セクター分析と高配当株

セクターと高配当株についての話をします。

日経市場は大きく33業種に分かれており、景気と金利で見たときのサイクルをセクターローテーションといいます。これは過去の景気の歴史から作られたもので、セクターローテーションの知識があれば、次にどんな相場がくるかという予想ができます。

チャートを分析する際に次に来るセクターと今後下落するセクターが考慮しておけば今後の取引きにも役に立つのでぜひ知っておいてほしい知識です。

相場のサイクル

上の図をセクターローテーションの図ですが、これが景気、金利の組み合わせで4つのバターンがあり、それがー周回るイメージです。

景気が強い・金利が高い:業績相場

景気が強く、金利が高いとインフレの圧力がかかりはじめます。この局面はコモディティ価格が上昇し、それの恩恵を受ける素材、工業株などが人気になります。

景気が弱い・金利が高い:逆金融相場

景気が弱くなると投資家は「守り」に入り、電力会社など業績が景気に左右されにくく配当がをリスクが少ないと判断さるため公共株が人気になります。

景気が弱い・金利が低い:逆業績相場

逆金融相場が続くと食品、飲料、日用品などの消費安定株も不況に強いと考えられていることから、次の局面で人気化しやすいです。ヘルスケアに対する需要は、景気とは全く無関係です。従ってヘルスケア株も人気になります。

景気が強い・金利が低い:金融相場

次に景気が最悪期から徐々に回復に向かう局面では、ハイテク株などに物色の矛先が向かいます。また景気が強くなる局面では、長短金利差が拡大する傾向が見られるので、それは銀行の収益拡大に寄与します。だからこの局面では金融セクターも人気化します。

で、いまはどこ?、 

では、今の世の中の市場はどこらへんかというと逆金融相場から逆業績相場への変換点というあたりになるかと思います。この辺りは景気敏感株よりは景気に左右されないセクターが好まれます。セクタでーは以下のようなセクターになります。

景気敏感セクターの例

銀行業、証券業、化学、卸売業、石油・石炭、輸送用機器、電気機器、建設業

景気に左右されないセクターの例

 食品、医薬品、陸運業(鉄道)、電気・ガス

今買うとすれば、、 

セクターに左右されにくいセクター別の高配当株をそれぞれ2つくらいピックアップすると以下のような感じ。。。株価は2023/2/10時点のものです

コード企業名業種配当利回り
2914日本たばこ産業食料品6.66%
2531宝ホールディングス食料品3.15%
9433KDDI情報・通信業3.39%
9717ジャステック情報・通信業4.17%
4502武田薬品工業医薬品4.33%
4595ミズホメディー医薬品5.35%
9069センコーグループホールディングス陸運業3.47%
9142九州旅客鉄道陸運業3.12%
9532大阪瓦斯電気・ガス業2.82%
2023/2/10

※株の売買はあくまで自己責任でお願いします。

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