6月1日週の日経平均は64,700〜68,100円を想定
Dow先物は週末参考値で+334ドル、S&P500先物は+0.18%、Nasdaq100先物は+0.32%。円安159.27円とVIX15.32は支援材料ですが、ホルムズ・ウクライナ・米雇用統計前のヘッドラインリスクを残す週です。
サンデーダウ / 海外勢の地合い
5月31日(日)17時JST時点では、CMEの通常の週明け取引はまだ再開前です。そのため本稿では、Investing.comで確認した5月29日(金)クローズのDow先物51,077.00ドル、前日比+334.00ドル(+0.66%)を、週末参考値として扱います。週末の日本株スタートを読むうえでは、米国株が高値圏で引けた事実と、先物のプラス幅がどの程度残っているかを分けて見る必要があります。
S&P500先物は7,595.75で+14.00(+0.18%)、Nasdaq100先物は30,405.25で+98.25(+0.32%)でした。上昇率は大きすぎないものの、ハイテク主導の底堅さが残っており、金曜の日経平均66,329.50円、+1,636.38円(+2.53%)という強い引けを月曜まで引き継ぎやすい配置です。一方で、日経はすでに大幅高の直後で、寄り付きから上を追う場合は利益確定の売りも出やすくなります。
為替ではドル円159.27円と円安水準が続き、輸出株・値がさ半導体株には追い風です。VIXは15.32まで低下しており、短期の恐怖感は強くありません。ただし、WTIは87.36ドル、XAU/USDは4,539.27ドルと、エネルギー・金の水準は地政学リスクが完全に消えた状態ではないことを示しています。
主要マーケット指標テーブル
| 指標 | 現在値 | 方向感 | 見方 |
|---|---|---|---|
| サンデーダウ / Dow先物 | 51,077.00 | ↑ +334.00 (+0.66%) | 週末参考値は小幅高、リスクオン寄り |
| S&P500先物 | 7,595.75 | ↑ +14.00 (+0.18%) | 小幅高、上昇トレンドは維持 |
| Nasdaq100先物 | 30,405.25 | ↑ +98.25 (+0.32%) | ハイテク優勢、半導体主導 |
| VIX | 15.32 | ↓ -0.42 (-2.67%) | 15台へ低下、短期警戒感は抑制 |
| ドル円 | 159.27円 | ↑ +0.03 (+0.02%) | 円安水準、輸出株には追い風 |
| WTI原油 | $87.36 | ↓ -1.54 (-1.73%) | 反落、ホルムズ緩和期待を反映 |
| Gold (XAU/USD) | $4,539.27 | ↑ +44.34 (+0.99%) | 上昇、地政学ヘッジ需要が残る |
| 米10年債利回り | 4.453% | ↓ -0.002 (-0.04%) | 小幅低下、株式にはやや支援 |
| BTC/USD | $74,303.0 | ↑ +624.0 (+0.85%) | 反発、リスク許容度を示唆 |
| 日経平均終値 | 66,329.50円 | ↑ +1,636.38 (+2.53%) | 金曜大幅高、週初は高値警戒 |
来週の想定レンジ図

今週の想定レンジは下値64,700円、上値68,100円です。基準は金曜終値66,330円で、VIX低下と円安を上方向の材料、ホルムズ海峡・米雇用統計前の不確実性を下方向の材料として、やや上方向に余地を残しつつも高値警戒を入れたレンジにしました。
主要指標サマリー図

指標全体では、米株先物・ドル円・BTCがリスクオン寄り、VIXと米10年債利回りの低下が株式を支える構図です。一方で、金の上昇はリスクヘッジ需要の残存を示し、WTIの反落はホルムズ交渉の進展期待と供給懸念の綱引きです。
強気 / 弱気シナリオ
強気シナリオ
上値想定: ハイテク主導と円安継続の続伸シナリオです。Dow先物+334ドル、S&P500先物+0.18%、Nasdaq100先物+0.32%という米国株の週末参考値に加え、ドル円159.27円の円安が続けば、日経平均は金曜の勢いを残したまま68,100円近辺を試す展開が考えられます。
特に半導体、電機、精密、商社など、海外投資家が指数連動で買いやすい大型株が主役になれば、週初の上昇が短期筋の買い戻しを誘発する可能性があります。VIX15.32という低ボラティリティ環境では、押し目が浅くなりやすい点も意識したいところです。
基本シナリオ
基本シナリオ: 米雇用統計待ちで高値圏もみ合いです。週前半はISM製造業、JOLTS、ADP、ISMサービス、ベージュブックを確認しながら、66,330円を中心に65,700円〜66,950円程度のもみ合いを想定します。
金曜に日経が+2.53%上昇した直後であるため、月曜の寄り付きが強いほど、その後は上値の重さを確認する時間帯が出やすくなります。米雇用統計を控え、海外勢が週後半にポジションを軽くする可能性もあります。
弱気シナリオ
下値想定: 地政学再燃と利益確定が重なる調整シナリオです。ホルムズ海峡をめぐる交渉が失速し、原油が再び急伸する、あるいはウクライナ・米中関連のヘッドラインでリスク回避が強まる場合、日経平均は64,700円方向まで調整する可能性があります。
米10年債利回りは4.453%と小幅低下していますが、雇用統計で賃金・雇用が強すぎる内容になれば、金利上昇とドル高が同時に進み、グロース株には逆風となります。VIXが20を超える局面では、想定レンジの下限をさらに広く見る必要があります。
来週の注目イベント
- 6月1日(月): 米ISM製造業PMI。週初の景況感と価格指数が米金利・為替を動かす可能性。
- 6月2日(火): 米JOLTS求人件数。雇用の減速感が出るとドル円とグロース株に影響。
- 6月3日(水): ADP雇用統計、ISMサービスPMI、米地区連銀経済報告(ベージュブック)。
- 6月4日(木): 米新規失業保険申請件数とQ1生産性。週末雇用統計前の前哨戦。
- 6月5日(金): 米雇用統計。非農業部門雇用者数と失業率が今週最大の材料。
- 週を通じて: Fed要人発言、日銀関係者の円安けん制、ホルムズ海峡・ウクライナ・米中関連ヘッドラインに注意。
戦略・スタンス
今週は、強い地合いに素直についていきたい一方で、金曜に大幅高となった直後の週であるため、寄り付きの高値追いは慎重に見たい局面です。基本は押し目待ち、短期では前日比プラス圏で始まった銘柄の初動を追いすぎず、出来高を伴って高値を維持できるかを確認します。
中期投資では、円安メリット、AI・半導体、金融、不動産など、海外勢の資金が入りやすい大型テーマを中心に、週中の米指標で金利が落ち着く場面を拾う方針が有効です。反対に、WTIや金が同時に跳ねるリスクオフ局面では、無理に買い下がらず、指数の25日線や前週高値との位置関係を確認してから判断します。
TradingViewチャート
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データ出所
- Dow Jones Futures: Investing.com, 2026年5月29日終値 51,077.00、+334.00、+0.66%
- S&P 500 Futures: Investing.com, 2026年5月29日終値 7,595.75、+14.00、+0.18%
- Nasdaq 100 Futures: Investing.com, 2026年5月29日終値 30,405.25、+98.25、+0.32%
- VIX: Investing.com, 2026年5月29日終値 15.32、-0.42、-2.67%
- USD/JPY: Investing.com, 2026年5月29日終値 159.27、+0.03、+0.02%
- WTI: Investing.com, 2026年5月29日終値 87.36ドル、-1.54、-1.73%
- XAU/USD: Investing.com, 2026年5月29日終値 4,539.27ドル、+44.34、+0.99%
- US 10Y: Investing.com, 2026年5月29日終値 4.453%、-0.002、-0.04%
- BTC/USD: Investing.com, 2026年5月31日リアルタイム 74,303.0ドル、+624.0、+0.85%
- Nikkei 225: Investing.com, 2026年5月29日終値 66,329.50円、+1,636.38、+2.53%
本記事は投資判断の参考情報であり、特定銘柄・指数・金融商品の売買を推奨するものではありません。相場見通しは執筆時点の公開情報に基づくもので、将来の成果を保証しません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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