アクティブファンドの動き – 2026/06/10

対象期間 2026-06-01 → 2026-06-10
純資産総額 36.48億円 (前週比 +0.56億円 / +1.56%)

【アクティブファンドの動き|2083 週次分析】2026/06/10 ― ディフェンシブを削り、半導体・商社・ゲームへ大胆シフト

対象期間:2026-06-01 → 2026-06-10(直近1週間/NEXT FUNDS 日本成長株アクティブETF・銘柄コード2083)

NEXT FUNDS 日本成長株アクティブETF(2083)は、運用会社が独自の判断で組入銘柄と比率を機動的に入れ替えるアクティブ運用のETFです。毎営業日に公開されるPortfolio Composition File(PCF)を追いかけることで、プロのファンドマネージャーが「いま、どの銘柄を、どれだけ売買したか」をほぼリアルタイムで観察できます。この記事では、直近1週間の売買を「銘柄×日付」のマトリクスとして可視化し、資金がどのセクターからどのセクターへ動いたのかを読み解いていきます。

今週のサマリー

純資産総額は約36.5億円(3,647,934,618円)。前日比はおよそ+6,300万円(+1.76%)、前週(6月1日)比でもおよそ+5,600万円(+1.56%)と、一週間を通じてプラスを確保しました。総額が伸びる一方で、ポートフォリオの中身は大きく組み替えられています。

この一週間の売買は、買い増し15銘柄、部分売却13銘柄、完全売却2銘柄。新規組み入れはありませんでしたが、保有株の比率は積極的に入れ替えられました。完全に外れたのは藤倉と太陽誘電の2銘柄です。全体像としては、医療機器・警備・金融などのディフェンシブ銘柄を削り、半導体関連を軸に、商社やゲームへも資金を振り向けた「攻めの一週間」と言えます。

なお、直近の1日(6月9日→6月10日)に限ると、動きは小幅でした。買い増しは荏原製作所の1銘柄、部分売却はニッポン高度紙工業と村田製作所の2銘柄のみ。日次では主力をわずかに削って産業機械を足す程度の微調整にとどまり、本当の大きな動きは一週間という単位で積み上がっています。だからこそ、1日ごとではなく一週間のマトリクスで眺めることに意味があります。

増加 TOP5(買い増し)

今週もっとも勢いがあったのは半導体製造装置の周辺企業でした。なかでも荏原製作所は600株から6,200株へと、増減率にしてプラス933%の大量取得。半導体製造に欠かせないドライ真空ポンプの世界的大手であり、AI向け半導体の設備投資の波に正面から張った格好です。週の後半、6月5日と6月10日に分けて積み増しており、計画的に持ち高を引き上げた様子がうかがえます。

加えて、伊藤忠商事が1,600株から13,000株へ(+712%)、カプコンが1,800株から11,800株へ(+556%)と、商社とゲーム大手も一気に積み増し。いずれも6月2日に大口の買いが集中しました。半導体テスタ最大手のアドバンテストはプラス278%、ゲームのコナミグループは2倍、半導体製造装置の東京エレクトロンも2倍と続きます。AI半導体を中核に据えつつ、テーマを商社・エンタメへ広げているのが今週の特徴です。半導体一辺倒ではなく、景気敏感の商社や、業績が好調なゲーム株にも分散させることで、テーマの厚みを増やしにいっていると読めます。

コード 銘柄名 06-02 06-03 06-04 06-05 06-08 06-09 06-10 現在 週間
8001 伊藤忠商事 +11,400 · · · · · · 13,000 +11,400
9697 カプコン +10,000 · · · · · · 11,800 +10,000
7532 パンパシフィックインターナショナルHD +9,400 · · · · · · 66,000 +9,400
4684 オービック +4,900 · · · · +1,800 · 16,400 +6,700
6361 荏原製作所 · · · +4,100 · · +1,500 6,200 +5,600

減少 TOP5(部分売却・売却)

資金の出どころは、いわゆるディフェンシブ銘柄でした。もっとも大きく削られたのは医療機器(カテーテル用ガイドワイヤー)の朝日インテックで、9,500株から3,000株へマイナス68%の大幅圧縮。続いて警備のセコムがマイナス51%、半導体洗浄向け高純度リン酸のラサ工業がマイナス44%、歯科・医療機器のマニーがマイナス39%と、医療・警備セクターから幅広く資金を引き揚げています。

さらに、計装大手のアズビル、総合商社の住友商事、メガバンクの三菱UFJフィナンシャル・グループなども削減対象に。守りのセクターを薄くして、攻めの半導体・商社へ回す——という資金の流れがはっきりと読み取れます。完全売却となったのは藤倉と太陽誘電で、半導体・電子部品まわりの一部を整理した形です。ここで重要なのは、これらが「悪い銘柄だから売った」というより、より確信度の高いテーマへ資金を集中させるための入れ替えだと考えられる点です。アクティブファンドの妙味は、こうしたメリハリのある資金配分にあります。

コード 銘柄名 06-02 06-03 06-04 06-05 06-08 06-09 06-10 現在 週間
7730 マニー · · · -9,700 · · · 15,300 -9,700
4022 ラサ工業 · · · -3,600 · -6,000 · 12,200 -9,600
6981 村田製作所 -2,200 · · · · -2,100 -2,400 29,000 -6,700
7747 朝日インテック · · -4,300 -2,200 · · · 3,000 -6,500
6845 アズビル · · · -6,300 · · · 13,400 -6,300

全売買マトリクスの読み方

下の「銘柄×日付」マトリクスは、この一週間でどの銘柄を・どの営業日に・何株動かしたかを一覧化したものです(緑=買い増し、赤=部分売却・売却、「·」=変化なし)。注目は6月2日で、伊藤忠商事を約11,400株、カプコンを約10,000株とまとめて買い増しています。売りでは6月5日にマニーを約9,700株削減し、ラサ工業は5日と9日の2回に分けて合わせて約9,600株を圧縮しました。

コード 銘柄名 06-02 06-03 06-04 06-05 06-08 06-09 06-10 現在 週間
8001 伊藤忠商事 +11,400 · · · · · · 13,000 +11,400
9697 カプコン +10,000 · · · · · · 11,800 +10,000
7730 マニー · · · -9,700 · · · 15,300 -9,700
4022 ラサ工業 · · · -3,600 · -6,000 · 12,200 -9,600
7532 パンパシフィックインターナショナルHD +9,400 · · · · · · 66,000 +9,400
4684 オービック +4,900 · · · · +1,800 · 16,400 +6,700
6981 村田製作所 -2,200 · · · · -2,100 -2,400 29,000 -6,700
7747 朝日インテック · · -4,300 -2,200 · · · 3,000 -6,500
6845 アズビル · · · -6,300 · · · 13,400 -6,300
8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ · · · · · -5,800 · 18,200 -5,800
6976 太陽誘電 -3,500 · · · · -2,200 · 0 -5,700
6361 荏原製作所 · · · +4,100 · · +1,500 6,200 +5,600
7203 トヨタ自動車 +4,600 · · · · · · 95,900 +4,600
4061 デンカ +3,900 · · · · · · 8,600 +3,900
9735 セコム · · -3,800 · · · · 3,600 -3,800
7182 ゆうちょ銀行 · · · · · -3,700 · 28,000 -3,700
6857 アドバンテスト · · +2,200 +300 · · · 3,400 +2,500
9984 ソフトバンクグループ · · +1,300 +900 · · · 16,300 +2,200
8053 住友商事 · · -1,800 · · · · 5,500 -1,800
9766 コナミG +1,200 · · · · · · 1,800 +1,200
8766 東京海上ホールディングス +1,000 · · · · · · 15,500 +1,000
4519 中外製薬 · · · -1,000 · · · 3,500 -1,000
3891 ニッポン高度紙工業 · · +1,200 · · -1,400 -600 6,500 -800
7550 ゼンショーHD +800 · · · · · · 2,500 +800
6134 FUJI +1,800 · · · · -2,400 · 9,800 -600
5803 藤倉 · · · · · -600 · 0 -600
8035 東京エレクトロン · · · +400 · · · 800 +400
4461 第一工業製薬 · · · -400 · · · 700 -400
3064 MonotaRO +300 · · · · · · 80,900 +300
6146 ディスコ · · +100 · · · · 600 +100

このように、売買は特定の日にまとまって執行される傾向があり、右端の「週間増減」を見れば、一週間でもっとも大きく動かした銘柄が一目で把握できます。日次のニュースだけを追っていると見落としがちな「数日がかりの仕込み・売り抜け」も、一週間のマトリクスにすると流れとして浮かび上がってきます。

保有上位銘柄(TOP20)の状況

上位5銘柄の顔ぶれは安定しています。1位は村田製作所、2位はトヨタ自動車、3位はリクルートホールディングス、4位はモノタロウ、5位はソフトバンクグループ。前日からの順位変動としては、東京海上ホールディングスが1つ上昇、ソニーグループが1つ後退し、買い増しを続けるアドバンテストも順位を1つ上げて11位につけました。今週の活発な売買にもかかわらず、ポートフォリオの土台となる上位陣の序列は大きく崩れていません。コア銘柄を維持しながら、中位以下で積極的に入れ替える——という運用スタイルが見て取れます。

まとめ

総額は前日・前週ともにプラスで着地。その裏側では、買い増し15・部分売却13・売却2という大規模な組み替えが進みました。朝日インテックやセコムなどのディフェンシブを削り、荏原製作所・伊藤忠商事・カプコン・アドバンテストといった半導体・商社・ゲームへ大胆に資金を振り向けた一週間です。来週以降、この攻めの傾斜がどこまで続くのか、また商社・ゲームへの分散がさらに進むのかどうか、引き続き注視していきます。

※本記事はPortfolio Composition File(PCF)をもとにした自動分析であり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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