前日までの4日続落で2,900円あまり下げた反動から自律反発の買いが入り、日経平均は前場に415円61銭高まで上昇しました。しかし午後2時ごろにオランダの半導体製造装置大手ASMLが決算を発表すると、東京エレクトロンなど半導体関連が売りに転じ、日経平均は33円23銭安の6万7,744円29銭と5日続落で引けました。東京エレクトロン1銘柄で約159円、決算前に米FDAの警告書を受けたオリンパス(13.46%安)で約37円押し下げました。TOPIXは13.89ポイント(0.34%)安の4,096.78と反落し、銀行業が業種別の下落率トップでした。
まず13日(火)の米国市場を確認します。NYダウは180.45ドル(0.35%)安の51,670.10ドルと4日ぶりに反落、S&P500は1.79ポイント(0.02%)安の7,805.45、ナスダック総合は41.52ポイント(0.15%)安の27,204.38と続落しました。半導体株指数SOXは27.99ポイント(0.23%)安の12,208.79と5日続落です(いずれも株探・米国株)。フィスコによれば、中国のメモリー半導体メーカーが高性能製品の投入を計画していると伝わり、競争激化への警戒から半導体関連株が売られ、マイクロンは3.62%安でした。本格化した米大手銀行の決算は、ゴールドマン・サックスが小幅安(0.23%安)、シティグループが5.60%安、ウェルズ・ファーゴが3.10%安とまちまちの反応でした(株探)。シカゴ日経225先物(円建て)は大阪取引所終値比245円高の6万8,205円でした(株探)。
日経平均は164円71銭高の6万7,942円23銭で寄り付き、5日ぶりに反発して始まりました。株探によれば、前日まで4日続落で2,900円あまり下げていたことから自律反発狙いの買いが優勢となり、前日に売られた半導体関連の買い戻しや、海外投資家とみられる先物買い、韓国KOSPIの反発も支えになりました。前場は415円61銭高の6万8,193円13銭で終了し、後場の寄り付き後には6万8,408円14銭(630円62銭高)まで上げ幅を広げました。ところが午後2時ごろにASMLが7〜9月期決算を発表すると地合いが軟化し、日経平均は高値から663円85銭下げて、小幅安で取引を終えています。
主要マーケット指標
| 指標 | 数値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 67,744.29円 | -33.23円 (-0.05%) 5日続落 |
| 日経平均 始値 / 高値 / 安値 | 67,942.23 / 68,408.14 / 67,533.10 | 高値は前日比+630.62円。安値は-244.42円 |
| 寄り付きのギャップ | +164.71円 (+0.24%) | 前日の高値68,710.99円の下で始まった |
| ローソク足の形 | 実体197.94円の陰線 | 上ヒゲ465.91円 / 下ヒゲ211.19円 |
| 日中値幅 | 875.04円 | 前日の1,652.43円の約0.53倍 |
| 5日続落の下げ幅 | -2,939.69円 (-4.16%) | 10月6日終値70,683.98円から |
| TOPIX | 4,096.78 | -13.89 (-0.34%) 反落 |
| TOPIX 始値 / 高値 / 安値 | 4,116.78 / 4,117.02 / 4,093.94 | 実体20.00の陰線。ほぼ寄り付きが高値 |
| NT倍率 | 16.536倍 | 前日16.488倍から+0.048 |
| 東証プライム 売買代金 | 約7兆4,507億円 | 前日の約7兆9,640億円から6.4%減 |
| 東証プライム 売買高 | 約21億8,982万株 | 前日の約23億5,628万株から7.1%減 |
| 1株あたり平均約定単価 | 約3,402円 | 前日の約3,380円から上昇 |
| 東証プライム 値上がり/値下がり | 604銘柄 / 892銘柄 | 変わらず56銘柄。値下がりは全体の57.5%。前日は1,140/380 |
| 日経平均225銘柄 値上がり/値下がり | 100銘柄 / 124銘柄 | 変わらず1銘柄。前日は156/68 |
| 東証33業種 上昇/下落 | 14業種 / 19業種 | 前日は26/7 |
| 業種別 上昇率1〜5位 | 石油・石炭製品 +1.12% | 以下 その他製品+0.98%、非鉄金属+0.92%、卸売業+0.90%、化学+0.89% |
| 業種別 下落率1〜5位 | 銀行業 -2.61% | 以下 証券・商品先物-2.50%、精密機器-2.00%、空運業-1.92%、医薬品-1.37% |
| 最大のマイナス寄与 | 東京エレクトロン -159円28銭 | 2.73%安の11,240円。2位オリンパス -36円88銭(13.46%安の1,759円) |
| マイナス寄与 3〜5位 | キオクシアHD -34円69銭 | 以下 テルモ-19円96銭、イビデン-16円86銭。上位5銘柄合計-267円67銭 |
| 最大のプラス寄与 | ファーストリテイリング +165円86銭 | 2.78%高の75,840円。2位ソフトバンクG+33円17銭(0.77%高) |
| プラス寄与 3〜5位 | リクルートHD +28円32銭 | 以下 フジクラ+26円29銭、信越化学工業+17円36銭。上位5銘柄合計+271円00銭 |
| 寄与度の合計 | +441円92銭 / -475円14銭 | 差し引き-33円22銭で下げ幅と一致(差1銭は端数処理) |
| 売買代金トップ | キオクシアHD 約8,111億円 | 2位アドバンテスト約6,798億円、3位レーザーテック約3,595億円、4位太陽誘電約2,966億円、5位ソフトバンクG約2,341億円 |
| 東証プライム 値上がり率1位 | リソー教育G +37.21% | 2位FIG+17.86%、3位サンウェルズ+11.32%、4位オーケストラHD+7.68%、5位プロレド・パートナーズ+6.73% |
| 東証プライム 値下がり率1位 | オリンパス -13.46% | 2位大黒天物産-8.56%、3位プロクレアHD-7.56%、4位ソディック-6.76%、5位イオン-6.21% |
| ストップ高 / ストップ安 | 13銘柄 / 0銘柄 | 全市場・一時を含む(株探) |
| 米ドル/円 | 158円30〜40銭 | 午後5時時点(フィスコ)。日中は158円11銭〜158円51銭 |
| 東証プライム 騰落レシオ(25日) | 99.73% | 前日101.91%から低下。100%が中立の目安(株探) |
| NYダウ (10/13終値) | 51,670.10 | -180.45 (-0.35%) 4日ぶり反落 |
| S&P 500 (10/13終値) | 7,805.45 | -1.79 (-0.02%) 続落 |
| ナスダック総合 (10/13終値) | 27,204.38 | -41.52 (-0.15%) 続落 |
| SOX指数 (10/13終値) | 12,208.79 | -27.99 (-0.23%) 5日続落 |
| 米10年債利回り / NY原油(WTI) (10/13) | 5.213% / 94.14ドル | 利回り-0.020ポイント / 原油+0.40ドル(株探) |
| シカゴ日経225先物(円建て) (10/13) | 68,205円 | 大阪取引所終値比+245円(株探) |
| 日経平均 5日線からの乖離 | -1.43% | 5日線 68,726.11。981円82銭下(前日は-2.22%) |
| 日経平均 25日線からの乖離 | +1.86% | 25日線 66,507.55。1,236円74銭上(前日は+2.13%) |
| 日経平均 75日線からの乖離 | +1.65% | 75日線 66,647.42。1,096円87銭上 |
| 日経平均 200日線からの乖離 | +11.12% | 200日線 60,963.39。6,780円90銭上 |
| 日経平均 一目均衡表の雲 | 65,306.83 〜 66,640.32 | 終値は雲の上端を1,103円97銭上回る |
| 日経平均 転換線 / 基準線 | 68,928.59 / 66,762.40 | 終値は転換線を1,184円30銭下回る。基準線は981円89銭上 |
| 日経平均 ボリンジャーバンド | +1σ 68,657.36 / 25日線 66,507.55 | 終値は2日続けて25日線と+1σの間 |
| 日経平均 RSI (14日) | 53.0 | 前日の53.2からほぼ横ばい |
| 日経平均 MACD / シグナル | 876.4 / 767.1 | ヒストグラムは+240.6から+109.3へ5日連続で縮小 |
| 日経平均 52週高値からの距離 | -5,087.44円 (-6.99%) | 52週高値 72,831.73 (6/22)。前日は-6.94% |
| 7月29日安値からの戻り | +7,295.39円 (+12.07%) | 直近安値 60,448.90 (7/29) |
| TOPIX 5日線 / 25日線 | 4,111.57 / 4,093.06 | 終値は5日線を14.79下回り、25日線を3.72上回る |
| TOPIX 75日線 / 200日線 | 4,066.13 / 3,850.39 | 終値は75日線の+0.75%、200日線の+6.40% |
| TOPIX 一目均衡表の雲 | 4,039.72 〜 4,083.07 | 終値は雲の上端を13.71上回る |
| TOPIX RSI (14日) / MACD | 49.5 / 8.9 (シグナル10.2) | RSIは50を割り込む。ヒストグラムは+0.5から-1.3へマイナスに転じた |
| TOPIX 52週高値からの距離 | -123.53 (-2.93%) | 52週高値 4,220.31 (8/14・取引時間中)。前日は-2.60% |
マクロ・地政学の視点
本日の値動きを決めたのは、オランダの半導体製造装置大手ASMLの決算でした。株探によれば、ASMLの7〜9月期は売上高が116億6,200万ユーロ(前年同期比55%増)、純利益が49億6,000万ユーロ(同2.3倍)と市場予想を上回り、10〜12月期の売上高は142億〜152億ユーロを見込んでいます。同社は2027〜2028年の供給力では顧客の需要を満たしきれないとして、さらなる生産能力の増強を検討する方針も示しました。それでも株探は「市場の想定内で材料出尽くし感からの売り」が出たと伝えており、東京エレクトロンは前場の上昇から一転して2.73%安で引けました。15日(木)には台湾TSMCの決算発表を控えており、その内容を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせたと株探は伝えています。
米国の半導体株は13日まで5日続落です。SOX指数は10月6日終値13,217.82から13日終値12,208.79まで1,009.03ポイント(7.63%)下げました(株探・米国株)。13日にはアプライド・マテリアルズが投資家説明会で製造装置市場の見通しを示さなかったことが嫌気されて6.69%安と、製造装置株への売りも出ています(株探)。
金利と物価の面では、米国で今晩(日本時間14日夜)9月の消費者物価指数(CPI)が発表されます。株探によれば、原油高を背景にインフレが強ければ追加利上げ観測が高まり株式には逆風で、食品・エネルギーを含む総合指数は上昇が見込まれる一方、コア指数は落ち着きを示すと予想されています。米10年債利回りは13日に5.213%(0.020ポイント低下)と高い水準が続いています(株探)。株探の見出しによれば、ニューヨーク連銀総裁は「来年の利上げは必要ない」と発言し、やや株高・ドル安の反応が出ました。中国の9月の生産者物価指数は前年比5.0%と、予想の4.3%を上回りました(フィスコ)。
中東情勢では、WTI原油が13日に94.14ドル(+0.40ドル)と高止まりしています(株探)。フィスコの見出しによれば、ホルムズ海峡の通航懸念が再燃しています。ドル円は午前に158円51銭まで上げたあと、米長期金利と原油の失速を受けて午後に158円11銭まで下げ、夕方は158円40銭台に戻しました。午後5時時点では158円30〜40銭です(フィスコ)。
セクター・個別銘柄の動き
東証33業種のうち上昇は14業種、下落は19業種でした。上昇率の上位は石油・石炭製品+1.12%、その他製品+0.98%、非鉄金属+0.92%、卸売業+0.90%、化学+0.89%。下落率の上位は銀行業-2.61%、証券・商品先物-2.50%、精密機器-2.00%、空運業-1.92%、医薬品-1.37%でした。前日に2%超上げた銀行・証券が、本日はそろって下落率の上位に回り、保険業も0.81%下げました。
日経平均を最も押し下げたのは東京エレクトロンで、2.73%安の11,240円、寄与度-159円28銭。株探によれば、ASMLの決算は市場予想を上回ったものの、半導体関連への買いを強めるには至らず、利益確定の売りがかさみました。売買代金トップのキオクシアHDは3.23%安の14,690円で下値模索が続き、レーザーテック(-1.56%)、ディスコ(-0.82%)、イビデン(-1.18%)も軟調でした。前場に寄与度トップだったアドバンテストは、終値では0.05%安の40,380円とほぼ変わらずまで押し戻されています。
寄与度2位のオリンパスは13.46%安の1,759円で、東証プライムの値下がり率トップでした。株探によれば、13日の取引終了後に米食品医薬品局(FDA)から警告書を受け取ったと発表しました。会社側は、警告書は製品の生産や販売を制限するものではなく、回収を求めるものでもないと説明しています。テルモ(-3.18%)、中外製薬(-2.11%)、大塚HD(-1.92%)など医療・医薬品株も下げました。
金融株では、三菱UFJフィナンシャル・グループが1.94%安の3,482円。株探によれば、米国の大手金融機関が好決算でも株価を下げた流れを引き継いだうえ、長期金利の上昇が一服していることで、メガバンク3社がそろって軟調でした。ほくほくFG(-6.09%)、山形銀行(-6.08%)、山梨中央銀行(-5.38%)、秋田銀行(-5.36%)など地銀株もほぼ全面安です(株探)。
決算を受けた売りも目立ちました。イオンは6.21%安の1,125.5円で年初来安値を更新。株探によれば、上期は営業利益が10.7%増えた一方、6〜8月期は営業減益・最終赤字の計算になることが嫌気されました。大黒天物産(-8.56%)は第1四半期の営業利益が65.2%減、アークス(-5.54%)は上期の営業減益、J.フロント リテイリング(-4.8%)は上期の減収減益が売られました(いずれも株探)。
一方、日経平均を最も押し上げたのはファーストリテイリングで、2.78%高の75,840円(+165円86銭)。ソフトバンクG(+0.77%)、リクルートHD(+1.55%)、フジクラ(+2.56%)、信越化学工業(+1.70%)、太陽誘電(+3.59%)が続きました。東証プライムの値上がり率1位はリソー教育グループで、株探によれば、親会社のヒューリックが1株295円でのTOB(株式公開買い付け)による完全子会社化を発表し、TOB価格にさや寄せしてストップ高。2位のFIGは、半導体メーカー向けのモバイルマニピュレータ(自律走行搬送ロボットとロボットアームの組み合わせ)を開発したと発表してストップ高でした(株探)。カナデンは上期の業績が予想を上回る見込みとの発表で6.27%高です(株探)。
ストップ高・ストップ安
本日のストップ高は全市場で13銘柄(気配・一時を含む)、ストップ安はありませんでした。東武住販とクラスターテクノロジーは取引時間中に売買が成立せず、大引けで比例配分となりました(株探)。TOB(リソー教育G・東武住販)、業績予想の修正(オプロ・ココナラ)、新製品(FIG)など、材料がはっきりした銘柄が多い一日でした。前日に相次いだサイバーセキュリティ関連では、セキュアヴェイルとショーケースが連日のストップ高です。
| 銘柄(コード) | 市場 | 終値(円) | 騰落率(%) | PTS終値比(%) | 材料 |
|---|---|---|---|---|---|
| リソー教育グループ(4714) | 東証プライム | 295 | +37.21 | -0.27 | ストップ高で引け。ヒューリックがTOB価格295円で完全子会社化へ(株探) |
| ココナラ(4176) | 東証グロース | 352 | +29.41 | +7.95 | ストップ高で引け。27年8月期も営業最高益の見通し(株探) |
| 東武住販(3297) | 東証スタンダード | 1,460 | +25.86 | 未約定 | ストップ高で配分。カチタスがTOB価格2,000円で完全子会社化へ(株探) |
| セイファート(9213) | 東証スタンダード | 1,340 | +22.26 | -6.12 | 一時ストップ高。DSGが新たに7.04%を保有(株探) |
| テリロジーHD(5133) | 東証スタンダード | 453 | +21.45 | 未約定 | ストップ高で引け。官公庁からの受注状況(速報)を発表(株探) |
| クラスターテクノロジー(4240) | 東証スタンダード | 462 | +20.94 | 確認できず | ストップ高で配分。前日もストップ高(エプソンと資本業務提携)(株探) |
| レイヤード(634A) | 東証スタンダード | 3,135 | +19.16 | +3.67 | ストップ高で引け。13日に個人投資家の大量保有報告(5%超)。本日の材料は確認できず |
| FIG(4392) | 東証プライム | 990 | +17.86 | 未約定 | ストップ高で引け。半導体向けモバイルマニピュレータを開発(株探) |
| ショーケース(3909) | 東証スタンダード | 549 | +17.06 | +6.01 | ストップ高で引け。前日まで2日連続ストップ高。情報セキュリティ関連(株探) |
| セキュアヴェイル(3042) | 東証スタンダード | 781 | +14.68 | +8.58 | 連日のストップ高。サイバー保全のワンストップ対応で投資資金の攻勢続く(株探) |
| オプロ(228A) | 東証グロース | 1,867 | +7.42 | 未約定 | 一時ストップ高。26年11月期の営業利益予想を上方修正、自社株買いも(株探) |
| AHCグループ(7083) | 東証グロース | 1,386 | +3.36 | 未約定 | 一時ストップ高。材料は確認できず |
| アマテイ(5952) | 東証スタンダード | 177 | -2.21 | -0.90 | 一時ストップ高のあと下落に転じて引け。電気自動車関連(株探のテーマ分類)。個別の材料は確認できず |
PTS(私設取引システム)の値は、ジャパンネクスト証券のPTSで10月14日17時4分〜17時31分の取得時点に付いていた直近の価格です。セキュアヴェイル(+8.58%)、ココナラ(+7.95%)、ショーケース(+6.01%)はPTSでも終値を上回って買いが残っています。一方、セイファートはPTSで6.12%安と終値を下回りました。リソー教育GはTOB価格の295円にほぼ張り付いています。クラスターテクノロジーは取得したPTSの値が値幅制限を超える水準で裏付けが取れなかったため、掲載を見送りました。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。
主要銘柄の決算と決算後のPTS
株探の決算速報によれば、本日は101社が決算や業績予想の修正を発表しました。このうち東証プライムで時価総額1,000億円以上の10社を下の表にまとめます。決算の要点は株探の見出しの範囲で記載しており、PTSは16時30分以降に付いた価格のみを「決算後のPTS」としています。
| 銘柄(コード) | 時価総額(億円) | 決算の要点(株探の見出し) | 終値(円) | PTS(円) | PTS終値比(%) |
|---|---|---|---|---|---|
| 良品計画(7453) | 24,636 | 今期経常は6%増で4期連続最高益、前期配当を6円増額・今期も38円継続へ | 4,387 | 4,385 | -0.05 |
| クリエイト・レストランツHD(3387) | 3,677 | 上期最終が16%減益で着地・6-8月期も57%減益 | 807 | 770 | -4.58 |
| サイゼリヤ(7581) | 3,424 | 今期経常は24%増で4期連続最高益更新へ | 6,550 | 未約定 | — |
| USEN-NEXT HD(9418) | 3,184 | 今期経常は9%増益、2円増配へ | 1,765 | 未約定 | — |
| いちご(2337) | 1,608 | 6-8月期(2Q)経常は12%増益 | 386 | 411 | +6.48 |
| 松竹(9601) | 1,476 | 上期最終が82%減益で着地・6-8月期も61%減益(14時発表) | 10,590 | 10,450 | -1.32 |
| コメダHD(3543) | 1,291 | 上期最終が11%増益で着地・6-8月期も8%増益 | 2,790 | 2,810 | +0.72 |
| IDOM(7599) | 1,246 | 今期経常を一転9%減益に下方修正、配当も11.05円減額 | 1,166 | 未約定 | — |
| ウイングアーク1st(4432) | 1,225 | 上期最終が29%増益で着地・6-8月期も52%増益(12時発表) | 3,495 | 未約定 | — |
| 松屋(8237) | 1,178 | 上期経常は14%減益で着地 | 2,210 | 未約定 | — |
時価総額が最も大きい良品計画は、今期の経常利益が6%増で4期連続の最高益を見込み、前期の配当も6円増やしましたが、PTSは終値とほぼ同じ4,385円でした。上昇が目立ったのはいちごで、6〜8月期の経常利益が12%増益となり、PTSは6.48%高。下げが目立ったのはクリエイト・レストランツHDで、上期の最終利益が16%減益、6〜8月期は57%減益となり、PTSは4.58%安です。サイゼリヤ・USEN-NEXT HD・IDOM・ウイングアーク1st・松屋は16時30分以降のPTSで約定がありませんでした。
表の10社以外では、決算後のPTSで終値から大きく動いた銘柄がありました。今期の経常利益を2%上方修正し、配当も57.5円増やしたPR TIMES(3922)は21.54%高。今期の経常利益を一転14%増益に上方修正して最高益を見込み、配当も22円増やした東洋電機製造(6505)は20.22%高。今期の経常利益見通しを一転15%減益に下方修正したデリカフーズHD(3392)は6.20%安でした(いずれも株探の見出しによる)。PTSの価格は10月14日17時4分〜17時32分の取得値です。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。
テクニカル分析
トレンドの位置
日経平均は5日続落で、この間に2,939円69銭(4.16%)下げました。移動平均線とは過去一定期間の終値の平均で、5日線は直近1週間、25日線は約1か月、75日線は約3か月半、200日線は約10か月の平均コストを表します。終値6万7,744円29銭は5日線6万8,726円11銭を981円82銭(1.43%)下回っています。一方、25日線6万6,507円55銭(+1.86%)・75日線6万6,647円42銭(+1.65%)・200日線6万963円39銭(+11.12%)はいずれも上回ったままです。25日線からの上方乖離は+2.13%から+1.86%へさらに縮みました。
一目均衡表では、終値が2日続けて転換線を下回りました。一目均衡表の「雲」とは、過去の値動きから算出した2本の線に挟まれた帯で、株価がその中にあると方向感に乏しい、上にあれば強い、下にあれば弱いと読むのが一般的です。転換線は6万8,928円59銭に上がり、終値はその1,184円30銭下。基準線6万6,762円40銭と雲(6万5,306円83銭〜6万6,640円32銭)はまだ下にあり、終値は雲の上端を1,103円97銭上回っています。
ローソク足は前日終値より上で始まり、実体197円94銭の陰線でした。上ヒゲは465円91銭と長く、高値6万8,408円14銭から663円85銭押し戻されています。上値で売りが出たことを示す形ですが、安値6万7,533円10銭は前日の安値6万7,058円56銭を上回っており、前日の安値は守りました。日中値幅は875円04銭と、前日の1,652円43銭のほぼ半分に縮んでいます。TOPIXは4,096.78で25日線4,093.27を3.72上回り、かろうじて25日線の上を保ちました。
サポートとレジスタンス
日経平均の下値の目安は、まず本日の安値6万7,533円10銭、次に前日の安値6万7,058円56銭と6万7,000円の節目です。その下には基準線6万6,762円40銭、75日線6万6,647円42銭、雲の上端6万6,640円32銭、25日線6万6,507円55銭が6万6,500〜6万6,800円付近に集まっており、中期の支えが重なる価格帯になります。
上値の目安は、まず本日の高値6万8,408円14銭です。本日はこの水準から押し戻されたため、戻りを抑える水準になりやすいものです。その上にはボリンジャーバンドの+1σ 6万8,657円36銭、前日の高値6万8,710円99銭、5日線6万8,726円11銭、転換線6万8,928円59銭が6万8,600〜6万8,900円台に控えます。
オシレーター
日経平均のRSI(14日)は53.0で、前日の53.2からほぼ横ばいでした。RSIは直近14日間の値上がり幅と値下がり幅の比率を0〜100で表した指標で、一般に30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎ、50が中立とされます。中立の50付近にあり、売られすぎの水準にはまだ距離があります。終値は2日続けてボリンジャーバンドの+1σ(6万8,657円36銭)と25日線(中心線)の間にあります。ボリンジャーバンドとは移動平均線の上下に値動きのばらつき(標準偏差)の幅を加えた帯で、±2σの外に出るのは統計的に珍しい水準と読むのが一般的です。
日経平均のMACDは876.4、シグナルは767.1で、ヒストグラムは+109.3。MACDは短期と長期の移動平均の差を示す指標で、シグナル(MACDの平均線)を上抜けば買い、下抜けば売りのサインと読むのが一般的です。ヒストグラムは+640.6→+522.9→+415.7→+240.6→+109.3と5日連続で縮小し、ゼロに近づいています。TOPIXではヒストグラムが+0.5から-1.3とマイナスに転じ、MACDがシグナルを下抜けました。TOPIXのRSIも49.5と50を割り込んでいます。騰落レシオ(25日)は99.73%と、前日の101.91%から下がり中立の100%を下回りました(株探)。
市場心理
本日の市場心理を一言で表すなら、「反発を試みたが、材料待ちで買いが続かなかった」です。日経平均は前場に415円高まで戻しましたが、ASMLの決算発表をきっかけに売りが出て、TSMCの決算と米CPIを前に買いが手控えられました。東証プライムは値上がり604銘柄・値下がり892銘柄で、前日とは逆に値下がりが全体の57.5%を占めています。
売買代金は7兆4,507億円と前日から6.4%減り、売買高も7.1%減りました。前日は半導体が売られて金融・資源・内需株が買われましたが、本日は半導体の下げが小さく、前日に上げた銀行・証券や医薬品が下落率の上位に回りました。日経平均の寄与度の上位5銘柄はプラスが合計271円、マイナスが合計268円と拮抗しており、指数の動きは小さくても、銘柄ごとの明暗ははっきりした一日でした。個別では、TOBや業績修正など材料が出た銘柄に資金が向かっています。
翌営業日の注目ポイント
翌営業日は10月15日(木)です。最大の焦点は、今晩発表される米国の9月のCPIと、15日の台湾TSMCの決算です。CPIが強ければ、米10年債利回りが5.2%台からさらに上がる可能性があり、株式には逆風になりやすいと株探は伝えています。TSMCの決算は、ASMLに続いて半導体関連株の方向を決める材料で、東京エレクトロンやアドバンテストなど日経平均への影響が大きい銘柄を左右します。米SOX指数が5日続落から反発できるかも確認ポイントです。
中東情勢とWTI原油(94ドル前後)の動き、ドル円の158円台での推移も引き続き注目点です。国内の個別では、本日引け後に決算を発表した良品計画・サイゼリヤ・いちご、PTSで大きく動いたPR TIMESや東洋電機製造の寄り付きが注目されます。
テクニカル面で10月15日(木)に確認したいのは2点です。日経平均は、本日の安値6万7,533円10銭と前日の安値6万7,058円56銭を守れるか。割り込むと、基準線・75日線・雲の上端・25日線が集まる6万6,500〜6万6,800円付近が次の目安になります。上では、本日の高値6万8,408円14銭と5日線6万8,726円11銭を取り戻せるかが焦点です。TOPIXは25日線4,093.27を維持できるかが分かれ目です。
戦略展望
本日の値動きから読み取れる前向きな点は3つあります。ひとつ目は、日経平均が前日の安値6万7,058円56銭を下回らず、下げ幅が33円にとどまったこと。ふたつ目は、ASMLが市場予想を上回る決算と、2028年に向けた生産能力の増強方針を示したこと。三つ目は、日経平均が25日線・75日線・雲の上をまだ保ち、中期の上昇の形は崩れていないことです。
一方で、慎重な点も3つあります。ひとつ目は、日経平均が5日続落で4%あまり下げ、MACDのヒストグラムも5日連続で縮小していること。ふたつ目は、前場の415円高を保てず上ヒゲの長い陰線になり、TOPIXではMACDがシグナルを下抜けたこと。三つ目は、米CPIとTSMCの決算という大きな材料を控え、結果次第で値動きが大きくなりうることです。
したがって本日の値動きから導かれる見立てはこうです——「4日続落の反動で日経平均は前場に415円高まで戻したが、ASMLの決算発表後に半導体関連が売られ、33円安と5日続落で引けた。前日の安値は守った一方、TOPIXは反落し、銀行株や医薬品株が下げた」。判別の材料は、米CPIを受けた米長期金利の動きと、TSMCの決算を受けた半導体株の反応の2点です。なお本節の見立てはあくまで本日までの数値から読める整理であり、将来の株価を予測するものではありません。
チャート
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