【10月26日】日経平均503円安の6万2189円、アドテストと東エレクで449円押し下げ

株
2026年10月26日(月) 東京市場クローズ
日経平均 62,189.65円 -503.51円 (-0.80%)

前週末23日の米国市場は、中東情勢の緊迫で原油が上昇し、インフレ高止まりへの警戒からNYダウが652ドル(1.24%)安と大きく下げました。週明けの日経平均は243円安で始まった後、一時は前週末比209円高の6万2,902円まで戻してプラス圏に浮上しましたが、買いは続きませんでした。アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄だけで約449円押し下げ、終値は503円51銭安の6万2,189円65銭と3日続落、後場の安値で引けました。一方でTOPIXは7.17ポイント高の3,972.98と反発し、東証プライムの値上がりは818銘柄(52.7%)と値下がりを上回りました。鉱業・石油・商社など22業種が上昇し、半導体・AI関連株から資源・内需株へ資金が移った一日です。

本日の相場概況

まず23日(金)の米国市場を確認します。NYダウは652.82ドル(1.24%)安の52,215.16ドル、S&P500は39.75ポイント(0.52%)安の7,623.68、ナスダック総合は53.52ポイント(0.21%)安の25,955.34と主要3指数がそろって下落しました。一方、半導体株指数SOXは47.49ポイント(0.44%)高の10,779.46と、前日の6.72%急落から小反発しています(4指数とも株探・米国株の確定値)。株探掲載のフィスコ記事によれば、中東情勢の緊迫化を背景に原油価格が上昇し、インフレ高止まりへの警戒感が広がったうえ、米長期金利の上昇も重荷になりました。株探によれば、WTI原油先物の期近物は1バレル=103.27ドルで取引を終えています。

日経平均は243円20銭安の6万2,449円96銭で寄り付き、序盤に6万2,094円34銭(前週末比598円82銭安)まで下げました。その後は前週末の米SOX指数の上昇や主力株への押し目買い、先物主導の買いで急速に下げ渋り、6万2,902円95銭(同209円79銭高)とプラス圏に浮上する場面がありました(株探・フィスコ)。ただ買いは続かず、半導体関連の値がさ株への売りで前場終盤に再び下げ幅を広げました。後場は不動産・建設株の上昇に支えられて14時ごろにかけて下げ渋ったものの、大引けにかけて売り直され、後場の安値で取引を終えています(株探・フィスコ)。終値6万2,189円65銭は、終値ベースで7月30日以来の安値です。一方TOPIXはプラス圏を保って反発し、日経平均との方向の違いが鮮明になりました。

主要マーケット指標

指標 数値 前日比
日経平均株価 62,189.65円 -503.51円 (-0.80%) 3日続落
日経平均 始値 / 高値 / 安値 62,449.96 / 62,902.95 / 62,094.34 高値は前日比+209.79円、安値は-598.82円
寄り付きのギャップ -243.20円 (-0.39%) 続落で始まり、一時プラス圏に浮上
ローソク足の形 実体260.31円の陰線 上ヒゲ452.99円 / 下ヒゲ95.31円。後場の安値引け
日中値幅 808.61円 前日の1,324.28円から縮小
終値の水準 7月30日以来の安値 終値ベース
TOPIX 3,972.98 +7.17 (+0.18%) 反発
TOPIX 始値 / 高値 / 安値 3,963.10 / 3,997.11 / 3,961.90 実体9.88の陽線。上ヒゲ24.13
NT倍率 15.653倍 前日15.808倍から-0.155。日経平均の下げとTOPIXの上げで低下
東証プライム 売買代金 約6兆6,438億円 前日の約8兆9,383億円から25.7%減
東証プライム 売買高 約21億2,782万株 前日の約28億8,432万株から26.2%減
1株あたり平均約定単価 約3,122円 前日の約3,099円から上昇
東証プライム 値上がり/値下がり 818銘柄 / 686銘柄 変わらず49銘柄。値上がりは全体の52.7%。前日は553/951
日経平均225銘柄 値上がり/値下がり 149銘柄 / 73銘柄 変わらず3銘柄。前日は81/144
東証33業種 上昇/下落 22業種 / 11業種 前日は8/25
業種別 上昇率1〜5位 鉱業 +4.58% 以下 石油・石炭製品+3.03%、卸売業+2.79%、海運業+2.20%、電力・ガス業+2.14%
業種別 下落率1〜5位 非鉄金属 -1.50% 以下 電気機器-1.35%、証券業-0.97%、機械-0.93%、金属製品-0.88%
最大のマイナス寄与 アドバンテスト -274円00銭 1,270円安の31,070円。2位東京エレクトロン-175円97銭(348円安)
マイナス寄与 3〜5位 ファーストリテイリング -153円72銭 以下 イビデン-35円60銭、TDK-19円72銭。上位5銘柄合計-659円01銭
最大のプラス寄与 豊田通商 +20円23銭 200円高の7,432円。2位三菱商事+19円72銭(195円高)
プラス寄与 3〜5位 伊藤忠商事 +11円71銭 以下 コナミG+10円62銭、中外製薬+10円32銭。上位5銘柄合計+72円60銭
寄与度の合計 +319円69銭 / -823円20銭 差し引き-503円51銭で下げ幅と一致(株探掲載のフィスコ記事)
東証プライム 値上がり率上位 KOA +11.2% 2位東京産業+7.1%、3位メディパルHD+5.9%、6位三井海洋開発+5.6%、7位INPEX+4.9%(株探)
東証プライム 値下がり率上位 GMOインターネットグループ -15.7% 以下 GMOインターネット-14.9%、スタンレー電気-7.2%、GMO-GS-6.9%、デジタルアーツ-6.5%(株探)
ストップ高 / ストップ安 10銘柄 / 0銘柄 全市場・引け時点(ETF/REIT除く)。一時を含むとストップ高13銘柄
東証グロース市場250指数 763.49 +8.89 (+1.18%) 続伸(株探掲載のフィスコ記事)
米ドル/円 157円01銭前後 午後4時時点。前週末午後5時比5銭のドル高・円安(株探)。日中レンジは156円65銭〜157円21銭
日経平均VI 34.46 -3.79 (-9.91%)。取引時間中の高値は38.46(株探掲載のフィスコ記事)
東証プライム 騰落レシオ(25日) 102.09% 前日102.00%から小幅上昇。100%が中立の目安(株探)
NYダウ (10/23終値) 52,215.16 -652.82 (-1.24%) 反落
S&P 500 (10/23終値) 7,623.68 -39.75 (-0.52%) 続落
ナスダック総合 (10/23終値) 25,955.34 -53.52 (-0.21%) 続落
SOX指数 (10/23終値) 10,779.46 +47.49 (+0.44%) 反発
WTI原油先物 (10/23終値) 103.27ドル 期近物。中東情勢への警戒で上昇(株探)
韓国KOSPI / 上海総合 / 香港ハンセン 5,469.47 / 3,697.52 / 23,211.81 -80.83 (-1.46%) / +7.04 (+0.19%) / +118.44 (+0.51%)(株探)
日経平均 5日線からの乖離 -1.75% 5日線 63,297.46。1,107円81銭下(前日は-1.80%)
日経平均 25日線からの乖離 -6.10% 25日線 66,230.03。4,040円38銭下(前日は-5.41%)
日経平均 75日線からの乖離 -5.78% 75日線 66,004.34。3,814円69銭下(前日は-5.16%)
日経平均 200日線からの乖離 +1.08% 200日線 61,524.30。665円35銭上(前日は+2.00%)
日経平均 一目均衡表の雲 65,416.75 〜 65,463.11 終値は雲の下端を3,227円10銭下回る。雲の厚みは46円36銭と薄い
日経平均 転換線 / 基準線 64,935.38 / 66,130.62 終値は転換線を2,745円73銭、基準線を3,940円97銭下回る
日経平均 ボリンジャーバンド(25日) -1σ 63,814.26 / -2σ 61,398.48 終値は-1σを1,624円61銭下回り、-2σを791円17銭上回る
日経平均 RSI (14日) 34.4 前日の36.0から1.6ポイント低下
日経平均 MACD / シグナル -880.4 / -213.3 ヒストグラムは-646.5から-667.1へ拡大
日経平均 52週高値からの距離 -10,642.08円 (-14.61%) 52週高値 72,831.73 (6/22)。前日は-13.92%
TOPIX 5日線 / 25日線 3,997.85 / 4,077.77 終値は5日線を24.87、25日線を104.79下回る
TOPIX 75日線 / 200日線 4,067.60 / 3,875.33 終値は75日線の-2.33%、200日線の+2.52%
TOPIX 一目均衡表の雲 4,039.72 〜 4,073.90 終値は雲の下(下端から-66.74)。3日連続で雲の下
TOPIX RSI (14日) / MACD 40.4 / -26.8 (シグナル-11.9) RSIは前日39.6から上昇。MACDのヒストグラムは-14.6から-14.9へほぼ横ばい
TOPIX 52週高値からの距離 -247.33 (-5.86%) 52週高値 4,220.31 (8/14・取引時間中)。前日は-6.03%
注記: 日経平均・TOPIXの終値・始値・高値・安値・前日比は株探の当日値で、日経平均は株探の大引け記事(東京株式・大引け)、株探掲載のフィスコ記事(相場概況・寄与度ランキング)、Yahoo!ファイナンスの前日比表示(-503.51円)と一致することを確認しました(執筆時点でYahoo!ファイナンスの時系列は当日行が未更新のため、株探の当日確定値を使用)。東証プライムの値上がり値下がり銘柄数・売買代金・売買高は株探の大引け記事による概算値、業種別騰落率は株探掲載のフィスコ記事(東証業種別ランキング)、寄与度と個別銘柄の株価・225銘柄の値上がり値下がり数は株探掲載のフィスコ記事(日経平均寄与度ランキング)、値上がり率・値下がり率上位は株探の各ランキングと話題株記事、ストップ高安は株探の集計と個別銘柄ページ、騰落レシオは株探の「相場の体温計」、ドル円は株探が伝えた午後4時時点の値、米国指数は10月23日(現地時間)の株探・米国株の確定終値です(執筆時点で米国ヤフー・ファイナンスとの照合は行っていません)。NT倍率・移動平均・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・一目均衡表・乖離率・上ヒゲ下ヒゲ・値幅・ギャップ・平均約定単価・前日比の増減率は当サイトの計算値です(これらは推定であり確定値ではありません。算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります)。本日の25日線・75日線・200日線・転換線・基準線・雲の上端と下端・ボリンジャーバンド(25日の-1σ・-2σ)は、株探の「上値・下値テクニカル・ポイント」の掲載値と一致することを確認しました(株探の「6日移動平均線」63,567.34は当サイトの5日線と期間が異なります)。テーブルの色は日本式表記(上昇=赤/下落=緑)に従っています。

マクロ・地政学の視点

本日の重荷は、米国株安と原油高によるインフレ警戒、そしてAI関連投資への懸念の三つです。株探によれば、イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるサウジアラビアへの攻撃が続くなかで中東情勢への警戒が強まり、23日のWTI原油先物は103.27ドルで取引を終えました。株探の大引け記事は、原油高に伴うインフレ圧力の高まりや企業業績への影響が懸念されていると伝えています。ただ26日のアジア時間では原油先物の上昇は一服し、米長期金利にも低下圧力がかかっています(株探)。

AI関連では、株探掲載のフィスコ記事が「AI関連投資に対する資金回収懸念」を下げの背景に挙げています。株探によれば、ソフトバンクGのCDS(信用リスクを取引する保険料率)スプレッドが約4年ぶりの水準に上昇するなど信用リスクが意識され始めており、同社株は4,263円(13円安)と下値を探る展開です。

今週は日米欧の中央銀行ウィークです。株探によれば、27〜28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、28〜29日の欧州中央銀行(ECB)理事会、29〜30日の日銀金融政策決定会合と続き、いずれも政策金利の据え置きが濃厚とみられています。焦点は会合後の記者会見で示される今後の金融政策のメッセージで、29日には米国の9月の個人消費支出(PCE)物価指数も発表されます(株探)。為替は午後4時時点で1ドル=157円01銭前後と、前週末からほぼ横ばいでした(株探)。また株探によれば、28日には日独首脳会談が予定され、中国の輸出規制で問題になっているレアアースなど重要鉱物が主要テーマになると一部で報じられ、関連株の買い材料になりました。

セクター・個別銘柄の動き

東証33業種のうち上昇は22業種、下落は11業種と、前日(上昇8・下落25)から逆転しました。上昇率の上位は鉱業+4.58%、石油・石炭製品+3.03%、卸売業+2.79%、海運業+2.20%、電力・ガス業+2.14%。下落率の上位は非鉄金属-1.50%、電気機器-1.35%、証券業-0.97%、機械-0.93%、金属製品-0.88%です。原油高を背景に石油・資源株と商社株が買われ、日米の長期金利の上昇一服を受けて不動産(+1.97%)・建設(+1.90%)などの内需株も上がりました(株探・フィスコ)。

日経平均を最も押し下げたのはアドバンテストで、1,270円安の31,070円、寄与度-274円00銭。東京エレクトロン(348円安、-175円97銭)と合わせた2銘柄で約449円の押し下げとなり、本日の下げ幅503円の9割近くを占めました。ファーストリテイリング(1,900円安、-153円72銭)、イビデン(-35円60銭)、TDK(-19円72銭)、キオクシアHD(-14円51銭)、SCREEN HD(-13円62銭)が続き、レーザーテック、ディスコ、キーエンス、三菱重工業も下げました(寄与度ランキング・株探)。株探によれば、売買代金トップはキオクシアHDで軟調でした。

日経平均を最も押し上げたのは豊田通商で、200円高の7,432円、寄与度+20円23銭。三菱商事(+19円72銭)、伊藤忠商事(+11円71銭)、コナミG(+10円62銭)、中外製薬(+10円32銭)、トレンドマイクロ(+10円28銭)、三井物産(+9円91銭)が続き、商社株の堅調ぶりが目立ちました。23日に好決算を発表したファナックは52円高の5,639円としっかり、太陽誘電(208円高)は逆行高です(寄与度ランキング・株探)。

東証プライムの値上がり率首位はKOA(+11.2%)で、23日引け後に今期の営業利益予想を53億6,000万円から83億1,000万円(前期比2.3倍)に引き上げ、配当予想も63円から78円に増やしたことが好感されました(株探)。2位の東京産業(+7.1%)は筆頭株主の西華産業の保有割合上昇、3位のメディパルHD(+5.9%)は今期最終利益予想の上方修正と自社株買いが材料です(株探)。三井海洋開発(+5.6%)、東洋エンジニアリングなどレアアース関連と、INPEX(+4.9%)・石油資源開発など石油関連も買われました(株探)。川崎汽船(+2.6%)は23日発表の今期最終利益予想の大幅増額が好感され、東京海上HD(+2.2%)は「11月からAIで動くロボット向けの保険を販売する」との報道が材料になりました(株探)。

値下がりでは、GMOインターネットグループ(-15.7%)とGMOインターネット(-14.9%)が急落しました。株探によれば、「お名前.com デスクトップクラウド」で不正プログラムの設置を確認してサーバーを一時停止し、利用者全員への一律5,000円の見舞金と損失補償を発表したことで、被害額の拡大が警戒されています。スタンレー電気(-7.2%)は午後3時ごろ発表した9月中間期の最終利益が14.8%減だったことが嫌気されました(株探)。メルカリ(230円安)も大きく水準を切り下げています(株探)。

ストップ高・ストップ安

本日のストップ高は引け時点で全市場10銘柄、ストップ安は0銘柄でした(ETF/REIT除く)。取引時間中に一時ストップ高を付けた銘柄を含めると13銘柄です(株探の集計)。情報セキュリティー関連が5銘柄、ドローン関連が2銘柄と、テーマ株への資金集中が続きました。データセクション・ソーシャルワイヤー・ジィ・シィ企画・サークレイスは前日に続くストップ高、GMOプライム・ストラテジーは3日連続です(株探)。

銘柄(コード) 市場 終値(円) 騰落率(%) PTS終値比(%) 材料
サークレイス(5029) 東証グロース 1,400 +27.27 +43.79 ストップ高(比例配分)。2日連続。ヒルハウス系のHHH1による1株2,020円のTOB(23日発表)へのサヤ寄せ。9万3,400株の買い注文を残す(株探)
セキュアヴェイル(3042) 東証スタンダード 1,403 +27.20 +9.69 ストップ高。株探のテーマは情報セキュリティ関連。当日の個別材料は確認できず
ソーシャルワイヤー(3929) 東証グロース 383 +26.40 +20.89 ストップ高。2日連続。「クリップマスター・セキュリティ」の提供開始が引き続き手掛かり(株探掲載のフィスコ記事)
データセクション(3905) 東証グロース 1,930 +26.14 +2.59 ストップ高。2日連続。23日にAIインフラ及びGPUコンピュートサービスの提供開始を発表。26日朝に主要株主の異動を開示(株探)
GMOプライム・ストラテジー(5250) 東証スタンダード 2,099 +23.54 +4.38 ストップ高。3日連続。当日の個別材料は確認できず(株探のテーマは人工知能関連)
豊和工業(6203) 東証スタンダード 2,279 +21.29 -1.27 ストップ高。グラス駐日米大使が「日本をドローン生産拠点に」と提唱したと報じられ、ドローン関連に買い(株探)
ムラキ(7477) 東証スタンダード 1,758 +20.58 未約定 ストップ高。イクヨが1株3,000円でTOBを実施する意向と開示(株探)
ジィ・シィ企画(4073) 東証グロース 880 +20.55 +12.84 ストップ高。2日連続。材料は確認できず
ショーケース(3909) 東証スタンダード 953 +18.68 +6.51 ストップ高。23日に独自認証技術のアンカーズと業務提携。24日の株探特集「ICチップ本人確認」関連で取り上げ(株探)
ZenmuTech(338A) 東証グロース 4,900 +16.67 +8.27 ストップ高(後場終盤)。同社の秘密計算を活用したMI(材料開発)基盤をレゾナックが構築(株探)
VLCセキュリティ(2467) 名証ネクスト 343 +29.92 PTS対象外 一時ストップ高。株探のテーマは情報セキュリティ関連。個別の材料は確認できず
菊池製作所(3444) 東証スタンダード 985 +11.68 ±0.00 一時ストップ高。ファナックの好決算でフィジカルAI関連株に資金が流入(株探)
ユビキタスAI(3858) 東証スタンダード 610 +6.83 +0.82 一時ストップ高。株探のテーマは情報セキュリティ関連。当日の材料は確認できず

サークレイスはTOB価格2,020円へのサヤ寄せが続き、PTSでは2,013円(+43.79%)とTOB価格近くまで買われています。ムラキも株探によれば、取引時間中にTOB実施の意向が開示されて売買が一時停止され、後場はストップ高の買い気配となりました。値下がり側ではストップ安はなく、グロース市場ではアクセルマーク(-12.82%)が下落率トップでした(株探掲載のフィスコ記事)。

PTS(私設取引システム)の値は、10月26日17時26分〜17時31分の取得時点に付いていた直近の価格です。サークレイス(+43.79%)、ソーシャルワイヤー(+20.89%)、ジィ・シィ企画(+12.84%)はPTSでも終値を大きく上回りました。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。

主要銘柄の決算と決算後のPTS

株探の決算速報によれば、本日は18社が決算や業績予想の修正を発表しました。東証プライムかつ時価総額1,000億円以上は4社にとどまったため、時価総額の大きい順に8社を下の表にまとめます。決算の要点は株探の見出しの範囲で記載しており、PTSは16時30分以降に付いた価格のみを「決算後のPTS」としています。取引時間中(13時〜15時)に発表した銘柄は、終値に発表内容が反映されています。

銘柄(コード) 時価総額(億円) 決算の要点(株探の見出し) 終値(円) PTS(円) PTS終値比(%)
キヤノンMJ(8060) 9,440 1-9月期(3Q累計)経常が21%増益で着地・7-9月期も26%増益(15時30分発表) 4,249 4,060 -4.45
コーエーテクモHD(3635) 5,604 今期経常を21%上方修正、配当も8円増額(16時) 1,667.5 1,685 +1.05
スタンレー電気(6923) 4,234 上期経常が13%減益で着地・7-9月期も18%減益(15時) 3,360 3,310 -1.49
信越ポリマー(7970) 1,847 今期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も6円増額(15時30分) 2,236 2,395.9 +7.15
ナガワ(9663) 811 上期経常は11%増益で着地、今期配当を20円増額修正(13時) 4,960 未約定 —
不二家(2211) 649 今期経常を一転39%減益に下方修正(15時30分) 2,517 2,437 -3.18
丸大食品(2288) 565 上期経常を一転62%減益に下方修正(15時) 2,131 未約定 —
フジッコ(2908) 492 上期経常を29%上方修正(14時30分) 1,638 未約定 —

決算後のPTSで最も上がったのは信越ポリマーで、今期の経常利益予想を13%引き上げて最高益予想を上乗せし、配当も6円増額したことでPTSは2,395.9円(+7.15%)でした。一方、キヤノンMJは1-9月期の経常利益が21%増益で着地したものの、PTSは4,060円(-4.45%)と売られています。スタンレー電気は取引時間中の発表で本日7.2%安となり、PTSでも1.49%安です。不二家は今期の経常利益予想を一転39%減益に下方修正し、PTSは3.18%安でした。

表の8社以外では、鈴茂器工(今期経常を42%上方修正)のPTSが+10.16%、イントラスト(上期経常を12%上方修正、通期も増額、配当も3.5円増額)が+7.49%と大きく上昇しました。逆に小野測器(1-9月期経常が黒字浮上で着地・7-9月期は赤字拡大)は-6.87%、美樹工業(1-9月期経常が30%減益で着地)は-5.53%です(見出しは株探)。PTSの価格は10月26日17時13分〜17時31分の取得値です。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。

テクニカル分析

トレンドの位置

日経平均は3日続落し、終値6万2,189円65銭は5日線6万3,297円46銭を1,107円81銭(-1.75%)下回りました。移動平均線とは過去一定期間の終値の平均で、5日線は直近1週間、25日線は約1か月、75日線は約3か月半、200日線は約10か月の平均コストを表します。25日線6万6,230円03銭(-6.10%)と75日線6万6,004円34銭(-5.78%)との開きはさらに広がり、両線とも下向きです。一方、上向きの200日線6万1,524円30銭に対しては+1.08%で、前日の+2.00%から距離が縮まりました。

一目均衡表では、終値は引き続き雲の下にあります。一目均衡表の「雲」とは、過去の値動きから算出した2本の線に挟まれた帯で、株価がその中にあると方向感に乏しい、上にあれば強い、下にあれば弱いと読むのが一般的です。本日の雲は6万5,416円75銭〜6万5,463円11銭と厚みが46円ほどしかなく、終値は雲の下端を3,227円10銭下回りました。転換線は6万4,935円38銭、基準線は6万6,130円62銭で、終値はいずれも大きく下にあります。

ローソク足は実体260円31銭の陰線で、上ヒゲが452円99銭、下ヒゲが95円31銭です。一時プラス圏まで戻しながら押し戻され、安値近くで引けた形は、戻り局面での売りの強さを示します。日中値幅は808円61銭と前日の1,324円28銭から縮みました。TOPIXは3,972.98と小幅に反発しましたが、雲(4,039.72〜4,073.90)の下に3日続けてとどまっています。NT倍率は15.653倍と前日の15.808倍から0.155下がり、値がさの半導体株が日経平均を押し下げる一方で、TOPIXでの比重が大きい商社・資源・内需株が上がったことを示しています。

サポートとレジスタンス

日経平均の下値の目安は、まず本日の安値6万2,094円34銭と6万2,000円の節目です。その下には23日の安値6万1,462円61銭、200日線6万1,524円30銭、ボリンジャーバンド(25日)の-2σ 6万1,398円48銭が6万1,400〜6万1,500円台に集まっています。さらに下では、7月29日の取引時間中の安値6万448円が意識されます。

上値の目安は、まず本日の高値6万2,902円95銭と6万3,000円の節目です。その上に5日線6万3,297円46銭、ボリンジャーバンドの-1σ 6万3,814円26銭が並びます。さらに上の転換線6万4,935円38銭から基準線6万6,130円62銭・25日線6万6,230円03銭までの6万4,900〜6万6,300円には、転換線・雲・75日線・基準線・25日線が集まっており、戻りを抑えやすい価格帯です。

オシレーター

日経平均のRSI(14日)は34.4で、前日の36.0から下がりました。RSIは直近14日間の値上がり幅と値下がり幅の比率を0〜100で表した指標で、一般に30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎ、50が中立とされます。株探によれば、ストキャスティクス(9日)はFastが9.58(前日10.43)、Slowが8.54(同8.94)と、ともに売られすぎとされる20を下回った水準にあります。

日経平均のMACDは-880.4、シグナルは-213.3で、ヒストグラムは-667.1。MACDは短期と長期の移動平均の差を示す指標で、シグナル(MACDの平均線)を上抜けば買い、下抜けば売りのサインと読むのが一般的です。ヒストグラムは-646.5から-667.1へ広がったものの、拡大のペースは前日(-610.0→-646.5)より鈍っています。騰落レシオ(25日)は102.09%とほぼ中立(株探)、日経VIは34.46と3.79低下し、フィスコは「警戒感は広がらず」と伝えています。

ご注意: 本節の移動平均・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・一目均衡表・乖離率・NT倍率は、いずれも当サイトが確定日足から算出した計算値であり、推定であって確定値ではありません。算出期間・平滑化の方法・データ起点の違いにより、お使いのチャートツールの表示値と一致しない場合があります。テクニカル指標は過去の値動きを要約したものであり、将来の株価を予測するものではありません。

市場心理

本日の市場心理を一言で表すなら、「指数は半導体に引きずられたが、市場の中身は持ち直した一日」です。日経平均は503円安でも、東証プライムの値上がりは818銘柄(52.7%)と前日の553銘柄から大きく増え、上昇業種も8から22に増えました。日経平均225銘柄でも値上がり149・値下がり73と値上がりが2倍で、下げはアドバンテスト・東京エレクトロン・ファーストリテイリングの3銘柄(合計-603円69銭)でほぼ説明できます。

一方で売買代金は6兆6,438億円と前日から25.7%減り、株探は「売買代金は低調で6兆円台にとどまった」と伝えています。株探によれば、日経平均は前週末までの12営業日で上昇したのが2日だけで、この間に約8,000円水準を切り下げていました。中銀会合と大型決算を前に、積極的に売り買いを仕掛ける動きは少なかったとフィスコは伝えています。日経VIの低下が示すように、恐怖感が強まった相場ではなく、イベント前の様子見と資金の入れ替えが中心でした。

翌営業日の注目ポイント

翌営業日は10月27日(火)です。株探によれば、朝方に日銀が9月の企業向けサービス価格指数を、後場の取引時間中に日銀算出の消費者物価のコア指標を公表します。国内決算では信越化学工業、日東電工、キヤノンなどが注目されます(株探)。海外では韓国の7-9月期GDP、米国の9月耐久財受注、10月消費者信頼感指数などが発表され、米国ではボーイングやコカ・コーラが決算を発表します(株探)。株探によれば、26日17時の日経225先物の夜間取引は日中の清算値比100円高の6万2,300円で寄り付きました。

今週後半はイベントが集中します。FOMCの結果は日本時間29日未明、日銀の金融政策決定会合は29〜30日です。決算では、28日にアルファベットとマイクロソフト、29日にアマゾン、国内では28日にアドバンテスト・日立製作所・NEC、29日にイビデンとルネサスエレクトロニクス、30日にキオクシアHDなどが予定されています(株探)。本日の下げの大半を生んだアドバンテストの決算が、半導体株の流れを左右しそうです。

テクニカル面で10月27日(火)に確認したいのは2点です。日経平均は、6万2,000円の節目と、その下の200日線6万1,524円・23日安値6万1,462円を守れるか。上では、本日の高値6万2,902円と6万3,000円を回復できるかが焦点です。TOPIXは4,000の節目を終値で取り戻せるか、本日のように日経平均と逆の動きが続くかに注目です。

戦略展望

本日の値動きから読み取れる前向きな点は3つあります。ひとつ目は、日経平均が503円下げてもTOPIXは反発し、東証プライムの値上がりが5割を超えたこと。ふたつ目は、上昇業種が22と前日の8から大きく増え、資源・商社・不動産・建設などに資金が回っていること。三つ目は、日経VIが34.46に下がり、ストキャスティクスも売られすぎの水準にあることです。

一方で、慎重な点も3つあります。ひとつ目は、日経平均が一時プラスに浮上しながら後場の安値で引け、終値が7月30日以来の安値を更新したこと。ふたつ目は、25日線・75日線・雲との距離がさらに開き、MACDのヒストグラムもまだ拡大していること。三つ目は、売買代金が25.7%減って押し目買いの厚みに欠けるなか、アドバンテストやキオクシアHDなど値がさの半導体株の決算を週後半に控えることです。

したがって本日の値動きから導かれる見立てはこうです——「日経平均は半導体株に押されて3日続落したが、市場全体では値上がり銘柄が多く、資金は半導体から資源・内需株へ移っている。指数の下向きのトレンドはまだ変わっていない」。判別の材料は、日経平均が6万2,000円と200日線(6万1,524円)を守れるかと、週後半の中銀会合・半導体決算を通過して6万3,000円台を取り戻せるかの2点です。なお本節の見立てはあくまで本日までの数値から読める整理であり、将来の株価を予測するものではありません。

チャート

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