アクティブファンドの動き – 2026/05/28

▶ WEEKLY ACTIVE FUND TRACKER
アクティブファンドの動き (2026-05-28)

NEXT FUNDS 日本成長株アクティブETF (2083) の今週ポートフォリオ変化。
保有77銘柄・新規買い2・売却1・買い増し5・部分売却9銘柄。ファンドマネージャーの意図を読み解きます。

⚠ WEEKLY ALERTS
今週の注目アラート(保有割合 ±0.5pt 以上の変動)

ファンドが今週とくに大きくウェイトを動かした銘柄です。数字は前週比の保有割合の変化(pt)。完全に売却した銘柄は下部の「売却」表をご覧ください。

▲ 保有拡大(3銘柄)
9984 ソフトバンクグループ新規・今週2.95%
+2.95pt
6976 太陽誘電買い増し・今週2.11%
+0.95pt
6981 村田製作所維持・今週8.22%
+0.93pt
▼ 保有縮小(3銘柄)
9735 セコム部分売却・今週1.40%
-1.38pt
8053 住友商事部分売却・今週1.51%
-0.90pt
4461 第一工業製薬部分売却・今週0.33%
-0.75pt

■ データで見る今週の動き

本セクションは、JPXのPortfolio Composition File(PCF)から直接抽出したデータを、グラフと表で詳細に可視化したものです。テキストの分析パートに先立ち、まずはファクトを一望してください。

今週のトレード件数サマリー

図1: 今週のトレード件数サマリー|各カードはその区分に該当した銘柄数。新規買い=新たに組み入れた銘柄、売却=ポートフォリオから完全に外した銘柄、買い増し=保有を増やした銘柄、部分売却=保有は続けつつ株数を減らした銘柄、維持=株数に変更なし。

▶ 新規買い (2銘柄)

コード 銘柄名 株数 株価(円) 評価額 保有割合
9984 ソフトバンクグループ 14,100 7,272 1.03億円 2.954%
4061 DENKA COMPANY LTD 2,500 4,004 1001.0万円 0.288%

▶ 売却 (1銘柄)

コード 銘柄名 前週株数 前週株価 前週評価額 前週保有割合
4046 大阪ソーダ 900 1,793 161.4万円 0.048%

▶ 買い増し (5銘柄)

コード 銘柄名 前週株数 今週株数 株数差 増減率 今週保有割合 保有割合変化
6976 太陽誘電 4,800 6,600 +1,800 +37.5% 2.114% +0.953pt
8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 16,500 20,400 +3,900 +23.6% 1.781% +0.279pt
4063 信越化学工業 12,800 14,100 +1,300 +10.2% 3.008% +0.402pt
5631 日本製鋼所 10,300 11,000 +700 +6.8% 2.537% +0.170pt
3064 MonotaRO 69,200 72,800 +3,600 +5.2% 4.064% +0.161pt

▶ 部分売却 (9銘柄)

保有は継続しつつ株数を減らした銘柄。ポートフォリオから完全に外れた「売却」とは区別しています。

コード 銘柄名 前週株数 今週株数 株数差 増減率 今週保有割合 保有割合変化
4461 第一工業製薬 4,200 1,100 -3,100 -73.8% 0.332% -0.746pt
6750 ELECOM CO 10,300 5,200 -5,100 -49.5% 0.251% -0.258pt
9735 セコム 14,600 7,400 -7,200 -49.3% 1.404% -1.383pt
5991 日本発条 3,100 1,600 -1,500 -48.4% 0.159% -0.140pt
8053 住友商事 11,400 7,300 -4,100 -36.0% 1.512% -0.898pt
7747 ASAHI INTECC CO LT 13,600 9,500 -4,100 -30.1% 1.010% -0.472pt
2001 ニップン 5,300 3,900 -1,400 -26.4% 0.300% -0.134pt
6504 富士電機 2,500 2,100 -400 -16.0% 0.987% -0.151pt
7846 PILOT CORP (NEW) 6,700 5,900 -800 -11.9% 0.839% -0.137pt

▶ 保有割合変化の可視化

保有割合の週次変化

図2: 保有割合の週次変化(上昇TOP10 / 低下TOP10)

▶ TOP20 順位変動

順位変動

図3: TOP20における順位変動(前週→今週)

▶ 保有銘柄 TOP20 (全データ)

TOP20 保有銘柄

図4: 保有銘柄TOP20(色:赤=順位上昇、緑=順位下落、ゴールド=維持)

順位 前週順位 変動 コード 銘柄名 保有割合 株数 評価額
1 2 ↑1 6981 村田製作所 8.222% 36,500 2.85億円
2 1 ↓1 7203 トヨタ自動車 7.911% 91,300 2.75億円
3 3 6098 リクルートホールディングス 6.364% 22,300 2.21億円
4 4 3064 MonotaRO 4.064% 72,800 1.41億円
5 5 6758 ソニーグループ 3.249% 32,000 1.13億円
6 7 ↑1 7936 アシックス 3.083% 22,800 1.07億円
7 10 ↑3 4063 信越化学工業 3.008% 14,100 1.04億円
8 新規 ★新規 9984 ソフトバンクグループ 2.954% 14,100 1.03億円
9 6 ↓3 8766 東京海上ホールディングス 2.907% 13,700 1.01億円
10 8 ↓2 7182 ゆうちょ銀行 2.740% 31,700 9513.2万円
11 13 ↑2 5631 日本製鋼所 2.537% 11,000 8807.7万円
12 11 ↓1 1605 INPEX 2.295% 21,600 7968.2万円
13 14 ↑1 6134 FUJI 2.153% 9,500 7473.6万円
14 27 ↑13 6976 太陽誘電 2.114% 6,600 7339.2万円
15 17 ↑2 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ 1.781% 20,400 6183.2万円
16 15 ↓1 8750 第一生命ホールディングス 1.764% 36,800 6123.5万円
17 16 ↓1 4568 第一三共 1.622% 21,000 5632.2万円
18 12 ↓6 8053 住友商事 1.512% 7,300 5248.7万円
19 19 3891 ニッポン高度紙工業 1.445% 7,300 5015.1万円
20 9 ↓11 9735 セコム 1.404% 7,400 4875.1万円

▶ 過去スナップショット履歴

基準日 保有銘柄数 備考
2026-05-13 75
2026-05-14 75
2026-05-15 75
2026-05-18 75
2026-05-22 76
2026-05-28 77

■ ファンドマネージャーの意図を読み解く(分析)

NEXT FUNDS 日本成長株アクティブETF(銘柄コード 2083)の週次ポートフォリオを比較分析しました。本記事は 2026年5月28日(木)基準日 のPCFを、前週末 2026年5月22日 と突き合わせて、ファンドマネージャーがこの1週間で具体的にどう動いたのかを抽出したものです。

今週はテック・半導体への明確な傾斜と、ディフェンシブ・素材セクターからのリバランスが同時に進みました。新規買い2銘柄、売却1銘柄、買い増し5銘柄、部分売却9銘柄 という構成で、保有銘柄数は 77銘柄。「成長株アクティブ」の看板にふさわしく、AI/半導体製造装置/電子部品まわりへ資金を厚くする一方、伝統的なディフェンシブ・商社・素材の比率を意識的に削っている――そんな1週間でした。


1. 今週のトレードサマリー

区分 銘柄数 主役
新規買い 2 ソフトバンクグループ、DENKA
売却 1 大阪ソーダ
買い増し 5 太陽誘電、三菱UFJ、信越化学 ほか
部分売却 9 セコム、住友商事、第一工業製薬 ほか
維持 61
**合計保有** **77**

「部分売却(旧称:売り減らし)」が9銘柄と最も多く、銘柄入れ替えよりも 保有比率の最適化 がメインテーマだった週といえます。


2. 【新規買い】2銘柄 — テック大型と化学中堅

9984 ソフトバンクグループ|14,100株/約1億253万円/保有割合 2.95%

今週いきなり 保有割合TOP10入り(第8位) の規模で組み入れられた最注目銘柄です。生成AIインフラを巡る投資テーマ、Arm関連の事業価値、そして為替・株式市場の地合いなど、テック大型株への資金回帰を象徴するエントリーといえます。初回購入で2.95% という比率は、テスト的なポジションではなく明確な「コア候補」としての建玉です。

4061 DENKA COMPANY LTD|2,500株/約1,001万円/保有割合 0.29%

電子材料・特殊樹脂など素材セクターからの中堅組み入れ。比率は控えめですが、半導体パッケージ関連の業績回復シナリオを織り込んだ打診買いと読めます。


3. 【売却】1銘柄 — 素材化学を圧縮

4046 大阪ソーダ|900株を全株売却

ポートフォリオから完全に外れた唯一の銘柄。化学セクター内での銘柄入れ替え(大阪ソーダ → DENKA)の側面が見て取れます。


4. 【買い増し】5銘柄 — 電子部品・金融・半導体を増額

コード 銘柄名 株数差 増減率 保有割合変化
6976 太陽誘電 +1,800 **+37.5%** +0.95pt
8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ +3,900 +23.6% +0.28pt
4063 信越化学工業 +1,300 +10.2% +0.40pt
5631 日本製鋼所 +700 +6.8% +0.17pt
3064 MonotaRO +3,600 +5.2% +0.16pt

最大の増額は 太陽誘電(+37.5%)。MLCC(積層セラミックコンデンサ)の需要回復、AIサーバ向け電子部品の伸びを織り込み、保有比率を一気に膨らませました。信越化学(+10.2%) はシリコンウエハー大手としての半導体テーマ継続、三菱UFJ(+23.6%) は金利環境を踏まえたメガバンク厚め、日本製鋼所 は半導体製造装置・防衛関連、MonotaRO はEC・SaaS的グロースとして買い増し。「AI・半導体・金利」を三本柱にした重ね買い が読み取れます。


5. 【部分売却】9銘柄 — ディフェンシブ・商社・素材を圧縮

コード 銘柄名 株数差 減少率 保有割合変化
4461 第一工業製薬 -3,100 **-73.8%** -0.75pt
6750 ELECOM CO -5,100 -49.5% -0.26pt
9735 セコム -7,200 **-49.3%** **-1.38pt**
5991 日本発条 -1,500 -48.4% -0.14pt
8053 住友商事 -4,100 -36.0% -0.90pt
7747 ASAHI INTECC -4,100 -30.1% -0.47pt
2001 ニップン -1,400 -26.4% -0.13pt
6504 富士電機 -400 -16.0% -0.15pt
7846 PILOT CORP -800 -11.9% -0.14pt

部分売却で最もインパクトが大きいのは セコム(-49.3%、保有割合 -1.38pt)。ディフェンシブの代表格を半減させたのは大きな方針転換に映ります。住友商事(-36.0%、-0.90pt) は資源・商社からの引き上げ、第一工業製薬(-73.8%) は素材中堅の大幅圧縮で、いずれも「ディフェンシブ・素材から成長テック・金融へ」の資金シフトと整合します。


6. TOP20 順位変動 — ソフトバンクGが新規8位、太陽誘電が13ランクUP

今週のTOP20で最も注目すべき動きは以下のとおりです。

今週順位 前週 変動 銘柄 保有割合
1 2 ↑1 6981 村田製作所 8.22%
2 1 ↓1 7203 トヨタ自動車 7.91%
3 3 6098 リクルート 6.36%
4 4 3064 MonotaRO 4.06%
5 5 6758 ソニーグループ 3.25%
6 7 ↑1 7936 アシックス 3.08%
7 10 ↑3 4063 信越化学 3.01%
**8** **新規** **★新規** **9984 ソフトバンクグループ** **2.95%**
9 6 ↓3 8766 東京海上HD 2.91%
10 8 ↓2 7182 ゆうちょ銀行 2.74%
11 13 ↑2 5631 日本製鋼所 2.54%
14 27 **↑13** 6976 太陽誘電 2.11%
15 17 ↑2 8306 三菱UFJ 1.78%
18 12 ↓6 8053 住友商事 1.51%
20 9 **↓11** 9735 セコム 1.40%

トップは 村田製作所がトヨタを抜いて首位。MLCC・電子部品テーマの強さが反映されています。ソフトバンクGがいきなり8位 に登場、太陽誘電が27位→14位の13ランクUP と急上昇。一方で セコムが9位→20位(-11ランク)住友商事が12位→18位(-6ランク)東京海上HDが6位→9位(-3ランク) とディフェンシブ・商社が後退しています。


7. 保有割合変化 TOP5/ワースト5

増加TOP5

1. 9984 ソフトバンクグループ +2.95pt(新規) 2. 6976 太陽誘電 +0.95pt(買い増し) 3. 6981 村田製作所 +0.93pt(維持/株価上昇により比率拡大) 4. 4063 信越化学工業 +0.40pt(買い増し) 5. 4061 DENKA +0.29pt(新規)

減少ワースト5

1. 9735 セコム -1.38pt(部分売却) 2. 8053 住友商事 -0.90pt(部分売却) 3. 4461 第一工業製薬 -0.75pt(部分売却) 4. 7747 ASAHI INTECC -0.47pt(部分売却) 5. 7182 ゆうちょ銀行 -0.26pt(維持/株価軟調で比率低下)


8. 投資テーマの読み解き — 「AI・半導体・テック大型」への明確な傾斜

今週の動きを整理すると、ファンドマネージャーが下記3つの方針を同時に走らせていることがわかります。

第一に、AI・半導体・電子部品テーマへの厚張り。ソフトバンクGを新規TOP10入りで組み入れ、太陽誘電を37.5%増額、信越化学・日本製鋼所も買い増し。MLCC、シリコンウエハー、半導体製造装置と「半導体バリューチェーン全層」を厚くしています。

第二に、金利環境を踏まえたメガバンク強化。三菱UFJを23.6%増額しており、国内金利の上振れシナリオに対するヘッジ/取り込みの両面で意味のあるリバランスです。

第三に、ディフェンシブ・商社・素材セクターの圧縮。セコム半減、住友商事36%減、第一工業製薬73.8%減と、これまでポートフォリオの「下支え」だった銘柄群を意識的に薄めています。保有銘柄数は77で前週比横ばいですが、内部での「資金の置き換え」がかなり大胆に進んだ週でした。


9. まとめ

ひとことで言えば、今週の2083は「ディフェンシブから成長テックへの資金シフトを、明確な意思を持って一週間で実行した週」でした。新規買い2銘柄のうちソフトバンクGはいきなり保有8位、太陽誘電は13ランク上昇のTOP15入り、信越化学・三菱UFJ・MonotaROも厚くなり、TOP10の顔ぶれが大きく変わりつつあります。一方でセコム、住友商事、第一工業製薬といったディフェンシブ・素材銘柄は大幅に圧縮されました。

来週以降は、(1)ソフトバンクGの組入比率がさらに伸びるか、(2)太陽誘電・信越化学などの半導体関連を継続的に増やすのか、(3)セコム・住友商事を完全売却するのか部分売却で止めるのか、の3点が見どころです。


本記事は2083のPCF(Portfolio Composition File)を独自に集計・分析したものです。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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本記事は公開情報(JPXのPortfolio Composition File)に基づくファクトベースの分析であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は最終的にご自身の責任でお願いします。データ出典: 日本取引所グループ (JPX)。

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