【10月30日】日経平均1369円安の6万3290円、米AI株安とインテル急落で4日ぶり反落

株
2026年10月30日(金) 東京市場クローズ
日経平均 63,290.11円 -1,369.36円 (-2.12%)

29日の米国市場はアルファベットの決算をきっかけにAI投資への警戒が再燃し、主要3指数とSOX指数がそろって下落。引け後にはアマゾンとインテルの決算が市場予想に届かず、両社株は時間外で急落しました。東京市場ではAI・半導体株に売りが集中し、アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で日経平均を約731円押し下げ。インテルを主要顧客とするイビデンはストップ安、韓国KOSPIも3.5%安と大きく崩れ、日経平均は一時1,948円安の6万2,711円まで下落しました。終値は1,369円36銭安の6万3,290円11銭と4日ぶりの大幅反落です。一方で東証プライムの値上がりは807銘柄と過半を占め、空運・海運・小売など内需株には資金が向かいました。

本日の相場概況

まず29日(木)の米国市場を確認します。NYダウは132.54ドル(0.25%)安の52,342.56ドルと4日ぶりに反落、S&P500は23.59ポイント(0.30%)安の7,720.39、ナスダック総合は365.13ポイント(1.38%)安の26,184.72でした。半導体株指数SOXは165.80ポイント(1.42%)安の11,518.20と5日ぶりに反落しています(4指数とも株探・米国株の値)。株探掲載のフィスコ記事によれば、28日引け後のアルファベットの決算で広告事業の伸びが市場予想を下回り、AIへの巨額投資が十分な収益につながるのかという懸念が再燃しました。引け後にはアマゾンとインテルの決算が市場予想に届かず、両社の株価は時間外取引で急落しています(株探)。

日経平均は315円10銭安の6万4,344円37銭で寄り付きました。値がさの半導体株への売りが膨らみ、電子部品や機械株にも下げが広がって、前場終盤には6万2,711円42銭(前日比1,948円05銭安)まで下落(フィスコ)。フィスコによれば、韓国KOSPIが一時5%を超えて急落し、短期筋の先物売りが断続的に出たことも相場を冷やしました。心理的な節目の6万3,000円を割り込むと押し目買いが入り、昼休み中に発表された日銀の金融政策決定会合の結果(政策金利の据え置き)が市場予想どおりだったこともあって、後場はやや下げ幅を縮めて引けています(株探)。TOPIXは38.21ポイント(0.95%)安の3,965.07と反落し、1日で4,000の大台を再び割り込みました。

主要マーケット指標

指標 数値 前日比
日経平均株価 63,290.11円 -1,369.36円 (-2.12%) 4日ぶり反落
日経平均 始値 / 高値 / 安値 64,344.37 / 64,589.04 / 62,711.42 高値でも前日比-70.43円、安値は-1,948.05円
寄り付きのギャップ -315.10円 (-0.49%) 前場終盤に一時1,900円超の下げ
ローソク足の形 実体1,054.26円の陰線 上ヒゲ244.67円 / 下ヒゲ578.69円
日中値幅 1,877.62円 前日の1,082.09円から拡大
TOPIX 3,965.07 -38.21 (-0.95%) 反落
TOPIX 始値 / 高値 / 安値 4,003.26 / 4,020.84 / 3,941.76 実体38.19の陰線。終値で4,000を再び割り込む
NT倍率 15.962倍 前日16.152倍から-0.190
東証プライム 売買代金 約8兆4,659億円 前日の約13兆8,657億円(TOPIX入れ替え日)から38.9%減
東証プライム 売買高 約24億9,911万株 前日の約41億4,801万株から39.8%減
1株あたり平均約定単価 約3,388円 前日の約3,343円からほぼ横ばい
東証プライム 値上がり/値下がり 807銘柄 / 714銘柄 変わらず32銘柄。値上がりは約51%。前日は734/779
東証33業種 上昇/下落 16業種 / 17業種 前日は25/8
業種別 上昇率1〜5位 空運業 +5.12% 以下 海運業+3.94%、陸運業+2.45%、小売業+2.18%、サービス業+1.94%
業種別 下落率1〜5位 非鉄金属 -5.82% 以下 電気機器-3.78%、ガラス・土石製品-3.36%、電力・ガス業-2.54%、機械-2.39%
日経平均の構成銘柄 値上がり/値下がり 105銘柄 / 120銘柄 寄与度は値上がり計+588.66円 / 値下がり計-1,958.02円(フィスコ)
マイナス寄与 上位 アドバンテスト 約-468円 以下 東京エレクトロン-263円、ソフトバンクG-230円、イビデン-202円、TDK-101円(フィスコ)
プラス寄与 上位 ファーストリテ 約+125円 以下 コナミG+116円、リクルートHD+31円、バンナムHD+28円、KDDI+24円(フィスコ)
東証プライム 値上がり率上位 ハリマ化成G +28.4% 以下 メタウォーター+23.3%、ジャノメ+18.4%、コナミG+15.0%、タカラトミー+11.7%(株探)
東証プライム 値下がり率上位 栗田工業 -21.0% 以下 トーエネック-18.0%、富士通-16.2%、イビデン-15.2%、東光高岳-13.9%(株探)
ストップ高 / ストップ安 6銘柄 / 6銘柄 一時を含む(全市場・ETF/REIT除く)。ストップ高で引けたのは5銘柄、ストップ安で引けたのは4銘柄
東証グロース市場250指数 780.53 -10.51 (-1.33%) 続落(株探)
米ドル/円 157円67銭前後 16時時点(株探)。日銀公表の午後5時時点は157円55〜56銭のドル安・円高
日経平均VI 33.82 +8.02 (+31.09%)。高値36.86(フィスコ)
東証プライム 騰落レシオ(25日) 93.26% 前日91.99%から上昇。100%が中立の目安(株探)
NYダウ (10/29終値) 52,342.56 -132.54 (-0.25%)
S&P 500 (10/29終値) 7,720.39 -23.59 (-0.30%)
ナスダック総合 (10/29終値) 26,184.72 -365.13 (-1.38%)
SOX指数 (10/29終値) 11,518.20 -165.80 (-1.42%) 5日ぶり反落
韓国KOSPI 5,730.74 -206.92 (-3.48%) 大幅続落(株探)
日経平均 5日線からの乖離 -0.29% 5日線 63,472.36。182円25銭下(前日は+2.06%)
日経平均 25日線からの乖離 -4.24% 25日線 66,093.23。2,803円12銭下(前日は-2.30%)
日経平均 75日線からの乖離 -3.77% 75日線 65,772.54。2,482円43銭下(前日は-1.78%)
日経平均 200日線からの乖離 +2.44% 200日線 61,782.91。1,507円20銭上(前日は+4.75%)
日経平均 一目均衡表の雲 65,028.57 〜 65,231.76 終値は雲の下端を1,738円46銭下回る(前日は543円下)
日経平均 転換線 / 基準線 63,433.62 / 66,130.61 終値は転換線を143円51銭下回る。基準線は2,840円50銭上
日経平均 ボリンジャーバンド(25日) -1σ 63,572.86 / -2σ 61,052.49 終値は-1σを282円75銭下回る
日経平均 RSI (14日) 41.8 前日の47.1から5.3ポイント低下
日経平均 MACD / シグナル -851.1 / -599.9 ヒストグラムは-281.9から-251.2へ縮小
日経平均 52週高値からの距離 -9,541.62円 (-13.10%) 52週高値 72,831.73 (6/22)。前日は-11.22%
TOPIX 5日線 / 25日線 3,986.08 / 4,063.18 終値は5日線を21.01下回り、25日線を98.11下回る
TOPIX 75日線 / 200日線 4,064.49 / 3,886.44 終値は75日線の-2.45%、200日線の+2.02%
TOPIX 一目均衡表の雲 / 転換線 4,039.72 〜 4,063.70 / 3,990.23 終値は雲の下(下端から-74.65)で7日連続。転換線も25.16下回る
TOPIX RSI (14日) / MACD 40.6 / -30.1 (シグナル-21.8) RSIは前日44.4から低下。ヒストグラムは-8.1から-8.3へ
注記: 日経平均・TOPIXの終値・前日比・四本値は株探の当日日足で、株探の大引け記事(東京株式・大引け、日経平均 大引け)と株探掲載のフィスコ記事(クロージング・寄与度ランキング)の値と一致することを確認しました。東証プライムの値上がり値下がり銘柄数・売買代金・売買高は株探の大引け記事による概算値、業種別騰落率は株探掲載のフィスコ記事(東証業種別ランキング)、寄与度は株探掲載のフィスコ記事(日経平均寄与度ランキング)の概算値です。値上がり率・値下がり率上位は株探の各ランキング、ストップ高安は株探のデータから当サイトが集計、騰落レシオは株探の「相場の体温計」、日経VIはフィスコの記事、東証グロース市場250とKOSPIは株探の記事、ドル円は株探の16時時点の値と日銀公表の午後5時時点の値、米国指数は10月29日(現地時間)の株探・米国株の終値です。NT倍率・移動平均・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・一目均衡表・乖離率・上ヒゲ下ヒゲ・値幅・ギャップ・平均約定単価・前日比の増減率は、株探の確定日足300本から当サイトが計算した値です(これらは推定であり確定値ではありません。算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります)。テーブルの色は日本式表記(上昇=赤/下落=緑)に従っています。

マクロ・地政学の視点

本日の下げの出発点は、米大手ITの決算で再燃した「AI投資は回収できるのか」という疑問です。株探掲載のフィスコ記事によれば、アマゾンの7〜9月期決算ではフリーキャッシュフローの赤字幅が拡大し、巨額のAI投資に見合う収益を得られるのかという不安が再び強まりました。インテルも市場予想を下回る業績予想を示して時間外で急落し、主要取引先のイビデンがストップ安まで売られています。KOSPIは206.92ポイント(3.48%)安の5,730.74と大幅続落し、アジアの半導体株全体に売りが広がりました(株探)。

日銀は30日の金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決めました。株探によれば、展望リポートでは2027年度の物価見通しが引き上げられ、「消費者物価の基調的な上昇率は2%の物価安定の目標とおおむね整合的な水準」との見解が示されました。フィスコは、日銀が保有ETFの売却額を年間3,300億円程度から8,600億円程度へ加速させる方針を決めたと伝わり、新興株の投資家心理が一段と悪化したと伝えています。株探の為替見通しは、12月会合での追加利上げが見込まれるものの、想定内との見方から積極的に円を買う材料にはなりにくいとしています。

為替は1ドル=157円台半ばから後半でした。株探によれば午後4時時点は157円67銭前後で、前日午後5時比15銭のドル安・円高。日銀公表の午後5時時点は157円55〜56銭です。米国では28日のFOMC後の会見で、ウォーシュFRB議長が12月会合での追加利上げに含みを持たせたと株探は伝えています。11月3日の米中間選挙に向けては、株探が、米紙WSJの報道として、米国が湾岸諸国に選挙後の対イラン軍事作戦の可能性に備えるよう伝えたと紹介しており、地政学リスクも意識されています。

セクター・個別銘柄の動き

東証33業種のうち上昇は16業種、下落は17業種でした。上昇率の上位は空運業+5.12%、海運業+3.94%、陸運業+2.45%、小売業+2.18%、サービス業+1.94%。下落率の上位は非鉄金属-5.82%、電気機器-3.78%、ガラス・土石製品-3.36%、電力・ガス業-2.54%、機械-2.39%です(株探掲載のフィスコ記事)。日経平均が2%を超えて下げたのに、東証プライムの値上がり銘柄は807と値下がり714を上回り、TOPIXの下げは0.95%にとどまりました。フィスコは、AI関連株を避けた資金が小売・薬品・ゲームなどの内需株やディフェンシブ株に向かったと伝えています。

日経平均を最も押し下げたのはアドバンテストで、2,170円安の34,860円(-5.9%)と1銘柄で約468円(フィスコ)。東京エレクトロン(-521円の9,514円)と合わせた2銘柄で約731円と、下げ幅1,369円の半分以上を占めます。ソフトバンクG(-284円)、イビデン(-1,500円)、TDK(-200円)、キオクシアHD(-1,035円)、フジクラ(-277円)、レーザーテック(-3,640円)が続きました(フィスコ)。村田製作所は株探によれば後場にデータセンター需要や円安効果で通期業績予想を上方修正しましたが、532円安の6,358円で終えています。データセンター関連の関電工(-13.7%)やきんでん(-8.8%)、古河電工(-8.5%)も大きく売られました(株探)。

決算で売られた銘柄も目立ちました。富士通は700円安の3,622円でストップ安。株探掲載のフィスコ記事によれば、7〜9月期の調整後営業利益は590億円で前年同期比31.6%減と、770億円程度の市場予想を大きく下回りました。栗田工業は北米の工事案件で追加費用が発生し、通期営業利益予想を655億円から435億円に引き下げてストップ安比例配分(フィスコ)。トーエネック(-18.0%)は7〜9月期の営業利益が横ばいにとどまり、アンリツ(-11.7%)は業績・配当予想を引き上げたもののサプライズ感が乏しいと受け止められました(株探)。

上昇した側では、コナミGが3,445円高の26,385円(+15.0%)と急伸し、1銘柄で日経平均を約116円押し上げました(フィスコ)。フィスコによれば、7〜9月期の営業利益は前年同期比80.6%増の660億円と市場予想を大きく上回り、通期予想を1,430億円から1,930億円へ引き上げ、年間配当も224円から299円に増やしています。オリエンタルランド(+8.5%)は通期営業利益予想を1,855億円に上方修正、タカラトミー(+11.7%)は大人向け(キダルト)の売上が伸びて業績予想を引き上げ、ANAHD(+6.3%)は株式交換によるリージョナル航空会社の完全子会社化も発表しました(株探・フィスコ)。ファーストリテイリング(+1,540円)、リクルートHD、バンナムHD、第一三共も買われています。

ストップ高・ストップ安

本日のストップ高は6銘柄、ストップ安は6銘柄でした(全市場、取引時間中に一時付けた銘柄を含む、ETF/REIT除く)。ストップ高で引けたのはアトラグループを除く5銘柄、ストップ安で引けたのはJエスコムと東光高岳を除く4銘柄です(株探のデータから当サイトが集計)。東証プライムでは時価総額4兆円を超えるイビデンと6兆円を超える富士通がストップ安となりました。

ストップ高(6銘柄)

銘柄(コード) 市場 終値(円) 騰落率(%) PTS終値比(%) 材料
ハリマ化成グループ(4410) 東証プライム 1,355 +28.44 +1.40 ストップ高で引け。今期経常を一転67%増益に上方修正し8期ぶり最高益、配当も8円増額(株探)
メタウォーター(9551) 東証プライム 3,700 +23.33 +0.35 ストップ高で引け。海外事業好調で通期業績・年間配当予想を上方修正(株探)
アサヒエイト(5341) 東証スタンダード 229 +27.93 +21.40 ストップ高で引け。2日連続。株探のランキングでは希ガス事業の進捗状況の開示が材料。当日の新たな材料は確認できず
アトラグループ(6029) 東証スタンダード 229 +25.14 -6.03 一時ストップ高。RBBと合弁会社を設立しヒューマノイドロボット事業に参入(株探)
PEGASUS(6262) 東証スタンダード 573 +16.23 +17.45 ストップ高で引け。今期経常は一転赤字に下方修正したが、未定だった配当は50円の大幅増配計画(株探)
AIAIグループ(6557) 東証グロース 755 +15.27 +6.62 ストップ高で引け。今期経常を2倍に上方修正し、初配当を実施へ(株探)

ストップ安(6銘柄)

銘柄(コード) 市場 終値(円) 騰落率(%) PTS終値比(%) 材料
富士通(6702) 東証プライム 3,622 -16.20 +0.03 ストップ安で引け。7〜9月期の調整後営業利益が市場予想を大きく下回る(株探掲載のフィスコ記事)
イビデン(4062) 東証プライム 8,359 -15.21 -1.46 ストップ安で引け。主要顧客の米インテルが決算後に時間外で急落(株探)
栗田工業(6370) 東証プライム 5,647 -20.99 +1.47 ストップ安比例配分。工事損失の計上で今期純利益を大幅下方修正(株探)
菊水ホールディングス(6912) 東証スタンダード 2,188 -18.60 未約定 ストップ安で引け。足もとの7〜9月期営業利益が19%減(株探)
東光高岳(6617) 東証プライム 5,460 -13.88 ±0.00 後場に一時ストップ安。直近7〜9月期の営業利益が16%減(株探)
Jエスコム(3779) 東証スタンダード 114 -26.45 -0.88 一時ストップ安。前日はストップ高。株探のニュース見出しから材料は確認できず

ストップ高のうちアサヒエイト(+21.40%)とPEGASUS(+17.45%)はPTSでもさらに上昇しています。前日にストップ高だったJエスコムは、一転して一時ストップ安まで売られました。ストップ安の大型3銘柄(富士通・イビデン・栗田工業)は、PTSでは終値とほぼ同水準です。

PTS(私設取引システム)の値は、10月30日17時22分〜17時33分の取得時点に付いていた直近の価格です。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。

主要銘柄の決算と決算後のPTS

株探の決算速報によれば、本日は105社が決算や業績予想の修正を発表しました。このうち東証プライムかつ時価総額1,000億円以上の36社を下の表にまとめます。決算の要点は株探の見出しの範囲で記載しており、PTSは16時30分以降に付いた価格のみを「決算後のPTS」としています。表の企業はいずれも15時30分の大引けと同時かそれ以降の発表で、終値には発表内容が反映されていません。なお18時45分に発表予定のキオクシアHDの決算は、本記事の取得時点では含まれていません。

銘柄(コード) 時価総額(億円) 決算の要点(株探の見出し) 終値(円) PTS(円) PTS終値比(%)
東京エレクトロン(8035) 222,643 非開示だった今期経常は87%増で2期ぶり最高益、未定だった配当は523円実施、実質52%増配(15時30分) 9,514 9,965 +4.74
パナHD(6752) 87,094 今期最終を20%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も16円増額(15時30分) 3,548 3,800 +7.10
レーザーテック(6920) 35,546 7-9月期(1Q)経常は46%減益で着地(15時45分) 37,700 36,599 -2.92
スクリン(7735) 21,699 上期経常が19%増益で着地・7-9月期も82%増益(15時35分) 11,375 10,923 -3.97
マキタ(6586) 14,740 上期最終が24%増益で着地・7-9月期も28%増益(15時40分) 5,264 未約定 —
日本特殊陶業(5334) 13,752 今期最終を一転11%増益に上方修正・最高益、配当を増額修正(16時40分) 3,451 3,530 +2.29
NGK(5333) 13,193 今期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額(15時40分) 4,613 4,870 +5.57
キューデン(642A) 9,345 今期経常を11%上方修正、配当も5円増額(15時30分) 1,972 1,970 -0.10
住友ファーマ(4506) 8,465 今期最終を22%上方修正、未定だった配当は4期ぶり15円で復配(15時30分) 1,884.5 1,960 +4.01
東京地下鉄(9023) 8,398 上期経常は3%減益で着地(15時30分) 1,445.5 未約定 —
Jパワー(9513) 7,186 7-9月期(2Q)経常は82%増益(17時) 4,075 未約定 —
コカBJH(2579) 6,628 1-9月期(3Q累計)最終が黒字浮上で着地・7-9月期は13%減益(15時30分) 3,870 3,894 +0.62
ニコン(7731) 5,449 上期最終を一転黒字に上方修正、通期も増額(15時30分) 1,633.5 1,710 +4.68
山九(9065) 4,370 上期経常は7%増益で着地(15時30分) 1,652 未約定 —
DMG森精機(6141) 4,304 1-9月期(3Q累計)最終が59%減益で着地・7-9月期も77%減益(15時30分) 2,736 2,635 -3.69
明電舎(6508) 4,301 今期経常を4%上方修正・最高益予想を上乗せ(15時30分) 9,448 未約定 —
扶桑化学工業(4368) 3,078 今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ(16時) 2,889 2,985 +3.32
NTN(6472) 2,146 上期経常が40%増益で着地・7-9月期も25%増益(16時) 359.1 359.5 +0.11
富山第一銀行(7184) 2,120 今期経常を9%上方修正、配当も7円増額(16時) 3,365 未約定 —
日本M&A(2127) 2,087 上期経常は一転8%減益で下振れ着地(15時30分) 619.5 596.9 -3.65
インフォマート(2492) 2,049 1-9月期(3Q累計)経常は36%増益で着地(15時30分) 766 770 +0.52
アズワン(7476) 1,865 今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も3円増額(16時) 2,576 未約定 —
テクマトリックス(3762) 1,478 上期最終は13%増益で着地、今期配当を2円増額修正(15時30分) 3,320 未約定 —
JVCケンウッド(6632) 1,430 今期最終を2%下方修正(15時45分) 885 未約定 —
ハマキョウレックス(9037) 1,399 上期経常が14%増益で着地・7-9月期も4%増益(16時) 1,840 未約定 —
ネクセラファーマ(4565) 1,334 1-9月期(3Q累計)最終が黒字浮上で着地・7-9月期も黒字浮上(15時30分) 1,440 1,478.9 +2.70
オリコ(8585) 1,318 上期経常は24%減益で着地(15時30分) 767 未約定 —
JIA(7172) 1,265 1-9月期(3Q累計)経常が28%増益で着地・7-9月期も43%増益(15時30分) 2,037 未約定 —
新明和工業(7224) 1,259 今期経常を3%上方修正(16時) 1,798 未約定 —
旭有機材(4216) 1,236 上期経常が26%増益で着地・7-9月期も36%増益(16時) 6,240 未約定 —
オートバックスセブン(9832) 1,236 上期経常が10%減益で着地・7-9月期も8%減益(15時30分) 1,506 未約定 —
ドウシシャ(7483) 1,159 上期経常は7%減益で着地、今期配当を10円増額修正(15時30分) 3,100 未約定 —
プリマハム(2281) 1,152 上期経常が16%減益で着地・7-9月期も29%減益(15時30分) 2,281 未約定 —
日本ライフライン(7575) 1,134 上期経常は9%減益で着地(15時40分) 1,590 未約定 —
四電工(1939) 1,048 今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も16円増額(16時30分) 2,149 2,230 +3.77
RYODEN(8084) 1,040 上期経常は74%増益で上振れ着地(16時) 2,405 未約定 —

最も注目されるのは東京エレクトロンです。株探によれば、非開示だった今期経常利益は87%増で2期ぶりの最高益見通し、未定だった配当は523円で実質52%の増配となり、PTSは9,965円(+4.74%)と本日の521円安をほぼ取り戻す水準です。パナソニックHDは今期最終を20%上方修正して配当も16円増やし、PTSは+7.10%。NGK(今期経常を20%上方修正、+5.57%)、ニコン(上期最終を一転黒字に上方修正、+4.68%)、住友ファーマ(4期ぶりの復配、+4.01%)も上昇しています。

一方、レーザーテック(7〜9月期経常46%減益、-2.92%)、SCREEN(7〜9月期も82%増益ながら-3.97%)、DMG森精機(1〜9月期最終59%減益、-3.69%)、日本M&A(上期経常一転8%減益、-3.65%)はPTSで売られています。半導体の中でも、東京エレクトロンとSCREEN・レーザーテックで反応が分かれました。

表の36社以外では、東証プライムのストライクグループ(今期経常10%増で2期連続最高益、15円増配)のPTSが+11.04%、丸文(今期経常を32%上方修正、配当23円増額)が+10.17%と上昇しました。東証スタンダードのゲンキGDC(上期経常18%減益)は-10.27%、東証プライムのeBASE(今期経常を一転5%減益に下方修正)は-8.04%です(見出しは株探)。PTSの価格は10月30日17時7分〜17時34分の取得値です。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。

テクニカル分析

トレンドの位置

日経平均は4日ぶりに反落し、終値6万3,290円11銭は5日線6万3,472円36銭を182円25銭(-0.29%)下回りました。移動平均線とは過去一定期間の終値の平均で、5日線は直近1週間、25日線は約1か月、75日線は約3か月半、200日線は約10か月の平均コストを表します。前日まで縮まっていた25日線6万6,093円23銭(-4.24%)・75日線6万5,772円54銭(-3.77%)との差は再び広がりました。上向きの200日線6万1,782円91銭に対しては+2.44%で、長期の上昇トレンドの中にはまだとどまっています。

一目均衡表では、終値が転換線6万3,433円62銭を143円51銭下回りました。転換線は直近9日間の高値と安値の中心で、終値がその下にあると短期の流れが弱いと読むのが一般的です。「雲」(過去の値動きから算出した2本の線に挟まれた帯。株価が雲の下にあれば弱いと読みます)は6万5,028円57銭〜6万5,231円76銭で、終値と雲の下端との差は1,738円46銭と、前日の543円から再び開きました。基準線6万6,130円61銭は2,840円50銭上です。

ローソク足は実体1,054円26銭の陰線で、上ヒゲは244円67銭、下ヒゲは578円69銭です。高値でも前日終値に届かず、27〜29日の3日続伸で積み上げた2,469円82銭の上げの半分以上を1日で失いました。ただ安値6万2,711円からは578円戻しており、6万3,000円割れで押し目買いが入ったことが下ヒゲに表れています。TOPIXは実体38.19の陰線で、雲(4,039.72〜4,063.70)の下は7日連続です。NT倍率は15.962倍と前日から0.190下がり、本日は値がさ半導体株の下げが日経平均だけを大きく押し下げた形です。

サポートとレジスタンス

日経平均の下値の目安は、まず6万3,000円の節目と本日の安値6万2,711円42銭です。その下には23日の安値6万1,462円61銭と、200日線6万1,782円91銭、ボリンジャーバンドの-2σ 6万1,052円49銭が控えます。株探の「来週の株式相場に向けて」は、来週の日経平均の予想レンジを6万1,800〜6万4,800円前後としています。

上値の目安は、まず-1σ 6万3,572円86銭・5日線6万3,472円36銭・転換線6万3,433円62銭が集まる6万3,400〜6万3,600円です。その上は前日の終値6万4,659円47銭と本日の高値6万4,589円04銭、さらに雲(6万5,029円〜6万5,232円)・75日線・25日線・基準線が並ぶ6万5,000〜6万6,200円が戻りを抑えやすい価格帯です。

オシレーター

日経平均のRSI(14日)は41.8で、前日の47.1から下がりました。RSIは直近14日間の値上がり幅と値下がり幅の比率を0〜100で表した指標で、一般に30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎ、50が中立とされます。中立の50に近づいていた流れはいったん途切れましたが、売られすぎの30まではまだ距離があります。

日経平均のMACDは-851.1、シグナルは-599.9で、ヒストグラムは-251.2。MACDは短期と長期の移動平均の差を示す指標で、シグナル(MACDの平均線)を上抜けば買い、下抜けば売りのサインと読むのが一般的です。本日の大幅安でもヒストグラムは-281.9から-251.2へわずかに縮みましたが、MACD自体は-819.1から-851.1へ下がり、シグナルを下回ったままです。騰落レシオ(25日)は93.26%と前日の91.99%から上がりました(株探)。日経平均が大きく下げた日にも騰落レシオが上がったのは、値上がり銘柄が値下がりを上回ったためです。

ご注意: 本節の移動平均・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・一目均衡表・乖離率・NT倍率は、いずれも当サイトが確定日足から算出した計算値であり、推定であって確定値ではありません。算出期間・平滑化の方法・データ起点の違いにより、お使いのチャートツールの表示値と一致しない場合があります。テクニカル指標は過去の値動きを要約したものであり、将来の株価を予測するものではありません。

市場心理

本日の市場心理を一言で表すなら、「AI・半導体には強い警戒、それ以外は意外なほど落ち着いていた一日」です。日経VIは8.02ポイント(31.09%)上昇の33.82と、前日の大幅低下をほぼ打ち消しました。フィスコによれば、夕方の植田総裁の記者会見や米中間選挙も警戒材料として意識されています。一方で東証プライムの過半の銘柄は値上がりし、騰落レシオも上がりました。フィスコは、アマゾン・インテルショックに見舞われたものの、国内企業の業績自体はおおむね好調で、押し目買いが入るなど底堅さが意識されていた印象だと伝えています。

売買代金は8兆4,659億円と、TOPIXの入れ替えで膨らんだ前日から4割近く減りました。株探の「来週の株式相場に向けて」は、非AI関連への物色シフトも進むなど物色の選択は進んでいる格好だと書いています。富士通・アンリツのように期待に届かない決算には容赦なく売りが出る一方、コナミG・オリエンタルランドのように予想を上回った銘柄には資金が集まり、決算ごとの選別がはっきりしています。

翌営業日の注目ポイント

休場の注記: 翌営業日は11月2日(月)ですが、翌3日(火)は文化の日で東京市場は休場です。同じ3日には米中間選挙の投開票があり、株探によれば大勢が判明するのは日本時間4日午後とみられています。2日の取引は、休場中に選挙結果が出るリスクを抱えたまま持ち越すかどうかが問われる1日になります。なお米国は11月1日から冬時間に移行し、米国市場の取引時間は日本時間23時30分〜翌6時になります。

週末から週明けにかけては、本日18時45分に予定されているキオクシアHDの決算が最初の材料です。フィスコは、キオクシアHDの決算内容次第で週明けの全体相場のムードも大きく変わる可能性があると指摘しています。米国では現地2日に米アップルの決算、日本時間3日0時に10月のISM製造業景況指数が予定されています(株探)。国内では2日に京セラ・住友商事・JALなどが決算を発表します(株探)。本日引け後に発表した東京エレクトロン(PTS+4.74%)、パナソニックHD(+7.10%)の寄り付きも注目です。株探によれば、30日17時の日経225先物の夜間取引は日中の清算値比270円安の6万3,220円で寄り付き、現物の終値を70円11銭下回っています。

テクニカル面で11月2日(月)に確認したいのは2点です。日経平均は、6万3,000円の節目と本日の安値6万2,711円を守れるか。上では、5日線・転換線・-1σが集まる6万3,400〜6万3,600円を終値で取り戻せるかが焦点です。TOPIXは4,000の大台を回復できるか、東証プライムの値上がり銘柄が引き続き値下がりを上回れるかにも注目です。

戦略展望

本日の値動きから読み取れる前向きな点は3つあります。ひとつ目は、日経平均が2%超下げた日にも東証プライムの値上がり銘柄が807と過半を占め、騰落レシオが上がったこと。ふたつ目は、6万3,000円割れで押し目買いが入り、安値から578円戻して引けたこと。三つ目は、東京エレクトロンが最高益見通しと大幅増配を示し、PTSで本日の下げをほぼ取り戻していることです。

一方で、慎重な点も3つあります。ひとつ目は、AI投資の採算への疑問という、日経平均を押し上げてきた半導体株の土台そのものが揺らいでいること。ふたつ目は、日経平均が5日線・転換線・-1σを再び割り込み、雲との差も1,738円まで開いたこと。三つ目は、日経VIが33.82まで上がり、米中間選挙と祝日の休場が重なる来週前半に大きなイベントリスクを抱えていることです。

したがって本日の値動きから導かれる見立てはこうです——「日経平均の下げは値がさ半導体株の急落によるもので、市場全体はそれほど崩れていない。ただ戻りを主導してきた半導体株への警戒が再燃し、指数は短期の節目を再び割り込んだ」。判別の材料は、日経平均が6万3,000円と本日の安値6万2,711円を守れるかと、キオクシアHD・東京エレクトロンの決算を受けて半導体株が持ち直すかの2点です。なお本節の見立てはあくまで本日までの数値から読める整理であり、将来の株価を予測するものではありません。

チャート

日経225 (INDEX:NKY)

米ドル/円 (FX:USDJPY)

S&P 500 (FOREXCOM:SPXUSD)

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