【9月30日】日経平均1272円高の6万6753円、3日ぶり大幅反発 33業種すべて上昇

株
2026年9月30日(水) 東京市場クローズ
日経平均 66,753.72円 +1,272.45円 (+1.94%)

9月末・上半期末の最終営業日は、前日の米半導体株高と原油安を受けて、AI・半導体関連を中心に買いが広がりました。日経平均は1,272円45銭高の6万6,753円72銭と3日ぶりに大幅反発し、TOPIXも67.52ポイント(1.67%)高の4,108.65。東証33業種はすべて上昇し、東証プライムの値上がりは1,100銘柄を超えて全体の72.7%に達しました。ソフトバンクG1銘柄で317円79銭を押し上げ、上げ幅の25.0%を占めました。日経平均は終値で75日線を26営業日ぶりに上回り、一目均衡表の雲の上にも出ました。一方で村田製作所・京セラなど電子部品の一角は下げ、上値では9月28日の高値6万7,034円74銭が残っています。

まず前日の米国市場を確認します。29日のNYダウは131.59ドル(0.26%)安の51,349.92ドル、S&P500は12.85ポイント(0.17%)安の7,670.84、ナスダック総合は22.84ポイント(0.09%)安の26,797.54と、主要3指数はそろって小幅に下げました。ただし半導体株指数SOXは163.92ポイント(1.32%)高の12,629.16と反発しています(いずれも株探・米国株)。株探によれば、インフレ指標と雇用統計の発表を控えた利益確定売りと、中東からの石油輸出回復の兆しを受けた原油安を好感した買いが交錯しました。NY原油(WTI)は3.22ドル安の89.38ドルに下げています(株探)。

日経平均は前営業日終値より647円32銭高い6万6,128円59銭で寄り付き、安値でも6万6,014円48銭と前営業日終値を533円21銭上回ったままでした。株探によれば、朝方は75日線(同社の算出で6万6,671円)に近づいたところで戻り待ちの売りが出て伸び悩みましたが、後場にソフトバンクGがさらに強含み、短期筋の先物買いも加わって、終盤に高値6万6,946円14銭(1,464円87銭高)をつけました。ローソク足は実体625円13銭の陽線で、上ヒゲ192円42銭・下ヒゲ114円11銭。窓を開けて始まり、高値圏で引けた「買いが優勢のまま1日を終えた」形です。

主要マーケット指標

指標 数値 前日比
日経平均株価 66,753.72円 +1,272.45円 (+1.94%) 3日ぶり反発
日経平均 始値 / 高値 / 安値 66,128.59 / 66,946.14 / 66,014.48 高値は前営業日比+1,464.87円。安値でも+533.21円
寄り付きのギャップ +647.32円 (+0.99%) 前営業日終値65,481.27円から上放れて始まった
ローソク足の形 実体625.13円の陽線 上ヒゲ192.42円 / 下ヒゲ114.11円。安値から739.24円上で引けた
日中値幅 931.66円 前営業日の1,105.59円から15.7%縮小
TOPIX 4,108.65 +67.52 (+1.67%) 3日ぶり反発
TOPIX 始値 / 高値 / 安値 4,067.12 / 4,119.67 / 4,052.89 高値は前営業日比+78.54
日経平均とTOPIXの騰落率差 0.27ポイント 日経平均+1.94%、TOPIX+1.67%で日経平均の上げが大きかった
NT倍率 16.247倍 前営業日16.204倍から0.043上昇
東証プライム 売買代金 約9兆1,212億円 前営業日の約7兆3,224億円から24.6%増
東証プライム 売買高 約27億6,232万株 前営業日の約24億4,155万株から13.1%増
1株あたり平均約定単価 約3,302円 前営業日の約2,999円から10.1%上昇
東証プライム 値上がり/値下がり 1,100銘柄超(72.7%) / 23.7% 前営業日は170/1,318銘柄(値下がり約87%)から逆転
日経平均225銘柄 値上がり/値下がり 206銘柄 / 18銘柄 変わらず1銘柄。前営業日は36/188
東証33業種 上昇/下落 33業種 / 0業種 全業種が上昇。前営業日は1/32
業種別 上昇率1〜5位 非鉄金属 +4.86% 以下 銀行業+3.25%、金属製品+3.01%、化学+2.19%、情報・通信業+2.13%
上昇率の小さい業種 鉱業 +0.09% 以下 水産・農林業+0.12%、倉庫・運輸関連+0.63%、サービス業+0.64%、陸運業・石油石炭製品+0.72%
最大のプラス寄与 ソフトバンクG +317円79銭 6.55%高の6,430円。1銘柄で上げ幅の25.0%
プラス寄与 2〜5位 ファーストリテイリング +172円98銭 以下 東京エレクトロン+155円88銭、アドバンテスト+84円48銭、フジクラ+58円93銭
プラス寄与 6〜10位 信越化学 +32円85銭 以下 TDK+31円18銭、住友電工+19円38銭、キオクシアHD+15円14銭、三菱商事+13円27銭
プラス寄与 上位3銘柄合計 +646円65銭 プラス寄与合計1,314円73銭の49.2%
最大のマイナス寄与 村田製作所 -19円15銭 2.94%安の7,851円
マイナス寄与 2〜5位 京セラ -10円46銭 以下 日東電工-4円53銭、オリンパス-1円61銭、エムスリー-1円37銭
寄与度の合計 +1,314円73銭 / -42円30銭 値上がり206銘柄と値下がり18銘柄の合計(株探)。差し引き+1,272円43銭で上げ幅と一致(差2銭は端数処理)
売買代金トップ アドバンテスト 約8,133億円 1.03%高の34,260円。2位キオクシアHD約7,125億円、3位ソフトバンクG約4,160億円、4位太陽誘電約3,424億円
東証プライム 値上がり率1位 テイクアンドギヴ・ニーズ +17.16% 2位旭有機材+9.91%、3位SUMCO+9.08%、4位ほくほくFG+9.04%、5位メイコー+7.99%
東証プライム 値下がり率1位 アドバンスクリエイト -15.32% 2位Ine-4.11%、3位ネットプロテクションズHD-3.85%、4位カッパ・クリエイト-3.28%、5位日本ケミコン-3.11%
ストップ高 / ストップ安 14銘柄 / 1銘柄 全市場・引け時点(株探)
米ドル/円 156円75銭前後 16時22分時点(株探)。前日記事の夕方時点157円30銭前後から55銭の円高
NYダウ (9/29終値) 51,349.92 -131.59 (-0.26%)
S&P 500 (9/29終値) 7,670.84 -12.85 (-0.17%)
ナスダック総合 (9/29終値) 26,797.54 -22.84 (-0.09%)
SOX指数 (9/29終値) 12,629.16 +163.92 (+1.32%)。反発
米10年債利回り / NY原油(WTI) (9/29) 5.243% / 89.38ドル 利回り+0.009ポイント / 原油-3.22ドル(株探)
日経平均 5日線からの乖離 +1.14% 5日線 65,998.16。755円56銭上。前営業日の169円94銭下から回復
日経平均 25日線からの乖離 +2.23% 25日線 65,296.52。1,457円20銭上で5営業日連続維持
日経平均 75日線との差 +82.57円 (+0.12%) 75日線 66,671.15。前営業日まで25営業日連続で下回っていたが、終値で上回った
日経平均 200日線からの乖離 +11.02% 200日線 60,127.64。6,626円08銭上
日経平均 一目均衡表の雲 66,079.22 〜 66,640.32 終値は雲の上端を113円40銭上回り、雲の上に出た(前営業日は雲の下端の597円95銭下)
日経平均 転換線 / 基準線 65,050.96 / 64,880.46 転換線は170円50銭上昇。終値は両線を1,700円以上上回る
日経平均 ボリンジャーバンド +1σ 66,270.50 / +2σ 67,244.48 終値は+1σを483円22銭上回り、+2σまでは490円76銭
日経平均 RSI (14日) 57.4 前営業日の50.8から6.6ポイント上昇
日経平均 MACD / シグナル 2.0 / -253.9 MACDはマイナス圏からゼロの上へ。ヒストグラムは+186.3から+255.9へ拡大
日経平均 52週高値からの距離 -6,078.01円 (-8.35%) 52週高値 72,831.73 (6/22)。前営業日の-10.09%から縮小
7月29日安値からの戻り +6,304.82円 (+10.43%) 直近安値 60,448.90 (7/29)。前営業日の+8.32%から拡大
TOPIX 5日線 / 25日線 4,093.13 / 4,091.23 終値は5日線を15.52、25日線を17.42(+0.43%)上回り、1日で回復
TOPIX 75日線 4,050.20 終値は58.45上(+1.44%)。前営業日に割り込んだが1日で回復
TOPIX 転換線 / 基準線 4,088.46 / 4,082.02 基準線を26.62上回り、1日で回復
TOPIX 一目均衡表の雲 3,993.16 〜 4,076.30 終値は雲の上端を32.35上回り、雲の上に戻った
TOPIX RSI (14日) / MACD 53.1 / 2.8 (シグナル1.9) RSIは45.2から7.9ポイント上昇。MACDはシグナルを再び上回り、ヒストグラムは-1.0から+0.9へ
TOPIX 52週高値からの距離 -111.66 (-2.65%) 52週高値 4,220.31 (8/14)。前営業日の-4.25%から縮小
注記: 日経平均・TOPIXの終値・始値・高値・安値・前日比は株探の当日値(終値・前日比はYahoo!ファイナンス・財経新聞とも一致を確認)、売買代金・売買高・東証プライムの値上がり値下がりの比率は財経新聞(フィスコ)・株探の大引け記事による市場集計値(概算値)、業種別騰落率は株探の東証33業種騰落率、寄与度と個別銘柄の株価・騰落率・225銘柄の値上がり値下がり数は株探の日経平均寄与度ランキング、売買代金上位・値上がり率・値下がり率は株探の各ランキング、ストップ高安の銘柄数は株探の集計、ドル円は株探の表示値、米国指数とSOX指数は9月29日(現地時間)の確定終値(株探・米国株)、米10年債利回りとWTI原油は株探の寄り付き前記事によります。NT倍率・移動平均・一目均衡表の各値・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・上ヒゲ下ヒゲ・値幅・寄与度の合計・ギャップ・平均約定単価・前日比の増減率は当サイトの計算値です(これらは推定であり確定値ではありません。算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります)。算出手法の妥当性は3通りの方法で検証しています。第一に、同一コードで9月29日時点の5日線6万5,651円21銭・25日線6万5,267円02銭・75日線6万6,636円82銭・200日線6万40円39銭・雲6万6,079円22銭〜6万6,640円32銭・RSI50.8・MACD-131.5/シグナル-317.8を再現でき、9月29日記事の掲載値とすべて一致することを確認しました。第二に、株探の寄与度ランキング225銘柄の寄与度を合計すると+1,272円43銭となり、本日の上げ幅1,272円45銭と一致することを確認しました(2銭の差は各銘柄の寄与度の端数処理によるものです)。第三に、本日の日経平均終値6万6,753円72銭(1,272円45銭高)とTOPIX終値4,108.65(67.52ポイント高)が株探・Yahoo!ファイナンス・財経新聞の3か所で一致することを確認しました。移動平均などのテクニカル値は前日の配当落ち分を調整していない終値から算出しています。東証プライムの値上がり・値下がりの正確な銘柄数、国内長期金利の確定終値、東証グロース市場250指数、日経平均VI、騰落レシオ、日経225先物の清算値、アジア各指数の終値については、執筆時点で確定値・一次情報を確認できていないため掲載していません。テーブルの色は日本式表記(上昇=赤/下落=緑)に従っています。

マクロ・地政学の視点

本日の反発の背景は、前日と逆向きの「中東情勢の警戒緩和→原油安→インフレ・金利懸念の後退」という連鎖です。財経新聞(フィスコ)によれば、サウジアラビアの主要パイプラインが半分ほど復旧して原油価格が下がり、中東情勢への警戒が和らぎました。株探の寄り付き前の記事では、NY原油(WTI)は3.22ドル安の89.38ドルです。原油が下がると物価上昇への警戒が和らぎ、金利の上昇圧力も弱まりやすくなるため、株式市場にとっては追い風になります。ただし米10年債利回りは5.243%(+0.009ポイント)と高い水準のままで、金利面の重荷が消えたわけではありません。

もう一つの柱はAI関連への期待の復活です。日本経済新聞は、TDKと太陽誘電がAIサーバー向けなどの次世代電子部品の共同開発で基本合意したことを伝え、TDKは一時5%高、太陽誘電は一時9%高となる場面があったと報じました。株探によれば、ソフトバンクGには傘下の英アームが前日の米国市場で3.6%強上がったことに加え、出資先の米オープンAIが少なくとも300億ドルの新たな資金調達を計画していると一部で報じられたことが追い風になりました。

為替は円高方向でした。ドル円は16時22分時点で156円75銭(株探)と、前日記事の夕方時点(157円30銭前後)から55銭の円高です。通常なら輸出株の重荷になりやすい動きですが、本日は原油安とAI関連への買いがそれを上回りました。株探の寄り付き前の記事では、シカゴ日経225先物(円建て)は大阪比475円高の6万6,305円で、朝方から高く始まる地合いが整っていました。

セクター・個別銘柄の動き

東証33業種はすべて上昇しました。上昇率の上位は非鉄金属+4.86%、銀行業+3.25%、金属製品+3.01%、化学+2.19%、情報・通信業+2.13%。上げが小さかったのは鉱業+0.09%、水産・農林業+0.12%、倉庫・運輸関連+0.63%、サービス業+0.64%です。原油安を受けて鉱業と石油・石炭製品(+0.72%)は下位にとどまりました。株探によれば、前日に配当落ちで下げた銀行・商社・海運などの高配当株が改めて買い直されたことも相場を支えました。銀行業は前日の-3.39%から+3.25%へ、ほぼ全戻しの形です。

日経平均を最も押し上げたのはソフトバンクGで、6.55%高の6,430円、寄与度+317円79銭。前営業日は-168円15銭と最大の重荷でしたが、本日は一転して上げ幅の25.0%を1銘柄で担いました。2位ファーストリテイリング(3.13%高、+172円98銭)、3位東京エレクトロン(2.69%高、+155円88銭)で、上位3銘柄の合計は+646円65銭と、プラス寄与合計1,314円73銭の49.2%を占めます。4位アドバンテスト(+84円48銭)、5位フジクラ(5.94%高、+58円93銭)が続きました。フジクラは株探によれば、米核融合企業コモンウェルス・フュージョン・システムズと、過去最大規模となる1万キロメートル超の高温超電導線材の長期供給契約を結んだことが材料です。住友電工も6.65%高と、電線株の上げが非鉄金属を業種別トップに押し上げました。

下げた銘柄は225銘柄中18銘柄だけでした。マイナス寄与の1位は村田製作所で2.94%安の7,851円、寄与度-19円15銭。2位京セラ(-10円46銭)、3位日東電工(-4円53銭)と、電子部品の一角が売られました。同じ電子部品のTDK・太陽誘電が買われたのとは対照的な動きでしたが、下げの理由は執筆時点の報道では確認できていません。マイナス寄与の合計は-42円30銭にとどまりました。

売買代金はアドバンテストが約8,133億円でトップ、2位キオクシアHD約7,125億円、3位ソフトバンクG約4,160億円、4位太陽誘電約3,424億円と、AI・半導体関連に資金が集中しました。東証プライムの値上がり率1位はテイクアンドギヴ・ニーズで17.16%高。株探によれば、12月末に700株以上を持つ株主を対象とした株主優待制度の導入が材料です。2位旭有機材(+9.91%)、3位SUMCO(+9.08%)、4位ほくほくFG(+9.04%)、5位メイコー(+7.99%)。メイコーは株探によれば、モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を最上位の「オーバーウエート」に引き上げたことが材料です。一方、株探によれば株主優待の廃止を発表した伊藤園は売られる場面がありました。ストップ高は全市場で14銘柄、ストップ安は1銘柄でした(株探)。

テクニカル分析

トレンドの位置

日経平均は、終値で75日線を26営業日ぶりに上回りました。75日線6万6,671円15銭に対し、終値は82円57銭上(+0.12%)です。移動平均線とは過去一定期間の終値の平均で、5日線は直近1週間、25日線は約1か月、75日線は約3か月半、200日線は約10か月の平均コストを表します。75日線は8月下旬以降、日経平均の上値を抑えてきた線で、9月28日には高値6万7,034円74銭まで上げながら、終値では下回って押し戻されていました。5日線6万5,998円16銭(755円56銭上)・25日線6万5,296円52銭(1,457円20銭上)・200日線6万127円64銭(+11.02%)を含め、4本の移動平均線すべての上に出たことになります。ただし75日線との差はわずか82円57銭で、上回ったと言い切るには翌営業日以降の確認が必要です。

一目均衡表では、雲の上に出ました。一目均衡表の「雲」とは、過去の値動きから算出した2本の線に挟まれた帯で、株価がその中にあると方向感に乏しい、上にあれば強い、下にあれば弱いと読むのが一般的です。本日の雲は6万6,079円22銭〜6万6,640円32銭で、終値は上端を113円40銭上回りました。前営業日は雲の下端より597円95銭下だったので、1日で雲を下から上へ突き抜けたことになります。転換線は6万5,050円96銭、基準線は6万4,880円46銭で、終値は両線を1,700円以上上回っています。

TOPIXも、前営業日に崩れた形を1日で戻しました。終値4,108.65は5日線4,093.13・25日線4,091.23・75日線4,050.20・基準線4,082.02のすべてを上回り、雲(3,993.16〜4,076.30)の上端も32.35上回りました。NT倍率は16.247倍と前営業日の16.204倍から0.043上昇。NT倍率とは日経平均をTOPIXで割った値で、上昇は日経平均の上げがTOPIXより大きかったことを示します。ソフトバンクG・ファーストリテイリング・東京エレクトロンといった日経平均への影響が大きい値がさ株が上げを主導したためです。

サポートとレジスタンス

日経平均の上値の目安は、まず本日の高値6万6,946円14銭です。その上に9月28日の高値6万7,034円74銭、ボリンジャーバンドの+2σ 6万7,244円48銭が控えます。ボリンジャーバンドとは移動平均線の上下に値動きのばらつき(標準偏差)の幅を加えた帯で、±2σの外に出るのは統計的に珍しい水準と読むのが一般的です。9月28日の高値を終値で超えられるかが、6万7,000円台に定着できるかの分かれ目になります。

下値の目安は、75日線6万6,671円15銭と雲の上端6万6,640円32銭がすぐ下に重なっています。その下に翌営業日の雲の下端6万6,199円84銭(計算値)、本日の安値6万6,014円48銭、5日線6万5,998円16銭が並びます。本日は窓を開けて始まったため、前営業日の高値6万5,805円08銭から本日の安値6万6,014円48銭までの約209円が「窓」として残っています。

オシレーター

日経平均のRSI(14日)は57.4で、前営業日の50.8から6.6ポイント上昇しました。RSIは直近14日間の値上がり幅と値下がり幅の比率を0〜100で表した指標で、一般に30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎ、50が中立とされます。57.4はやや強めの中立で、買われすぎの水準にはまだ距離があります。TOPIXのRSIも45.2から53.1へ7.9ポイント上がり、中立の50を上回りました。

日経平均のMACDは2.0、シグナルは-253.9で、ヒストグラムは+255.9。MACDは短期と長期の移動平均の差を示す指標で、シグナル(MACDの平均線)を上抜けば買い、下抜けば売りのサインと読むのが一般的です。MACDはマイナス圏からゼロの上に出ました。ヒストグラムは9月16日の-204.2から-160.1→-63.7→+35.9→+154.8→+193.9と改善し、前営業日に+186.3といったん縮んだあと、本日は+255.9と再び拡大しています。TOPIXはMACD 2.8がシグナル1.9を再び上回り、ヒストグラムは-1.0から+0.9へプラスに戻りました。

ご注意: 本節の移動平均・一目均衡表・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・NT倍率は、いずれも当サイトが確定日足から算出した計算値であり、推定であって確定値ではありません。前日の配当落ち分は調整していません。算出期間・平滑化の方法・データ起点の違いにより、お使いのチャートツールの表示値と一致しない場合があります。テクニカル指標は過去の値動きを要約したものであり、将来の株価を予測するものではありません。

市場心理

本日の市場心理を一言で表すなら、「前日の売りを1日で取り返した」です。前営業日は東証プライムの87%が値下がりしましたが、本日は72.7%が値上がりし、33業種すべてが上昇しました。売買代金も9兆1,212億円と前営業日から24.6%増え、上昇に資金が伴っています。株探によれば、75日線を上回って引けたことで投資家心理も改善しやすくなったと指摘されています。

ただし「幅広い物色」と「偏った上げ」の両面があります。日経平均の上げ幅の半分近く(49.2%)はソフトバンクG・ファーストリテイリング・東京エレクトロンの3銘柄によるもので、TOPIXの上昇率(1.67%)は日経平均(1.94%)を下回りました。また株探は、米国で30日の取引終了後に半導体大手マイクロン・テクノロジーの決算発表を控えることに触れ、内容を落ち着いて確認したいとしています。AI・半導体関連に集まった期待が、決算で裏付けられるかどうかが次の焦点です。

翌営業日の注目ポイント

翌営業日は10月1日(木)で、下半期の初日です。ひとつ目の焦点は、米マイクロン・テクノロジーの決算です。30日の米国市場の取引終了後に6〜8月期決算が発表される予定で、メモリー需要の見通しはキオクシアHD・アドバンテスト・東京エレクトロンなど、本日相場を主導した半導体関連の株価に直結しやすい材料です。

ふたつ目は米国の経済指標です。株探の予定表によれば、30日夜には米9月ADP雇用統計、米8月個人所得・個人消費支出が発表されます。インフレと雇用の数字で米長期金利が動けば、半導体株と金利に敏感な銘柄の値動きに影響が出る可能性があります。国内では、10月1日朝に日銀短観(9月調査)の発表が予定されています。中東情勢と原油価格の続報にも引き続き注意が必要です。

テクニカル面で10月1日(木)に確認したいのは2点です。日経平均は、75日線6万6,671円15銭と雲の上端6万6,640円32銭を終値で守れるか。守れれば、上値では本日の高値6万6,946円14銭と9月28日の高値6万7,034円74銭が次の関門です。割り込んだ場合は、雲の下端6万6,199円84銭(計算値)と5日線6万5,998円16銭が次の受け皿になります。TOPIXは、25日線4,091.23の上を保てるかを確認します。

戦略展望

本日の値動きから読み取れる前向きな点は3つあります。ひとつ目は、日経平均が終値で75日線を26営業日ぶりに上回り、一目均衡表の雲の上に出たこと。ふたつ目は、33業種すべてが上昇し、売買代金も24.6%増えて、上昇に資金が伴ったこと。三つ目は、前営業日に崩れたTOPIXが25日線・75日線・基準線を1日で回復し、MACDもシグナルを再び上回ったことです。

一方で、慎重な点も3つあります。ひとつ目は、75日線との差が82円57銭と小さく、上抜けがまだ1日だけであること。ふたつ目は、上げ幅の49.2%が3銘柄に集中し、特にソフトバンクG1銘柄で25.0%を占めたこと。三つ目は、米10年債利回りが5%台と高く、マイクロン決算や米経済指標という大きな材料を翌日以降に控えていることです。

したがって本日の値動きから導かれる見立てはこうです——「原油安とAI関連への期待で、日経平均は前日の下げを取り返し、75日線と雲の上に出た。全業種が上昇する幅広い買いだったが、上げ幅の半分近くは値がさの3銘柄が担っている」。判別の材料は、日経平均が75日線6万6,671円を終値で守れるか、そして9月28日の高値6万7,034円74銭を超えられるかの2点です。なお本節の見立てはあくまで本日までの数値から読める整理であり、将来の株価を予測するものではありません。

チャート

日経225 (INDEX:NKY)

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