越しは、相場のトレンドの担い手を読み解くうえで最重要の需給データです。近年の日本株上昇局面では海外投資家の買い越し基調が相場を主導してきた一方、個人投資家は値上がり局面で利益確定の売り越しに回りやすい傾向が続いてきました。

【データ精査に関するお断り】 本稿執筆時点では、今回の対象週(直近公表週)に対応する海外投資家・個人・信託銀行の差し引き(億円)および連続週数について、年・週ラベルの整合性を確認できる信頼できるライブ・データを特定できませんでした。検索結果には過年度(特に前年同時期)の数値が混在しており、誤った数字を掲載するリスクがあるため、本号では具体的な金額・連続週数の記載を見送ります(数値の捏造は行いません)。確定値はJPX公式の「投資部門別売買状況」ページ(週間)でご確認ください。次回以降、整合性を確認できた時点で改めて反映します。

テクニカル分析

トレンド

日経平均は史上最高値を更新し、中期トレンドは明確な上昇基調を維持しています。6月15日に69,000円台へ急伸して以降、72,000円台での高値圏もみ合いが続いており、本日の急反発で再び上値追いの形に復帰しました。25日移動平均線・75日移動平均線はいずれも右肩上がりで、両線の上方かい離が拡大している状態です。

RSI・MACD

4.61%もの急騰を受け、短期のRSI(相対力指数)は70を超える「買われすぎ」ゾーンへ再び浮上したとみられます。過熱感は意識されるものの、こうした強いモメンタム相場では買われすぎが即座に反落を意味しないことも多く、過熱の解消が「時間調整(高値もみ合い)」で進むか「価格調整(押し目)」で進むかが当面の注目点です。MACDは前日までの下落で上昇の勢いがいったん鈍っていましたが、本日の大陽線でゴールデンクロス方向への回帰が期待されます。

出来高・売買代金

急騰局面で売買代金は高水準に膨らみました。半導体・AI関連への資金集中で値がさ株の商いが活発化しており、上昇に出来高が伴っている点はトレンドの信頼性を高める材料です。ただし戻り待ちの売りや利益確定売りも厚いゾーンに入りつつあるため、出来高を伴った陰線が出た場合は短期的な調整シグナルとして警戒したいところです。

サポート・レジスタンス

上値メドは直近高値圏の72,800円前後(6月22日の高値72,831円近辺)、その上は心理的節目の73,000円が意識されます。下値メドは心理的節目の71,000円、続いて25日移動平均線が位置するとみられる70,000円台前半、さらに大台の70,000円が下支えとして意識されます。70,000円を明確に割り込まない限り、押し目買い優勢の地合いは維持されやすいと考えられます。

市場心理

前日までの調整で慎重姿勢に傾いていた投資家心理は、マイクロン決算という明確な好材料で一気に強気へ振れました。AI投資の持続性に対する懐疑論がくすぶるなかでの「実需に裏打ちされた好決算」は、テーマの賞味期限を巡る不安を和らげる効果が大きかったといえます。一方で、上昇が半導体一色に集中したことや、急騰直後の過熱感から「高値づかみ」を警戒する声も根強く、強気と慎重が同居する神経質な地合いが続きそうです。

明日の注目点

  • 米国の主要指標(5月PCE物価指数・耐久財受注・1〜3月期GDP改定値)の結果と、それを受けた米金利・ドル円の反応
  • マイクロン決算を消化した後の米半導体株(SOX指数)・ナスダックの動向と、東京市場のAI・半導体株への波及
  • 6月東京都区部消費者物価指数(CPI、26日朝発表)と国内インフレ・日銀政策観測への影響
  • 本日の急騰に対する利益確定売り・戻り待ちの売り圧力と、72,800〜73,000円の上値抵抗を突破できるか
  • ドル円相場(161円台)の方向感と、円高進行時の輸出関連・半導体株への影響
  • 月末・四半期末を控えたリバランス需給と、配当・優待の権利付き最終売買日(26日)に絡む売買

戦略展望

基本シナリオは「押し目買い継続」です。AI・半導体というテーマの実需が決算で再確認されたこと、原油安がインフレ・コスト面の追い風になっていることから、中期の上昇トレンドは崩れていないと判断します。ただし本日の急騰で短期的な過熱感が高まっているため、新規の追随買いは高値づかみのリスクを伴います。短期目線では71,000円前後までの押し目を待つ、あるいは打診的に分割で買い下がる戦略が現実的でしょう。半導体一極集中の反動で物色が手薄なセクターへローテーションが起きる可能性もあり、出遅れ内需・好業績バリュー株への目配りも有効です。米PCEや東京CPIなどイベントを通過するまでは、ポジションサイズを抑え、急変動に備えたリスク管理を徹底したいところです。

チャート(TradingView)

日経225 (INDEX:NKY)

ドル円 (FX:USDJPY)

S&P 500 (FOREXCOM:SPXUSD)

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【免責事項】 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や投資手法を推奨するものではありません。記載した数値・データは執筆時点で確認できた情報に基づいており、正確性・完全性を保証するものではありません。投資に関する最終的な判断は、利用者ご自身の責任と判断において行ってください。

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