【11月5日】日経平均1110円安で200日線割れ、TOPIXは45ポイント高と逆行

株
2026年11月5日(木) 東京市場クローズ
日経平均 61,077.90円 -1,110.73円 (-1.79%)

本日の東京市場は、日経平均とTOPIXが正反対に動く極端な一日になりました。米民主党が掲げるAI規制強化への警戒からAI・半導体株の売りが止まらず、アドバンテスト1銘柄だけで日経平均を約1,097円押し下げ。日経平均は1,110円73銭安の6万1,077円90銭と4日続落し、終値で200日移動平均線を割り込みました。一方でトヨタ自動車が利益予想の上方修正で16.7%高となるなど自動車・不動産・小売りに資金が流れ、TOPIXは45.01ポイント(1.16%)高の3,940.39と終日プラス圏。東証プライムの値上がり銘柄は1,130と全体の約7割を占め、NT倍率は15.50倍まで急低下しています。

本日の相場概況

まず前日4日(水)の米国市場を確認します。NYダウは1,569.40ドル(3.03%)高の53,356.12ドルと大幅に反発、S&P500は119.70ポイント(1.58%)高の7,688.62、ナスダック総合は364.50ポイント(1.44%)高の25,736.51と主要3指数がそろって大きく上がりました。ところが半導体株指数SOXだけは331.74ポイント(3.13%)安の10,268.65と逆行しています(ナスダック・SOXは株探・米国株、ダウ・S&P500は米国ヤフー・ファイナンスの値)。株探掲載のフィスコ記事によれば、米中間選挙の不透明感が後退したことや、中東の和平協議が進むとの思惑で原油価格が急落したことが買い材料になった一方、民主党の大勝でAI投資への規制強化の懸念は拭えず、AI関連は売られ続けました。

日経平均は196円10銭高の6万2,384円73銭で寄り付き、上げ幅は一時400円を超えて高値6万2,653円98銭(前日比465円35銭高)を付けました(フィスコ)。しかし国内でも半導体製造装置やAI関連の値がさ株に売りが膨らみ、ほどなくマイナス圏へ。韓国KOSPIが300ポイント(5.28%)安の5,383.80と大きく下げたことも重荷になりました(株探・フィスコ)。後場は14時に1,000円超安となり、終盤には安値6万786円19銭(前日比1,402円44銭安)まで下落。終値は6万1,077円90銭で、フィスコによれば終値ベースでは7月30日以来約3か月ぶりの6万1,000円台です。これに対してTOPIXは45.01ポイント(1.16%)高の3,940.39と4日ぶりに反発しました。

主要マーケット指標

指標 数値 前日比
日経平均株価 61,077.90円 -1,110.73円 (-1.79%) 4日続落
日経平均 始値 / 高値 / 安値 62,384.73 / 62,653.98 / 60,786.19 高値は前日比+465.35円、安値は-1,402.44円
寄り付きのギャップ +196.10円 (+0.32%) 朝高後に失速
ローソク足の形 実体1,306.83円の陰線 上ヒゲ269.25円 / 下ヒゲ291.71円
日中値幅 1,867.79円 前日の3,075.37円から縮小
TOPIX 3,940.39 +45.01 (+1.16%) 4日ぶり反発
TOPIX 始値 / 高値 / 安値 3,942.80 / 3,988.52 / 3,914.86 実体2.41の小さな陰線。終日プラス圏
NT倍率 15.500倍 前日15.965倍から-0.465
東証プライム 売買代金 約11兆7,850億円 前日の約10兆8,055億円から9.1%増
東証プライム 売買高 約39億5,805万株 前日の約35億1,279万株から12.7%増
1株あたり平均約定単価 約2,977円 前日の約3,076円から低下
東証プライム 値上がり/値下がり 1,130銘柄 / 410銘柄 変わらず12銘柄。値上がりは約73%。前日は425/1,084
東証33業種 上昇/下落 25業種 / 8業種 前日は8/25
業種別 上昇率1〜5位 輸送用機器 +11.81% 以下 不動産業+7.17%、ゴム製品+6.63%、空運業+6.36%、その他製品+5.56%
業種別 下落率1〜5位 非鉄金属 -7.50% 以下 鉱業-7.28%、海運業-6.94%、電気機器-5.24%、石油・石炭製品-4.51%
日経平均の構成銘柄 値上がり/値下がり 161銘柄 / 64銘柄 値上がり銘柄の方が多いのに指数は大幅安。寄与度は値上がり計+1,716.79円 / 値下がり計-2,827.52円(フィスコ)
マイナス寄与 上位 アドバンテスト 約-1,097円 以下 東京エレクトロン-460円、ソフトバンクG-234円、イビデン-177円、TDK-101円(フィスコ)
プラス寄与 上位 ファーストリテイリング 約+295円 以下 コナミG+96円、トヨタ自動車+85円、テルモ+69円、バンナムHD+53円(フィスコ)
東証プライム 値上がり率上位 AREホールディングス +22.8% 以下 コロプラ+19.6%、帝人、トヨタ+16.7%、ネクセラファーマ(株探)
東証プライム 値下がり率上位 芝浦メカトロニクス -23.1% 以下 オルガノ、日本MDM-18.1%、古河電工、村田製作所-16.6%(株探)
ストップ高 / ストップ安 6銘柄 / 13銘柄 一時を含む(全市場・ETF/REIT除く)。ストップ高で引けたのは3銘柄、ストップ安で引けたのは11銘柄
東証グロース市場250指数 751.46 -17.81 (-2.32%) 5日続落(フィスコ)
米ドル/円 158円18〜20銭 午後5時時点(株探)。日中は一時157円70銭台までドル安・円高
日経平均VI 33.56 +8.58 (+34.35%)。前日終値24.98。高値36.56(フィスコ)
東証プライム 騰落レシオ(25日) 95.97% 前日86.89%から上昇。100%が中立の目安(株探)
NYダウ (11/4終値) 53,356.12 +1,569.40 (+3.03%)
S&P 500 (11/4終値) 7,688.62 +119.70 (+1.58%)
ナスダック総合 (11/4終値) 25,736.51 +364.50 (+1.44%)
SOX指数 (11/4終値) 10,268.65 -331.74 (-3.13%)
韓国KOSPI 5,383.80 -300.00 (-5.28%)(株探)
上海総合指数 3,689.91 +3.74 続伸(株探)
日経225先物 夜間取引 61,120円で寄り付き 日中清算値60,920円比+200円。現物終値比+42.10円(株探)
日経平均 5日線からの乖離 -2.83% 5日線 62,859.59。1,781円69銭下(前日は-1.96%)
日経平均 25日線からの乖離 -6.95% 25日線 65,638.24。4,560円34銭下(前日は-5.51%)
日経平均 75日線からの乖離 -6.81% 75日線 65,543.26。4,465円36銭下(前日は-5.25%)
日経平均 200日線からの乖離 -1.39% 200日線 61,936.67。終値で858円77銭下回る(前日は+0.49%)
日経平均 一目均衡表の雲 64,880.46 〜 65,028.57 終値は雲の下端を3,802円56銭下回る(前日は2,692円下)
日経平均 転換線 / 基準線 62,430.70 / 65,414.36 終値は転換線を1,352円80銭下回る。基準線は4,336円46銭上
日経平均 ボリンジャーバンド(25日) -1σ 62,791.46 / -2σ 59,944.67 終値は-2σの1,133円23銭上
日経平均 RSI (14日) 34.4 前日の38.0から3.5ポイント低下
日経平均 MACD / シグナル -1,114.6 / -798.2 ヒストグラムは-250.3から-316.4へ拡大
日経平均 52週高値からの距離 -11,753.83円 (-16.14%) 52週高値 72,831.73 (6/22)。前日は-14.61%
TOPIX 5日線 / 25日線 3,946.88 / 4,042.55 終値は5日線を6.49下回り、25日線を102.16下回る
TOPIX 75日線 / 200日線 4,060.27 / 3,892.60 終値は75日線の-2.95%、200日線の+1.23%
TOPIX 一目均衡表の雲 / 転換線 4,039.72 〜 4,083.84 / 3,909.62 終値は雲の下(下端から-99.33)。転換線は30.77上回る
TOPIX ボリンジャー -2σ 3,890.12 終値は-2σを50.27上回り、バンドの内側に戻る
TOPIX RSI (14日) / MACD 40.9 / -40.4 (シグナル-30.0) RSIは前日34.5から上昇。ヒストグラムは-12.5から-10.4へ縮小
注記: 日経平均・TOPIXの終値・前日比・四本値は株探の当日日足で、株探の大引け記事(日経平均 大引け)と株探掲載のフィスコ記事(クロージング・寄与度ランキング)の値と一致することを確認しました。東証プライムの値上がり値下がり銘柄数・売買代金・売買高は株探の大引け記事による概算値、業種別騰落率は株探掲載のフィスコ記事(東証業種別ランキング)、寄与度は株探掲載のフィスコ記事(日経平均寄与度ランキング)の概算値です。値上がり率・値下がり率上位は株探の大引け記事の上位10傑から、ストップ高安は株探のデータから当サイトが集計、騰落レシオは株探の「相場の体温計」、日経VIと東証グロース市場250はフィスコの記事、KOSPI・上海総合と日経225先物は株探の記事、ドル円は株探の午後5時時点の値です。米国指数は11月4日(現地時間)の終値で、ナスダック・SOXは株探・米国株、ダウ・S&P500は米国ヤフー・ファイナンスの値です(ナスダック・SOXも同サイトの値と一致することを確認)。NT倍率・移動平均・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・一目均衡表・乖離率・上ヒゲ下ヒゲ・値幅・ギャップ・平均約定単価・前日比の増減率は、株探の確定日足300本から当サイトが計算した値です(これらは推定であり確定値ではありません。算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります)。テーブルの色は日本式表記(上昇=赤/下落=緑)に従っています。

マクロ・地政学の視点

米中間選挙は、民主党が上下両院を制する結果になりました。株探によれば市場予想どおりの結果で、前日の米国株には安心感から買い戻しが入りました。しかし本日の東京市場では、民主党が掲げるAI規制強化への懸念が改めて重荷になりました。フィスコは、AIをめぐる不透明要因が多いだけに、不安材料が一定程度解消されるまでは本格的な指数の戻りは期待しにくいとしています。

もうひとつの大きな変化は原油価格の急落です。株探によれば、共和党の大敗を受けてトランプ大統領が中東やウクライナの和平に向けた取り組みを活発化させるとの思惑が広がり、米原油先物は急落しました。原油安は消費の押し上げやコスト低下につながるとの見方から、小売り・空運株などへの買い材料になっています。自動車株については、トランプ政権が通商面での強硬姿勢を後退させるとの思惑も買い材料とされました(株探)。

為替はドル安・円高方向です。株探によれば、ドル円は午前9時時点の158円30銭前後から、米長期金利の低下を背景に午後1時20分過ぎには157円70銭台まで下落しました。トランプ政権の歳出拡大に歯止めがかかるとの期待で米長期金利が下がり、日米金利差の縮小が意識されたためです。その後は値ごろ感からの買いで下げ渋り、午後5時時点では158円18〜20銭でした(株探)。アジアでは韓国KOSPIが5.28%安と大きく下げた一方、上海総合指数は続伸と、半導体の比重が大きい市場ほど売られた形です。

セクター・個別銘柄の動き

東証33業種のうち上昇は25業種、下落は8業種と、前日とちょうど逆の数になりました。上昇率の上位は輸送用機器+11.81%、不動産業+7.17%、ゴム製品+6.63%、空運業+6.36%、その他製品+5.56%。下落率の上位は非鉄金属-7.50%、鉱業-7.28%、海運業-6.94%、電気機器-5.24%、石油・石炭製品-4.51%です(株探掲載のフィスコ記事)。鉱業と石油・石炭は原油安で売られ、非鉄金属と電気機器はAI関連の売りが中心でした。

下げを主導したのは前日に続いて半導体関連の値がさ株です。アドバンテストは5,085円安(14.7%安)の29,485円で、1銘柄で日経平均を約1,097円押し下げました。東京エレクトロン(910円安の8,753円、約-460円)と合わせると約1,557円で、日経平均の下げ幅を上回ります(フィスコ)。ソフトバンクG、イビデン(16.3%安)、TDK、キオクシアHD(1,411円安の9,324円で再び1万円割れ)、フジクラ、村田製作所(ストップ安)、レーザーテック、ディスコも大きく下げました(フィスコ・株探)。株探掲載のフィスコ記事によれば、東京精密は市場予想を上回る決算でも出尽くし感から急落し、オークマも通期予想の据え置きが嫌気されました。

上昇側の主役はトヨタ自動車です。13時55分に今期(27年3月期)の営業利益予想を3兆4,000億円から3兆9,000億円へ、純利益予想を3兆2,500億円から3兆5,700億円へ引き上げ、自社株買いの上限も1兆円から1.3兆円へ増やしました(株探)。株価は505円高(16.7%高)の3,533円で、ホンダ・スズキ・三菱自動車など自動車株も軒並み高くなりました。ファーストリテイリングは原油安による消費押し上げの思惑で一時11%を超えて上がり、3,650円高の81,020円で約295円の押し上げ(株探・フィスコ)。JALとANAHDは原油急落で燃料コストの改善期待が膨らみ、空運株が上昇しています(株探)。取引時間中に業績予想を上方修正した帝人・ダイセル・旭化成・OKI・エディオンも買われた一方、AGCは今期を一転減益予想に下方修正して後場マイナスに転じました(株探)。

ストップ高・ストップ安

本日のストップ高は6銘柄、ストップ安は13銘柄でした(全市場、取引時間中に一時付けた銘柄を含む、ETF/REIT除く)。ストップ高で引けたのはイメージワン・シンバイオ製薬・AREホールディングスの3銘柄、ストップ安で引けたのは11銘柄です(株探のデータから当サイトが集計)。TOPIXが上がり、値上がり銘柄が7割を超えた日にもかかわらずストップ安が13銘柄にのぼったのは、村田製作所・コクサイエレクトリック・イビデン・サムコなど半導体・電子部品株に売りが集中したためです。

ストップ高(6銘柄)

銘柄(コード) 市場 終値(円) 騰落率(%) PTS終値比(%) 材料
イメージワン(2667) 東証スタンダード 93 +47.62 +12.04 ストップ高で引け。SynXと医療機関向けサイバーセキュリティーでの協業検討(覚書締結)を11時30分に開示(株探)
シンバイオ製薬(4582) 東証グロース 72 +71.43 +9.72 ストップ高で引け。抗ウイルス薬ブリンシドホビルの承認申請を英国MHRAと進めることで合意(株探)
AREホールディングス(5857) 東証プライム 3,770 +22.80 -0.62 ストップ高で引け。上半期の営業利益が87.4%増で従来予想を大きく上回り、通期予想と配当予想(135円→155円)を上方修正(株探掲載のフィスコ記事)
コロプラ(3668) 東証プライム 458 +19.58 -1.75 一時ストップ高。26年9月期の営業利益が前期比2.3倍の22.9億円と大幅な上振れ着地(株探掲載のフィスコ記事)
Liberaware(218A) 東証グロース 773 -2.03 -1.69 一時ストップ高を付けたが、終値は前日比マイナス。11時に総務省消防庁との小型ドローン活用検証の契約締結を開示(株探)
アサヒエイト(5341) 東証スタンダード 197 +0.00 -0.96 一時ストップ高を付けたが、終値は前日比変わらず。前日に株主優待の変更が材料視されていた(株探)。当日の取引時間中の新たな材料は確認できず

ストップ安(13銘柄)

銘柄(コード) 市場 終値(円) 騰落率(%) PTS終値比(%) 材料
芝浦メカトロニクス(6590) 東証プライム 2,335 -23.06 +1.63 ストップ安で引け。後場終盤に発表した9月中間期の営業利益が19%減(株探)。同時に今期経常は11%上方修正
日本エム・ディ・エム(7600) 東証プライム 452 -18.12 -11.95 ストップ安で引け(比例配分)。通期の営業損益を黒字から15億円の赤字へ下方修正し、無配に(株探)
村田製作所(6981) 東証プライム 5,032 -16.58 +0.97 ストップ安で引け。個別の新たな材料は株探の見出しからは確認できず。AI・電子部品株への売りが続いた
イビデン(4062) 東証プライム 6,726 -16.31 +1.41 一時ストップ安。株探はキオクシアなどとともにAI・半導体関連への売り圧力が続いたと報道
コクサイエレ(6525) 東証プライム 5,400 -15.63 +1.67 ストップ安で引け。株探はキオクシアなどとともにAI・半導体関連への売り圧力が続いたと報道
サムコ(6387) 東証プライム 5,880 -14.53 未約定 ストップ安で引け。材料は株探のニュース見出しからは確認できず(半導体製造装置株安の流れ)
AIメカテック(6227) 東証スタンダード 4,285 -18.69 +1.05 一時ストップ安。材料は株探のニュース見出しからは確認できず
精工技研(6834) 東証スタンダード 4,740 -17.42 -0.95 ストップ安で引け。材料は株探のニュース見出しからは確認できず
日本電子材料(6855) 東証スタンダード 4,840 -17.12 +1.24 ストップ安で引け。材料は株探のニュース見出しからは確認できず
ADプラズマ(6668) 東証スタンダード 3,540 -16.51 -3.39 ストップ安で引け。材料は株探のニュース見出しからは確認できず
セキュアヴェイル(3042) 東証スタンダード 844 -15.09 +0.71 ストップ安で引け。材料は株探のニュース見出しからは確認できず
coly(4175) 東証グロース 2,272 -18.04 未約定 ストップ安で引け。材料は株探のニュース見出しからは確認できず
スマサポ(9342) 東証グロース 665 -18.40 未約定 ストップ安で引け。材料は株探のニュース見出しからは確認できず

PTSでは、ストップ高のイメージワンが終値比+12.04%、シンバイオ製薬が+9.72%と一段高です。ストップ安の半導体・電子部品株は、コクサイエレクトリック+1.67%、芝浦メカトロニクス+1.63%、イビデン+1.41%、村田製作所+0.97%と小幅に戻している一方、日本MDMは-11.95%と売りが続いています。

PTS(私設取引システム)の値は、11月5日17時0分〜17時31分の取得時点に付いていた直近の価格です。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。

主要銘柄の決算と決算後のPTS

株探の決算速報によれば、本日は105社が決算や業績予想の修正を発表しました(引け後の発表が中心)。このうち東証プライムかつ時価総額1,000億円以上の39社を下の表にまとめます。決算の要点は株探の見出しの範囲で記載しており、PTSは16時30分以降に付いた価格のみを「決算後のPTS」としています。「未約定」は、16時30分以降にPTSで売買が成立していないことを示します。なお取引時間中に発表したトヨタ自動車・帝人などの決算は、本日の終値にすでに反映されています。

銘柄(コード) 時価総額(億円) 決算の要点(株探の見出し) 終値(円) PTS(円) PTS終値比(%)
ソニーグループ(6758) 251,199 今期最終を10%上方修正・最高益予想を上乗せ(15時30分) 4,211 4,312 +2.40
任天堂(7974) 114,309 上期経常は27%増益で着地(15時30分) 8,880 8,178 -7.91
ダイキン工業(6367) 62,917 今期経常を1%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額(15時30分) 21,465 未約定 —
LINEヤフー(4689) 37,516 7-9月期(2Q)最終は61%減益、今期配当を1円増額修正(15時30分) 544.6 517 -5.07
日本製鉄(5401) 35,788 今期最終を52%上方修正(15時30分) 666 688.8 +3.42
花王(4452) 35,299 1-9月期(3Q累計)最終が24%増益で着地・7-9月期も12%増益(15時30分) 3,891 3,730 -4.14
東レ(3402) 18,370 上期最終を54%上方修正・5期ぶり最高益更新へ(16時30分) 1,221 1,270 +4.01
JR西日本(9021) 14,961 今期経常を14%上方修正(15時30分) 3,284 3,299 +0.46
ローム(6963) 13,106 今期経常を47%上方修正(15時30分) 3,246 3,169 -2.37
シスメックス(6869) 12,270 上期最終を13%上方修正(15時30分) 2,017 2,017 +0.00
セイコーエプソン(6724) 10,849 今期最終を4%上方修正(15時30分) 2,904 3,000 +3.31
太陽誘電(6976) 9,052 今期経常を19%上方修正(15時30分) 6,580 6,820 +3.65
住友林業(1911) 8,472 今期経常を20%下方修正(15時30分) 1,369.5 1,283 -6.32
日テレHD(9404) 8,291 上期経常が42%減益で着地・7-9月期も54%減益(15時30分) 3,225 未約定 —
メディパル(7459) 7,626 上期経常が5%減益で着地・7-9月期も8%減益(15時30分) 3,531 未約定 —
ヤマハ(7951) 6,301 上期最終が91%増益で着地・7-9月期も8%増益(15時30分) 1,361 1,330 -2.28
栗田工業(6370) 6,226 上期最終が57%減益で着地・7-9月期は赤字転落(16時20分) 5,358 5,303 -1.03
参天製薬(4536) 6,066 上期最終は11%増益で着地(15時30分) 1,882 未約定 —
東武鉄道(9001) 6,054 上期経常は1%減益で着地(15時30分) 3,069 未約定 —
ニコン(7731) 5,509 上期最終が99%増益で着地・7-9月期は黒字浮上(15時30分) 1,651.5 1,683 +1.91
FUJI(6134) 5,091 今期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ(15時30分) 5,204 5,225.1 +0.41
BIPROGY(8056) 4,923 上期最終が27%減益で着地・7-9月期も30%減益(15時30分) 4,975 未約定 —
日東紡績(3110) 4,378 今期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も9円増額(15時30分) 2,321 2,435 +4.91
全国保証(7164) 4,325 上期経常が7%増益で着地・7-9月期も5%増益(15時30分) 3,140 未約定 —
東海カーボン(5301) 3,611 1-9月期(3Q累計)経常が27%増益で着地・7-9月期も61%増益(15時30分) 1,671 未約定 —
UBE(4208) 3,463 上期経常は27%増益で着地(15時30分) 3,261 3,275 +0.43
コニカミノルタ(4902) 3,236 今期最終を一転4%増益に上方修正(15時30分) 643.7 643 -0.11
ピジョン(7956) 2,611 今期経常を10%上方修正(15時30分) 2,146.5 未約定 —
JMDC(4483) 2,523 上期最終が24%増益で着地・7-9月期も29%増益(15時30分) 3,855 未約定 —
ダイヘン(6622) 2,495 上期経常が47%増益で着地・7-9月期も66%増益(15時40分) 2,004 2,000 -0.20
タムロン(7740) 2,337 1-9月期(3Q累計)経常は6%減益で着地(15時30分) 1,368 1,325 -3.14
フジミインコ(5384) 2,203 今期経常を2%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も4円増額(16時20分) 2,750 未約定 —
藤田観光(9722) 1,745 1-9月期(3Q累計)経常が13%減益で着地・7-9月期も21%減益(15時30分) 2,859 未約定 —
カナデビア(7004) 1,724 今期営業を10%下方修正(15時30分) 1,013 966.9 -4.55
ホーチキ(6745) 1,588 上期経常は24%増益で上振れ着地(15時30分) 2,005 未約定 —
トーカロ(3433) 1,467 今期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も7円増額(15時30分) 2,397 2,480 +3.46
JCU(4975) 1,324 上期経常が6%増益で着地・7-9月期も9%増益(15時30分) 5,050 未約定 —
グンゼ(3002) 1,308 上期経常が82%増益で着地・7-9月期も77%増益(15時30分) 4,140 未約定 —
山一電機(6941) 1,234 今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も35円増額(15時30分) 6,010 6,130 +2.00

注目度の高い大型株では、任天堂のPTSが終値比-7.91%と大きく下げました。株探の見出しは「上期経常は27%増益で着地」です。ソニーグループは今期最終を10%上方修正して最高益予想を上乗せし、PTSは+2.40%でした。このほかLINEヤフー(7-9月期最終は61%減益)が-5.07%、住友林業(今期経常を20%下方修正)が-6.32%、花王が-4.14%、カナデビア(今期営業を10%下方修正)が-4.55%。上昇側は日東紡績(今期経常を13%上方修正、配当9円増額)+4.91%、東レ(上期最終を54%上方修正)+4.01%、太陽誘電(今期経常を19%上方修正)+3.65%、日本製鉄(今期最終を52%上方修正)+3.42%です(見出しは株探)。

表の39社以外では、東証プライムのイー・ガーディアン(今期経常は23%増益、4円増配へ)のPTSが-21.14%と急落しました。大崎電気工業(今期経常を一転4%減益に下方修正)も-13.39%、リソルHD(上期経常が27%減益)は-10.71%です。上昇側では東証グロースのフォースタートアップス(上期経常が2.7倍)が+7.14%でした(見出しは株探)。PTSの価格は11月5日17時6分〜17時33分の取得値です。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。

テクニカル分析

トレンドの位置

本日いちばん大きな変化は、日経平均が終値で200日移動平均線を割り込んだことです。移動平均線とは過去一定期間の終値の平均で、200日線は約10か月の平均コストを表し、長期トレンドの分かれ目として意識されます。前日は安値で割り込みながら終値では301円上で踏みとどまりましたが、本日は200日線6万1,936円67銭を858円77銭(-1.39%)下回って引けました。5日線6万2,859円59銭(-2.83%)、25日線6万5,638円24銭(-6.95%)、75日線6万5,543円26銭(-6.81%)の下にあり、すべての移動平均線を下回る状態です。

一方、TOPIXは200日線3,892.60を47.79上回り(+1.23%)、前日に割り込んだボリンジャーバンドの-2σ(3,890.12)の内側にも戻りました。転換線3,909.62も30.77上回っており、TOPIXだけを見れば短期的に下げ止まりの形です。NT倍率(日経平均÷TOPIX)は15.500倍と1日で0.465も下がりました。NT倍率が下がるのは、値がさのハイテク株の比重が大きい日経平均より、銘柄数の多いTOPIXの方が強いときで、本日は「指数は下げたが、多くの銘柄は上がった」ことを示しています。

一目均衡表では、日経平均の終値は転換線6万2,430円70銭を1,352円80銭下回り、「雲」(6万4,880円46銭〜6万5,028円57銭)の下端との差も3,802円56銭まで広がりました。雲は過去の値動きから算出した2本の線に挟まれた帯で、株価が雲の下にあれば弱いと読みます。ローソク足は始値6万2,384円73銭から終値まで1,306円83銭の実体を持つ陰線で、上下のヒゲはともに300円未満と、前日のような長い下ヒゲは残りませんでした。

サポートとレジスタンス

日経平均の下値の目安は、まず本日の安値6万786円19銭です。その下に前日の安値6万30円10銭と6万円の大台、さらにボリンジャーバンドの-2σ 5万9,944円67銭が控えます。-2σは「株価の約95%がこの内側に収まる」とされる統計上の目安で、6万円と-2σがほぼ同じ水準に重なっている点は意識されやすいところです。

上値の目安は、まず200日線6万1,936円67銭です。次に本日の始値6万2,384円73銭・転換線6万2,430円70銭が並ぶ6万2,380〜6万2,430円、その上に高値6万2,653円98銭・-1σ 6万2,791円46銭・5日線6万2,859円59銭が集まる6万2,650〜6万2,860円があります。割り込んだ200日線は、今後は戻りを抑える壁として働きやすい点に注意が必要です。

オシレーター

日経平均のRSI(14日)は34.4で、前日の38.0から3.5ポイント下がりました。RSIは直近14日間の値上がり幅と値下がり幅の比率を0〜100で表した指標で、一般に30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎ、50が中立とされます。対照的にTOPIXのRSIは34.5から40.9へ上がりました。

日経平均のMACDは-1,114.6、シグナルは-798.2で、ヒストグラムは-316.4。MACDは短期と長期の移動平均の差を示す指標で、シグナル(MACDの平均線)を上抜けば買い、下抜けば売りのサインと読むのが一般的です。日経平均のヒストグラムは-250.3から-316.4へ広がって下向きの勢いが強まった一方、TOPIXは-12.5から-10.4へ縮みました。騰落レシオ(25日)は86.89%から95.97%へ上がりました(株探)。値上がり銘柄が多かったためで、市場全体の過熱感・売られすぎ感はどちらも強くない水準です。

ご注意: 本節の移動平均・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・一目均衡表・乖離率・NT倍率は、いずれも当サイトが確定日足から算出した計算値であり、推定であって確定値ではありません。算出期間・平滑化の方法・データ起点の違いにより、お使いのチャートツールの表示値と一致しない場合があります。テクニカル指標は過去の値動きを要約したものであり、将来の株価を予測するものではありません。

市場心理

本日の市場心理を一言で表すなら、「AIからは逃げ、それ以外には買いが向かう」です。日経VIは前日終値24.98から8.58ポイント(34.35%)上がって33.56となりました(終値と上昇率はフィスコ。フィスコ記事の上昇幅「+5.58」は前日終値との差と合わないため、当サイトで計算し直しています)。フィスコは、AI関連は日経平均への影響が大きいため変動の高まりが警戒されたことに加え、前日の取引終了時にイレギュラーな形で大幅に低下した反動もあったとしています。売買代金は11兆7,850億円と前日からさらに9%増え、AI関連の売りと、それ以外の銘柄への買いがともに大きかったことがうかがえます。

東証グロース市場250指数も2.32%安と5日続落しました。フィスコによれば、AI・半導体株安が新興市場にも波及し、朝方の上昇の後は午後に下げ幅を広げています。大型の主力AI株から新興のテーマ株まで、AIに関わる銘柄を外す動きが広がった一日でした。フィスコは、目先は好決算銘柄や内需株の物色で流れに乗りたいところだとしています。

翌営業日の注目ポイント

翌営業日は11月6日(金)です。株探によれば、5日17時の日経225先物の夜間取引は日中の清算値比200円高の6万1,120円で寄り付き、現物の終値を42円10銭上回っています。今晩は英中銀(イングランド銀行)の政策金利発表(フィスコによれば3.75%から4.00%への引き上げ予想)と、米国の新規失業保険申請件数・7〜9月期の労働生産性(速報値)があります。そして6日の夜には米10月雇用統計が控えており、週末を前に様子見ムードも出やすいタイミングです。

6日は株探によれば255社が決算を発表する予定です。取引時間中には三菱重工業・JFEホールディングス・いすゞ自動車・ヤマダHDなど、引け後にはKDDI・三井不動産・サンリオ・TOWA・ミネベアミツミ・三菱自動車などが並びます。本日の任天堂(PTS-7.91%)やソニーグループ(PTS+2.40%)の決算を市場がどう受け止めるかも、寄り付きの焦点になります。

テクニカル面で11月6日(金)に確認したいのは2点です。日経平均は、割り込んだ200日線6万1,937円を早く取り戻せるか、それとも本日の安値6万786円を割り込んで6万円・-2σ(5万9,945円)を試すか。TOPIXは200日線3,893と転換線3,910の上を保てるかが焦点です。

戦略展望

本日の値動きから読み取れる前向きな点は3つあります。ひとつ目は、東証プライムの値上がり銘柄が1,130と約73%を占め、33業種中25業種が上がったこと。ふたつ目は、TOPIXが200日線の上で反発し、-2σの内側に戻ったこと。三つ目は、トヨタの1.3兆円への自社株買い拡大や帝人・ダイセルなどの上方修正、原油安など、AI以外の銘柄を支える材料が増えていることです。

一方で、慎重な点も3つあります。ひとつ目は、日経平均が終値で200日線を割り込み、すべての移動平均線と転換線の下にあること。ふたつ目は、日経VIが33.56まで上がり、MACDのヒストグラムも広がり続けていること。三つ目は、相場をけん引してきたアドバンテスト・東京エレクトロンなどAI・半導体株への売りが2日続けて止まらず、規制の行方という不透明要因がすぐには解消しそうにないことです。

したがって本日の値動きから導かれる見立てはこうです——「日経平均は少数のAI・半導体株に引きずられて200日線を割り込んだが、市場全体では自動車・内需・好決算株への資金の移動が起きている。指数の数字だけでは相場の中身を見誤りやすい局面」。判別の材料は、日経平均が200日線6万1,937円を取り戻せるかと、アドバンテスト・東京エレクトロンの下げが止まるかの2点です。なお本節の見立てはあくまで本日までの数値から読める整理であり、将来の株価を予測するものではありません。

チャート

日経225 (INDEX:NKY)

米ドル/円 (FX:USDJPY)

S&P 500 (FOREXCOM:SPXUSD)

▶ YOUTUBE CHANNEL
投資ナオゴロン

毎日の相場解説・銘柄分析・投資戦略を動画でお届けしています。チャンネル登録・高評価で応援よろしくお願いします!

▶ チャンネルを見る @toushi-naogoron

免責事項: 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買や投資勧誘を目的としたものではありません。記載された数値は執筆時点で公表されている情報に基づいていますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。テクニカル指標に関する記述には当サイトによる計算値が含まれ、算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。本記事の情報に基づいて被ったいかなる損害についても、筆者および当サイトは一切の責任を負いません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました