【9月14日週の相場観】サンデーダウは3ドル高、日経の想定レンジは63,200〜65,300円

2026.09.13 (SUN) WEEKLY MARKET OUTLOOK
今週の想定レンジ 63,200 〜 65,300円
先週金曜終値 64,011円(-1.93%) / サンデーダウ 52,576ドル(ダウ比 +3ドル)
本稿では、①先週末の日本市場→②米国市場→③時間外・サンデーダウ/サンデーナスダック→④週末の国際情勢の順に足元を整理したうえで、⑤今週の日本市場の見通しをまとめます。先週の日経平均は週間-1,009円60銭(-1.55%)と2週続落。月曜は1,378円90銭高と急伸したものの、中東情勢の緊迫でWTI原油が1バレル100ドルを突破し、米10年債利回りも4.970%まで上昇金曜は1日で1,259円61銭安となり、月曜の上げ幅をほぼ吐き出して週を終えました。一方、大取ナイトセッションは現物終値を498円66銭上回る64,510円で週末を通過しています。今週は国内に祝日のない5営業日ですが、17日未明にFOMCの結果、18日に日銀金融政策決定会合の結果が出て、翌19日からはシルバーウィークの5連休に入ります。

① 先週末の日本市場の動向(9/11)

先週末11日(金)の東京市場は大幅反落で引けました。日経平均は前日比1,259円61銭安(-1.93%)の64,011円34銭。前日のNY市場でWTI原油先物が8営業日続伸の103.03ドルと節目の100ドルを突破し、米長期金利も上昇したことを受けて、寄り付きからリスク回避の売りが先行しました。始値は64,276円82銭、高値は64,312円02銭。安値63,208円63銭まで売られる場面があり、前日比の下げ幅は一時2,062円32銭に達しています。売買高は23億7,251万株、売買代金は8兆7,129億円でした。TOPIXは26.28ポイント安(-0.65%)の4,028.30で、高値4,031.57、安値3,967.18。日経平均の-1.93%に対してTOPIXは-0.65%と、値がさ株に下げが偏った一日です。

それを裏づけるのが寄与度です。アドバンテスト1銘柄で日経平均を530円99銭押し下げ、この日の下げ幅の約42%を占めました。次いでソフトバンクグループが217円22銭、東京エレクトロンが135円76銭、キオクシアHDが95円27銭、イビデンが75円09銭。上位2銘柄で748円21銭(下げ幅の約59%)、上位5銘柄では1,054円33銭(同約84%)になります。プラス寄与は京セラの21円99銭が最大で、コナミG 12円74銭、豊田通商 12円37銭、バンダイナムコHD 12円37銭、KDDI 9円25銭と続きました。東証プライムは値上がり508、値下がり982、変わらず58。値下がりが値上がりの約2倍という広がりのある下げでしたが、指数の下げ幅の大半はAI・半導体の値がさ株で説明できます。業種別では33業種中11業種が上昇し、保険業・海運業・輸送用機器・鉱業が上位。下落上位は非鉄金属・電気機器・石油・石炭製品でした。

週間では日経平均が1,009円60銭安(-1.55%)と2週続落しました。前週末終値は65,020円94銭です。週間の値幅は9月8日(火)のザラ場高値66,791円84銭から9月11日(金)のザラ場安値63,208円63銭までの3,583円21銭で、前週の2,752円90銭からさらに広がりました。TOPIXは4,103.23から4,028.30へ-74.93ポイント(-1.83%)。前の2週はTOPIXの下落率が日経平均より小さかったのに対し、今週はTOPIXの下げが日経平均を上回りました。東証プライム1,548銘柄の週間騰落は値上がり261、値下がり1,276で、8割超の銘柄が下落しています。

週の流れを日ごとに追います。月曜7日は+1,378円90銭(+2.12%)の66,399円84銭と大幅高。前週末の米国で8月雇用統計が強く主要3指数は下げたものの、SOX指数が大幅高で3連騰した流れを受けて半導体関連に買いが集まりました。火曜8日は-1,130円51銭(-1.70%)と反落。朝方に週高値66,791円84銭を付けたあと、中東でエネルギー施設への攻撃が報じられて原油先物が上昇。為替が一時1ドル152円台まで円高に振れたことも輸出株への売りを誘い、安値引けの65,269円33銭で終えています。

水曜9日は-126円55銭(-0.19%)と小幅続落。プラス圏に浮上する場面もありましたが、方向感が定まらず買いは続きませんでした。木曜10日は+128円17銭(+0.20%)の65,270円95銭と3日ぶりに反発。朝方は中東情勢への警戒と、米財務省による国債買い戻しの規模を巡る米長期金利の上昇を嫌気して安値64,186円68銭(前日比956円10銭安)まで売られましたが、売り一巡後は値ごろ感からの買いとTSMCの好調な月次売上高に支えられ、高値引けまで切り返しました。そして金曜11日の1,259円61銭安です。

先週の構図をひとことでまとめれば「原油・金利・円高の三つが同時に重しになった週」です。月曜に1,378円上げた分を、火曜の1,130円安と金曜の1,259円安で吐き出しました。金曜1日の下げ幅1,259円61銭は、週間の下げ幅1,009円60銭を上回ります。業種別に見ても上昇は6業種にとどまり、原油高で買われた石油・資源と、ソフトバンクグループが牽引した情報・通信を除けば、ほぼ全面安の一週間でした。

需給面では、東証が10日に発表した9月第1週(8月31日〜9月4日)の投資部門別売買動向が参考になります。日経平均が週間1,384円安と大幅反落したこの週、海外投資家は現物で6,893億円の買い越し(3週ぶり)となりました。買越額は6月第3週以来、およそ2カ月半ぶりの大きさです。一方で信託銀行は4,469億円の売り越し(4週連続)と、前の週の1,915億円から売越額が拡大しました。個人投資家は18億円の小幅な売り越し(2週連続)、自社株買いが中心とみられる事業法人は2,779億円の買い越し(10週連続)です。海外投資家は先物では1,545億円の売り越し(7週ぶり)でしたが、現物と先物の合算では5,347億円の買い越し(3週ぶり)でした。下げ局面で海外勢が現物を拾い、年金の売りを事業法人の自社株買いが受け止めたという構図です。

セクター別では、東証33業種のうち6業種が上昇、27業種が下落しました。値上がり率トップは石油・石炭製品の+7.79%で、出光興産・ENEOS・コスモエネルギーHDが牽引しています。2位は情報・通信業の+4.44%(ソフトバンクグループ・ANYCOLOR・Fスターズ)、3位は鉱業の+3.53%(INPEX・石油資源開発)。原油100ドル突破の恩恵を受けるエネルギーが上位を占めました。一方の下落率トップは精密機器の-6.29%(シチズン・セイコーG・メニコン)で、その他製品-6.22%(河合楽器・任天堂・ヤマハ)、金属製品-4.06%(SUMCO・東プレ・長府製作所)と続きます。以下は東証33業種指数の9月11日終値の9月4日終値に対する騰落率です。

セクター(東証33業種) 週間騰落率 コメント
石油・石炭製品 +7.79% 33業種で最上位。出光興産・ENEOS・コスモHD。WTIの週間+9.37%を直接反映
情報・通信業 +4.44% ソフトバンクG・ANYCOLOR・Fスターズ。金曜は下げたがSBGの週前半の上昇が効いた
鉱業 +3.53% INPEX・石油資源開発。原油高で資源開発の採算改善期待
電気・ガス +2.05% 大阪ガス・四国電力・東邦ガス。2週連続の上昇。内需ディフェンシブとして資金が向かう
海運業 +1.37% 川崎汽船・日本郵船・商船三井。ホルムズ海峡周辺の緊迫で運賃上昇が意識される
卸売業 +1.02% マクニカHD・泉州電業・トーメンデバイス。値上がり6業種の末尾
陸運業 -0.45% 下落27業種で最も下げが小さい。SBSHD・NXHD・山九
保険業 -0.68% 金利上昇の追い風で下げは小幅。金曜は業種別の上昇トップ
証券・商品 -1.42% SBI・東洋証券・スパークス。株安で手数料収入の減少が意識される
空運業 -1.76% ANAHD・JAL。原油100ドル台で燃料費の増加が重荷
非鉄金属 -1.96% 三井金属・大阪チタニウム・AREHD。金曜は業種別の下落トップ
輸送用機器 -2.01% 愛三工業・ヤマハ発動機・武蔵精密。一時152円台の円高が逆風
不動産業 -2.03% 国内10年債利回りが2.973%へ上昇し、金利敏感株として売られる
銀行業 -2.25% 三十三FG・スルガ銀・筑波銀。日銀会合を前に持ち高調整の売り
機械 -2.70% 井関農機・ジェイテクト・ローツェ。半導体製造装置の一角も軟調
電気機器 -3.20% PHCHD・カシオ・WSCOPE。金曜のアドテスト・東エレクの急落が響く
医薬品 -3.32% 協和キリン・生化学工業・住友ファーマ。ディフェンシブにも売りが及ぶ
小売業 -3.79% F&LC・ブックオフG・ネクステージ。円高メリットでも内需消費の弱さが勝る
ゴム製品 -3.99% 住友ゴム・横浜ゴム・ブリヂストン。原油高で原材料コスト増
金属製品 -4.06% SUMCO・東プレ・長府製作所。シリコンウエハーのSUMCOが大きく下げる
その他製品 -6.22% 河合楽器・任天堂・ヤマハ。輸出比率の高い銘柄に円高が直撃
精密機器 -6.29% 33業種で最下位。シチズン・セイコーG・メニコン。前週に続き2週連続で大きく下落

※週間騰落率は東証33業種指数の2026年9月4日終値から9月11日終値までの変化率(株探の業種別指数日足より筆者が算出)。値上がりした6業種すべてと、値下がりした業種を抜粋して掲載しています。自前集計の33業種すべての騰落率と順位、値上がり6業種・値下がり27業種という内訳は、株探「週間ランキング【業種別騰落率】」(9月11日)の記載と一致することを確認しました。代表銘柄は同ランキングの記載に基づきます。

② 米国市場の動向(9/11)

同じ11日(金)の米国市場は主要3指数がそろって反発しました。ダウ工業株30種平均は509.19ドル高(+0.98%)の52,573.29ドルと5日ぶりの反発、S&P500は65.28ポイント高(+0.86%)の7,656.98ナスダック総合は251.32ポイント高(+0.96%)の26,333.04です。ナスダック100は264.93ポイント高(+0.91%)の29,368.44SOX(フィラデルフィア半導体株)指数は209.83ポイント高(+1.81%)の11,824.00でした。反発の主因は原油価格の反落です。前日に103ドル台まで急騰したWTIが100ドル近辺まで押し戻されたことで安心感が広がり、ダウは取引時間中に一時598ドル高まで上げ幅を広げました。

この日の最大の指標は米8月消費者物価指数(CPI)でした。総合CPIは前月比+0.4%・前年比+3.4%で、いずれも市場予想通り。前月比は7月の+0.1%から加速し5月以来の高い伸びです。一方コアCPIは前月比+0.3%と予想の+0.2%を上回り、4月以来の高い伸びとなりました。前年比は+2.4%で予想通り、7月の+2.5%から鈍化して2021年3月以来の低水準です。発表後、短期金利市場で9月FOMCでの利上げ確率が90%近くまで織り込まれましたが、物価高への警戒が強いなかで大きな上振れがなかったこともあり、株式市場への影響は限定的でした。

続いて発表された米9月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は47.8と、予想の51.0を大きく下回り、8月の51.7から悪化しました。5月以来の低水準です。1年先の期待インフレ率は4.6%(8月4.0%、予想4.2%)5〜10年先は3.4%(8月3.3%)といずれも上昇しており、景気の弱さと期待インフレの上昇が同時に進むという、中央銀行にとって難しい組み合わせが示されました。

個別では、デル・テクノロジーズがRBC証券の強気評価を受けて11.98%高。発電設備のブルーム・エナジーはS&P500への採用を控えて6.68%高、ACVオークションズはコパートによる19億ドルでの買収合意の報道で44.18%高となりました。アドビは決算後の時間外で売られたものの、1株利益と売上高が予想を上回ったことが見直されて1.37%高で引けています。マグニフィセント・セブンはエヌビディアがほぼ横ばいだった以外は総じて堅調で、アマゾン+1.94%、アルファベットA +1.77%、アップル+1.75%。ダウ構成銘柄ではシスコシステムズ+4.37%、IBM+3.96%、キャタピラー+1.69%が上昇した一方、ユナイテッドヘルスは2.37%安。原子力小型炉のオクロは大型の株式公募の可能性が嫌気され9.18%安でした。

週間ベースでは、3指数そろって2週続落です。ダウは-840.96ドル(-1.57%)S&P500は-61.62ポイント(-0.80%)ナスダック総合は-173.95ポイント(-0.66%)、ナスダック100は-175.71ポイント(-0.59%)。SOX指数だけは+88.74ポイント(+0.76%)と2週続伸しました。7日(月)はレイバーデーで休場のため4営業日で、ダウは8日が-628.18ドル、9日が-405.41ドル、10日が-316.56ドルと前週末から4日続落したあと、11日に+509.19ドルと反発しています。週の前半から中盤は原油高と金利上昇に押され、金曜に原油の反落で買い戻された形です。

債券市場では米10年債利回りが4.970%(前日比+0.7bp)で引けました。週間では+18.5bpの大幅な上昇(前週末4.785%)で、2023年以来の高水準です。きっかけの一つが10日の米財務省による長期国債の買い戻しでした。残存10〜20年の国債を51億9,000万ドル買い戻しましたが、事前に示した上限60億ドルに届かず、2024年に買い戻しが再導入されて以降、長期名目国債を対象とした53回のうち上限を下回ったのは3回目という異例の結果になりました。同日の30年債入札では最高落札利回りが5.308%と2001年以降の最高を記録しています。恐怖指数(VIX)は15.84(-2.00)。10日には17.84まで上昇しましたが、週間では+1.31にとどまり、節目とされる20には今週も届いていません

③ 時間外取引・サンデーダウ・サンデーナスダックの状況

週末の時間外(先物)市場は、米国株が現物とほぼ同じ水準で週を終えました。サンデーダウ(ダウ先物)は52,576ドル。金曜の現物終値52,573.29ドルに対して約+3ドル(+0.01%)と、前週(+26ドル)以上に差のないフラットな通過です。サンデーナスダック(ナスダック100先物)は29,387.00でナスダック100比+19ポイント(+0.06%)S&P500先物(Eミニ)は7,659.50で現物比+2.5ポイント(+0.03%)3指数の先物はいずれも現物との乖離が0.1%未満で、米国株側から週明けの方向を示すシグナルは出ていません。

日経先物は現物を上回って引けています。9月限のSQ通過で期近は12月限に移りました。大阪取引所ナイトセッションの日経225先物(12月限)は64,510円で、前日清算値比550円高。金曜の現物終値64,011円34銭と比べると498円66銭高(+0.78%)です。出来高は9,465枚。日経225miniは64,490円(+530円)、TOPIX先物は4,045ポイント(+37.5ポイント)で、TOPIX現物終値比では16.70ポイント高でした。JPX日経400先物は36,350(+415)、グロース指数先物は754(+1)です。シカゴ日経平均先物は円建て64,535円(大取終値比575円高)、ドル建て64,590円(同630円高)と、大取ナイトとほぼ同じ水準で引けています。

ナイトセッションの推移を追うと、12日0時に400円高の64,360円、2時に620円高の64,580円、6時の引けは550円高の64,510円。ダウが一時598ドル高まで上昇し原油が反落した時間帯に買われ、その後イエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃を受けてサウジアラビアが東西パイプラインを予防的に停止したと伝わり、原油が再び100ドル台に戻したことで上げ幅をやや縮めました。

ここが今週の起点を考えるうえで重要な点です。月曜の寄り付きは、金曜終値64,011円ではなく64,500円前後から始まるというのが現時点の市場の見立てです。本稿の想定レンジも、金曜終値ではなくこの64,500円前後を中心に組み立てています。ただし前週も大取ナイトが現物比809円高で週末を通過し、月曜は1,378円高と上げたものの、その後の4日間で下げに転じました。ナイトセッションの上方乖離は、週の方向までは保証しないという点は前週の値動きが示しています。

為替は2週連続で円高が進みました。ドル円は週末時点で153円55銭と、前週末の156円22銭から週間2円67銭の円高です。週中には一時152円88銭まで円が買われました。11日のNY市場では米CPIの発表直後に154円48銭まで上昇したあと、153円24銭まで反落しています。背景にあるのは日銀の利上げペースが加速するとの観測です。ユーロ円も181円45銭から178円09銭へ3円36銭の円高でした。下表・下図では、まず金曜終値の通常指標(ダウ・S&P500・ナスダック)を示し、その後に時間外のサンデーダウ・サンデーナスダック等の先物、続いてVIX・為替・商品などの指標を並べています。

指標 水準 変化 コメント
ダウ平均(金終値) 52,573.29ドル +0.98% +509.19ドルで5日ぶり反発。週間は-840.96(-1.57%)
S&P500(金終値) 7,656.98 +0.86% +65.28。週間は-61.62(-0.80%)
ナスダック総合(金終値) 26,333.04 +0.96% +251.32。週間は-173.95(-0.66%)
ナスダック100(金終値) 29,368.44 +0.91% 週間-0.59%
SOX指数(金終値) 11,824.00 +1.81% 週間+0.76%。主要指数で唯一の週間プラス
サンデーダウ(ダウ先物) 52,576ドル ダウ比 +0.01% 現物を約3ドル上回るだけ。完全なフラット通過
サンデーナスダック(NQ) 29,387.00 NQ100比 +0.06% 現物を約19pt上回る中立的な水準
S&P500先物(Eミニ) 7,659.50 指数比 +0.03% 現物を2.5pt上回るだけ。方向感は乏しい
日経225先物(大取ナイト) 64,510円 現物比 +0.78% 12月限。前日清算値比+550円、現物比+498.66円
CME日経先物(円建て) 64,535円 大取終値比 +575円 ドル建ては64,590円(同+630円)
VIX(恐怖指数) 15.84 週間 +1.31 10日終値は17.84。節目20には届かず
ドル円 153.55円 週間 -2.67円 一時152円88銭。日銀の利上げペース加速観測
WTI原油(NY終値) 100.05ドル 週間 +9.37% 10日に103.03ドル。2週で約20%の急騰
金(NY終値) 4,408.9ドル 週間 -1.51% 米金利上昇で2週続落
米10年債利回り 4.970% 週間 +18.5bp 2023年以来の高水準。国内10年債は2.973%
BTC/USD 77,306ドル 週間 -3.03% 週末も7万7千ドル台で横ばい
日経225(金終値) 64,011.34円 -1.93% 1,259.61円安。週間は-1,009.60円(-1.55%)

※「サンデーダウ」は金曜の時間外取引終了時点(米東部時間17時)のダウ先物清算値と現物終値の乖離を指しています。CME先物は金曜17時ET〜日曜18時ETが閉場のため、日曜午前の日本時間にリアルタイム値は存在しません。週明けの実際の寄り値とは異なる点にご注意ください。ドル円・金・BTCは金曜20時UTC時点の値を採用しています(株探「NY金」と同一系列)。米10年債利回りとWTI・金・VIXの終値は株探「米国市場データ」(9月11日)、日経先物・TOPIX先物は株探「日経225先物:12日夜間取引終値」の記載に基づきます。

主要マーケット指標サマリー 2026-09-13

④ 週末の国際情勢ハイライト

項目 リスクレベル 状況・影響
中東(米・イラン) 10日にイランがヨルダンの米軍基地へ大規模ミサイル攻撃。弾道ミサイル製造の再開も報道
原油100ドル台 WTIは10日に103.03ドル(8営業日続伸)。サウジは東西パイプラインを予防停止
FOMC(9/15-16) 米8月CPI後に9月利上げ確率は約90%。結果発表は日本時間17日3時
米長期金利 10年債4.970%。財務省の買い戻しが上限に届かず2023年以来の高水準
日銀決定会合(9/17-18) 中〜高 利上げペース加速観測で円高。18日15時30分に植田総裁会見
ECBの利上げ 10日に0.25%利上げ。主要政策金利は2.65%
国内政治 16日に自民党役員人事、17日に内閣改造の見通し
ドル円152円台 8日に一時152円台。輸出株の重荷に

■ 中東 — 報復の応酬が続き、WTIは2週で約20%上昇

先週も相場を規定した最大の材料は中東でした。8日には中東でエネルギー施設への攻撃が報じられ、原油先物が上昇。10日にはイランがヨルダンに駐留する米軍基地へ大規模なミサイル攻撃を行ったと伝わっています。さらにウォールストリート・ジャーナルは、米国と中東諸国の当局者の話としてイランが地下施設や備蓄部品を活用して弾道ミサイルの生産を再開したと報じました。生産規模は開戦前を下回るものの、なお数千発を保有すると推計されており、イランのミサイル能力を完全に無力化するのは難しいという見方が改めて意識されています。

原油価格の反応は大きなものでした。NYMEXのWTI先物10月限は10日に前日比6.98ドル高(+7.27%)の103.03ドルと8営業日続伸し、節目の100ドルを突破。時間外を含む取引レンジは95.39〜103.06ドルです。加えてサウジアラビアの8月の原油生産量が1990年以来の低水準だったとの報道も供給不安を強めました。11日は原油高の一服で株価が反発したものの、フーシ派による複数の攻撃を受けてサウジのエネルギー省が東西パイプラインを予防的に閉鎖すると発表し、原油は98ドル台から再び100ドル台に戻しています。株探「NY(WTI)原油」の週末終値は100.05ドルで、前週末の91.48ドルから週間8.57ドル(+9.37%)、前々週末の83.40ドルから見ると2週間で約20%の上昇です。

■ 米Fed — CPI通過で9月利上げは約90%織り込み

FOMCは9月15-16日に開かれ、結果は日本時間17日午前3時ウォーシュFRB議長の記者会見は同3時30分です。11日の米8月CPIはコアの前月比が+0.3%と予想を上回り、9月利上げの確率は90%近くまで織り込まれました。米国の金融市場では年内2回の利上げが完全に織り込まれたと伝わっています。したがって今回のFOMCの焦点は、利上げの有無そのものよりも声明文とFOMC参加者の金利見通し、議長会見で示される「その先」の利上げペースに移ります。

判断を難しくしているのが、原油高によるインフレ圧力と、景気の減速を示すデータが同時に出ていることです。ミシガン大学の消費者信頼感指数は47.8と5月以来の低水準に落ち込む一方、1年先の期待インフレ率は4.6%へ上昇しました。米10年債利回りは週間で18.5bp上昇して4.970%と、5%の大台が視野に入っています。長期金利の上昇はハイテク株のバリュエーションに直接効くため、FOMCの結果次第で日本の半導体関連が大きく振れる可能性があります。

■ ECB — 10日に0.25%の利上げ

欧州中央銀行(ECB)は10日の理事会で政策金利を0.25%引き上げ、主要政策金利を2.65%としました。市場予想通りの全会一致で、利上げは6月以来です。今後2年間のインフレ見通しと今年・来年の成長見通しをいずれも引き上げた一方、先行きの金融政策の方向は示さず、データ次第で決める方針を再表明しています。欧州も米国も利上げ局面にあるという点は、日銀の判断を考えるうえでも前提になります。

■ 日銀と為替・国内金利 — 152円台の円高と長期金利の再上昇

日銀金融政策決定会合は9月17-18日で、18日15時30分に植田総裁の記者会見が予定されています。同日朝8時30分には8月の全国消費者物価指数も発表されます。為替市場では日銀の利上げペースが加速するとの観測から円買いが続き、ドル円は8日に一時152円台を付けました。週末は153円55銭です。前週末の160円台から見ると2週間で6円以上の円高が進んだことになります。

国内金利は先週と逆の動きになりました。11日の引け値は10年債2.973%、2年債1.829%、5年債2.259%、20年債3.796%です。前週末(9月4日)は10年債2.890%、2年債1.816%、5年債2.219%、20年債3.702%でしたから、10年債は週間+8.3bp、20年債は+9.4bp上昇した一方、2年債は+1.3bpにとどまりました前週は日銀の利上げを織り込みにいった短期ゾーンが上昇しましたが、今週は米長期金利と原油高に連れて長期ゾーンが上昇しています。10年債利回りは再び3%に迫っており、不動産・銀行など金利に敏感なセクターは日銀会合の結果を見るまで振れやすい状態です。

※ウクライナ情勢および米中通商協議については、当週(9月7日〜9月11日)の一次ソースに株価材料となる新規の動きが確認できなかったため、本稿では扱っていません。なお国内では16日に自民党役員人事、17日に内閣改造が見込まれています。

⑤ 今週(9/14〜9/18)の日本市場の見通し

以上を踏まえた今週の東京市場の見通しです。まず前提として、今週は日本の祝日がなく、9月14日(月)から9月18日(金)までの5営業日があります。ただし翌19日(土)から23日(水)まではシルバーウィークの5連休で、東京市場は21日(月・敬老の日)、22日(火・国民の休日)、23日(水・秋分の日)が休場です。米国市場はこの3日間も開いているため、18日(金)の大引けは、FOMC後の米国株の値動きを3営業日分まとめて受ける前の最終日になります。

イベントの並びも特徴的です。17日(木)午前3時にFOMCの結果、同3時30分にウォーシュ議長の会見があり、東京市場は木曜の寄り付きでこれを受けます。18日(金)は朝8時30分に全国CPI、日中に日銀の決定会合の結果、15時30分に植田総裁の会見で、総裁会見は東京の大引けと同時刻です。米国では同日がクアドラプル・ウィッチング(株価指数先物・オプションと個別株先物・オプションの同時満期)にあたります。週の前半は様子見、木曜と金曜にイベントが集中し、そのまま5連休に入る——これが今週の形です。

テクニカル面を確認します。金曜終値64,011円34銭は、5日移動平均65,218円85銭・25日移動平均66,149円23銭・75日移動平均66,814円17銭のすべてを下回る位置にあります。200日移動平均は59,342円10銭で、中期のトレンドは上向きのまま、短中期が崩れているという前週と同じ構図です。ボリンジャーバンド(25日)の標準偏差は1,297円13銭で、-1σが64,852円10銭、-2σが63,554円97銭。金曜のザラ場安値63,208円63銭は-2σを346円34銭下回り、終値は-2σと-1σの間まで戻して引けました。2週連続で、統計的な行き過ぎ圏まで売られてから戻すという値動きです。

前週「防衛ライン」としていた6万5,000円は、金曜の終値で明確に割り込みました。7月29日安値60,448円90銭から8月14日高値69,608円24銭までの上昇に対する半値押し65,028円57銭と、一目均衡表の転換線65,000円24銭がこの水準に並んでいます。さらに下の3分の2押し63,502円01銭も、金曜のザラ場で一時下回りました(安値はその293円38銭下)。ただ終値は3分の2押しを509円33銭上回っており、終値ベースではまだ3分の2押しを維持しています。

■ 一目均衡表の「雲」で今週の位置を確認する

本稿では以降「雲」という言葉を使うので、先に何を指すのかを整理しておきます。一目均衡表は、過去の高値と安値の平均から「買い方と売り方の力が釣り合う価格」を割り出すテクニカル指標です。中心となるのが次の2本で、これらを26営業日先に前倒しして描くのが最大の特徴です。

  • 先行スパン1 = (転換線+基準線)÷2 / 転換線は過去9営業日、基準線は過去26営業日の高値と安値の平均
  • 先行スパン2 = 過去52営業日の高値と安値の平均

この2本に挟まれた帯が「雲」です。読み方はシンプルで、株価が雲より上にあれば上昇基調で雲の上限が下値の支えになり、雲より下にあれば下降基調で雲の下限が上値の抵抗になると考えます。雲が厚いほどその壁は破られにくくなります。26営業日先まで先に描かれているので、「今週どこに壁があるか」を先に地図として持てるのが実務上の利点です。

日経平均と一目均衡表の雲 2026-09-11時点

現在地を確認します。9月14日(月)時点の雲は64,790円67銭〜66,640円32銭。金曜終値64,011円34銭はこの雲の下限を779円33銭下回っており、現物ベースでは「雲の下」にあります。大取ナイトの64,510円も雲の下限を280円67銭下回る水準です。前週はナイトセッションの水準が雲の中に入っていましたが、今週は月曜のギャップアップを織り込んでもなお雲の下からのスタートになります。雲の下限は上値の抵抗として働きやすく、これが本稿で上値を抑えめに見る根拠のひとつです。

今週は雲の形も動きます。雲の上限は週を通じて66,640円32銭で変わりません。一方雲の下限は14日が64,790円67銭、15日に64,396円23銭へいったん下がり、16日64,572円31銭、17日64,863円14銭、18日65,288円59銭と切り上がっていきます15日だけは雲の下限が64,396円まで下がるため、64,500円前後を維持できていれば15日には雲の中に入る計算です(ナイト終値との差は113円77銭)。しかし週末18日には雲の下限が65,289円まで上がるので、週後半に雲の中にとどまるには水準の切り上げが必要になります。雲の厚みは15日の2,244円が最大で、18日には1,352円まで薄くなります。先行き26営業日の雲はすべて陰の雲で、期間内に「ねじれ」(先行スパン1と2の交差)は発生しません

※本稿の一目均衡表・移動平均・ボリンジャーバンドの数値は、株探の日経平均(現物)確定日足から筆者が算出したものです。株探が公表している日経225先物ベースのテクニカルポイント(12日夜間取引終了時点)は、雲上限67,140円・雲下限64,735円・基準線66,265円・転換線64,830円・5日線64,826円・25日線66,149円60銭・75日線66,897円20銭・200日線59,469円85銭・ボリンジャーバンド-1σ 64,797円71銭・-2σ 63,445円83銭です。先物ベースでも夜間終値64,510円は雲の下にあり、現物ベースの判定と整合的でした。本文と図表は現物ベースで統一しています。

以上から、上値想定65,300円/基本シナリオ64,500円/下値想定63,200円を今週の想定レンジとします。金曜終値64,011円34銭からは+2.01%/+0.76%/-1.27%ですが、実際の起点となる大取ナイト64,510円からは+790円/-10円/-1,310円で、やや下方向に厚いレンジです。金曜終値比の数字だけを見て「強気に偏ったレンジ」と誤読しないようご注意ください。

日経平均 今週の想定レンジ 2026-09-14〜09-18

■ 上値想定 65,300円:6万5,000円を奪回し、先週半ばの水準に戻すシナリオ

上値のメドを65,300円に置く根拠は、この価格帯に節目が密集していることです。5日移動平均65,218円85銭9月8日終値65,269円33銭9月10日終値65,270円95銭、そして18日時点の雲の下限65,288円59銭——この4つがわずか70円の幅に重なっています。手前には転換線65,000円24銭と半値押し65,028円57銭、さらにその手前にボリンジャーバンド-1σの64,852円10銭と17日時点の雲の下限64,863円14銭があり、上に行くほど節目を一つずつ越える必要があります。基準線66,408円43銭や雲の上限66,640円32銭は、FOMCと日銀会合を控えた今週中に届く水準ではないとみて上限を65,300円で止めました。

このシナリオを支える材料を整理します。第一に原油が100ドルを明確に割り込むこと。金曜の米国株は原油の反落だけで500ドル上げており、原油が落ち着けば先週の下げの主因の一つが消えます。第二にFOMCが「織り込み済み」の範囲に収まること。9月利上げは約90%、年内2回の利上げも完全に織り込まれているため、議長会見でそれ以上のタカ派姿勢が示されなければ、材料出尽くしの買い戻しが入る余地があります。第三に半導体株の戻り。SOX指数は週間+0.76%と主要指数で唯一プラスを保ち、金曜も+1.81%でした。金曜の日経平均の下げの約6割はアドバンテストとソフトバンクグループの2銘柄によるものなので、この2銘柄が戻れば指数の戻りも大きくなりやすいという構造です。

ただし雲の下限が週後半に向けて切り上がるという地形は上値の重さを示します。17日の64,863円から18日には65,289円へ上がるため、週末にかけて雲の中へ入るハードルは1日で426円高くなります。加えて18日は5連休前の最終日です。連休中に米国市場だけが3日開くことを考えると、金曜に上値を追う買いは入りにくいという時間的な制約もあります。

■ 下値想定 63,200円:先週安値を再び試すシナリオ

下値のメドは63,200円に置きます。ここは9月11日(金)のザラ場安値63,208円63銭のすぐ下であり、同時にボリンジャーバンド-2σの63,554円97銭と3分の2押しの63,502円01銭をいずれも下回った水準です。月曜の窓(64,011円→64,500円)を埋めたうえで、金曜の安値まで押し戻されるという想定になります。

ここに至る道筋には関門があります。まず6万4,000円。金曜終値64,011円34銭がちょうどこの節目の上で、ナイトセッションの上昇分を失えば最初に試される水準です。次に63,555円(-2σ)と63,502円(3分の2押し)。この2本は53円しか離れておらず、終値ベースでここを割り込むと、先週安値63,208円63銭まで目立った支持がなくなります。先週安値を下回った場合、その先は6万3,000円の節目が意識されますが、7月29日安値の60,448円90銭までの間にはっきりした節目は見当たりません。

警戒すべきシナリオは主に四つです。第一にFOMCの金利見通しや議長会見が、織り込み以上のタカ派となること。米10年債利回りが5%台に乗せれば、ハイテク株への売りが日本の半導体関連に直結します。第二に日銀の利上げと円高の加速。ドル円は8日に一時152円台を付けており、利上げとタカ派的な会見が重なれば輸出株への売りが強まります。第三に中東情勢の再エスカレーション。イランのミサイル攻撃やフーシ派の攻撃が続けば、原油は再び103ドル台を試しかねません。第四に5連休前の持ち高調整です。連休中に米国市場は3営業日開くため、18日の後場は買い持ちを減らす売りが出やすい点を織り込んでおく必要があります。

■ 基本シナリオ 64,500円:雲の下限をにらんだもみ合い

最も可能性が高いとみるのが、64,500円前後を中心としたもみ合いです。大取ナイトセッション64,510円とシカゴ日経先物(円建て)64,535円の差はわずか25円で、ここが月曜の寄り付き水準として最も素直な想定になります。この価格は14日の雲の下限64,790円67銭と-1σの64,852円10銭のすぐ下6万4,000円の節目と金曜終値のすぐ上という位置で、上下を節目に挟まれた形です。FOMCと日銀会合という大きなイベントを前に、この帯から大きく離れにくいとみます。

週の流れのイメージは次のとおりです。月曜14日は13時30分に7月鉱工業生産の確報値が出る程度で、ナイトセッションのギャップアップをどこまで維持できるかが焦点になります。火曜15日は11時に中国8月の鉱工業生産と小売売上高、夜に独ZEW景況感指数と米ニューヨーク連銀製造業景気指数。FOMCはこの日から始まります。水曜16日は朝8時50分に7月機械受注と8月貿易収支、夜21時30分に米8月小売売上高。木曜17日は未明のFOMCの結果を寄り付きで受け、日銀会合1日目。夜には英イングランド銀行の政策金利発表と米8月住宅着工件数が控えます。そして金曜18日が全国CPIと日銀の結果発表、5連休前の最終日です。月〜水はイベント待ちで値幅が出にくく、木・金に値が大きく動くという形を想定しています。

物色面では、先週の「エネルギーが買われ、それ以外はほぼ全面安」という構図が続くかが焦点です。石油・石炭製品(+7.79%)、鉱業(+3.53%)はいずれも原油100ドル突破にそのまま反応したセクターで、原油が反落すればこの上げは剥落します。逆に精密機器(-6.29%)、その他製品(-6.22%)、金属製品(-4.06%)は2週続けて大きく売られており、円高と金利上昇の両方が逆風の輸出・グロース株です。株探で先週もっとも読まれた投資テーマは「円高メリット」で、円高メリット株への関心が高まっている点も押さえておきたいところです。

■ 今週の注目イベント

  • 9/14(月):7月鉱工業生産[確報値](13:30)、7月設備稼働率(13:30)、インド市場休場、インド8月消費者物価指数(19:30)。
  • 9/15(火):7月第3次産業活動指数(13:30)、国土交通省が基準地価を公表、20年国債入札、米FOMC(1日目)、中国8月70都市新築住宅販売価格(10:30)、中国8月鉱工業生産・小売売上高(11:00)、中国1-8月固定資産投資(11:00)、英8月失業率(15:00)、独・ユーロ圏9月ZEW景況感指数(18:00)、米9月ニューヨーク連銀製造業景気指数(21:30)、米20年国債入札。海外決算はトリップ・ドット・コム・グループ。
  • 9/16(水):7月機械受注(8:50)8月貿易収支(8:50)、8月訪日外客数(16:15)、自民党役員人事(見通し)、英8月消費者物価指数(15:00)、ユーロ圏7月鉱工業生産(18:00)、米8月小売売上高(21:30)、米8月輸出入物価指数(21:30)、米9月NAHB住宅市場指数(23:00)、米週間石油在庫統計(23:30)、米FOMCの結果発表(17日3:00)・ウォーシュFRB議長会見(17日3:30)、ブラジル中銀が政策金利発表。オリバー(東証S)とオーディオストック(東証G)が新規上場。
  • 9/17(木):日銀金融政策決定会合(1日目)、週間対外及び対内証券売買契約等の状況(8:50)、8月首都圏マンション市場動向(14:00)、東京ゲームショウ2026(〜21日)、内閣改造(見通し)、ユーロ圏8月消費者物価指数[確報値](18:00)、英イングランド銀行が政策金利発表(20:00)、米新規失業保険申請件数(21:30)、米9月フィラデルフィア連銀景況指数(21:30)、米8月住宅着工件数(21:30)。海外決算はレナー。Skyfall(東証G)が新規上場。
  • 9/18(金):日銀金融政策決定会合の結果発表8月全国消費者物価指数(8:30)、8月白物家電出荷額(10:00)、植田日銀総裁の記者会見(15:30)、独8月生産者物価指数(15:00)、米8月鉱工業生産(22:15)、米8月景気先行指数(23:00)、米国のクアドラプル・ウィッチング。テクノクラフト・ベルテックス・akippa(東証S)、かがやきHD(名証N)が新規上場。
  • 翌週以降:9月19日(土)〜23日(水)はシルバーウィークの5連休で、東京市場は21〜23日が休場です。19日にはアジア競技大会(愛知・名古屋)が開幕し、20日にはドイツ・ベルリン州議会選挙があります。東京市場が次に開くのは24日(木)で、FOMC後の米国株3営業日分の値動きをまとめて受けることになります。
  • 今週の海外決算:米主要企業・欧州主要企業の決算発表は予定されていません。国内外とも決算は材料になりにくく、日米の中央銀行と原油・為替が主役の週になります。

■ 戦略・スタンス

今週は「イベント前に大きく張らない。FOMCと日銀会合を確認し、5連休前には持ち高を軽くする」を基本スタンスとします。大取ナイトは現物比498円66銭高で週末を通過していますが、前週は現物比809円高で始まった週が週間では1,009円安で終わっています。週初のギャップアップは週の方向を決めるものではない、ということを前週の値動きが示しています。

具体的な組み立ては次の4点です。①AI・半導体関連はFOMC通過後に判断。金曜の日経平均の下げの約6割はアドバンテストとソフトバンクグループの2銘柄で、戻る時もこの2銘柄が主導しやすい一方、米長期金利が5%に近づく局面ではハイテク株の評価が最も揺さぶられます。②エネルギー・資源関連は原油の方向次第。石油・石炭製品は週間+7.79%と大きく買われましたが、金曜の原油は一時98ドル台まで下げてから100ドル台に戻すなど値動きが荒く、上げが剥落するリスクもあります。③銀行・不動産は日銀会合の結果を見てから。国内10年債利回りは2.973%と3%に迫っており、決定の内容で方向が変わりやすいセクターです。④円高メリット株でバランスを取る。ドル円は2週間で6円以上の円高となっており、輸出株の下げを内需・円高メリット株で相殺する構成が機能しやすい地合いです。

リスク管理では二点。第一にVIXが15.84と、まだ節目の20を下回っていることです。日経平均が1日で1,259円下げた週でも、VIXの週内の終値ベースの高値は10日の17.84にとどまりました。米国側の警戒感が本格化していないということは、逆にいえばFOMCでタカ派的な内容が出た場合の上昇余地が残っているということでもあります。第二に5連休を跨ぐリスクです。東京が休場の21〜23日に米国市場は開いており、24日(木)の寄り付きで窓が開く可能性を考えれば、18日の大引けまでに持ち高を調整しておくのが無難です。

最後に中期の視点を添えます。前週までの防衛ラインだった6万5,000円は、金曜の終値で割り込みました。半値押し65,028円57銭と転換線65,000円24銭がこの水準に並んでおり、今週は6万5,000円が「守るライン」から「取り戻すライン」に変わったと位置づけます。下の支えは3分の2押し63,502円01銭と先週安値63,208円63銭で、ここを終値で割り込むと調整が一段深くなる可能性があります。一方で200日移動平均は59,342円10銭と金曜終値の4,669円24銭下にあり、中期の上昇トレンド自体はまだ崩れていません

チャート(TradingView)

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免責事項:本記事は情報提供のみを目的としたものであり、特定の銘柄や取引手法を推奨するものではありません。記載した数値は執筆時点で確認できた公開情報に基づいていますが、正確性・完全性を保証するものではありません。想定レンジやシナリオは筆者の分析であり、将来の値動きを保証するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任と判断で行ってください。

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