【10月2日】日経平均647円安の6万8309円、3日ぶり反落 SBGと東エレクで下げ幅の86%

株
2026年10月2日(金) 東京市場クローズ
日経平均 68,309.46円 -647.26円 (-0.94%)

前日までの2営業日で3,400円強上がった反動で、利益確定の売りが優勢になりました。日経平均は647円26銭安の6万8,309円46銭と3日ぶりに反落し、TOPIXも40.98ポイント(0.99%)安の4,091.00です。ソフトバンクG(-316円34銭)と東京エレクトロン(-242円72銭)の2銘柄だけで下げ幅の86.4%を占めました。東証プライムの値上がりは215銘柄、値下がりは1,306銘柄で、東証33業種で上がったのは非鉄金属・鉱業・石油・石炭製品・海運業の4業種だけ。一方でアドバンテストは2.71%高の38,630円と上場来高値を更新し、1銘柄で220円06銭を押し上げました。今晩の米9月雇用統計を前に、週末の持ち高調整が出た1日です。

まず前日の米国市場を確認します。1日のNYダウは20.51ドル(0.04%)高の50,926.56ドルと4日ぶりに小反発、S&P500は14.91ポイント(0.19%)高の7,666.45、ナスダック総合は10.54ポイント(0.04%)高の26,871.60でした。半導体株指数SOXは200.38ポイント(1.59%)高の12,829.00です(いずれも株探・米国株)。株探(フィスコ)によれば、トランプ政権による対イラン攻撃強化の可能性で原油が上がり一時下げに転じましたが、FRBのジェファーソン副議長の発言で早期の追加利上げへの懸念が後退し、プラス圏で終えました。米10年債利回りは5.240%(-0.048ポイント)と低下した一方、NY原油(WTI)は2.45ドル高の92.87ドルに上がっています(株探)。

シカゴ日経225先物(円建て)は大阪比490円安の6万8,520円で、東京市場は売りから始まりました。日経平均は前営業日終値より643円26銭安い6万8,313円46銭で寄り付き、高値は6万8,741円49銭(215円23銭安)と、一度も前営業日終値を上回りませんでした。安値は10時46分の6万8,132円16銭で、下げ幅は一時824円56銭に達しています。終値は始値より4円00銭安いだけで、ローソク足は実体がほとんどない「十字線」に近い形(上ヒゲ428円03銭・下ヒゲ177円30銭)。日中値幅は609円33銭と、前営業日の1,913円64銭の約3分の1に縮みました。

主要マーケット指標

指標 数値 前日比
日経平均株価 68,309.46円 -647.26円 (-0.94%) 3日ぶり反落
日経平均 始値 / 高値 / 安値 68,313.46 / 68,741.49 / 68,132.16 高値でも前営業日比-215.23円。安値は-824.56円
寄り付きのギャップ -643.26円 (-0.93%) 前営業日終値68,956.72円から下に離れて始まった
ローソク足の形 実体4.00円の陰線(十字線に近い) 上ヒゲ428.03円 / 下ヒゲ177.30円
日中値幅 609.33円 前営業日の1,913.64円の約0.32倍
日経平均の週間騰落 +1,945.26円 (+2.93%) 前週末9月25日の終値66,364.20円との比較
TOPIX 4,091.00 -40.98 (-0.99%) 3日ぶり反落
TOPIX 始値 / 高値 / 安値 4,097.10 / 4,117.69 / 4,087.97 安値は前営業日比-44.01。終値は安値の3.03上
TOPIXの週間騰落 -37.59 (-0.91%) 前週末9月25日の4,128.59との比較。日経平均と逆に週間で下落
NT倍率 16.697倍 前営業日16.689倍からほぼ横ばい(+0.008)
東証プライム 売買代金 約8兆2,978億円 前営業日の約8兆7,228億円から4.9%減
東証プライム 売買高 約25億1,171万株 前営業日の約26億4,961万株から5.2%減
1株あたり平均約定単価 約3,304円 前営業日の約3,292円からほぼ横ばい(+0.4%)
東証プライム 値上がり/値下がり 215銘柄 / 1,306銘柄 値上がりは両者合計の14.1%。前営業日は750/747
日経平均225銘柄 値上がり/値下がり 51銘柄 / 173銘柄 変わらず1銘柄(前営業日は108/115)
東証33業種 上昇/下落 4業種 / 29業種 前営業日は11/22
業種別 上昇した4業種 非鉄金属 +2.99% 以下 鉱業+2.03%、石油・石炭製品+1.28%、海運業+0.36%
業種別 下落率1〜5位 証券・商品先物 -2.71% 以下 不動産業-2.52%、その他金融業-2.21%、輸送用機器-2.18%、情報・通信業-2.17%
最大のマイナス寄与 ソフトバンクG -316円34銭 5.83%安の6,310円。1銘柄で下げ幅の48.9%
マイナス寄与 2〜5位 東京エレクトロン -242円72銭 以下 ファーストリテイリング-79円29銭、テルモ-29円13銭、京セラ-16円18銭
マイナス寄与 6〜10位 中外製薬 -14円46銭 以下 KDDI-13円96銭、ダイキン-13円48銭、トヨタ-11円55銭、アステラス-11円04銭
マイナス寄与 上位2銘柄合計 -559円06銭 下げ幅647円26銭の86.4%。上位5銘柄では-683円66銭と下げ幅を上回る
最大のプラス寄与 アドバンテスト +220円06銭 2.71%高の38,630円。上場来高値を更新(株探)
プラス寄与 2〜5位 フジクラ +46円52銭 以下 ベイカレント+15円81銭、イビデン+14円16銭、キオクシアHD+14円16銭
寄与度の合計 +396円40銭 / -1,043円65銭 差し引き-647円25銭で下げ幅と一致(差1銭は端数処理)。アドバンテストを除くプラス寄与は+176円34銭
売買代金トップ キオクシアHD 約7,809億円 1.05%高の19,300円。2位アドバンテスト約6,541億円、3位ソフトバンクG約3,811億円、4位太陽誘電約3,467億円、5位レーザーテック約3,187億円
東証プライム 値上がり率1位 レゾナックHD +8.71% 2位セレス+8.25%、3位古河電気工業+7.68%、4位ベイカレント+6.15%、5位プロクレアHD+5.93%
東証プライム 値下がり率1位 メンバーズ -10.26% 2位トーメンデバイス-9.29%、3位NOKG-8.13%、4位ジャパンディスプレイ-6.12%、5位ソフトバンクG-5.83%
ストップ高 / ストップ安 9銘柄 / 0銘柄 全市場・引け時点(株探)
米ドル/円 157円75銭前後 夕方時点(Yahoo!ファイナンス)。前日記事の158円32銭前後から約57銭の円高
NYダウ (10/1終値) 50,926.56 +20.51 (+0.04%) 4日ぶり反発
S&P 500 (10/1終値) 7,666.45 +14.91 (+0.19%)
ナスダック総合 (10/1終値) 26,871.60 +10.54 (+0.04%)
SOX指数 (10/1終値) 12,829.00 +200.38 (+1.59%)
米10年債利回り / NY原油(WTI) (10/1) 5.240% / 92.87ドル 利回り-0.048ポイント / 原油+2.45ドル(株探)
シカゴ日経225先物(円建て) (10/1) 68,520円 大阪取引所終値比-490円(株探)
日経平均 5日線からの乖離 +1.84% 5日線 67,075.76。1,233円70銭上
日経平均 25日線からの乖離 +4.24% 25日線 65,531.78。2,777円68銭上(前営業日は+5.38%)
日経平均 75日線からの乖離 +2.31% 75日線 66,764.87。1,544円59銭上
日経平均 200日線からの乖離 +13.26% 200日線 60,309.51。7,999円95銭上
日経平均 一目均衡表の雲 66,199.84 〜 66,640.32 終値は雲の上端を1,669円15銭上回る
日経平均 転換線 / 基準線 66,409.93 / 65,860.74 転換線は307円32銭切り上がり、基準線は横ばい
日経平均 ボリンジャーバンド +1σ 66,865.05 / +2σ 68,198.32 終値は+2σを111円14銭上回る(前営業日は1,103円49銭上)
日経平均 RSI (14日) 62.0 前営業日の65.9から3.9ポイント低下
日経平均 MACD / シグナル 447.1 / -27.9 ヒストグラムは+429.0から+475.0へ。拡大は続くが幅は縮小
日経平均 52週高値からの距離 -4,522.27円 (-6.21%) 52週高値 72,831.73 (6/22)。前営業日の-5.32%から拡大
7月29日安値からの戻り +7,860.56円 (+13.00%) 直近安値 60,448.90 (7/29)。前営業日の+14.07%から縮小
TOPIX 5日線 / 25日線 4,096.95 / 4,093.47 終値は5日線を5.95、25日線を2.47下回る
TOPIX 75日線 / 200日線 4,057.00 / 3,824.62 終値は75日線の34.00上(+0.84%)、200日線の+6.96%
TOPIX 一目均衡表の雲 3,993.16 〜 4,076.30 終値は雲の上端を14.70上回る
TOPIX RSI (14日) / MACD 50.6 / 5.7 (シグナル3.4) RSIは55.4から4.8ポイント低下。ヒストグラムは+3.5から+2.4へ縮小
TOPIX 52週高値からの距離 -129.31 (-3.06%) 52週高値 4,220.31 (8/14)。前営業日の-2.09%から拡大
注記: 日経平均・TOPIXの終値・始値・高値・安値・前日比は株探の当日値(終値・前日比は株探の大引け記事・Yahoo!ファイナンスとも一致を確認)、売買代金・売買高・東証プライムの値上がり値下がり銘柄数は株探の大引け記事による市場集計値(概算値)、業種別騰落率は株探の東証33業種騰落率、寄与度と個別銘柄の株価・騰落率・225銘柄の値上がり値下がり数は株探の日経平均寄与度ランキング、売買代金上位・値上がり率・値下がり率は株探の各ランキング、ストップ高安の銘柄数は株探の集計、ドル円はYahoo!ファイナンスの夕方時点の表示値、米国指数とSOX指数は10月1日(現地時間)の確定終値(株探・米国株)、米10年債利回り・WTI原油・シカゴ日経225先物は株探の「米国市場データ」によります。NT倍率・移動平均・一目均衡表の各値・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・上ヒゲ下ヒゲ・値幅・週間騰落・寄与度の合計と比率・ギャップ・平均約定単価・前日比の増減率は当サイトの計算値です(これらは推定であり確定値ではありません。算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります)。算出手法の妥当性は3通りの方法で検証しています。第一に、同一コードで10月1日時点の5日線6万6,686円71銭・25日線6万5,433円66銭・75日線6万6,734円34銭・200日線6万223円10銭・雲6万6,199円84銭〜6万6,640円32銭・RSI65.9・MACD282.3/シグナル-146.6を再現でき、10月1日記事の掲載値とすべて一致することを確認しました。第二に、株探の寄与度ランキング225銘柄の寄与度を合計すると-647円25銭となり、本日の下げ幅647円26銭と一致することを確認しました(1銭の差は各銘柄の寄与度の端数処理によるものです)。第三に、本日の日経平均終値6万8,309円46銭(647円26銭安)とTOPIX終値4,091.00(40.98ポイント安)が株探の当日値・株探の大引け記事・Yahoo!ファイナンスの3か所で一致することを確認しました。国内長期金利の確定終値、日経平均VI、騰落レシオ、日経225先物の清算値、本日朝に発表された8月完全失業率・有効求人倍率の結果、ソフトバンクGの下落の個別の理由については、執筆時点で確定値・一次情報を確認できていないため掲載していません。テーブルの色は日本式表記(上昇=赤/下落=緑)に従っています。

マクロ・地政学の視点

本日の下げの主因は、短期間で大きく上がったことへの警戒と、今晩の米9月雇用統計を前にした持ち高調整です。株探の大引け記事は、日経平均が9月30日と10月1日の2日間で3,400円強上昇していたことから、高値警戒感による利益確定売りが膨らんだと伝えています。米雇用統計は日本時間の今晩21時30分に発表され、結果次第で米国の利上げ観測や長期金利が動くため、発表前に持ち高を軽くする動きが出やすいイベントです。

原油高も引き続き重荷です。WTI原油は92.87ドルと前日から2.45ドル上がりました。株探によれば、トランプ米大統領が対イラン攻撃の激化の可能性に触れ、米国防総省が中東へ空母打撃群などの追加派遣を決めたと伝わっており、供給の混乱への懸念が原油価格を押し上げています。東京市場で上がった4業種のうち、鉱業と石油・石炭製品の2つはこの原油高の恩恵を受けやすい業種です。

一方で米長期金利は落ち着きました。米10年債利回りは5.240%と前日から0.048ポイント低下。株探(フィスコ)によれば、FRBのジェファーソン副議長が次の行動の決定まで時間が必要になる可能性を指摘し、早期の追加利上げへの懸念が後退しました。為替はドル円が夕方時点で157円75銭前後(Yahoo!ファイナンス)と、前日記事の158円32銭前後から約57銭の円高です。株探の為替記事は、158円台では当局の円安是正介入への警戒感が根強いと伝えています。

セクター・個別銘柄の動き

東証33業種のうち上昇は4業種、下落は29業種でした。上がったのは非鉄金属+2.99%、鉱業+2.03%、石油・石炭製品+1.28%、海運業+0.36%だけです。下落率の上位は証券・商品先物-2.71%、不動産業-2.52%、その他金融業-2.21%、輸送用機器-2.18%、情報・通信業-2.17%。前営業日に業種別で最も上がった電気機器は-0.35%、精密機器は-1.89%と、ハイテク業種も下げに回りました。

日経平均を最も押し下げたのはソフトバンクGで、5.83%安の6,310円、寄与度-316円34銭。1銘柄で下げ幅の48.9%です。株探の寄り付き前の成行注文ランキングでも売り越し額の1位で、朝から売りが目立っていました。2位は東京エレクトロン(3.82%安、-242円72銭)で、この2銘柄の合計-559円06銭が下げ幅の86.4%を占めます。3位ファーストリテイリング(-79円29銭)、4位テルモ(4.59%安、-29円13銭)、5位京セラ(-16円18銭)までの上位5銘柄の合計は-683円66銭と、下げ幅そのものを上回りました。ソフトバンクGが下げた個別の理由は、執筆時点の報道では確認できていません。

半導体・AI関連は高安まちまちでした。アドバンテストは2.71%高の38,630円で、8月14日につけた上場来高値38,730円を約1か月半ぶりに更新(株探)、寄与度は+220円06銭。株探によれば、前日の米国でSOX指数が1.59%上がったことが買い材料になりました。キオクシアHD(+1.05%)、レーザーテック(+0.92%)、イビデン(+0.88%)も上げた一方、東京エレクトロン・太陽誘電(-0.05%)・村田製作所(-0.54%)は下げています。電線株は強く、フジクラ+4.28%(寄与度+46円52銭)、古河電気工業+7.68%、住友電気工業+3.50%でした。

東証プライムの値上がり率1位はレゾナックHDで8.71%高。株探によれば、米キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントなどの保有割合が11.62%から12.40%に上がったことが分かり、刺激材料になりました。4位のベイカレント(+6.15%)は、同業の米アクセンチュアが市場予想を上回る決算で急騰したことが追い風になっています(株探)。5位のプロクレアHD(+5.93%)は、秋田銀行・岩手銀行との経営統合の検討を取締役会に付議すると発表しました。値下がり率の1位は前日に続きメンバーズで10.26%安。ストップ高は全市場で9銘柄、ストップ安は0銘柄で、決算が好調だったクスリのアオキHDなどがストップ高になっています(株探)。

売買代金はキオクシアHDが約7,809億円でトップ、2位アドバンテスト約6,541億円、3位ソフトバンクG約3,811億円。東証プライム全体の売買代金は8兆2,978億円と前営業日から4.9%減り、売買高も5.2%減っています。

テクニカル分析

トレンドの位置

日経平均は反落しましたが、移動平均線との位置関係は崩れていません。移動平均線とは過去一定期間の終値の平均で、5日線は直近1週間、25日線は約1か月、75日線は約3か月半、200日線は約10か月の平均コストを表します。終値6万8,309円46銭は、5日線6万7,075円76銭(+1.84%)・75日線6万6,764円87銭(+2.31%)・25日線6万5,531円78銭(+4.24%)・200日線6万309円51銭(+13.26%)の4本すべての上にあります。週間では前週末比1,945円26銭(+2.93%)の上昇でした。

一目均衡表でも雲の上を保っています。一目均衡表の「雲」とは、過去の値動きから算出した2本の線に挟まれた帯で、株価がその中にあると方向感に乏しい、上にあれば強い、下にあれば弱いと読むのが一般的です。雲は6万6,199円84銭〜6万6,640円32銭で、終値は上端の1,669円15銭上。転換線は6万6,409円93銭(前営業日から307円32銭上昇)、基準線は6万5,860円74銭で横ばいです。

TOPIXはやや弱い形になりました。終値4,091.00は5日線4,096.95を5.95、25日線4,093.47を2.47下回り、短期の2本を割り込んでいます。75日線4,057.00と雲の上端4,076.30はまだ上回っていますが、雲の上端との差は14.70です。週間ではTOPIXは-0.91%と、日経平均(+2.93%)とは逆に下げました。NT倍率(日経平均÷TOPIX)は16.697倍と前営業日からほぼ横ばいで、日経平均の上げがTOPIXより大きかった状態が続いています。

サポートとレジスタンス

日経平均の上値の目安は、まず本日の高値6万8,741円49銭、次に前営業日の高値6万8,995円30銭と心理的な節目の6万9,000円です。その上には8月17日の終値6万9,220円25銭、8月14日の高値6万9,608円24銭が控えます。52週高値は6月22日の7万2,831円73銭で、本日の終値はその6.21%下です。

下値の目安は、まず本日の安値6万8,132円16銭とボリンジャーバンドの+2σ 6万8,198円32銭。その下は前営業日の安値6万7,081円66銭と5日線6万7,075円76銭が6万7,000円台前半に重なっています。さらに下では+1σ 6万6,865円05銭、75日線6万6,764円87銭、雲の上端6万6,640円32銭が続きます。なお本日は前営業日の値幅の中で取引されたため、新たな「窓」は開いていません。

オシレーター

日経平均のRSI(14日)は62.0で、前営業日の65.9から3.9ポイント低下しました。RSIは直近14日間の値上がり幅と値下がり幅の比率を0〜100で表した指標で、一般に30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎ、50が中立とされます。買われすぎの目安70に届く前に、いったん勢いが落ち着いた形です。終値はボリンジャーバンドの+2σ(6万8,198円32銭)を111円14銭上回り、前営業日の1,103円49銭上から大きく縮みました。ボリンジャーバンドとは移動平均線の上下に値動きのばらつき(標準偏差)の幅を加えた帯で、±2σの外に出るのは統計的に珍しい水準と読むのが一般的です。

日経平均のMACDは447.1、シグナルは-27.9で、ヒストグラムは+475.0。MACDは短期と長期の移動平均の差を示す指標で、シグナル(MACDの平均線)を上抜けば買い、下抜けば売りのサインと読むのが一般的です。ヒストグラムは+255.9→+429.0→+475.0と3日続けて拡大しましたが、本日の拡大幅は46.0と前営業日(173.1)より小さくなりました。TOPIXはRSIが55.4から50.6へ下がって中立の50付近に戻り、MACDのヒストグラムも+3.5から+2.4へ縮小しています。

ご注意: 本節の移動平均・一目均衡表・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・NT倍率は、いずれも当サイトが確定日足から算出した計算値であり、推定であって確定値ではありません。算出期間・平滑化の方法・データ起点の違いにより、お使いのチャートツールの表示値と一致しない場合があります。テクニカル指標は過去の値動きを要約したものであり、将来の株価を予測するものではありません。

市場心理

本日の市場心理を一言で表すなら、「急上昇のあとの一服と、週末・雇用統計前の手控え」です。日経平均の下げは0.94%にとどまりましたが、東証プライムの値上がりは215銘柄に対し値下がりは1,306銘柄と、値下がりが全体の約86%を占めました。日経平均225銘柄でも値下がり173銘柄に対し値上がりは51銘柄です。売買代金は8兆2,978億円と2日続けて減っており、売りが殺到したというより、買いが引いた形といえます。

ただし下げ方には一定の落ち着きもあります。寄り付き直後に一時824円安まで売られたあとは下げ幅を広げず、終値は始値とほぼ同じ水準でした。アドバンテストが上場来高値を更新し、電線株や原油関連が買われるなど、物色が完全に止まったわけではありません。前日は半導体だけが上がって「指数は大幅高・市場全体はまちまち」でしたが、本日は「指数は小幅安・市場全体は大きく下げ」と、指数と市場全体の差が逆の形で出ています。

翌営業日の注目ポイント

翌営業日は10月5日(月)です。土日を挟むため、週末の海外材料をまとめて織り込む取引になる点に注意が必要です。最大の焦点は今晩21時30分(日本時間)発表の米9月雇用統計です。株探の予定表によれば、同じ日の23時には米8月製造業新規受注・耐久財受注(確報値)も発表されます。結果が米長期金利(5.240%)と利上げ観測をどう動かすかが、値がさのハイテク株に響きやすい材料です。

ふたつ目は中東情勢と原油です。WTI原油は92.87ドルまで上がり、米国防総省による中東への追加派遣も伝わっています(株探)。週末に情勢が動けば、月曜の寄り付きで原油関連と、それ以外の業種の明暗が分かれやすくなります。また、ナイキが米国の取引終了後に決算を発表し時間外で売られたと株探は伝えており、米国の消費関連株の反応も確認したい点です。

テクニカル面で10月5日(月)に確認したいのは2点です。日経平均は、本日の安値6万8,132円16銭と+2σ(6万8,198円32銭)を保てるか。割り込めば、5日線と前営業日の安値が重なる6万7,000円台前半が次の目安です。上では、6万9,000円の節目と8月14日の高値6万9,608円24銭が意識されます。TOPIXは、割り込んだ5日線4,096.95と25日線4,093.47を早めに取り戻せるか、そして雲の上端4,076.30を保てるかを確認します。

戦略展望

本日の値動きから読み取れる前向きな点は3つあります。ひとつ目は、日経平均が反落しても5日線・25日線・75日線・200日線・雲のすべての上を保ったこと。ふたつ目は、寄り付き後の下げが一時824円安で止まり、終値が始値とほぼ同じ水準だったこと。三つ目は、アドバンテストが上場来高値を更新し、電線株など一部の銘柄には引き続き買いが入ったことです。

一方で、慎重な点も3つあります。ひとつ目は、東証プライムの値下がりが1,306銘柄と値上がりの約6倍で、上がった業種が33業種中4業種だけだったこと。ふたつ目は、TOPIXが5日線と25日線を割り込み、週間でも0.91%下げたこと。三つ目は、ソフトバンクGと東京エレクトロンの2銘柄で下げ幅の86.4%を占めるなど、少数の値がさ株で指数が大きく振れやすい状態が続いていることです。

したがって本日の値動きから導かれる見立てはこうです——「2日で3,400円強上がった反動と雇用統計前の手控えで、日経平均は647円安と反落した。中長期の移動平均線の上は保っているが、市場全体では値下がりが大きく上回り、TOPIXは短期線を割り込んだ」。判別の材料は、米雇用統計を受けて日経平均が本日の安値6万8,132円16銭を保てるか、そしてTOPIXが5日線・25日線を取り戻せるかの2点です。なお本節の見立てはあくまで本日までの数値から読める整理であり、将来の株価を予測するものではありません。

チャート

日経225 (INDEX:NKY)

米ドル/円 (FX:USDJPY)

S&P 500 (FOREXCOM:SPXUSD)

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