【10月13日】日経平均1253円安の6万7777円、半導体株安で4日続落 TOPIXは続伸

株
2026年10月13日(火) 東京市場クローズ
日経平均 67,777.52円 -1,253.40円 (-1.82%)

3連休中の米国市場では、12日に半導体株指数SOXが2.67%安と4日続落し、マイクロンなどメモリー関連株が売られました。連休明けの東京市場では半導体関連に売りが集中し、日経平均は一時1,972円安まで下げ、1,253円40銭安の6万7,777円52銭と4日続落しました。東京エレクトロン(-450円04銭)とソフトバンクグループ(-398円86銭)の2銘柄だけで日経平均を848円90銭押し下げました。一方でTOPIXは5.86ポイント(0.14%)高の4,110.67と続伸し、東証プライムの73%の銘柄が値上がりしました。

まず3連休中の米国市場を確認します。9日(金)はNYダウが423.31ドル(0.83%)高の51,654.95ドル、S&P500が46.18ポイント(0.59%)高の7,811.54、ナスダック総合が172.82ポイント(0.64%)高の27,366.16と上昇しました。株探によれば、オープンAIの年換算売上高が年内に700億ドルに達するか上回る見通しと伝わり、前日の警戒が一服しました。ただ半導体株指数SOXは51.30ポイント(0.41%)安の12,572.42と小幅に続落しています。

12日(月)はコロンブスデーで債券市場が休場のなか、NYダウは195.60ドル(0.38%)高の51,850.55ドルと3日続伸しましたが、S&P500は4.30ポイント(0.06%)安の7,807.24、ナスダック総合は120.27ポイント(0.44%)安の27,245.90と反落しました。SOXは335.63ポイント(2.67%)安の12,236.79と4日続落です(いずれも株探・米国株)。株探によれば、マイクロンやサンディスクなどメモリー半導体株への売りが続き、中国メモリー大手の技術進展による競争激化への警戒や、NAND価格の上昇が鈍ることへの懸念が重しになりました。フィスコは、著名な空売り投資家がハイテクセクターの投資判断を引き下げたことでナスダックが終日軟調だったと伝えています。シカゴ日経225先物(円建て)は大阪取引所終値比1,015円安の6万8,455円でした(株探)。

日経平均は466円07銭安の6万8,564円85銭で寄り付き、これがこの日の高値に近い水準でした(高値6万8,710円99銭)。株探によれば、売りは時間とともに広がり、韓国KOSPIの急落や原油高も重なって、日経平均は一時1,972円36銭安の6万7,058円56銭まで下げました。前場は1,738円53銭安の6万7,292円39銭で終了。後場は下げ幅を縮めましたが戻し切れず、6万8,000円を割り込んだ水準で引けています。終値は9月30日(6万6,753円72銭)以来の安い水準です。

主要マーケット指標

指標 数値 前日比
日経平均株価 67,777.52円 -1,253.40円 (-1.82%) 4日続落
日経平均 始値 / 高値 / 安値 68,564.85 / 68,710.99 / 67,058.56 高値は前営業日比-319.93円。安値は-1,972.36円
寄り付きのギャップ -466.07円 (-0.68%) 前営業日の安値68,150.02円も下回って始まった
ローソク足の形 実体787.33円の陰線 上ヒゲ146.14円 / 下ヒゲ718.96円
日中値幅 1,652.43円 前営業日の993.43円の約1.66倍
TOPIX 4,110.67 +5.86 (+0.14%) 続伸
TOPIX 始値 / 高値 / 安値 4,108.37 / 4,116.80 / 4,077.35 実体2.30の陽線。安値は前営業日比-27.46
NT倍率 16.488倍 前営業日16.817倍から-0.329
東証プライム 売買代金 約7兆9,640億円 前営業日の約7兆8,454億円から1.5%増
東証プライム 売買高 約23億5,628万株 前営業日の約22億9,519万株から2.7%増
1株あたり平均約定単価 約3,380円 前営業日の約3,418円から低下
東証プライム 値上がり/値下がり 1,140銘柄 / 380銘柄 変わらず32銘柄。値上がりは全体の73.5%。前営業日は1,194/331
日経平均225銘柄 値上がり/値下がり 156銘柄 / 68銘柄 変わらず1銘柄。前営業日は148/74
東証33業種 上昇/下落 26業種 / 7業種 前営業日は25/8
業種別 上昇率1〜5位 海運業 +3.10% 以下 鉱業+2.53%、卸売業+2.44%、石油・石炭製品+2.36%、鉄鋼+2.33%
業種別 下落率1〜5位 非鉄金属 -3.46% 以下 電気機器-2.46%、情報・通信業-2.22%、金属製品-2.10%、ガラス・土石製品-0.79%
最大のマイナス寄与 東京エレクトロン -450円04銭 7.15%安の11,555円。2位ソフトバンクG -398円86銭(8.50%安の5,310円)
マイナス寄与 3〜5位 アドバンテスト -261円05銭 以下 キオクシアHD-164円59銭、イビデン-120円68銭。上位5銘柄合計-1,395円22銭
最大のプラス寄与 ファーストリテイリング +162円62銭 2.80%高の73,790円。2位リクルートHD+26円80銭(1.49%高)
プラス寄与 3〜5位 コナミG +21円74銭 以下 豊田通商+16円18銭、中外製薬+15円27銭。上位5銘柄合計+242円61銭
寄与度の合計 +563円70銭 / -1,817円07銭 差し引き-1,253円37銭で下げ幅と一致(差3銭は端数処理)
売買代金トップ キオクシアHD 約9,818億円 2位アドバンテスト約6,319億円、3位太陽誘電約2,884億円、4位ソフトバンクG約2,647億円、5位レーザーテック約2,395億円
東証プライム 値上がり率1位 東邦HD +7.81% 2位サン・アスタリスク+7.28%、3位ホーチキ+7.18%、4位大阪有機化学工業+6.35%、5位マクニカHD+5.78%
東証プライム 値下がり率1位 PHCHD -14.06% 2位キオクシアHD-13.28%、3位日本マイクロニクス-11.02%、4位KOKUSAI ELECTRIC-9.53%、5位Sansan-8.74%
ストップ高 / ストップ安 15銘柄 / 0銘柄 全市場・一時を含む。ストップ高で引けたのは9銘柄
米ドル/円 158円10〜20銭 午後5時時点(フィスコ)。日中は158円11銭〜158円65銭
東証プライム 騰落レシオ(25日) 101.91% 前営業日91.18%から上昇。100%が中立の目安(株探)
NYダウ (10/12終値) 51,850.55 +195.60 (+0.38%) 3日続伸。9日は+423.31(+0.83%)
S&P 500 (10/12終値) 7,807.24 -4.30 (-0.06%)。9日は+46.18(+0.59%)
ナスダック総合 (10/12終値) 27,245.90 -120.27 (-0.44%) 反落。9日は+172.82(+0.64%)
SOX指数 (10/12終値) 12,236.79 -335.63 (-2.67%) 4日続落。9日は-51.30(-0.41%)
米10年債利回り (10/9) / NY原油(WTI) (10/12) 5.242% / 93.74ドル 利回り+0.011ポイント(12日は債券市場休場) / 原油+1.89ドル(株探)
シカゴ日経225先物(円建て) (10/12) 68,455円 大阪取引所終値比-1,015円(株探)
日経平均 5日線からの乖離 -2.22% 5日線 69,314.05。1,536円53銭下(前営業日は-1.03%)
日経平均 25日線からの乖離 +2.13% 25日線 66,366.36。1,411円16銭上(前営業日は+4.23%)
日経平均 75日線からの乖離 +1.65% 75日線 66,674.67。1,102円85銭上
日経平均 200日線からの乖離 +11.34% 200日線 60,875.51。6,902円01銭上
日経平均 一目均衡表の雲 65,405.33 〜 66,640.32 終値は雲の上端を1,137円21銭上回る
日経平均 転換線 / 基準線 68,406.55 / 66,762.40 終値は転換線を629円03銭下回る。基準線は1,015円12銭上
日経平均 ボリンジャーバンド +1σ 68,546.02 / 25日線 66,366.36 終値は+1σを下回り、25日線と+1σの間に下がった
日経平均 RSI (14日) 53.2 前営業日の59.8から低下
日経平均 MACD / シグナル 980.3 / 739.8 ヒストグラムは+415.7から+240.6へ4日連続で縮小
日経平均 52週高値からの距離 -5,054.21円 (-6.94%) 52週高値 72,831.73 (6/22)。前営業日は-5.22%
7月29日安値からの戻り +7,328.62円 (+12.12%) 直近安値 60,448.90 (7/29)
TOPIX 5日線 / 25日線 4,128.92 / 4,093.27 終値は5日線を18.25下回り、25日線を17.40上回る
TOPIX 75日線 / 200日線 4,064.71 / 3,847.06 終値は75日線の+1.13%、200日線の+6.85%
TOPIX 一目均衡表の雲 4,039.72 〜 4,082.26 終値は雲の上端を28.41上回る
TOPIX RSI (14日) / MACD 51.1 / 11.1 (シグナル10.5) RSIは50.5から小幅上昇。ヒストグラムは+1.8から+0.5へ縮小
TOPIX 52週高値からの距離 -109.64 (-2.60%) 52週高値 4,220.31 (8/14・取引時間中)。前営業日の-2.74%から縮小
注記: 日経平均・TOPIXの終値・始値・高値・安値・前日比は株探の当日値(日経平均の終値・前日比は株探の大引け記事・フィスコの為替記事とも一致を確認)、東証プライムの値上がり値下がり銘柄数・売買代金・売買高は株探の大引け記事(東京株式・大引け)による概算値、業種別騰落率は株探の東証33業種騰落率、寄与度と個別銘柄の株価・騰落率・225銘柄の値上がり値下がり数は株探の日経平均寄与度ランキング、売買代金上位・値上がり率・値下がり率は株探の各ランキング、ストップ高安は株探の集計(株探の引けの一覧は札幌証券取引所の1銘柄を除く14銘柄)、騰落レシオは株探の「相場の体温計」、ドル円は株探掲載のフィスコ為替記事(午後5時時点)、米国指数は10月9日・12日(現地時間)の確定終値(SOXは株探・米国株の日足、NYダウ・S&P500・ナスダック総合は株探の「米国市場データ」と「米国株概況」の2か所で一致を確認)、米10年債利回り・WTI原油・シカゴ日経225先物は株探の「米国市場データ」によります。NT倍率・移動平均・一目均衡表の各値・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・上ヒゲ下ヒゲ・値幅・寄与度の合計・ギャップ・平均約定単価・前日比の増減率は当サイトの計算値です(これらは推定であり確定値ではありません。算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります)。算出手法の妥当性は3通りの方法で検証しています。第一に、同一コードで10月9日時点の5日線6万9,747円92銭・25日線6万6,228円29銭・75日線6万6,735円69銭・200日線6万790円80銭・雲6万5,405円33銭〜6万6,640円32銭・RSI59.8・MACD1,095.3/シグナル679.6を再現でき、10月9日記事の掲載値とすべて一致することを確認しました。第二に、株探の寄与度ランキング225銘柄の寄与度を合計すると-1,253円37銭となり、本日の下げ幅1,253円40銭と一致することを確認しました(3銭の差は各銘柄の寄与度の端数処理によるものです)。第三に、本日の日経平均終値6万7,777円52銭(1,253円40銭安)が株探の当日値・株探の大引け記事・フィスコの為替記事の3か所で一致することを確認しました。韓国KOSPIの下落率、国内長期金利の確定終値、日経平均VI、日本マイクロニクス・SUMCO・レゾナックの下げの個別の理由については、執筆時点で確定値・一次情報を確認できていないため掲載していません。テーブルの色は日本式表記(上昇=赤/下落=緑)に従っています。

マクロ・地政学の視点

本日の下げの中心は、米国発の半導体株安です。SOX指数は10月7日から4日続落し、この間に981.03ポイント(7.42%)下げました(6日終値13,217.82→12日終値12,236.79、株探・米国株)。株探によれば、先週は韓国サムスンの暫定決算が市場の高い期待に届かず、オープンAIの売上高をめぐる報道もあってAI投資の収益性への警戒が強まっていました。12日はメモリー半導体への売りが続き、東京市場ではキオクシアHDが13.28%安、東京エレクトロンが7.15%安、KOKUSAI ELECTRICが9.53%安と、メモリーや製造装置の銘柄が大きく下げました。

中東情勢は再び緊張が高まっています。株探によれば、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が10〜11日にサウジアラビアの首都リヤドの国際空港を攻撃し、トランプ米大統領はサウジによるフーシ派への攻撃に米軍も参加する可能性を示唆しました。WTI原油は12日に93.74ドル(+1.89ドル)と、一時94ドル台まで上がりました。東京市場ではINPEXや石油資源開発などの石油関連株が買われ、業種別でも鉱業(+2.53%)と石油・石炭製品(+2.36%)が上位に入りました。株探によれば、トランプ大統領はロシアとウクライナの「エネルギー停戦」成立を発表しましたが、ゼレンスキー大統領はロシアがすでに違反したと述べています。

国内では、9月の国内企業物価指数が前年比6.8%上昇と、予想の7.6%を下回りました(フィスコ)。フィスコによれば、植田日銀総裁は「基調的な物価上昇率、2%にかなり近づいてきた」と述べ、IMFは日銀の政策金利が中立的な水準に向けて段階的に引き上げられる可能性に言及しました。ドル円は早朝に158円65銭を付けたあと、原油の反落を受けてドル売りが優勢になり、夕方には158円11銭まで下げました。午後5時時点では158円10〜20銭です(フィスコ)。

米国では今週、大手銀行を皮切りに7〜9月期の決算発表が本格化し、14日(水)に9月の消費者物価指数(CPI)、15日(木)に生産者物価指数(PPI)が公表されます(株探)。株探によれば、S&P500採用企業の7〜9月期の利益は前年同期比29.6%増と見込まれています。

セクター・個別銘柄の動き

東証33業種のうち上昇は26業種、下落は7業種でした。上昇率の上位は海運業+3.10%、鉱業+2.53%、卸売業+2.44%、石油・石炭製品+2.36%、鉄鋼+2.33%で、銀行業(+2.13%)、証券・商品先物(+2.10%)、保険業(+2.09%)の金融株もそろって2%を超えて上昇しました。下落率の上位は非鉄金属-3.46%、電気機器-2.46%、情報・通信業-2.22%、金属製品-2.10%、ガラス・土石製品-0.79%で、非鉄金属は4営業日続けて下落率の上位に入っています。

日経平均を最も押し下げたのは東京エレクトロンで、7.15%安の11,555円、寄与度-450円04銭。2位はソフトバンクグループで8.50%安の5,310円(-398円86銭)、3位はアドバンテストで2.91%安の40,400円(-261円05銭)です。売買代金トップのキオクシアHDは13.28%安の15,180円で、売買代金は約9,818億円に膨らみました。株探によれば、キオクシアはPER6倍台と割安感を指摘する声がある一方、信用買い残が上値を重くしており、米国のメモリー関連株安の流れを引き継ぎました。イビデン(-7.77%)、フジクラ(-6.34%)、レーザーテック(-5.09%)、SCREEN HD(-6.32%)、ディスコ(-4.69%)、太陽誘電(-4.89%)、村田製作所(-4.87%)も下げ、寄与度のマイナス上位12銘柄は、すべて半導体・電子部品・電線といったAI関連とソフトバンクGでした。

一方、日経平均を最も押し上げたのはファーストリテイリングで、2.80%高の73,790円(+162円62銭)。前営業日に決算を受けて4.04%下げた分の一部を取り戻しました。リクルートHD(+1.49%)、コナミG(+2.79%)、豊田通商(+2.25%)、中外製薬(+2.51%)、トヨタ自動車(+2.53%)、伊藤忠商事(+2.97%)、三菱商事(+2.26%)など、半導体以外の大型株は広く買われました。株探によれば、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクにも買いが集まり、三菱UFJは2.57%高で売買代金9位に入っています。

個別の材料では、東証プライムの値上がり率1位の東邦HD(+7.81%)と値下がり率1位のPHCHD(-14.06%)が対照的な動きでした。株探によれば、東邦HDは9日の取引終了後、PHCHDの買収の検討を終了すると発表し、東邦HDは買い戻され、PHCHDはTOB(株式公開買い付け)への期待がはげ落ちました。竹内製作所は今期の業績予想と配当予想の上方修正、最大150億円の自社株買いを発表し、後場に上場来高値を更新して5.08%高。OSG(+5.69%)と大阪有機化学工業(+6.35%)は9日に発表した上方修正と増配が評価されました(いずれも株探)。Sansanは第1四半期の純利益が5.2倍になりましたが、材料出尽くしとの見方から8.74%安でした(株探)。

ストップ高・ストップ安

本日のストップ高は全市場で15銘柄(一時を含む)、ストップ安は0銘柄でした。ストップ高のまま引けたのは9銘柄で、うちクラスターテクノロジー・アドテック プラズマ テクノロジー・サイバー・バズの3銘柄は取引時間中に売買が成立せず、大引けで比例配分となりました(株探)。株探によれば、サイバーセキュリティー関連が軒並み急騰しており、空売りの買い戻しが上昇を強める「踏み上げ相場」の様相です。15銘柄のうち9銘柄が、株探でセキュリティ関連に分類される銘柄でした。

銘柄(コード) 市場 終値(円) 騰落率(%) PTS終値比(%) 材料
クラスターテクノロジー(4240) 東証スタンダード 382 +26.49 +20.94 ストップ高で配分。エプソンと資本業務提携(株探)
S&J(5599) 東証グロース 1,995 +25.08 +9.37 ストップ高で引け。サイバーセキュリティ関連として買い(株探のテーマ分類)。個別の材料は確認できず
GRCS(9250) 東証グロース 1,580 +23.44 +17.09 ストップ高で引け。情報セキュリティ関連(株探のテーマ分類)。個別の材料は確認できず
ショーケース(3909) 東証スタンダード 469 +20.57 +17.06 ストップ高で引け。トレミールが本人確認サービス「ProTech ID Checker」を導入(株探)
津田駒工業(6217) 東証スタンダード 886 +20.38 -2.03 ストップ高で引け。15時発表の12〜8月期決算で営業損益が黒字転換(株探)
サイバートラスト(4498) 東証グロース 1,851 +17.75 +5.62 一時ストップ高。前営業日もストップ高。情報セキュリティ関連(株探)
セキュアヴェイル(3042) 東証スタンダード 681 +17.21 +14.24 ストップ高で引け。サイバーセキュリティー関連の急騰(株探)
サイバー・バズ(7069) 東証グロース 570 +16.33 +5.26 ストップ高で配分。26年9月期の業績予想を上方修正(株探)
日本テクノ・ラボ(3849) 札証アンビシャス 761 +15.13 取得できず ストップ高で引け。材料は確認できず
アドテック プラズマ テクノロジー(6668) 東証スタンダード 5,630 +14.31 +7.28 ストップ高で配分。今期営業利益2.1倍で5期ぶり最高益、配当50円(前期30円)の見通し(株探)
カウリス(153A) 東証グロース 2,999 +13.13 +3.35 一時ストップ高。サイバーセキュリティー関連の急騰(株探)
サイバーセキュリティクラウド(4493) 東証グロース 4,180 +12.97 +2.55 一時ストップ高。サイバーセキュリティー関連の急騰(株探)
ZenmuTech(338A) 東証グロース 5,210 +9.57 -1.06 一時ストップ高。前営業日は一時ストップ安。サイバーセキュリティー関連の急騰(株探)
ブロードバンドセキュリティ(4398) 東証スタンダード 3,070 +8.79 +0.98 一時ストップ高。サイバーセキュリティー関連の急騰(株探)
TWOSTONE&Sons(7352) 東証グロース 474 +7.24 -0.89 一時ストップ高。前営業日まで2日連続ストップ高。本日の材料は確認できず

PTS(私設取引システム)の値は、ジャパンネクスト証券のPTSで10月13日17時3分〜17時31分の取得時点に付いていた直近の価格です。クラスターテクノロジー(+20.94%)、GRCS(+17.09%)、ショーケース(+17.06%)、セキュアヴェイル(+14.24%)はPTSでも終値を大きく上回り、買いが残っています。一方、津田駒工業(-2.03%)とZenmuTech(-1.06%)はPTSで終値を下回りました。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。

主要銘柄の決算と決算後のPTS

株探の決算速報によれば、本日は57社が決算や業績予想の修正を発表しました。このうち東証プライムで時価総額1,000億円以上の10社を下の表にまとめます。決算の要点は株探の見出しの範囲で記載しており、PTSは16時30分以降に付いた価格のみを「決算後のPTS」としています。

銘柄(コード) 時価総額(億円) 決算の要点(株探の見出し) 終値(円) PTS(円) PTS終値比(%)
イオン(8267) 33,402 上期経常が2%増益で着地・6-8月期は23%減益 1,200 1,199 -0.08
J.フロント リテイリング(3086) 7,487 上期最終は5%減益で着地 2,767 2,626 -5.10
コスモス薬品(3349) 5,003 6-8月期(1Q)経常は5%増益で着地 6,254 6,265 +0.18
竹内製作所(6432) 3,748 今期経常を一転13%増益に上方修正・最高益、配当も25円増額(14時30分発表) 7,650 7,680 +0.39
アークス(9948) 2,029 上期経常は一転3%減益で下振れ着地 3,520 未約定 —
イズミ(8273) 2,006 上期経常は5%増益で着地 933 950 +1.82
コーナン商事(7516) 1,545 上期経常は20%増益で上振れ着地 4,455 未約定 —
ドトール・日レスHD(3087) 1,441 上期経常は37%増益で上振れ着地、今期配当を2円増額修正 3,160 3,220 +1.90
アークランズ(9842) 1,212 上期経常が20%増益で着地・6-8月期も13%増益 1,873 未約定 —
ディップ(2379) 1,053 今期最終を27億円の赤字〜7億円の黒字に下方修正 1,751 1,694.8 -3.21

時価総額が最も大きいイオンは、上期の経常利益が2%増益で着地した一方、6〜8月期は23%減益で、PTSは終値とほぼ同じ1,199円でした。下げが目立ったのはJ.フロント リテイリングで、上期の最終利益が5%減益となり、PTSは5.10%安。ディップは今期の最終損益予想を27億円の赤字〜7億円の黒字という幅のある見通しに下方修正し、PTSは3.21%安です。上期の経常利益が37%増益で上振れ着地し配当も増やしたドトール・日レスHDは1.90%高、イズミは1.82%高でした。取引時間中に発表した竹内製作所は、終値から0.39%高い水準でPTSの取引が成立しています。アークス・コーナン商事・アークランズは16時30分以降のPTSで約定がありませんでした。

表の10社以外では、決算後のPTSで終値から5%以上動いた銘柄が3社ありました。今期の経常利益が20%増で4期連続の最高益更新を見込むココナラ(4176)は9.19%高、第1四半期の経常利益が2.8倍に増えたプロパスト(3236)は7.27%高です。第1四半期の経常損益が赤字に転落したインターアクション(7725)は6.79%安でした(いずれも株探の見出しによる)。PTSの価格は10月13日17時3分〜17時31分の取得値です。PTSは夜間の参考値で、翌営業日の始値を保証しません。

テクニカル分析

トレンドの位置

日経平均は短期の線を大きく割り込みましたが、中長期の線の上はまだ保っています。移動平均線とは過去一定期間の終値の平均で、5日線は直近1週間、25日線は約1か月、75日線は約3か月半、200日線は約10か月の平均コストを表します。終値6万7,777円52銭は5日線6万9,314円05銭を1,536円53銭(2.22%)下回りました。一方、75日線6万6,674円67銭(+1.65%)・25日線6万6,366円36銭(+2.13%)・200日線6万875円51銭(+11.34%)はいずれも上回っています。25日線からの上方乖離は前営業日の+4.23%から+2.13%に縮まり、10月に入ってからの上昇分の多くを吐き出した形です。

一目均衡表では、終値が転換線を下回りました。一目均衡表の「雲」とは、過去の値動きから算出した2本の線に挟まれた帯で、株価がその中にあると方向感に乏しい、上にあれば強い、下にあれば弱いと読むのが一般的です。転換線は6万8,406円55銭に上がり、終値はその629円03銭下。基準線6万6,762円40銭と雲(6万5,405円33銭〜6万6,640円32銭)はまだ下にあり、終値は雲の上端を1,137円21銭上回っています。

ローソク足は窓を開けて下に始まり、実体787円33銭の陰線でした。下ヒゲは718円96銭と長く、安値の6万7,058円56銭からは718円96銭戻しています。ただ前営業日の安値6万8,150円02銭を寄り付きから下回ったまま回復できず、前営業日に付けた「下ヒゲの長い陽線」の安値は守れませんでした。TOPIXは4,110.67で25日線4,093.27を17.40上回り、2日続けて25日線の上を保ちました。NT倍率(日経平均÷TOPIX)は16.817倍から16.488倍へ大きく下がり、日経平均の弱さが際立った一日です。

サポートとレジスタンス

日経平均の下値の目安は、まず本日の安値6万7,058円56銭と、心理的な節目の6万7,000円です。その下には75日線6万6,674円67銭、雲の上端6万6,640円32銭、基準線6万6,762円40銭、25日線6万6,366円36銭が6万6,300〜6万6,800円台に集まっており、中期の支えが重なる価格帯になります。

上値の目安は、まず前営業日の安値6万8,150円02銭です。本日はこの水準を下回って始まって一度も回復できなかったため、今度は戻りを抑える水準になりやすいものです。その上には転換線6万8,406円55銭とボリンジャーバンドの+1σ 6万8,546円02銭、本日の高値6万8,710円99銭が控えます。さらに上は5日線6万9,314円05銭と7万円です。

オシレーター

日経平均のRSI(14日)は53.2で、前営業日の59.8から下がりました。RSIは直近14日間の値上がり幅と値下がり幅の比率を0〜100で表した指標で、一般に30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎ、50が中立とされます。中立の50に近づいており、売られすぎの水準にはまだ距離があります。終値はボリンジャーバンドの+1σ(6万8,546円02銭)を下回り、25日線(中心線)との間に入りました。ボリンジャーバンドとは移動平均線の上下に値動きのばらつき(標準偏差)の幅を加えた帯で、±2σの外に出るのは統計的に珍しい水準と読むのが一般的です。

日経平均のMACDは980.3、シグナルは739.8で、ヒストグラムは+240.6。MACDは短期と長期の移動平均の差を示す指標で、シグナル(MACDの平均線)を上抜けば買い、下抜けば売りのサインと読むのが一般的です。ヒストグラムは+640.6→+522.9→+415.7→+240.6と4日連続で縮小し、縮み方も大きくなりました。MACDはまだシグナルを上回っていますが、この下げが続くとシグナルを下抜く「売りのサイン」が近づきます。TOPIXはRSIが51.1、MACDのヒストグラムは+0.5とほぼゼロです。騰落レシオ(25日)は101.91%と、前営業日の91.18%から上がり中立の100%を上回りました(株探)。

ご注意: 本節の移動平均・一目均衡表・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・NT倍率・窓の幅は、いずれも当サイトが確定日足から算出した計算値であり、推定であって確定値ではありません。算出期間・平滑化の方法・データ起点の違いにより、お使いのチャートツールの表示値と一致しない場合があります。テクニカル指標は過去の値動きを要約したものであり、将来の株価を予測するものではありません。

市場心理

本日の市場心理を一言で表すなら、「半導体だけが売られ、ほかは買われた」です。日経平均は1,253円安でしたが、東証プライムの値上がりは1,140銘柄、値下がりは380銘柄で、全体の73.5%が上げました。日経平均の構成銘柄でも156銘柄が上昇し、下落は68銘柄にとどまります。東京エレクトロン・ソフトバンクG・アドバンテスト・キオクシアHD・イビデンの5銘柄だけで1,395円22銭押し下げており、日経平均の下げ幅を上回ります。

売買代金は7兆9,640億円と前営業日から1.5%増え、売買代金上位10銘柄のうち9銘柄が半導体・電子部品・電線といったAI関連とソフトバンクGでした。資金は半導体から、金融・商社・海運・資源・内需の大型株へ移っています。騰落レシオが100%を超えたのも、値上がり銘柄の多さを映しています。中小型株では、サイバーセキュリティー関連に資金が集中し、株探が「踏み上げ相場」と表現する過熱ぶりでした。

翌営業日の注目ポイント

翌営業日は10月14日(水)です。最大の焦点は、米国の半導体株が下げ止まるかどうかです。SOX指数は4日続落で7.42%下げており、今晩の米国市場で反発するか、さらに下げるかが、東京エレクトロンやアドバンテストなど日経平均への影響が大きい銘柄を左右します。株探によれば、米国では大手銀行の7〜9月期決算が始まり、14日(水)にはCPIが公表されます。米10年債利回りは9日時点で5.242%と高い水準にあり、インフレ指標の結果は金利を通じて株価にも響きます。

中東情勢では、フーシ派への攻撃に米軍が加わるかどうかと、WTI原油の94ドル前後の動きが注目点です。ドル円は158円台前半で推移しており、植田日銀総裁の発言も踏まえた日銀の利上げ観測も確認ポイントです。国内の個別では、本日引け後に決算を発表したイオンやJ.フロント リテイリング(PTS 5.10%安)の寄り付きが注目されます。

テクニカル面で10月14日(水)に確認したいのは2点です。日経平均は、本日の安値6万7,058円56銭と6万7,000円を守れるか。割り込むと、75日線・基準線・雲の上端・25日線が集まる6万6,300〜6万6,800円台が次の目安になります。上では、前営業日の安値6万8,150円02銭と転換線6万8,406円55銭を取り戻せるかが焦点です。TOPIXは25日線4,093.27を維持できるかが分かれ目です。

戦略展望

本日の値動きから読み取れる前向きな点は3つあります。ひとつ目は、東証プライムの73.5%が値上がりし、TOPIXが続伸したこと。ふたつ目は、日経平均が一時1,972円安から718円戻し、安値圏で買いが入ったこと。三つ目は、日経平均が25日線・75日線・雲の上をまだ保ち、中期の上昇の形は崩れていないことです。

一方で、慎重な点も3つあります。ひとつ目は、日経平均が4日続落で前営業日の安値を守れず、MACDのヒストグラムも4日連続で縮小していること。ふたつ目は、SOX指数が4日続落で、メモリー市況への警戒やAI投資の収益性への疑問という、すぐには解消しにくい理由で売られていること。三つ目は、中東情勢の緊張と原油高、米CPIを控えた金利の動向という外部要因が重なっていることです。

したがって本日の値動きから導かれる見立てはこうです——「3連休中の米半導体株安を受け、日経平均は一時1,972円安、終値で1,253円安と4日続落した。東京エレクトロンとソフトバンクGの2銘柄で849円を押し下げた一方、プライムの73.5%が上昇しTOPIXは続伸しており、売りは半導体に集中した」。判別の材料は、日経平均が6万7,000円を守れるか、そして米SOX指数が下げ止まるかの2点です。なお本節の見立てはあくまで本日までの数値から読める整理であり、将来の株価を予測するものではありません。

チャート

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