【11月2日】日経平均208円安の6万3081円、キオクシア急落も東エレク高で下げ渋る

株
2026年11月2日(月) 東京市場クローズ
日経平均 63,081.86円 -208.25円 (-0.33%)

前週末30日の米国市場はインテルとアマゾンの決算をきっかけにAI・半導体株が売られ、SOX指数は7.20%安と急落しました。東京市場では決算が嫌気されたキオクシアHDが15.8%安と急落し、日経平均は一時577円安の6万2,712円まで下落。それでも好決算の東京エレクトロンとアドバンテストが買われ、2銘柄で日経平均を約445円押し上げて、一時は前週末比プラスに浮上しました。ただ3日は文化の日で休場、4日に米中間選挙の大勢判明を控えて後場は失速し、終値は208円25銭安の6万3,081円86銭と続落です。東証プライムの値下がりは1,011銘柄と全体の約65%を占め、TOPIXは0.88%安と日経平均より大きく下げました。

本日の相場概況

まず前週末30日(金)の米国市場を確認します。NYダウは572.25ドル(1.09%)安の51,770.31ドル、S&P500は140.32ポイント(1.82%)安の7,580.07、ナスダック総合は747.73ポイント(2.86%)安の25,437.00と主要3指数がそろって続落しました。半導体株指数SOXは829.40ポイント(7.20%)安の10,688.80と急落しています(ダウ・ナスダック・SOXは株探・米国株、S&P500は米国ヤフー・ファイナンスの値)。株探によれば、インテルは10〜12月期の売上高見通しが市場の期待に届かず、一時30%を上回る下落と約50年ぶりの下落率を記録しました。株探掲載のフィスコ記事は、アマゾンとインテルの決算でAI投資の採算への警戒が強まり、他の大手クラウド企業や半導体株にも売りが広がったと伝えています。

日経平均は318円09銭安の6万2,972円02銭で寄り付き、直後に6万2,712円91銭(前週末比577円20銭安)まで下げました(フィスコ)。前週末の引け後に決算を発表したキオクシアHDが急落した一方、同じく好決算を発表した東京エレクトロンや、受注見通しを引き上げたレーザーテックに買いが入り、前場中盤には一時プラスに転じています。後場も13時半ごろに本日の高値6万3,615円32銭(前週末比325円21銭高)を付けましたが、祝日の休場と米中間選挙を前に様子見が強まり、引けにかけて再びマイナス圏に沈みました(フィスコ)。株探の大引け記事は、米株価指数先物でナスダック100が上昇したことや韓国KOSPIが高かったことも支えになったとしています。TOPIXは34.79ポイント(0.88%)安の3,930.28と続落しました。

主要マーケット指標

指標 数値 前日比
日経平均株価 63,081.86円 -208.25円 (-0.33%) 続落
日経平均 始値 / 高値 / 安値 62,972.02 / 63,615.32 / 62,712.91 高値は前日比+325.21円、安値は-577.20円
寄り付きのギャップ -318.09円 (-0.50%) 前場中盤と後場に一時プラス圏
ローソク足の形 実体109.84円の陽線 上ヒゲ533.46円 / 下ヒゲ259.11円
日中値幅 902.41円 前日の1,877.62円から縮小
TOPIX 3,930.28 -34.79 (-0.88%) 続落
TOPIX 始値 / 高値 / 安値 3,942.50 / 3,951.89 / 3,924.84 実体12.22の陰線。高値でも前日終値に届かず
NT倍率 16.050倍 前日15.962倍から+0.088
東証プライム 売買代金 約7兆6,403億円 前日の約8兆4,659億円から9.8%減
東証プライム 売買高 約23億2,819万株 前日の約24億9,911万株から6.8%減
1株あたり平均約定単価 約3,282円 前日の約3,388円から低下
東証プライム 値上がり/値下がり 505銘柄 / 1,011銘柄 変わらず36銘柄。値下がりは約65%。前日は807/714
東証33業種 上昇/下落 10業種 / 23業種 前日は16/17
業種別 上昇率1〜5位 ガラス・土石製品 +3.05% 以下 食料品+1.34%、電力・ガス業+0.88%、陸運業+0.87%、ゴム製品+0.74%
業種別 下落率1〜5位 倉庫・運輸関連業 -5.54% 以下 サービス業-3.66%、精密機器-3.09%、非鉄金属-2.24%、銀行業-2.08%
日経平均の構成銘柄 値上がり/値下がり 89銘柄 / 135銘柄 寄与度は値上がり計+605.17円 / 値下がり計-813.42円(フィスコ)
マイナス寄与 上位 キオクシアHD 約-150円 以下 リクルートHD-124円、SCREEN-58円、ソフトバンクG-57円、京セラ-43円(フィスコ)
プラス寄与 上位 東京エレクトロン 約+248円 以下 アドバンテスト+196円、レーザーテック+41円、NGK+17円、第一三共+14円(フィスコ)
東証プライム 値上がり率上位 丸文 +22.5% 以下 ストライクG+21.2%、ビジネスブレイン太田昭和+14.6%、中国電力+13.2%、宝HD+11.3%(株探)
東証プライム 値下がり率上位 SCREEN -19.0% 以下 eBASE-17.9%、栗田工業-17.7%、キオクシアHD-15.8%、三菱倉庫-14.0%(株探)
ストップ高 / ストップ安 10銘柄 / 4銘柄 一時を含む(全市場・ETF/REIT除く)。ストップ高で引けたのは7銘柄、ストップ安の4銘柄はすべてストップ安で引け
東証グロース市場250指数 773.70 -6.83 (-0.88%) 3日続落(フィスコ)
米ドル/円 157円84銭前後 16時時点(株探)。前週末午後5時比29銭のドル高・円安
日経平均VI 35.72 +1.90 (+5.62%)。高値36.05(フィスコ)
東証プライム 騰落レシオ(25日) 87.30% 前日93.26%から低下。100%が中立の目安(株探)
NYダウ (10/30終値) 51,770.31 -572.25 (-1.09%)
S&P 500 (10/30終値) 7,580.07 -140.32 (-1.82%)
ナスダック総合 (10/30終値) 25,437.00 -747.73 (-2.86%)
SOX指数 (10/30終値) 10,688.80 -829.40 (-7.20%) 続落
韓国KOSPI 5,859.08 +128.34 (+2.24%) 反発(株探)
日経225先物 夜間取引 63,120円で寄り付き 日中清算値63,260円比-140円。現物終値比+38.14円(株探)
日経平均 5日線からの乖離 -0.89% 5日線 63,650.80。568円94銭下(前日は-0.29%)
日経平均 25日線からの乖離 -4.37% 25日線 65,961.94。2,880円08銭下(前日は-4.24%)
日経平均 75日線からの乖離 -3.98% 75日線 65,699.53。2,617円67銭下(前日は-3.77%)
日経平均 200日線からの乖離 +2.02% 200日線 61,835.73。1,246円13銭上(前日は+2.44%)
日経平均 一目均衡表の雲 65,028.57 〜 65,238.96 終値は雲の下端を1,946円71銭下回る(前日は1,738円下)
日経平均 転換線 / 基準線 63,433.62 / 66,130.61 終値は転換線を351円76銭下回る。基準線は3,048円75銭上
日経平均 ボリンジャーバンド(25日) -1σ 63,374.50 / -2σ 60,787.07 終値は-1σを292円64銭下回る
日経平均 RSI (14日) 41.1 前日の41.8から0.7ポイント低下
日経平均 MACD / シグナル -883.2 / -656.6 ヒストグラムは-251.2から-226.6へ縮小
日経平均 52週高値からの距離 -9,749.87円 (-13.39%) 52週高値 72,831.73 (6/22)。前日は-13.10%
TOPIX 5日線 / 25日線 3,977.54 / 4,055.25 終値は5日線を47.26下回り、25日線を124.97下回る
TOPIX 75日線 / 200日線 4,063.08 / 3,888.40 終値は75日線の-3.27%、200日線の+1.08%
TOPIX 一目均衡表の雲 / 転換線 4,039.72 〜 4,065.83 / 3,990.23 終値は雲の下(下端から-109.44)で8日連続。転換線も59.95下回る
TOPIX ボリンジャー -2σ 3,920.24 終値は-2σの10.04上。安値3,924.84も-2σの手前
TOPIX RSI (14日) / MACD 37.4 / -34.3 (シグナル-24.3) RSIは前日40.6から低下。ヒストグラムは-8.3から-10.0へ拡大
注記: 日経平均・TOPIXの終値・前日比・四本値は株探の当日日足で、株探の大引け記事(東京株式・大引け、日経平均 大引け)と株探掲載のフィスコ記事(クロージング・寄与度ランキング)の値と一致することを確認しました。東証プライムの値上がり値下がり銘柄数・売買代金・売買高は株探の大引け記事による概算値、業種別騰落率は株探掲載のフィスコ記事(東証業種別ランキング)、寄与度は株探掲載のフィスコ記事(日経平均寄与度ランキング)の概算値です。値上がり率・値下がり率上位は株探の各ランキング、ストップ高安は株探のデータから当サイトが集計、騰落レシオは株探の「相場の体温計」、日経VIと東証グロース市場250はフィスコの記事、KOSPIと日経225先物は株探の記事、ドル円は株探の16時時点の値です。米国指数は10月30日(現地時間)の終値で、ダウ・ナスダック・SOXは株探・米国株、S&P500は米国ヤフー・ファイナンスの値です(ダウ・ナスダック・SOXも同サイトの値と一致することを確認)。NT倍率・移動平均・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・一目均衡表・乖離率・上ヒゲ下ヒゲ・値幅・ギャップ・平均約定単価・前日比の増減率は、株探の確定日足300本から当サイトが計算した値です(これらは推定であり確定値ではありません。算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります)。テーブルの色は日本式表記(上昇=赤/下落=緑)に従っています。

マクロ・地政学の視点

本日も相場の出発点は、米国で続く「AI投資は回収できるのか」という疑問です。株探によれば、インテルの急落は約50年ぶりの下落率で、ほかのAI・半導体銘柄も軒並み売られました。株探掲載のフィスコ記事は、AIスタートアップのアンソロピックが新規株式公開の直後に「投資不適格」の信用格付けを受ける見通しだと投資会社ブラックストーンが投資家に警告した、との報道もAI投資への警戒を強めたと伝えています。一方でアジアでは韓国KOSPIが128.34ポイント(2.24%)高の5,859.08と反発し(株探)、米株価指数先物のナスダック100も日中は上昇していました(株探)。

最大のイベントは、日本時間3日に投開票が行われる米中間選挙です。株探によれば、結果は4日の東京市場の取引時間中に順次明らかになる見通しです。株探の為替見通しは、下院は民主党が優勢との見方が多く上院の結果が注目されていること、民主党が勝てば歳出拡大に歯止めがかかるとの見方から米金利の低下・ドル安につながるとの観測があることを紹介し、4日の為替は荒れる展開も予想されるとしています。同見通しのドル円の予想レンジは1ドル=156円50銭〜158円80銭です。

為替は1ドル=157円台後半でした。株探によれば午後4時時点は157円84銭前後で、前週末午後5時比29銭のドル高・円安。日中は一時158円00銭近辺まで上がったものの、ドル買いが一巡すると伸び悩みました(株探)。米国では今晩(日本時間3日0時)に10月のISM製造業景況指数、3日に9月のJOLTS求人件数と製造業受注、AMDの7〜9月期決算が予定されています(株探)。

セクター・個別銘柄の動き

東証33業種のうち上昇は10業種、下落は23業種でした。上昇率の上位はガラス・土石製品+3.05%、食料品+1.34%、電力・ガス業+0.88%、陸運業+0.87%、ゴム製品+0.74%。下落率の上位は倉庫・運輸関連業-5.54%、サービス業-3.66%、精密機器-3.09%、非鉄金属-2.24%、銀行業-2.08%です(株探掲載のフィスコ記事)。ガラス・土石はNGK(+10.9%、今期業績予想の上方修正と配当の大幅増額)や日本電気硝子(+6.1%)、倉庫・運輸は三菱倉庫(-14.0%、今期利益を下方修正)の影響が大きく出ました(株探)。株探の大引け記事によれば、メガバンクもそろって下げ、値下がり率上位にはプロクレアHD・愛媛銀行・四国銀行など地方銀行も並んでいます。

本日の主役は、前週末の引け後に決算を発表した半導体関連株で、反応がくっきり分かれました。キオクシアHDは2,125円安の11,345円(-15.8%)と急落し、1銘柄で日経平均を約150円押し下げました(フィスコ)。フィスコによれば、7〜9月期の営業利益は1兆9,947億円と前年同期の23.2倍で市場予想を小幅に上回りましたが、10〜12月期の見通し(Non-GAAP営業利益2兆円)が前四半期とほぼ横ばいで、2兆3,000億円程度とみられていた市場予想を下回りました。株探は、10月23日に付けた直近安値11,380円を下回ったことに触れています。SCREENも7〜9月期の営業利益402億円(+82.0%)が市場予想の420億円程度に届かず、2,157円安の9,218円(-19.0%)とプライムの値下がり率トップでした(フィスコ・株探)。

反対に東京エレクトロンは491円高の10,005円(+5.2%)で、1銘柄で日経平均を約248円押し上げました(フィスコ)。フィスコによれば、7〜9月期の営業利益は2,954億円(+86.4%)と市場予想の2,600億円程度を上回り、これまで非開示だった通期予想は1兆1,690億円(+87.1%)と1兆円程度の市場予想を大きく超えました。上限1,500億円(発行済み株式の1.1%)の自社株買いも発表しています。アドバンテスト(+910円)と合わせた2銘柄で約445円の押し上げです。レーザーテックは7〜9月期の営業利益が158億円(-41.0%)と市場予想を下回ったものの、27年6月期の受注見通しを3,000〜4,000億円から4,000〜5,000億円に引き上げ、3,020円高の40,720円(+8.0%)と買われました(フィスコ)。

半導体以外では、リクルートHDが1,230円安の17,970円と1銘柄で約124円の押し下げ(フィスコ)。HOYA(-1,435円)、ソフトバンクG(-71円)、イビデン(-314円)、TDKも安く、京セラは株探によれば7〜9月期の営業利益が29%減と落ち込み、161円安の3,269円でした。上昇した側ではパナソニックHD(+5.4%)が今期業績・配当予想の増額修正を好感され、第一三共(+5.0%)は第2四半期の営業利益が34%増と伝わりました(株探)。中国電力は上期が経常赤字だったものの年間配当を30円から40円に引き上げて13.2%高、コカ・コーラBJHは悪天候の中で1〜9月期の増益を確保して11.2%高です(フィスコ・株探)。

ストップ高・ストップ安

本日のストップ高は10銘柄、ストップ安は4銘柄でした(全市場、取引時間中に一時付けた銘柄を含む、ETF/REIT除く)。ストップ高で引けたのはウェルディッシュ・monoAI・ニチダイを除く7銘柄、ストップ安の4銘柄はいずれもストップ安で引けました(株探のデータから当サイトが集計)。東証プライムでは丸文とストライクグループがストップ高、栗田工業とeBASEがストップ安です。

ストップ高(10銘柄)

銘柄(コード) 市場 終値(円) 騰落率(%) PTS終値比(%) 材料
丸文(7537) 東証プライム 2,180 +22.47 +1.15 ストップ高で引け、上場来高値。上半期が計画を大幅に上回り、通期営業利益予想を78億円から98億円に、年間配当を77円から100円に引き上げ(株探掲載のフィスコ記事)
ストライクグループ(6196) 東証プライム 1,713 +21.23 +2.51 ストップ高で引け。27年9月期は連続最高益の計画で、上限5.2%の自社株買いも(株探)
HODL1(2345) 東証スタンダード 112 +36.59 +20.98 ストップ高で引け。13時に「AIセキュリティ対策エージェント」の実用化に関する開示。株探のランキングでは仮想通貨関連
PEGASUS(6262) 東証スタンダード 673 +17.45 +14.86 ストップ高で引け。2日連続。10月30日発表の大幅増配計画(未定だった配当を50円に)が引き続き材料(株探)
テクノホライゾン(6629) 東証スタンダード 1,047 +16.72 +1.05 ストップ高で引け。27年3月期の営業利益予想を上方修正し、過去最高の更新幅を上乗せ(株探)
ERTH Group(6072) 東証スタンダード 1,107 +15.67 +16.71 ストップ高で引け。新株予約権で資金を調達し、バリュー投資事業を始める(株探)
AIAIグループ(6557) 東証グロース 905 +19.87 -2.76 ストップ高で引け。2日連続。10月30日に今期経常を2倍に上方修正し初配当を発表(株探)
ウェルディッシュ(2901) 東証スタンダード 84 +21.74 -3.57 一時ストップ高。株探のニュース見出しから材料は確認できず
monoAI(5240) 東証グロース 162 +13.29 -1.23 一時ストップ高。株探のランキングでは人工知能関連。当日の材料は確認できず
ニチダイ(6467) 東証スタンダード 375 +8.38 -0.27 後場終盤に一時ストップ高。15時に今期経常を6.6倍に上方修正し、配当も2円増額(株探)

ストップ安(4銘柄)

銘柄(コード) 市場 終値(円) 騰落率(%) PTS終値比(%) 材料
栗田工業(6370) 東証プライム 4,647 -17.71 +0.82 ストップ安で引け。2日連続。10月30日発表の工事損失計上による今期純利益の大幅下方修正が引き続き材料(株探)
eBASE(3835) 東証プライム 368 -17.86 -2.17 ストップ安で引け。従来予想から一転、営業減益に下方修正(株探)
バリュエンス(9270) 東証グロース 1,267 -24.00 -0.93 ストップ安で引け。公募増資と株式売出しを発表し、希薄化懸念が広がる(株探)
アドウェイズ(2489) 東証スタンダード 310 -20.51 未約定 ストップ安で引け。14時30分に今期最終を40%下方修正し、配当も減額(株探)

ストップ高のうちHODL1(+20.98%)、ERTH Group(+16.71%)、PEGASUS(+14.86%)はPTSでもさらに上昇しています。PEGASUSとAIAIグループは前営業日に続いて2日連続のストップ高、栗田工業は2日連続のストップ安です。東証プライムの丸文・ストライクグループ・栗田工業・eBASEは、PTSでは終値から±3%以内にとどまっています。

PTS(私設取引システム)の値は、11月2日17時19分〜17時32分の取得時点に付いていた直近の価格です。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。

主要銘柄の決算と決算後のPTS

株探の決算速報によれば、本日は57社が決算や業績予想の修正を発表しました。このうち東証プライムかつ時価総額1,000億円以上の20社を下の表にまとめます。決算の要点は株探の見出しの範囲で記載しており、PTSは16時30分以降に付いた価格のみを「決算後のPTS」としています。本日は住友商事(13時)・JAL(12時)・SBIホールディングス(10時10分)など取引時間中に発表した企業も多く、15時30分より前に発表した企業の終値には発表内容がすでに反映されています。「未約定」は、16時30分以降にPTSで売買が成立していないことを示します。

銘柄(コード) 時価総額(億円) 決算の要点(株探の見出し) 終値(円) PTS(円) PTS終値比(%)
住友商事(8053) 79,573 今期最終を6%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も実質10%増額(13時) 1,664.5 1,669 +0.27
京セラ(6971) 46,390 上期最終が32%増益で着地・7-9月期は30%減益(15時) 3,269 3,269 +0.00
商船三井(9104) 27,516 今期経常を31%上方修正(15時30分) 7,579 7,579 +0.00
SBIホールディングス(8473) 18,638 上期最終は39%増益で着地、未定だった今期配当は110円実施(10時10分) 2,818.5 2,835 +0.59
SBI新生銀行(8303) 14,324 上期経常が48%増益で着地・7-9月期も54%増益(10時) 1,599.5 未約定 —
日本航空(9201) 13,259 上期最終が42%減益で着地・7-9月期も17%減益(12時) 3,033 3,025 -0.26
協和キリン(4151) 13,041 1-9月期(3Q累計)最終が59%増益で着地・7-9月期も29%増益(15時30分) 2,481 2,470 -0.44
ほくほくFG(8377) 8,761 今期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も22円増額(15時15分) 731.9 737 +0.70
住友化学(4005) 8,506 今期最終を29%上方修正、配当も1円増額(13時30分) 511.5 513.9 +0.47
日鉄ソリューションズ(2327) 7,498 今期最終を0.3%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額(15時30分) 4,097 未約定 —
大和工業(5444) 7,353 今期経常を10%上方修正、配当も20円増額(13時) 11,860 未約定 —
マクニカHD(3132) 6,635 今期経常を40%上方修正・3期ぶり最高益、配当も10円増額(15時) 3,705 3,715 +0.27
日本ハム(2282) 5,888 今期最終を一転微減益に下方修正(15時40分) 2,082.5 2,035 -2.28
マブチモーター(6592) 4,501 1-9月期(3Q累計)経常が13%増益で着地・7-9月期は36%減益(12時30分) 1,727 未約定 —
レンゴー(3941) 4,188 上期経常を43%上方修正・3期ぶり最高益更新へ(15時30分) 1,545 1,560 +0.97
UBE(4208) 3,452 今期経常を一転4%増益に上方修正(15時30分) 3,250 3,286 +1.11
NANKAI(9044) 3,200 今期経常を1%下方修正(14時) 2,950.5 未約定 —
DTS(9682) 1,805 7-9月期(2Q)経常は10%増益(15時30分) 1,134 未約定 —
日軽金HD(5703) 1,619 今期経常を13%上方修正・35期ぶり最高益更新へ(14時) 2,612 2,615 +0.11
ジョイフル本田(3191) 1,462 7-9月期(1Q)経常は7%減益で着地(15時) 2,292 未約定 —

決算後のPTSで最も大きく動いたのは日本ハムで、株探によれば今期最終を一転微減益に下方修正し、PTSは-2.28%です。上昇側ではUBE(今期経常を一転4%増益に上方修正、+1.11%)、レンゴー(上期経常を43%上方修正、+0.97%)、ほくほくFG(今期経常を22%上方修正し配当22円増額、+0.70%)が目立ちますが、主要銘柄のPTSはおおむね±1%前後と小動きでした。取引時間中に発表した銘柄では、京セラが7〜9月期の30%減益を受けて後場終盤に大幅安(161円安)、JALが上期最終42%減益で後場軟調となり(株探)、住友化学は今期最終の上方修正にもかかわらず9.5%安とプライムの値下がり率上位に入りました(株探)。

表の20社以外では、東証スタンダードのワイズHD(今期経常を一転33%増益に上方修正、5期ぶり最高益更新へ)のPTSが+6.88%、スズデン(今期経常を18%上方修正、配当26円増額)が+5.06%と上昇しました。東証スタンダードの東計電算(今期経常を5%下方修正)は-6.60%です(見出しは株探)。PTSの価格は11月2日17時7分〜17時33分の取得値です。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。

テクニカル分析

トレンドの位置

日経平均は続落し、終値6万3,081円86銭は5日線6万3,650円80銭を568円94銭(-0.89%)下回りました。移動平均線とは過去一定期間の終値の平均で、5日線は直近1週間、25日線は約1か月、75日線は約3か月半、200日線は約10か月の平均コストを表します。25日線6万5,961円94銭(-4.37%)・75日線6万5,699円53銭(-3.98%)との差はさらに広がりました。上向きの200日線6万1,835円73銭に対しては+2.02%で、長期の上昇トレンドの中にはまだとどまっています。

一目均衡表では、終値が転換線6万3,433円62銭を351円76銭下回りました。転換線は直近9日間の高値と安値の中心で、終値がその下にあると短期の流れが弱いと読むのが一般的です。「雲」(過去の値動きから算出した2本の線に挟まれた帯。株価が雲の下にあれば弱いと読みます)は6万5,028円57銭〜6万5,238円96銭で、終値と雲の下端との差は1,946円71銭と、前日の1,738円から開きました。基準線6万6,130円61銭は3,048円75銭上です。

ローソク足は実体109円84銭の小さな陽線で、上ヒゲは533円46銭、下ヒゲは259円11銭です。寄り付きから終値までは上げたものの、前週末終値を超えた高値6万3,615円からは533円押し戻されており、戻り売りの強さが上ヒゲに表れています。本日の安値6万2,712円91銭は、前週末の安値6万2,711円42銭とほぼ同じ水準で止まりました。TOPIXは実体12.22の陰線で、雲(4,039.72〜4,065.83)の下は8日連続です。NT倍率は16.050倍と0.088上がり、本日は東京エレクトロン・アドバンテストなど値がさ株が日経平均を支え、TOPIXの下げの方が大きくなりました。

サポートとレジスタンス

日経平均の下値の目安は、まず前週末と本日の安値が並ぶ6万2,711〜6万2,713円です。その下には200日線6万1,835円73銭、23日の安値6万1,462円61銭、ボリンジャーバンドの-2σ 6万787円07銭が控えます。

上値の目安は、まず-1σ 6万3,374円50銭・転換線6万3,433円62銭・本日の高値6万3,615円32銭・5日線6万3,650円80銭が集まる6万3,370〜6万3,650円です。その上は前週末の高値6万4,589円04銭と29日の終値6万4,659円47銭、さらに雲(6万5,029円〜6万5,239円)・75日線・25日線・基準線が並ぶ6万5,000〜6万6,200円が戻りを抑えやすい価格帯です。

オシレーター

日経平均のRSI(14日)は41.1で、前日の41.8からわずかに下がりました。RSIは直近14日間の値上がり幅と値下がり幅の比率を0〜100で表した指標で、一般に30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎ、50が中立とされます。TOPIXのRSIは37.4と日経平均より低く、売られすぎの30に近づいています。

日経平均のMACDは-883.2、シグナルは-656.6で、ヒストグラムは-226.6。MACDは短期と長期の移動平均の差を示す指標で、シグナル(MACDの平均線)を上抜けば買い、下抜けば売りのサインと読むのが一般的です。ヒストグラムは-251.2から-226.6へ縮みましたが、MACD自体は-851.1から-883.2へ下がり、シグナルを下回ったままです。騰落レシオ(25日)は87.30%と前日の93.26%から下がりました(株探)。値下がり銘柄が値上がりの2倍に達したためで、前営業日とは逆に、指数より市場全体の方が弱い一日でした。

ご注意: 本節の移動平均・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・一目均衡表・乖離率・NT倍率は、いずれも当サイトが確定日足から算出した計算値であり、推定であって確定値ではありません。算出期間・平滑化の方法・データ起点の違いにより、お使いのチャートツールの表示値と一致しない場合があります。テクニカル指標は過去の値動きを要約したものであり、将来の株価を予測するものではありません。

市場心理

本日の市場心理を一言で表すなら、「半導体は決算で明暗、全体は連休と米中間選挙を前に手じまい」です。日経VIは1.90ポイント(5.62%)上昇の35.72と、前週末からさらに上がりました。フィスコは、4日に開票が始まる米中間選挙も警戒材料として意識され、ボラティリティーの高まりを警戒するムードが続いたと伝えています。株探掲載のフィスコ記事は、キオクシアHDの急落が他のAI関連株全般には波及せず、前週末のハイテク株安である程度織り込んでいた面もあったとみる一方、祝日と米中間選挙を前にポジションを落とした投資家も多いとしています。

売買代金は7兆6,403億円と8兆円を下回り、前日から1割近く減りました。株探の「明日の株式相場に向けて」は、半導体セクターは強弱感が拮抗したまま共存していると書き、伸びが鈍れば「市場期待に届かず」として売られ、好決算なら買われるという選別の強さを指摘しています。キオクシアHDとSCREENが売られ、東京エレクトロンとレーザーテックが買われた本日の値動きは、まさにその姿でした。

翌営業日の注目ポイント

休場の注記: 11月3日(火)は文化の日で東京市場は休場です。翌営業日は11月4日(水)になります。休場中の3日(米国時間)に米中間選挙の投開票が行われ、株探によれば結果は4日の東京市場の取引時間中に順次明らかになる見通しです。東京市場が閉まっている間に米国市場が2日分動くため、4日の寄り付きは窓を開けて始まる可能性がある点に注意が必要です。

休場中の材料は多くあります。米国では日本時間3日0時に10月のISM製造業景況指数、3日(現地)に9月のJOLTS求人件数と製造業受注、AMDとアムジェンの7〜9月期決算が予定されています(株探)。海外では3日に豪州準備銀行が政策金利を発表し、香港の7〜9月期GDPも出ます(株探)。株探によれば、2日17時の日経225先物の夜間取引は日中の清算値比140円安の6万3,120円で寄り付き、現物の終値を38円14銭上回っています。

テクニカル面で11月4日(水)に確認したいのは2点です。日経平均は、前週末と本日の安値が並ぶ6万2,711円台を守れるか。上では、-1σ・転換線・5日線が集まる6万3,370〜6万3,650円を終値で取り戻せるかが焦点です。TOPIXは-2σ(3,920.24)を割り込まずに踏みとどまれるか、東証プライムの値下がり銘柄の多さが続くかにも注目です。

戦略展望

本日の値動きから読み取れる前向きな点は3つあります。ひとつ目は、SOX指数が7.20%も急落した翌日にもかかわらず、日経平均の下げが0.33%にとどまり、一時はプラスに浮上したこと。ふたつ目は、安値が前週末の安値とほぼ同じ6万2,712円で止まったこと。三つ目は、東京エレクトロンが最高益見通しと自社株買いを示して5.2%上がり、レーザーテックも受注見通しを引き上げるなど、半導体製造装置の大手には強い決算が出ていることです。

一方で、慎重な点も3つあります。ひとつ目は、東証プライムの値下がりが1,011銘柄と全体の約65%を占め、騰落レシオも87.30%まで下がるなど、指数の下げ以上に市場全体が弱かったこと。ふたつ目は、日経平均が5日線・転換線・-1σの下にとどまり、雲との差も1,947円まで開いたこと。三つ目は、日経VIが35.72まで上がり、休場中に米中間選挙の結果が出るというイベントリスクを抱えたまま4日を迎えることです。

したがって本日の値動きから導かれる見立てはこうです——「米国の半導体急落は東京エレクトロンなどの好決算で相殺され、日経平均は前週末の安値付近で踏みとどまった。ただ値がさ株以外は幅広く売られ、市場全体の地合いは弱いまま休場と米中間選挙を迎える」。判別の材料は、日経平均が6万2,711円台の安値を守れるかと、米中間選挙の結果とAMDの決算を受けて米国の半導体株が持ち直すかの2点です。なお本節の見立てはあくまで本日までの数値から読める整理であり、将来の株価を予測するものではありません。

チャート

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免責事項: 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や投資勧誘を目的としたものではありません。記載された数値は執筆時点で公表されている情報に基づいていますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。テクニカル指標に関する記述には当サイトによる計算値が含まれ、算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。本記事の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、筆者および当サイトは一切の責任を負いません。

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