【9月28日】日経平均486円安の6万5877円、6日ぶり反落で安値引け 29業種が下落

株
2026年9月28日(月) 東京市場クローズ
日経平均 65,877.62円 -486.58円 (-0.73%)

朝方は米半導体株高を受けて8月18日以来の6万7,000円台を付けたものの、そこから売りに押し戻され、最後はその日の安値で終わる1日になりました。日経平均は486円58銭安の6万5,877円62銭と6日ぶりに反落し、TOPIXも16.59ポイント(0.40%)安の4,112.00。東証33業種は29業種が下落し、東証プライムの値下がりは1,039銘柄と値上がり468銘柄の2倍以上でした。前週末までの5日続伸で約3,000円上がった後の利益確定売りに、国内長期金利の3.1%接近と韓国株安が重なりました(株探・日本経済新聞)。日経平均は1日だけで一目均衡表の雲の下に戻り、イビデン・アドバンテスト・ファーストリテイリング・キオクシアHDの4銘柄で下げ幅の52%。一方で25日線の上は3営業日連続で維持し、売買代金は8兆2,028億円と前営業日から5.2%増えました。

まず前週末の米国市場を確認します。25日のNYダウは478.64ドル(0.93%)高の51,828.62ドル、S&P500は39.28ポイント(0.51%)高の7,743.41、ナスダック総合は129.34ポイント(0.48%)高の27,068.72と、主要3指数がそろって上昇しました。半導体株指数SOXも176.39ポイント(1.41%)高の12,668.93と3日ぶりに反発しています(いずれも株探・米国株)。本日の東京市場はこの米半導体株高を引き継いで買いから始まりましたが、その追い風は午前中で途切れました。

日経平均は前営業日終値より141円74銭高い6万6,505円94銭で寄り付き、高値は670円54銭高の6万7,034円74銭まで上げました。6万7,000円台は8月18日以来、約1か月半ぶりです。ところがその後は買いが続かず、株探によれば後場の引け間際には大口の売りが出て下げ幅を広げ、終値6万5,877円62銭がそのまま1日の安値になりました。ローソク足は実体628円32銭の陰線で、上ヒゲは528円80銭、下ヒゲはゼロ。高値から終値までの下げは1,157円12銭で、日中値幅は前営業日の770円65銭から50.2%拡大しました。「寄り付きが安値、大引けが高値近く」だった前営業日とは正反対の形です。

主要マーケット指標

指標 数値 前日比
日経平均株価 65,877.62円 -486.58円 (-0.73%) 6日ぶり反落
日経平均 始値 / 高値 / 安値 66,505.94 / 67,034.74 / 65,877.62 終値=安値(安値引け)。高値は前営業日比+670.54円
寄り付きのギャップ +141.74円 (+0.21%) 前営業日終値66,364.20円から上放れて始まった
ローソク足の形 実体628.32円の陰線 上ヒゲ528.80円 / 下ヒゲ0円。高値から1,157.12円下げて引けた
日中値幅 1,157.12円 前営業日の770.65円から50.2%拡大
TOPIX 4,112.00 -16.59 (-0.40%) 反落
TOPIX 始値 / 高値 / 安値 4,130.83 / 4,153.28 / 4,112.00 TOPIXも終値=安値。高値は前営業日比+24.69
TOPIXと日経平均の騰落率差 0.33ポイント 日経平均-0.73%、TOPIX-0.40%でTOPIXの下げが小さかった
NT倍率 16.021倍 前営業日16.074倍から0.053低下
東証プライム 売買代金 約8兆2,028億円 前営業日の約7兆8,008億円から5.2%増
東証プライム 売買高 約24億1,504万株 前営業日の約21億4,920万株から12.4%増
1株あたり平均約定単価 約3,397円 前営業日の約3,630円から6.4%低下
東証プライム 値上がり/値下がり 468銘柄 / 1,039銘柄 変わらず46銘柄。値下がりは全体の約67%。前営業日は1,118/382
日経平均225銘柄 値上がり/値下がり 53銘柄 / 171銘柄 変わらず1銘柄。前営業日の171/51から逆転
東証33業種 上昇/下落 4業種 / 29業種 前営業日の31/2から逆転
上昇した4業種 保険業 +0.95% 以下 銀行業+0.83%、電気・ガス業+0.23%、サービス業+0.03%
業種別 下落率1〜5位 医薬品 -1.59% 以下 パルプ・紙-1.58%、鉱業-1.07%、化学-1.06%、電気機器-0.96%
最大のマイナス寄与 イビデン -69円39銭 4.43%安の2万2,310円
マイナス寄与 2〜5位 アドバンテスト -65円17銭 以下 ファーストリテイリング-61円95銭、キオクシアHD-57円26銭、中外製薬-25円54銭
マイナス寄与 上位4銘柄合計 -253円77銭 下げ幅486.58円の52.2%
マイナス寄与 6〜10位 KDDI -23円13銭 以下 東京エレクトロン-20円11銭、京セラ-16円36銭、信越化学-12円57銭、レーザーテック-12円20銭
最大のプラス寄与 ソフトバンクG +75円63銭 1.53%高の6,244円。1銘柄でプラス寄与合計の59.6%
プラス寄与 2〜5位 リクルートHD +11円06銭 以下 SCREEN HD+5円90銭、荏原製作所+4円19銭、東京海上HD+4円17銭
寄与度の合計 +126円99銭 / -613円62銭 値上がり53銘柄と値下がり171銘柄の合計(株探)。差し引き-486円63銭で下げ幅と一致(差5銭は端数処理)
売買代金トップ キオクシアHD 約1兆54億円 4.37%安の5万3,340円。2位ソフトバンクG約3,736億円、3位アドバンテスト約3,449億円、4位東京エレクトロン約2,246億円
東証プライム 値上がり率1位 Orchestra HD +24.43% ストップ高。2位タムラ製作所+4.48%、3位マネーフォワード+4.46%、4位リガクHD+4.32%
東証プライム 値下がり率1位 ニデック -17.61% ストップ安。2位トーメンデバイス-10.53%、3位日本ケミコン-5.19%、4位ソシオネクスト-5.15%
ストップ高 / ストップ安 11銘柄 / 3銘柄 全市場・引け時点(株探)
米ドル/円 157円58銭 16時22分時点(株探)。9月25日の同時刻帯(158円13銭)からは55銭の円高
国内長期金利 3.1%に接近 新発10年債利回りが再び3.1%台に迫る(株探)。新発2年債は31年半ぶりの水準(日本経済新聞)
NYダウ (9/25終値) 51,828.62 +478.64 (+0.93%)
S&P 500 (9/25終値) 7,743.41 +39.28 (+0.51%)
ナスダック総合 (9/25終値) 27,068.72 +129.34 (+0.48%)
SOX指数 (9/25終値) 12,668.93 +176.39 (+1.41%)。3日ぶり反発
日経平均 5日線との位置 +0.76% 5日線 65,382.20。495円42銭上
日経平均 25日線からの乖離 +0.89% 25日線 65,296.44。581円18銭上。3営業日連続で上回った
日経平均 75日線との差 -758.34円 (-1.14%) 75日線 66,635.96。高値では398円78銭上回ったが、終値では24営業日連続で下回った
日経平均 200日線からの乖離 +9.87% 200日線 59,959.50。5,918円12銭上
日経平均 一目均衡表の雲 66,055.23 〜 66,640.32 終値は雲の下端を177円61銭下回り、1営業日で雲の下へ戻った。高値は雲の上端を394円42銭上回っていた
日経平均 転換線 / 基準線 64,880.46 / 64,880.46 転換線と基準線が同じ値。終値は両線を997円16銭上回る
日経平均 ボリンジャーバンド +1σ 66,254.01 / +2σ 67,211.59 終値は+1σを376円39銭下回り、±1σの内側に戻った。高値は+2σの177円手前まで
日経平均 RSI (14日) 53.2 前営業日の56.2から3.0ポイント低下
日経平均 MACD / シグナル -170.5 / -364.4 ヒストグラムは+193.9。反落でも6営業日連続でプラス幅が拡大
日経平均 52週高値からの距離 -6,954.11円 (-9.55%) 52週高値 72,831.73 (6/22)。前営業日の-8.88%から拡大
7月29日安値からの戻り +5,428.72円 (+8.98%) 直近安値 60,448.90 (7/29)。前営業日の+9.79%から縮小
TOPIX 25日線 4,090.32 終値は21.68上(+0.53%)。2営業日連続で上回った
TOPIX 5日線 / 75日線 4,100.24 / 4,044.78 5日線を11.76、75日線を67.22上回った
TOPIX 転換線 / 基準線 4,060.23 / 4,082.02 基準線を29.98上回り、2営業日連続で維持
TOPIX 一目均衡表の雲 3,993.16 〜 4,070.03 終値は雲の上端を41.97上回り、雲の上を維持
TOPIX RSI (14日) / MACD 54.0 / 4.7 (シグナル1.9) ヒストグラムは+2.8と前日の+1.4から拡大。ゴールデンクロス後の形を維持
TOPIX 52週高値からの距離 -108.31 (-2.57%) 52週高値 4,220.31 (8/14)。前営業日の-2.17%から拡大
注記: 日経平均・TOPIXの終値・始値・高値・安値・前日比は株探の当日値(終値・前日比は日本経済新聞とも一致を確認)、売買代金・売買高・東証プライムの値上がり値下がり銘柄数は株探の大引け記事による市場集計値(概算値)、業種別騰落率は株探の東証33業種騰落率、寄与度と個別銘柄の株価・騰落率・225銘柄の値上がり値下がり数は株探の日経平均寄与度ランキング、売買代金上位・値上がり率・値下がり率は株探の各ランキング、ストップ高安の銘柄数は株探の集計、ドル円は株探の表示値、前営業日のドル円はYahoo!ファイナンス、国内金利の記述は株探と日本経済新聞の大引け記事、米国指数とSOX指数は9月25日(現地時間)の確定終値(株探・米国株)によります。NT倍率・移動平均・一目均衡表の各値・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・上ヒゲ下ヒゲ・値幅・寄与度の合計・ギャップ・平均約定単価・前日比の増減率は当サイトの計算値です(これらは推定であり確定値ではありません。算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります)。算出手法の妥当性は3通りの方法で検証しています。第一に、同一コードで9月25日時点の5日線6万4,991円28銭・25日線6万5,274円39銭・75日線6万6,611円25銭・200日線5万9,881円38銭・雲6万5,632円45銭〜6万6,640円32銭・RSI56.2・MACD-258.1/シグナル-412.9を再現でき、9月25日記事の掲載値とすべて一致することを確認しました。第二に、株探の寄与度ランキング225銘柄の寄与度を合計すると-486円63銭となり、本日の下げ幅486円58銭と一致することを確認しました(5銭の差は各銘柄の寄与度の端数処理によるものです)。第三に、本日の日経平均終値6万5,877円62銭(486円58銭安)とTOPIX終値4,112.00(16.59ポイント安)が株探・日本経済新聞の2か所で一致することを確認しました。国内長期金利の確定終値・米10年債利回りの9月25日の値・東証グロース市場250指数・日経平均VI・騰落レシオ・日経225先物の清算値・アジア各指数の終値、およびトーメンデバイス・日本ケミコン・ソシオネクストの下落理由については、執筆時点で確定値・一次情報を確認できていないため掲載していません。テーブルの色は日本式表記(上昇=赤/下落=緑)に従っています。

マクロ・地政学の視点

本日の最大の重荷は、今日も「金利」でした。株探によれば新発10年債利回りが再び3.1%台に迫り、日本経済新聞によれば新発2年債の利回りは31年半ぶりの水準まで上がりました。日本経済新聞は、金利の先高観が強まったことで株式に相対的な割高感を警戒した売りが出たと伝えています。金利が上がると、将来の利益を今の価値に割り引いたときの株式の値打ちが下がり、また債券で得られる利回りと比べて株式の魅力が相対的に薄れるためです。

一方で、金利上昇で運用収益や利ざやの改善が見込まれる保険業(+0.95%)と銀行業(+0.83%)は、33業種の上昇率1位と2位でした。東京海上HDは1.04%高、MS&ADは0.83%高で、株探によればみずほFG・三井住友FGにも買いが集まりました。前営業日に続いて「金利上昇=金融株買い、それ以外は売り」という色分けがはっきり出た形です。

海外要因では、韓国株の下落が投資家心理を冷やしました。株探・日本経済新聞はともに、半導体株の比率が高い韓国総合株価指数(KOSPI)が寄り付き後に下げ幅を広げたことを重荷に挙げています。前週末の米国ではSOX指数が1.41%上がったにもかかわらず、アジアの半導体株には売りが出たことになります。

為替は円高方向でした。ドル円は16時22分時点で157円58銭(株探)と、9月25日の同時刻帯(158円13銭、Yahoo!ファイナンス)から55銭の円高です。さらに株探は、今週は米国で重要な経済指標の発表が相次ぐため、その結果を前にした持ち高調整の売りも上値を重くしたと伝えています。

セクター・個別銘柄の動き

東証33業種のうち上昇は4業種、下落は29業種で、前営業日の「31業種上昇」からほぼ裏返しになりました。上昇は保険業+0.95%、銀行業+0.83%、電気・ガス業+0.23%、サービス業+0.03%の4つだけ。下落率の上位は医薬品-1.59%、パルプ・紙-1.58%、鉱業-1.07%、化学-1.06%、電気機器-0.96%です。医薬品では中外製薬が3.84%安と日経平均を25円54銭押し下げ、日本経済新聞は第一三共の下落も伝えています。

日経平均を押し下げたのは、前営業日に上昇をけん引した半導体関連と値がさ株です。マイナス寄与トップはイビデンで、4.43%安の2万2,310円、寄与度-69円39銭。2位アドバンテスト(0.79%安、-65円17銭)、3位ファーストリテイリング(1.12%安、-61円95銭)、4位キオクシアHD(4.37%安、-57円26銭)で、この4銘柄で-253円77銭と下げ幅の52.2%を占めます。前営業日に+261円47銭と最大のプラス寄与だった東京エレクトロンは、本日は0.35%安の-20円11銭と小幅な下げにとどまりました。売買代金はキオクシアHDが約1兆54億円で今日もトップですが、前営業日の約1兆2,108億円からは17%減っています。

半面、ソフトバンクGは1.53%高の6,244円で、寄与度+75円63銭とプラス寄与のトップ。前営業日に3.18%安と1銘柄で162円押し下げた銘柄が、本日は逆に下支え役になりました。2位以下はリクルートHD(+11円06銭)、SCREEN HD(+5円90銭)、荏原製作所(+4円19銭)、東京海上HD(+4円17銭)と小さく、プラス寄与の合計は+126円99銭のうちソフトバンクGだけで59.6%でした。株探によれば、ディスコは値を消しながらもプラス圏で引けています。

個別で最も目立ったのはニデックです。17.61%安の2,340円とストップ安で、東証プライムの値下がり率1位。株探によれば、9月25日の臨時取締役会で社長の解任を決議したこと、不正会計を受けて1兆円規模の減損損失を2026年3月期に修正計上する方針であることが報じられ、事業や財務への悪影響を警戒した売りが膨らみました。値上がり率ではOrchestra HDが24.43%高とストップ高で1位。リガクHDは4.32%高で、株探によれば前週末に京都大学や分析装置メーカーと「先端技術開発アライアンス」を設立すると発表したことが材料視されました。ストップ高は全市場で11銘柄、ストップ安は3銘柄でした(株探)。

テクニカル分析

トレンドの位置

日経平均は、本日の高値で「上値の関門」をいったん全部上抜けました。高値6万7,034円74銭は、75日線6万6,635円96銭を398円78銭、雲の上端6万6,640円32銭を394円42銭上回っていたからです。しかし終値ではどちらも維持できず、75日線を758円34銭下回って(-1.14%)、8月21日から24営業日連続で75日線の下となりました。移動平均線とは過去一定期間の終値の平均で、5日線は直近1週間、25日線は約1か月、75日線は約3か月半、200日線は約10か月の平均コストを表します。「上値の節目で跳ね返された」ことが、本日のチャートの最も大きな特徴です。

一目均衡表では、前営業日に入ったばかりの「雲」の下に1日で戻りました。一目均衡表の「雲」とは、過去の値動きから算出した2本の線に挟まれた帯で、株価がその中にあると方向感に乏しい、上にあれば強い、下にあれば弱いと読むのが一般的です。本日の雲は下端が前営業日の6万5,632円45銭から6万6,055円23銭へ423円切り上がり、終値はその177円61銭下。雲の下端が上がったことも、雲の下に戻った一因です。ただし25日線6万5,296円44銭は581円18銭上(+0.89%)で3営業日連続で上回り、5日線6万5,382円20銭も495円42銭上。転換線と基準線はともに6万4,880円46銭で、終値はその997円16銭上にあり、短期〜中期の線はまだ下にある状態です。200日線5万9,959円50銭からは+9.87%で、長期の上昇基調も保っています。

TOPIXは日経平均より形が崩れていません。終値4,112.00は25日線4,090.32を21.68、基準線4,082.02を29.98、雲の上端4,070.03を41.97、75日線4,044.78を67.22上回り、主要な線をすべて上回る位置を維持しました。NT倍率は16.021倍と前営業日の16.074倍から0.053低下。NT倍率とは日経平均をTOPIXで割った値で、低下は日経平均の下げがTOPIXより大きかった、つまり半導体株やファーストリテイリングなど日経平均への影響が大きい値がさ株が特に売られたことを示します。

サポートとレジスタンス

日経平均の上値の関門は、翌営業日の雲の下端6万6,079円22銭(計算値)から始まります。その上にボリンジャーバンドの+1σ 6万6,254円01銭、前営業日の終値6万6,364円20銭、そして75日線6万6,635円96銭と雲の上端6万6,640円32銭が並びます。ボリンジャーバンドとは移動平均線の上下に値動きのばらつき(標準偏差)の幅を加えた帯で、±2σの外に出るのは統計的に珍しい水準と読むのが一般的です。本日の高値6万7,034円74銭は+2σ 6万7,211円59銭の177円手前でした。本日跳ね返された6万6,600円〜6万7,000円の帯を終値で上抜けられるかが、引き続き最大の関門です。

下値の目安は、まず5日線の6万5,382円20銭と25日線の6万5,296円44銭です。本日の安値(=終値)6万5,877円62銭は前営業日の安値6万5,639円62銭を238円上回り、9月14日の6万2,726円18銭を底とする「安値の切り上げ」は7営業日連続に伸びました。ただし安値引けのため、翌営業日に本日の安値を割り込めば、この切り上げは途切れます。25日線を割り込むと、3営業日前に回復した「中期の平均コストの上」という位置を再び失います。

オシレーター

日経平均のRSI(14日)は53.2で、前営業日の56.2から3.0ポイント低下しました。RSIは直近14日間の値上がり幅と値下がり幅の比率を0〜100で表した指標で、一般に30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎ、50が中立とされます。53.2は中立をわずかに上回る水準で、過熱感はありません。TOPIXのRSIは54.0です。

日経平均のMACDは-170.5、シグナルは-364.4で、ヒストグラムは+193.9。MACDは短期と長期の移動平均の差を示す指標で、シグナル(MACDの平均線)を上抜けば買い、下抜けば売りのサインと読むのが一般的です。ヒストグラムは9月15日の-229.9から-204.2→-160.1→-63.7→+35.9→+154.8→+193.9と、本日の反落でも6営業日連続で改善しました。ただし改善幅は前営業日の+118.9から+39.1に縮んでおり、上昇の勢いは鈍り始めています。MACD自体もまだマイナス圏で、ゼロを上回るまでは下落局面からの戻りの範囲です。TOPIXはMACD 4.7、シグナル1.9でヒストグラムが+1.4から+2.8に拡大し、ゼロより上で上昇局面の形を保っています。

ご注意: 本節の移動平均・一目均衡表・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・NT倍率は、いずれも当サイトが確定日足から算出した計算値であり、推定であって確定値ではありません。算出期間・平滑化の方法・データ起点の違いにより、お使いのチャートツールの表示値と一致しない場合があります。テクニカル指標は過去の値動きを要約したものであり、将来の株価を予測するものではありません。

市場心理

本日の市場心理を一言で表すなら、「節目で利益を確定する」です。日経平均は前週末までの5日続伸で約3,000円上がり、本日の朝には75日線と雲の上端を上抜けて6万7,000円台に乗せました。その「上値の節目」に届いたところで、日本経済新聞が伝えるように利益確定の売りが広がりました。高値から1,157円下げて安値で引けたこと、東証プライムの約67%・225銘柄の171銘柄・33業種の29業種が下げたことは、1日を通じて売りが優勢だったことを示しています。

ただし売りが一方的だったとまでは言えません。売買代金は8兆2,028億円と前営業日から5.2%増え、売買高も12.4%増えました。本日は3月期決算企業の中間配当の権利付き最終日で、株探は駆け込みで配当の権利を取りにいく買いも観測されたと伝えています。利益確定の売りと権利取りの買いがぶつかった結果、商いは膨らんだものの、買いは全体を支えきれなかったと整理できます。TOPIXの下げが-0.40%と日経平均の-0.73%より小さかったのも、幅広い銘柄に権利取りの買いが入った面があると考えられます。

翌営業日の注目ポイント

翌営業日は9月29日(火)です。ひとつ目の焦点は、3月期決算企業の中間配当の権利落ち日であることです。権利落ち日は配当を受け取る権利がなくなる分だけ株価が下がりやすく、日経平均やTOPIXも配当落ち分の下押しを受けるのが一般的です。翌営業日の前日比を見るときは、この配当落ち分を差し引いて「実質的にどれだけ動いたか」を考える必要があります。また、本日の権利取りの買いが翌日以降に売りとして出てくるかも確認したいところです。

ふたつ目は、日米の金利と今週の米経済指標です。国内の新発10年債利回りは3.1%に迫り、本日は株式の割高感を意識させる売りにつながりました。今週は米国で重要な経済指標の発表が相次ぐため、その結果で米金利が動けば、東京市場の金融株とそれ以外の色分けがさらに強まる可能性があります。ニデックの続報と、本日売られた半導体関連が韓国株と連動して下げ続けるかも注目点です。

テクニカル面で29日(火)に確認したいのは2点です。日経平均は、本日の安値6万5,877円62銭を割り込まずに、7営業日続いた安値の切り上げを保てるか。その下の5日線6万5,382円20銭と25日線6万5,296円44銭が、配当落ちを含めた下押しの受け皿になるかが焦点です。上方向では、翌営業日の雲の下端6万6,079円22銭(計算値)を終値で回復できるか。TOPIXは、25日線4,090.32と基準線4,082.02を配当落ち後も維持できるかを確認します。

戦略展望

本日の値動きから読み取れる慎重な点は3つあります。ひとつ目は、日経平均が75日線と雲の上端を高値で上抜けながら、終値では維持できず安値で引けたことで、6万6,600円〜6万7,000円の帯で売りが待っていることが確認されました。ふたつ目は、国内長期金利が3.1%に迫り、金融以外の幅広い業種に割高感の売りが出たこと。三つ目は、翌29日が権利落ち日で、配当落ちと権利取りの買いの反動が重なりうることです。

一方で、前向きな点も3つあります。ひとつ目は、日経平均が25日線・5日線・転換線・基準線の上を維持し、安値の切り上げが7営業日続いていること。ふたつ目は、MACDのヒストグラムが反落の日でも改善を続け、TOPIXは雲・75日線・25日線・基準線をすべて上回る位置を保っていること。三つ目は、売買代金が8兆円台に増えており、売りだけでなく買いの参加者も厚かったことです。

したがって本日の値動きから導かれる見立てはこうです——「日経平均は5日続伸の後、75日線と雲の上端という節目で跳ね返されて6日ぶりに反落し、雲の下に戻った。金利上昇と利益確定売りが重なったが、25日線より上の位置と安値の切り上げはまだ保っている。TOPIXは主要な線をすべて上回ったまま」。判別の材料は、権利落ち日の29日以降に日経平均が25日線の上を守れるか、そして6万6,600円〜6万7,000円の帯を終値で上抜けられるかの2点です。なお本節の見立てはあくまで本日までの数値から読める整理であり、将来の株価を予測するものではありません。

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