【10月15日】日経平均3318円安の6万4425円、AI・半導体株安で史上3番目の下げ幅

株
2026年10月15日(木) 東京市場クローズ
日経平均 64,425.95円 -3,318.34円 (-4.90%)

米国で9月の消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、AIクラウド企業コアウィーブの社債急落をきっかけに米半導体株指数SOXが4.30%下げた流れを受けて、東京市場ではAI・半導体関連株に売りが殺到しました。日経平均は3,318円34銭安の6万4,425円95銭と6日続落し、株探によれば下げ幅は史上3番目です。アドバンテスト1銘柄で約1,303円、東京エレクトロンとソフトバンクGを合わせた3銘柄で約2,149円押し下げました。TOPIXも97.44ポイント(2.38%)安の3,999.34と4,000を割り込み、東証プライムの売買代金は約1か月ぶりに10兆円を超えました。

まず14日(水)の米国市場を確認します。NYダウは48.62ドル(0.09%)安の51,621.48ドルと続落、S&P500は86.51ポイント(1.11%)安の7,718.94、ナスダック総合は511.51ポイント(1.88%)安の26,692.87と大きく下げました。半導体株指数SOXは524.41ポイント(4.30%)安の11,684.38です(いずれも株探・米国株)。株探によれば、9月のCPIは燃料価格の上昇を背景に過去5か月で最大の伸びとなり、コア指数も予想を上回りました。今月のFOMCでの利上げ確率は発表前の20%程度から一時50%近くまで上がり、その後37%程度まで下がったと株探は伝えています。AIクラウド企業コアウィーブは15.46%安で、同社の社債が財務悪化への懸念を映す「ディストレス債」の水準まで急落したことが嫌気されました(株探)。シカゴ日経225先物(円建て)は大阪取引所終値比1,420円安の6万6,740円でした(株探)。

日経平均は863円92銭安の6万6,880円37銭で寄り付き、取引時間中の高値も6万6,929円30銭にとどまりました。寄り付きから値がさの半導体関連に売りが殺到し、売りは電子部品や非鉄金属にも広がったとフィスコは伝えています。前場は3,255円23銭安の6万4,489円06銭で終え、後場には一時6万4,092円74銭(3,651円55銭安)まで下げました。株探によれば、後場に台湾TSMCの7〜9月期決算が発表され、売上高・純利益とも四半期として過去最高を更新する良好な内容でしたが、日本株の反応は限られました。半導体株の比重が大きい韓国KOSPIも急落し、一時サーキットブレーカーが発動しています(株探)。

主要マーケット指標

指標 数値 前日比
日経平均株価 64,425.95円 -3,318.34円 (-4.90%) 6日続落
日経平均 始値 / 高値 / 安値 66,880.37 / 66,929.30 / 64,092.74 高値は前日比-814.99円。安値は-3,651.55円(-5.39%)
寄り付きのギャップ -863.92円 (-1.28%) 前日の安値67,533.10円を大きく下回って始まった
ローソク足の形 実体2,454.42円の大陰線 上ヒゲ48.93円 / 下ヒゲ333.21円
日中値幅 2,836.56円 前日の875.04円の約3.2倍
6日続落の下げ幅 -6,258.03円 (-8.85%) 10月6日終値70,683.98円から
TOPIX 3,999.34 -97.44 (-2.38%) 続落
TOPIX 始値 / 高値 / 安値 4,053.07 / 4,057.61 / 3,977.56 実体53.73の陰線。4,000を割り込んで引けた
NT倍率 16.109倍 前日16.536倍から-0.427
東証プライム 売買代金 約10兆1,401億円 前日の約7兆4,507億円から36.1%増。約1か月ぶりの10兆円超え
東証プライム 売買高 約30億2,794万株 前日の約21億8,982万株から38.3%増
1株あたり平均約定単価 約3,349円 前日の約3,402円から低下
東証プライム 値上がり/値下がり 564銘柄 / 948銘柄 変わらず40銘柄。値下がりは全体の61.1%。前日は604/892
日経平均225銘柄 値上がり/値下がり 87銘柄 / 136銘柄 変わらず2銘柄。前日は100/124
東証33業種 上昇/下落 10業種 / 23業種 前日は14/19
業種別 上昇率1〜5位 医薬品 +4.01% 以下 不動産業+2.15%、小売業+1.93%、パルプ・紙+1.52%、食料品+1.16%
業種別 下落率1〜5位 非鉄金属 -10.67% 以下 電気機器-6.13%、ガラス・土石製品-5.56%、機械-5.00%、金属製品-4.59%
最大のマイナス寄与 アドバンテスト -1,303円11銭 14.96%安の34,340円。2位東京エレクトロン-442円45銭(7.78%安)
マイナス寄与 3〜5位 ソフトバンクG -403円72銭 以下 イビデン-172円87銭、フジクラ-133円49銭。上位5銘柄合計-2,455円64銭
最大のプラス寄与 ファーストリテイリング +45円31銭 0.74%高の76,400円。2位良品計画+28円11銭(9.51%高)
プラス寄与 3〜5位 中外製薬 +22円96銭 以下 大塚HD+18円04銭、KDDI+17円19銭。上位5銘柄合計+131円61銭
寄与度の合計 +352円46銭 / -3,670円80銭 差し引き-3,318円34銭で下げ幅と一致
売買代金トップ キオクシアHD 約1兆373億円 2位アドバンテスト約9,330億円、3位ソフトバンクG約3,661億円、4位太陽誘電約3,009億円、5位レーザーテック約3,006億円
東証プライム 値上がり率1位 PR TIMES +21.91% 2位住友ファーマ+15.81%、3位良品計画+9.51%、4位サイゼリヤ+7.63%、5位メディアドゥ+7.13%
東証プライム 値下がり率1位 IDOM -20.07% 2位メイコー-18.49%、3位アドバンテスト-14.96%、4位ヨコオ-14.51%、5位SUMCO-13.85%
ストップ高 / ストップ安 8銘柄 / 5銘柄 全市場・引け時点(株探)。株探の集計では一時を含めストップ安6銘柄
米ドル/円 157円86〜88銭 午後5時時点(日銀為替市況・株探)。午前は157円58銭〜158円33銭(フィスコ)
東証プライム 騰落レシオ(25日) 97.32% 前日99.73%から低下。100%が中立の目安(株探)
NYダウ (10/14終値) 51,621.48 -48.62 (-0.09%) 続落
S&P 500 (10/14終値) 7,718.94 -86.51 (-1.11%) 3日続落
ナスダック総合 (10/14終値) 26,692.87 -511.51 (-1.88%) 3日続落
SOX指数 (10/14終値) 11,684.38 -524.41 (-4.30%) 6日続落
米10年債利回り / NY原油(WTI) (10/14) 5.189% / 95.09ドル 利回り-0.024ポイント / 原油+0.95ドル(株探)
VIX指数 (10/14) 16.87 +1.60(株探)
シカゴ日経225先物(円建て) (10/14) 66,740円 大阪取引所終値比-1,420円(株探)
日経平均 5日線からの乖離 -4.70% 5日線 67,604.16。3,178円21銭下(前日は-1.43%)
日経平均 25日線からの乖離 -3.10% 25日線 66,483.75。2,057円80銭下(前日は+1.86%)
日経平均 75日線からの乖離 -3.24% 75日線 66,584.10。2,158円15銭下(前日は+1.65%)
日経平均 200日線からの乖離 +5.55% 200日線 61,038.60。3,387円35銭上
日経平均 一目均衡表の雲 65,196.16 〜 66,640.32 終値は雲の下端を770円21銭下回る(雲の下に抜けた)
日経平均 転換線 / 基準線 67,445.68 / 66,762.40 終値は転換線を3,019円73銭、基準線を2,336円45銭下回る
日経平均 ボリンジャーバンド -1σ 64,314.41 / -2σ 62,145.07 終値は-1σを111円54銭上回る。安値は-1σを下回った
日経平均 RSI (14日) 39.5 前日の53.0から13.5ポイント低下
日経平均 MACD / シグナル 520.3 / 717.7 ヒストグラムは+109.3から-197.4へ。MACDがシグナルを下抜けた
日経平均 52週高値からの距離 -8,405.78円 (-11.54%) 52週高値 72,831.73 (6/22)。前日は-6.99%
7月29日安値からの戻り +3,977.05円 (+6.58%) 直近安値 60,448.90 (7/29)
TOPIX 5日線 / 25日線 4,080.61 / 4,088.91 終値は5日線を81.27、25日線を89.57下回る
TOPIX 75日線 / 200日線 4,066.60 / 3,853.53 終値は75日線の-1.65%、200日線の+3.78%
TOPIX 一目均衡表の雲 4,039.72 〜 4,089.61 終値は雲の下端を40.38下回る
TOPIX ボリンジャーバンド -2σ 4,003.21 終値は-2σを3.87下回る
TOPIX RSI (14日) / MACD 40.0 / -0.6 (シグナル8.1) MACDがゼロを割り込み、ヒストグラムは-1.3から-8.6へ拡大
TOPIX 52週高値からの距離 -220.97 (-5.24%) 52週高値 4,220.31 (8/14・取引時間中)。前日は-2.93%
注記: 日経平均・TOPIXの終値・始値・高値・安値・前日比は株探の当日値とYahoo!ファイナンスの時系列の2か所で一致を確認、東証プライムの値上がり値下がり銘柄数・売買代金・売買高は株探の大引け記事(東京株式・大引け)による概算値、前引けの値はフィスコの後場の注目ポイント記事、業種別騰落率は株探の東証33業種騰落率、寄与度と個別銘柄の株価・騰落率・225銘柄の値上がり値下がり数は株探の日経平均寄与度ランキング、売買代金上位・値上がり率・値下がり率は株探の各ランキング、ストップ高安は株探の集計、騰落レシオは株探の「相場の体温計」、ドル円は株探掲載の日銀為替市況(午後5時時点)とフィスコ為替記事、米国指数は10月14日(現地時間)の確定終値(SOX・ナスダック総合は株探・米国株の日足、NYダウ・S&P500は株探の「米国市場データ」と「米国株概況」の2か所で一致を確認)、米10年債利回り・WTI原油・VIX・シカゴ日経225先物は株探の「米国市場データ」によります。NT倍率・移動平均・一目均衡表の各値・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・上ヒゲ下ヒゲ・値幅・寄与度の合計・ギャップ・平均約定単価・前日比の増減率・6日続落の下げ幅は当サイトの計算値です(これらは推定であり確定値ではありません。算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります)。算出手法の妥当性は3通りの方法で検証しています。第一に、同一コードで10月14日時点の5日線6万8,726円11銭・25日線6万6,507円55銭・75日線6万6,647円42銭・200日線6万963円39銭・雲6万5,306円83銭〜6万6,640円32銭・RSI53.0・MACD876.4/シグナル767.1を再現でき、10月14日記事の掲載値とすべて一致することを確認しました。第二に、株探の寄与度ランキング225銘柄の寄与度を合計すると-3,318円34銭となり、本日の下げ幅と一致することを確認しました。第三に、本日の日経平均終値6万4,425円95銭(3,318円34銭安)が株探の当日値・株探の大引け記事・Yahoo!ファイナンスの3か所で一致することを確認しました。韓国KOSPIの下落率、国内長期金利の確定終値、日経平均VIについては、執筆時点で確定値を確認できていないため掲載していません。テーブルの色は日本式表記(上昇=赤/下落=緑)に従っています。

マクロ・地政学の視点

本日の急落の起点は、米国の物価とAI関連企業の資金調達の2つでした。フィスコによれば、9月の米CPIは前年同月比3.7%上昇と市場予想を上回り、追加利上げへの警戒が強まりました。米10年債利回りは14日に5.189%(0.024ポイント低下)と、5%を大きく上回る水準が続いています(株探)。株探によれば、12月の利上げは完全に織り込まれている一方、10月は据え置きとの見方が主流です。

もう1つがAIクラウド企業コアウィーブの社債の急落です。株探によれば、表面利率9%台の同社債の流通利回りは一時15%台に乗せ、財務危機に陥った企業の社債とされる「ディストレス債」の水準に達しました。資金調達コストの上昇がAIデータセンターの建設や最先端半導体の需要に逆風になるとの懸念から、東京市場でもAI・半導体関連株やデータセンター関連株の持ち高を整理する売りがかさんだと株探は伝えています。米国ではデル(-11.27%)、HPエンタープライズ(-8.28%)、AMD(-5.73%)、エヌビディア(-3.16%)なども下げました(株探)。

国内の金融政策では、日銀の小枝審議委員の発言が材料視されました。フィスコによれば、小枝委員は物価について「2026年度、27年度とも上振れリスク」と述べ、株探は中立派とされる同委員のタカ派的な発言で日銀の追加利上げ観測が高まったと伝えています。片山財務相は為替について「必要だったら躊躇せず行動」と述べました(フィスコ)。

ドル円は午前に158円33銭から157円58銭まで下げ、午後5時時点では157円86〜88銭と前日夕方の158円台前半から円高・ドル安方向に動きました(フィスコ・日銀為替市況)。WTI原油は14日に95.09ドル(+0.95ドル)と4営業日続伸で、フィスコの見出しによれば米国のイエメン攻撃関与の観測が供給懸念につながっています。

セクター・個別銘柄の動き

東証33業種のうち上昇は10業種、下落は23業種でした。下落率の上位は非鉄金属-10.67%、電気機器-6.13%、ガラス・土石製品-5.56%、機械-5.00%、金属製品-4.59%。上昇率の上位は医薬品+4.01%、不動産業+2.15%、小売業+1.93%、パルプ・紙+1.52%、食料品+1.16%でした。AI・半導体と電子部品から、医薬品や内需・ディフェンシブ株へ資金が逃げる、はっきりした一日です。

日経平均を最も押し下げたのはアドバンテストで、14.96%安の34,340円、寄与度-1,303円11銭。1銘柄で下げ幅の約39%を占めました。東京エレクトロン(-7.78%、-442円45銭)、ソフトバンクG(-9.33%、-403円72銭)が続き、この3銘柄で約2,149円、下げ幅の約65%になります。売買代金トップのキオクシアHDは12.32%安の12,880円で、売買代金は約1兆373億円に達しました。レーザーテック(-13.56%)、KOKUSAI ELECTRIC(-13.48%)、SUMCO(-13.85%)、ディスコ(-8.47%)など製造装置・素材も軒並み大幅安です。

電子部品とデータセンター関連にも売りが広がりました。イビデン(-12.22%)、フジクラ(-12.69%)、太陽誘電(-10.08%)、村田製作所(-10.03%)、TDK(-7.88%)がそろって大幅安で、プリント基板のメイコーは18.49%安、ヨコオは14.51%安でストップ安となりました(両社の個別の材料は確認できず)。非鉄金属は業種別で10.67%安と、33業種で最も大きく下げています。三菱UFJ(-1.98%)、日立製作所(-3.68%)、三菱重工業(-3.38%)、三菱商事(-1.87%)など主力の大型株も下げました。

東証プライムの値下がり率トップはIDOMで、20.07%安の932円。株探によれば、14日の取引終了後に今期の営業利益予想を240億円から185億100万円へ引き下げて一転減益とし、配当予想も減額したことが嫌気されました。クリエイト・レストランツHD(-6.4%)も上期の2ケタ減益で売られ、メドレー(-4.4%)は医療機関向けシステムへの不正アクセスの発表で続落です(株探)。

一方、日経平均を最も押し上げたのはファーストリテイリングで、0.74%高の76,400円(+45円31銭)。良品計画は9.51%高の4,804円で、株探によれば約2か月ぶりに上場来高値を更新しました。14日に発表した今期の業績予想で、売上高が初めて1兆円を超え、営業利益も1,140億円(10.2%増)と2ケタ増益を見込んだことが好感されています(株探)。医薬品は住友ファーマ(+15.81%)、武田薬品工業(+4.99%)、大塚HD(+4.66%)、アステラス製薬(+4.15%)、中外製薬(+3.76%)、塩野義製薬(+3.76%)がそろって上昇しました。KDDI(+1.49%)、三菱地所(+3.99%)、三井不動産(+2.80%)も高いです。

東証プライムの値上がり率1位はPR TIMESで、21.91%高の2,598円(一時ストップ高)。株探によれば、配当の基準をDOE(株主資本配当率)2%以上から9%以上に引き上げて累進配当を原則とし、今期の年間配当予想を16円80銭から74円30銭へ大幅に増やしたことがサプライズとなりました。サイゼリヤも14日発表の決算を受けて7.63%高です。

ストップ高・ストップ安

本日のストップ高は全市場で8銘柄、ストップ安は5銘柄でした(引け時点。株探の集計では一時を含めストップ安6銘柄)。ストップ高は業績予想の上方修正(東洋電機製造)、株主還元の強化(PR TIMES・東名)、TOB(東武住販)など材料がはっきりした銘柄が中心でした。ストップ安には半導体・電子部品関連の銘柄が並び、相場全体の売りの流れが表れています。

銘柄(コード) 市場 終値(円) 騰落率(%) PTS終値比(%) 材料
ウインテスト(6721) 東証スタンダード 101 +42.25 +17.82 中東の大手半導体関連企業とNDAを結び、検査装置の導入に向けた協議を開始(株探)
ウリドキ(418A) 名証ネクスト 1,584 +23.36 — 12〜8月期(3Q累計)の経常利益が2.5倍に(株探)
レイヤード(634A) 東証スタンダード 3,835 +22.33 +2.49 連日のストップ高。13日に個人投資家の大量保有報告(5%超)。本日の材料は確認できず
PR TIMES(3922) 東証プライム 2,598 +21.91 -1.46 配当方針をDOE9%以上・累進配当に変更、今期配当を74円30銭へ大幅増額(株探)
東洋電機製造(6505) 東証スタンダード 2,829 +21.47 -0.39 今期の営業利益予想を26億円から38億円へ上方修正、増配・自社株買いも(株探)
東武住販(3297) 東証スタンダード 1,760 +20.55 +13.47 連日のストップ高。カチタスによるTOB価格2,000円にさや寄せ(株探)
ケイブ(3760) 東証スタンダード 893 +20.19 +3.36 第1四半期の営業黒字転換を評価(株探掲載のフィスコ記事)
東名(4439) 東証スタンダード 1,014 +17.36 +7.30 株主優待を年4回に拡充、今期は増収増益・4円増配の見通し(株探)
AIメカテック(6227) 東証スタンダード 6,750 -18.18 -1.48 ストップ安。材料は確認できず
キャスター(9331) 東証グロース 565 -15.04 -2.30 ストップ安。来期(27年8月期)は最終赤字に転落する見通し(株探)
ヨコオ(6800) 東証プライム 4,035 -14.51 — ストップ安。材料は確認できず
ヴレインソリューション(135A) 東証グロース 4,195 -14.30 -0.36 ストップ安。14日に上期の経常利益4.3倍増益で上振れ着地と発表していた。下落の材料は確認できず
精工技研(6834) 東証スタンダード 5,940 -14.29 -0.67 ストップ安。材料は確認できず

PTS(私設取引システム)の値は、ジャパンネクスト証券のPTSで10月15日22時台〜23時台の取得時点に付いていた直近の価格です(「—」は取得できなかった銘柄)。ウインテスト(+17.82%)と東武住販(+13.47%)はPTSでも終値を大きく上回っています。ストップ安の銘柄はPTSでも終値をやや下回るか同水準で、目立った買い戻しは見られません。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。

主要銘柄の決算と決算後のPTS

株探の決算速報によれば、本日は105社が決算や業績予想の修正を発表しました。このうち東証プライムで時価総額の大きい8社を下の表にまとめます(ボードルアは時価総額975億円)。決算の要点は株探の見出しの範囲で記載しており、PTSは16時30分以降に付いた価格のみを「決算後のPTS」としています。

銘柄(コード) 時価総額(億円) 決算の要点(株探の見出し) 終値(円) PTS(円) PTS終値比(%)
東宝(9602) 13,281 今期最終を17%上方修正 1,562.5 1,505.5 -3.65
ベイカレント(6532) 13,062 上期最終が29%増益で着地・6-8月期も40%増益 8,695 9,385 +7.94
マネーフォワード(3994) 3,568 12-8月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地・6-8月期も黒字浮上 6,405 6,690 +4.45
SHIFT(3697) 2,429 前期経常は12%減益で着地、前期配当を0.43円増額・今期は0.67円増配へ 908 913 +0.55
HIOKI(6866) 1,503 1-9月期(3Q累計)経常が52%増益で着地・7-9月期も32%増益 10,720 9,310 -13.15
ボードルア(4413) 975 上期最終は14%増益で着地 3,030 未約定 —
ベクトル(6058) 902 上期経常は39%増益で上振れ着地 1,923 1,902 -1.09
トランザクション(7818) 708 今期経常は12%増で12期連続最高益、2.5円増配へ 1,231 1,202 -2.36

時価総額が最も大きい東宝は今期の最終利益を17%上方修正しましたが、PTSは3.65%安でした。上昇が目立ったのはベイカレントで、上期の最終利益が29%増益、6〜8月期は40%増益となり、PTSは7.94%高。下げが目立ったのはHIOKIで、1〜9月期の経常利益は52%増益でしたがPTSは13.15%安です。ボードルアは16時30分以降のPTSで約定がありませんでした。

表の8社以外では、決算後のPTSで終値から大きく動いた銘柄がありました。今期の経常利益を一転78%増益に上方修正して12期ぶりの最高益を見込み、配当も40円増やしたMORESCO(5018)は20.14%高。東証プライムの大末建設(1814)は、今期の経常利益を一転5%増益に上方修正し配当も48円増やして18.63%高。今期の最終利益を一転赤字に下方修正したGRCS(9250)は25.67%安でした(いずれも株探の見出しによる)。PTSの価格は10月15日20時台〜23時台の取得値です。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。

テクニカル分析

トレンドの位置

日経平均は6日続落で、この間に6,258円03銭(8.85%)下げました。終値6万4,425円95銭は9月17日(6万4,136円25銭)以来、約1か月ぶりの安値水準です。移動平均線とは過去一定期間の終値の平均で、5日線は直近1週間、25日線は約1か月、75日線は約3か月半、200日線は約10か月の平均コストを表します。前日まで上にあった25日線6万6,483円75銭(-3.10%)と75日線6万6,584円10銭(-3.24%)を1日で下に抜けました。200日線6万1,038円60銭はまだ3,387円35銭(+5.55%)下にあります。

一目均衡表では、終値が雲を下に抜けました。一目均衡表の「雲」とは、過去の値動きから算出した2本の線に挟まれた帯で、株価がその中にあると方向感に乏しい、上にあれば強い、下にあれば弱いと読むのが一般的です。前日は雲の上端を1,103円97銭上回っていましたが、本日は雲(6万5,196円16銭〜6万6,640円32銭)の下端を770円21銭下回りました。転換線6万7,445円68銭、基準線6万6,762円40銭もいずれも上に残っています。

ローソク足は前日の安値を大きく下回って始まり、実体2,454円42銭の大陰線でした。上ヒゲは48円93銭とほとんどなく、寄り付き直後から売られ続けた形です。下ヒゲは333円21銭で、引けにかけてわずかに戻しました。日中値幅は2,836円56銭と前日の約3.2倍です。TOPIXは3,999.34で、25日線4,088.91と75日線4,066.60をともに下回り、ボリンジャーバンドの-2σ(4,003.21)も3.87下回りました。

サポートとレジスタンス

日経平均の下値の目安は、まず本日の安値6万4,092円74銭と6万4,000円の節目です。その下には9月17日の終値6万4,136円25銭から9月16日の終値6万3,923円00銭、9月15日の終値6万3,484円10銭と、9月中旬にもみ合った価格帯があります。さらに下ではボリンジャーバンドの-2σ 6万2,145円07銭、200日線6万1,038円60銭が目安になります。

上値の目安は、まず雲の下端6万5,196円16銭です。その上には25日線6万6,483円75銭、75日線6万6,584円10銭、雲の上端6万6,640円32銭、基準線6万6,762円40銭が6万6,400〜6万6,800円付近に集まっています。本日下に抜けたこの価格帯は、今後は戻りを抑える水準になりやすいものです。本日の高値6万6,929円30銭もその少し上にあります。

オシレーター

日経平均のRSI(14日)は39.5で、前日の53.0から13.5ポイント下がりました。RSIは直近14日間の値上がり幅と値下がり幅の比率を0〜100で表した指標で、一般に30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎ、50が中立とされます。中立の50を割り込みましたが、売られすぎの30まではまだ距離があります。終値はボリンジャーバンドの-1σ(6万4,314円41銭)をわずかに上回り、安値は一時-1σを下回りました。ボリンジャーバンドとは移動平均線の上下に値動きのばらつき(標準偏差)の幅を加えた帯で、±2σの外に出るのは統計的に珍しい水準と読むのが一般的です。

日経平均のMACDは520.3、シグナルは717.7で、ヒストグラムは-197.4。MACDは短期と長期の移動平均の差を示す指標で、シグナル(MACDの平均線)を上抜けば買い、下抜けば売りのサインと読むのが一般的です。ヒストグラムは+640.6→+522.9→+415.7→+240.6→+109.3と縮小を続け、本日-197.4とマイナスに転じて、MACDがシグナルを下抜けました。TOPIXのMACDは-0.6とゼロを割り込み、RSIは40.0です。騰落レシオ(25日)は97.32%と、前日の99.73%からさらに下がりました(株探)。

ご注意: 本節の移動平均・一目均衡表・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・NT倍率・窓の幅は、いずれも当サイトが確定日足から算出した計算値であり、推定であって確定値ではありません。算出期間・平滑化の方法・データ起点の違いにより、お使いのチャートツールの表示値と一致しない場合があります。テクニカル指標は過去の値動きを要約したものであり、将来の株価を予測するものではありません。

市場心理

本日の市場心理を一言で表すなら、「AI関連の持ち高を一斉に減らした」です。米CPIの上振れで金利の先高観が強まったところに、コアウィーブの社債急落でAI投資の資金繰りへの不安が重なり、これまで相場をけん引してきた半導体・電子部品に売りが集中しました。好決算だったTSMCの発表でも買い戻しは広がっていません。

売買代金は10兆1,401億円と前日から36.1%増え、売買高も38.3%増えました。売りが出来高を伴っていたことを示します。ただし東証プライムの値上がりは564銘柄と全体の約36%あり、医薬品・不動産・小売など内需株には資金が向かいました。日経平均が4.90%下げたのに対しTOPIXは2.38%安にとどまり、NT倍率は16.536倍から16.109倍へ下がっています。指数の大幅安は、日経平均への影響が大きい値がさの半導体株が主因でした。

翌営業日の注目ポイント

翌営業日は10月16日(金)です。最大の焦点は、今晩の米国市場で半導体株が落ち着くかどうかです。株探によれば、15日の米国市場はダウ平均が上昇して始まった一方、ナスダック100は大幅安となり、AI関連企業の投資が過剰との懸念が再び広がっています。コアウィーブは4日続落で、財務悪化への懸念が続いていると株探は伝えています。SOX指数が6日続落から反発できるかが、アドバンテストや東京エレクトロンの寄り付きを左右します。

経済指標では、15日に米9月の小売売上高、16日に米9月の生産者物価指数(PPI)が予定されています(フィスコ・株探)。物価の強さが続けば、利上げ観測を通じて再び成長株の重荷になりえます。ドル円の157円台での推移と片山財務相の発言、日銀の追加利上げ観測も注目点です。国内の個別では、決算後のPTSで大きく動いたベイカレント・HIOKI・東宝の寄り付きが注目されます。

テクニカル面で10月16日(金)に確認したいのは2点です。日経平均は、本日の安値6万4,092円74銭と6万4,000円の節目を守れるか。割り込むと、9月中旬にもみ合った6万3,500〜6万3,900円付近が次の目安になります。上では、雲の下端6万5,196円16銭を取り戻せるかが最初の焦点です。TOPIXは4,000の大台を回復できるかが分かれ目です。

戦略展望

本日の値動きから読み取れる前向きな点は3つあります。ひとつ目は、TSMCの7〜9月期が売上高・純利益とも過去最高で、半導体の実需そのものは強いこと。ふたつ目は、TOPIXの下げが2.38%にとどまり、医薬品・不動産・小売など内需株には買いが入ったこと。三つ目は、日経平均がまだ200日線を5.55%上回り、長期の上昇の形は保っていることです。

一方で、慎重な点も3つあります。ひとつ目は、日経平均が1日で25日線・75日線・雲を下に抜け、MACDもシグナルを下抜けたこと。ふたつ目は、売りが売買代金10兆円超えの大商いを伴っていたこと。三つ目は、米国の物価上振れと利上げ観測、AI関連企業の資金調達への懸念が、15日の米国市場でもまだ続いていることです。

したがって本日の値動きから導かれる見立てはこうです——「米CPIの上振れとコアウィーブの社債急落を受けてAI・半導体株に売りが集中し、日経平均は史上3番目の下げ幅となる3,318円安で6日続落した。25日線・75日線・雲を一度に割り込み、TOPIXも4,000を下回った一方、医薬品など内需株には資金が向かった」。判別の材料は、米SOX指数の反発の有無と、日経平均が6万4,000円の節目を守れるかの2点です。なお本節の見立てはあくまで本日までの数値から読める整理であり、将来の株価を予測するものではありません。

チャート

日経225 (INDEX:NKY)

米ドル/円 (FX:USDJPY)

S&P 500 (FOREXCOM:SPXUSD)

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