【9月17日】日経平均213円高の6万4136円、FOMC通過で続伸も寄り天

2026年9月17日(木) 東京市場クローズ
日経平均 64,136.25円 +213.25円 (+0.33%)

本日は「指数は小幅高、市場全体は大幅高」という、中身と見た目がずれた1日でした日経平均は213円25銭高の6万4,136円25銭と続伸し、東証プライムの値上がりは1,289銘柄と全体の82.9%、33業種中28業種が上昇、TOPIXは0.80%高の4,094.19と、日経平均(0.33%高)の2倍以上の上昇率になりました。きっかけは米FOMCです——米FRBは0.25%の利上げを決め、結果は市場予想どおり波乱なく通過した安心感から、日経平均は720円58銭高で寄り付きましたしかしその寄り付きが本日の高値で、そこから一時マイナス圏まで押し戻される「寄り天」の陰線重しになったのはアドバンテストと東京エレクトロンで、2銘柄だけで日経平均を183円44銭押し下げました半導体株が売られる一方で、医薬品・海運・保険・ゲームなど半導体以外の銘柄(株探は「バリュー株」と表現)が幅広く買われた——明日18日は日銀会合の結果発表、その後は5連休という日程のなかでの動きです。

まず本日の値動きを時系列で追います前夜16日の米国市場では、FOMCが政策金利を0.25%引き上げて誘導目標を3.75〜4.00%とすることを全会一致で決めました報道によれば利上げは2023年7月以来約3年2カ月ぶりで、同時に公表された見通しでは年内にもう1回の利上げが想定されていますこの「年内の追加利上げ」が意識されてNYダウは631.21ドル(1.21%)安の51,461.90ドルと3日続落、S&P500は0.45%安一方でナスダック総合は0.01%安とほぼ横ばい、半導体株指数のSOXは70.56ポイント(0.63%)高の11,246.11と続伸しました。東京市場は「FOMCを波乱なく通過した」ことを好感し、日経平均は前日終値より720円58銭(1.13%)高い6万4,643円58銭で寄り付きましたところが寄り付きがそのまま本日の高値——AI・半導体関連株が朝高のあと伸び悩み、上げ幅は徐々に縮小プラス圏でもみ合ったあと、一時は前日終値を98円44銭下回る6万3,824円56銭まで下げています株探は、明日の日銀金融政策決定会合の結果発表を控えて徐々に手控えムードが強まったと伝えています大引けは安値から311円69銭戻したところで、ローソク足は実体507円33銭の陰線、上ヒゲはゼロ前日の「安値から買われて高値で引けた」形とは正反対の、「高く始まって売られた」形です。日中値幅は819円02銭と、前日の713円08銭から14.9%拡大しました。

主要マーケット指標

指標 数値 前日比
日経平均株価 64,136.25円 +213.25円 (+0.33%) 続伸
日経平均 高値 / 安値 64,643.58 / 63,824.56 高値は始値と同値(寄り天)。安値は前日終値を98.44円下回った
寄り付きのギャップ +720.58円 (+1.13%) 前日終値63,923.00円から大きく上放れて始まった
ローソク足の形 実体507.33円の陰線 上ヒゲ0円 / 下ヒゲ311.69円。前日の「上ヒゲ0円の陽線(高値引け)」とは逆の形
日中値幅 819.02円 前日の713.08円から14.9%拡大
安値の位置 63,824.56円 前日安値63,209.92円を614.64円上回り、4営業日連続で安値を切り上げた
終値の水準 64,136.25円 9月10日(65,270.95円)以来、5営業日ぶりの高い終値
TOPIX 4,094.19 +32.47 (+0.80%) 続伸。9月7日(4,125.80)以来の高い終値
TOPIX 始値 / 高値 / 安値 4,091.26 / 4,113.26 / 4,078.53 実体2.93の小陽線。寄り付きのギャップは+29.54(+0.73%)
TOPIXと日経平均の騰落率差 0.47ポイント TOPIX+0.80%に対し日経平均+0.33%。TOPIXが上回った
NT倍率 15.665倍 前日15.738倍から0.073低下。3営業日ぶりの低下
JPX日経インデックス400 36,784.03 +337.72 (+0.93%) 続伸 (日本経済新聞)
東証グロース市場250指数 789.35 +18.05 (+2.34%)。株探は「個別株物色は活発」と表現
日経半導体株指数 22,721.67 -334.76 (-1.45%) (日本経済新聞)
東証プライム 売買代金 約7兆1,538億円 前日の約6兆7,075億円から6.7%増
東証プライム 売買高 約19億5,662万株 前日の約17億6,909万株から10.6%増
1株あたり平均約定単価 約3,656円 前日の約3,792円から3.6%低下
東証プライム 値上がり/値下がり 1,289銘柄 / 235銘柄 変わらず30銘柄。値上がりが全体の82.9%、値下がりは15.1%
日経平均225銘柄 値上がり/値下がり 182銘柄 / 42銘柄 変わらず1銘柄。前日の152/70からさらに改善
東証33業種 上昇/下落 28業種 / 5業種 前日の23/10から上昇業種が5増えた
業種別 上昇率1〜7位 海運業 +3.09% 以下 (2)その他製品+2.88%、(3)医薬品+2.61%、(4)鉄鋼+2.26%、(5)保険業+2.12%、(6)空運業+2.09%、(7)ゴム製品+1.99%
下落した5業種 鉱業 -3.14% 以下 非鉄金属-1.10%、証券・商品先物-1.03%、石油・石炭製品-0.65%、電気機器-0.37%
前日との入れ替わり 鉱業 +3.15% → -3.14% 石油・石炭製品も+4.62%→-0.65%。逆に医薬品は-0.90%→+2.61%、その他製品は-0.36%→+2.88%
最大のプラス寄与 ファーストリテイリング +53円90銭 670円(1.00%)高の6万7,700円
プラス寄与 2〜5位 ソフトバンクG +51円49銭 以下 リクルートHD+29円16銭、中外製薬+23円93銭、コナミG+19円95銭
プラス寄与 上位5銘柄合計 +178円43銭 株探の大引け記事の「約178円」と一致
プラス寄与 6〜10位 バンダイナムコHD +18円91銭 以下 豊田通商+14円98銭、テルモ+12円74銭、KDDI+12円07銭、日東電工+11円73銭
最大のマイナス寄与 アドバンテスト -111円03銭 460円(1.50%)安の3万240円。前日の+130円33銭から反転
マイナス寄与 2〜5位 東京エレクトロン -72円41銭 以下 TDK-33円19銭、イビデン-31円85銭、キオクシアHD-21円12銭
マイナス寄与 上位5銘柄合計 -269円60銭 株探の大引け記事の「約270円」と一致。上げ幅213.25円を上回る
マイナス寄与 6〜10位 村田製作所 -16円25銭 以下 太陽誘電-12円20銭、京セラ-11円00銭、信越化学-9円72銭、SCREEN HD-9円39銭
アドバンテスト+東京エレクトロン -183円44銭 前日は2銘柄で+234円92銭。その78%を1日で打ち消した
寄与度の合計 +593円55銭 / -380円35銭 値上がり182銘柄と値下がり42銘柄の合計(株探)。差し引き+213円20銭で上げ幅と一致(差5銭は端数処理)
売買代金トップ キオクシアHD 約1兆2,620億円 900円(1.77%)安の4万9,880円。2位ソフトバンクG約3,895億円、3位太陽誘電約2,374億円、4位アドバンテスト約2,202億円
ストップ高 / ストップ安 7銘柄 / 3銘柄 全市場・引け時点(一時・気配含む、株探)。前日の7/2とほぼ同じ
新発10年国債利回り(長期金利) 2.990% -0.005%(15時15分、日本経済新聞)。2日続けて3%を下回った
米10年債利回り 4.972% -0.049%(16時18分、日本経済新聞)。FOMC後も5%には届かず
米ドル/円 155円63銭 16時20分時点の株探表示値。前日同時刻の154円95銭から68銭の円安。日本経済新聞の16時33分表示は155円68銭(前日比+71銭)
NY原油先物(WTI) 100.92ドル -1.51ドル (-1.47%)。日本時間17日3時28分時点(日本経済新聞)
上海総合指数 3,875.60 -16.00 (-0.41%) 反落 (15時00分、日本経済新聞)
NYダウ (9/16終値) 51,461.90 -631.21 (-1.21%) 3日続落
S&P 500 (9/16終値) 7,551.81 -33.92 (-0.45%) 3日続落
ナスダック総合 (9/16終値) 25,978.42 -3.15 (-0.01%) ほぼ横ばい
SOX指数 (9/16終値) 11,246.11 +70.56 (+0.63%) 続伸。9月14日の急落(-692.72)のうち戻したのは2日間で16.6%
米VIX指数 16.02 -1.69 (-9.54%)。日本時間17日3時23分時点(日本経済新聞)
日経平均VI 28.15 -0.29 (-1.02%)。高値29.25、安値28.15(2日連続の安値引け)
日経平均 5日線との位置 +0.51% 5日線 63,809.54。326円71銭上。7営業日ぶりに終値で5日線を上回った
日経平均 25日線からの乖離 -2.25% 25日線 65,614.30。1,478円05銭下。下回るのは8営業日連続
日経平均 75日線との差 -2,549.19円 (-3.82%) 75日線 66,685.44。下回るのは8月21日から20営業日連続
日経平均 200日線からの乖離 +7.54% 200日線 59,638.82。4,497円43銭上。前日の+7.32%から拡大
日経平均 一目均衡表の雲 65,288.59 〜 66,640.32 終値は雲の下端を1,152円34銭下回り、5営業日連続で雲の下。下端は前日から425円45銭切り上がった
日経平均 転換線 / 基準線 64,759.01 / 66,167.21 3営業日連続で同値。本日の高値は転換線に115円43銭届かなかった
日経平均 ボリンジャーバンド -1σ 64,192.26 / -2σ 62,770.21 終値は-1σの56円01銭下。高値は-1σを451円32銭上回ったが、引けでは下に戻った
日経平均 RSI (14日) 43.6 前日の42.2から1.4ポイント上昇
日経平均 MACD / シグナル -604.8 / -444.7 ヒストグラムは-160.1。前日の-204.2からマイナス幅が44.1縮小し、2営業日連続の改善
日経平均 52週高値からの距離 -8,695.48円 (-11.94%) 52週高値 72,831.73 (6/22)。前日の-12.23%から縮小
7月29日安値からの戻り +3,687.35円 (+6.10%) 直近安値 60,448.90 (7/29)。前日の+5.75%から拡大
TOPIX 25日線 4,095.39 終値はわずか1.20(0.03%)下。高値4,113.26では17.87上回ったが、終値では8営業日連続で下回った
TOPIX 5日線 / 75日線 4,055.92 / 4,036.01 5日線を38.27、75日線を58.18上回った。75日線の上は4営業日連続
TOPIX 転換線 / 基準線 4,054.06 / 4,093.74 転換線を40.13上回り、基準線も0.45上回って回復(前日は32.02下)
TOPIX 一目均衡表の雲 3,975.84 〜 4,027.70 終値は雲の上端を66.49ポイント上回り、雲の上を維持
TOPIX RSI (14日) / MACD 52.4 / -3.6 (シグナル2.3) RSIは48.3から4.1上昇し中立の50を上回った。ヒストグラムは-5.9で前日の-9.8からマイナス幅が縮小
TOPIX 52週高値からの距離 -126.12 (-2.99%) 52週高値 4,220.31 (8/14)。前日の-3.76%から縮小
注記: 日経平均・TOPIXの終値・始値・高値・安値は株探の当日確定四本値(終値・前日比は株探ニュースと日本経済新聞とも一致を確認)、売買代金・売買高・東証プライムの値上がり値下がり銘柄数・グロース250指数は株探ニュースの大引け記事(MINKABU PRESS)による市場集計値(概算値)、業種別騰落率と上昇下落業種数は株探の東証33業種騰落率、寄与度と個別銘柄の株価・騰落率・225銘柄の値上がり値下がり数は株探の日経平均寄与度ランキング(16時00分現在)、売買代金上位は株探の売買代金ランキング(東証プライム)、ストップ高・ストップ安の銘柄数は株探ニュース、日経平均VIはフィスコの配信記事、長期金利・米10年債利回り・NY原油・上海総合・JPX日経400・日経半導体株指数・米VIX指数は日本経済新聞「世界の市況」の表示値、ドル円は株探の16時20分時点の表示値と日本経済新聞の16時33分時点の表示値、米国指数とSOX指数は9月16日(現地時間)の確定終値、FOMCの決定内容は報道(Bloomberg、CNBCほか)によります。NT倍率・移動平均・一目均衡表の各値・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・上ヒゲ下ヒゲ・値幅・寄与度の合計・ギャップ・平均約定単価・前日比の増減率は当サイトの計算値です(これらは推定であり確定値ではありません。算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります)。算出手法の妥当性は3通りの方法で検証しています。第一に、同一コードで9月16日時点の5日線6万4,036円48銭・25日線6万5,781円19銭・75日線6万6,720円08銭・200日線5万9,561円27銭・転換線6万4,759円01銭・基準線6万6,167円21銭・雲6万4,863円14銭/6万6,640円32銭・-1σ6万4,298円85銭・-2σ6万2,816円51銭・RSI42.2・MACD-608.9/シグナル-404.6、ならびにTOPIXの9月16日時点の5日線4,047.99・25日線4,098.66・75日線4,033.75・転換線4,054.06・基準線4,093.74・雲3,952.62/4,004.48・RSI48.3・MACDヒストグラム-9.8を再現でき、9月16日記事の掲載値とすべて一致することを確認しました。第二に、株探の寄与度ランキング225銘柄の寄与度を合計すると+213円20銭となり、本日の上げ幅213円25銭と一致することを確認しました(5銭の差は各銘柄の寄与度の端数処理によるものです)。第三に、本日の日経平均終値6万4,136円25銭(213円25銭高)とTOPIX終値4,094.19(32.47ポイント高)が株探の四本値・株探ニュース・日本経済新聞の3か所で一致し、売買代金7兆1,538億円・売買高19億5,662万株が株探の2本の大引け記事で一致することを確認しました騰落レシオ・日経225先物の清算値・韓国KOSPIなど上海総合以外のアジア各指数については、執筆時点で確定値を確認できていないため数値は掲載していません。テーブルの色は日本式表記(上昇=赤/下落=緑)に従っています。

マクロ・地政学の視点

本日の主役は、前夜の米FOMCでしたFRBは政策金利を0.25%引き上げて3.75〜4.00%とし、決定は全会一致報道によれば利上げは2023年7月以来で、同時に公表された経済見通しでは2026年末の金利を4.1%と見込み、年内にあと1回の利上げを想定しています。株探は「市場予想どおりの結果」と整理しており、東京市場ではこの「予想どおり」が安心材料になりました前日の記事で「結果が引き締め寄りなら本日の戻りを吐き出しかねない」と書きましたが、結果はそのどちらでもなく、利上げそのものは織り込み済みだったことになります。

ただし米国株の反応は割れましたNYダウは631.21ドル(1.21%)安と3日続落、S&P500も0.45%安と、年内の追加利上げの可能性が意識されて売りが優勢でした(株探)。一方でナスダック総合は0.01%安とほぼ横ばい、SOX指数は0.63%高、米VIX指数は16.02と9.54%低下「景気敏感な大型株は売られたが、ハイテク株と市場の警戒感は落ち着いた」という組み合わせです。金利も落ち着いています——米10年債利回りは本日16時18分時点で4.972%と0.049%低下、国内の長期金利も15時15分時点で2.990%と0.005%低下し、2日続けて3%を下回りました(日本経済新聞)。利上げが決まっても長期金利が上がらなかったことが、本日の買い安心感の土台と読めます。

為替は円安に振れましたドル円は16時20分時点で155円63銭(株探)と、前日同時刻の154円95銭から68銭の円安日本経済新聞によれば日中には156円ちょうど近辺まで円安が進む場面がありました。株探は、この円安で自動車株がしっかりだったと伝えています——トヨタ自動車が0.60%高、ホンダが1.42%高、SUBARUが2.32%高ただし輸送用機器の業種別騰落率は+1.04%で33業種の19位にとどまり、円安が相場全体を引っ張ったわけではありません

原油は下落に転じましたWTI原油先物は日本時間17日3時28分時点で100.92ドルと1.51ドル(1.47%)安(日本経済新聞)。日本経済新聞は国内の商品市場で原油が9日ぶりに反落し、サウジアラビアをめぐる供給懸念が後退したと伝えていますこれが業種別騰落率にそのまま表れ、前日に上昇率2位だった鉱業が本日は-3.14%で下落率1位、前日1位の石油・石炭製品も-0.65%INPEXは3.23%安で、株探は下落理由を「原油供給懸念の後退でWTI価格が下落」と説明しています。アジアでは上海総合指数が16.00ポイント(0.41%)安の3,875.60と反落——日本経済新聞は半導体株に利益確定売りが出て石油株も下落したと伝えており、「半導体と資源が売られた」という構図は東京市場と共通です。

セクター・個別銘柄の動き

東証33業種のうち上昇は28業種、下落は5業種で、前日の23/10からさらに広がりました上昇率の上位は(1)海運業+3.09%、(2)その他製品+2.88%、(3)医薬品+2.61%、(4)鉄鋼+2.26%、(5)保険業+2.12%、(6)空運業+2.09%、(7)ゴム製品+1.99%下落したのは鉱業-3.14%、非鉄金属-1.10%、証券・商品先物-1.03%、石油・石炭製品-0.65%、電気機器-0.37%の5業種だけです。3日連続で業種の順位が入れ替わりました——前日に下落率1位だった医薬品(-0.90%)が本日は+2.61%で3位、前日下落した空運業(-0.70%)とその他製品(-0.36%)も上位に入り、前日に買われた鉱業・非鉄金属・石油・石炭製品・電気機器が今度は下落側に回っています

本日の日経平均を押し下げたのは、前日に押し上げた半導体株でしたマイナス寄与トップはアドバンテストで、460円(1.50%)安の3万240円、寄与度は-111円03銭2位は東京エレクトロンの720円(1.39%)安、寄与度-72円41銭この2銘柄だけで日経平均を183円44銭押し下げ、前日に2銘柄で押し上げた234円92銭の78%を1日で打ち消しましたさらにTDK(2.30%安、-33円19銭)、イビデン(2.51%安、-31円85銭)、キオクシアHD(1.77%安、-21円12銭)、村田製作所(2.65%安、-16円25銭)、太陽誘電(3.89%安、-12円20銭)、京セラ(1.14%安、-11円00銭)、SCREEN HD(2.76%安、-9円39銭)と、シリコンウエハー大手の信越化学(1.00%安、-9円72銭)も含め、マイナス寄与の上位10銘柄はすべて半導体・電子部品関連でした。日経半導体株指数も1.45%安です。前夜のSOX指数は0.63%高だったにもかかわらず売られた点は注目に値します——株探は「AI・半導体関連株は朝高後伸び悩み」と表現しており、朝方の高い水準で利益を確定する売りが出たと読めます。

非鉄金属も大きく売られました三井金属が1,525円(6.70%)安の2万1,235円、住友金属鉱山が3.84%安、JX金属が4.16%安、レゾナックが4.03%安、SUMCOが3.66%安株探の東証プライム値下がり率上位10銘柄には、フルヤ金属・三井金属・サムコ・ゼンショーHD・クレハ・JX金属・日本ケミコン・レゾナック・太陽誘電・住友金属鉱山が並びました。クレハはモルガン・スタンレーMUFG証券の格下げが材料です(株探)。

半面、指数を支えたのは値がさの主力株と、半導体以外の幅広い業種ですプラス寄与トップはファーストリテイリングで、670円(1.00%)高の6万7,700円、寄与度+53円90銭2位はソフトバンクグループの64円(1.04%)高、寄与度+51円49銭——前日は-77円23銭で最大の重しだった銘柄が、本日は再びプラスに戻りました以下、リクルートHD(1.69%高、+29円16銭)、中外製薬(3.69%高、+23円93銭)、コナミグループ(2.88%高、+19円95銭)と続き、上位5銘柄の押し上げは合計178円43銭です。医薬品株は軒並み高で、住友ファーマ5.30%高、エーザイ3.51%高、第一三共3.31%高、塩野義製薬3.13%高、大塚HD3.03%高、アステラス製薬2.23%高海運は商船三井4.04%高、日本郵船2.60%高、川崎汽船2.66%高、保険は東京海上HD2.44%高、SOMPO HD2.09%高、MS&AD2.04%高でした。

テーマ性のある材料では、ゲーム株と防衛株が目立ちました任天堂が349円(4.29%)高の8,475円、バンダイナムコHDが3.44%高、コナミグループが2.88%高株探によれば、本日幕張メッセで世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ2026」が開幕し、関連銘柄に買いが入りました——53の国・地域が参加し、出展企業は過去最多の1,100社超です。三菱重工業は150円(4.01%)高の3,887円17日付の日本経済新聞朝刊が「三菱UFJ銀行が防衛関連企業に融資するための基準を近く設ける」と報じ、日本製鋼所(4.87%高)、IHI(2.27%高)、川崎重工業(1.36%高)など防衛関連が軒並み高となりました(株探)。

中小型株では個別材料株が動きましたバッファローは255円(8.0%)高の3,450円——東海東京インテリジェンス・ラボが投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を2,450円から4,100円に見直しましたGENDAは40円(6.1%)高の695円で、8月の売上高(速報値)が前年同月比24.4%増の222億6,400万円、国内アミューズメント施設の既存店売上高が11%増だったことが好感されました。ベイカレントは3.5%高で、SMBC日興証券が投資評価「1(アウトパフォーム)」、目標株価9,500円で新規にカバレッジを開始しています。東証プライムの値上がり率1位はレオパレス21、2位はジャパンディスプレイ、3位はI-neストップ高は全市場で7銘柄、ストップ安は3銘柄で、DMP・ミンカブ・ジィ・シィ企画がストップ高で引けました(いずれも株探)。

テクニカル分析

トレンドの位置

日経平均の終値6万4,136円25銭は、7営業日ぶりに5日線を上回りました5日線は6万3,809円54銭で、終値はその326円71銭上(+0.51%)です。移動平均線とは過去一定期間の終値の平均で、5日線は直近1週間、25日線は約1か月、75日線は約3か月半、200日線は約10か月の平均コストを表しますただし今回の回復には「線のほうが下がってきた」面もあります——5日線は前日の6万4,036円48銭から226円94銭下がりました計算から外れた9月10日の終値(6万5,270円95銭)が高かったためですもっとも本日の終値は前日の5日線(6万4,036円48銭)も99円77銭上回っており、線が下がっただけの回復ではありません25日線は6万5,614円30銭で終値の1,478円05銭上(-2.25%)、下回るのは8営業日連続75日線は6万6,685円44銭で2,549円19銭上(-3.82%)、下回るのは8月21日から20営業日連続です。200日線は5万9,638円82銭で終値の4,497円43銭下(+7.54%)と、長期の上昇基調は保っています

一目均衡表では、5営業日連続で「雲の下」です。一目均衡表の「雲」とは、過去の値動きから算出した2本の線に挟まれた帯で、株価がその中にあると方向感に乏しい、上にあれば強い、下にあれば弱いと読むのが一般的です本日の雲は6万5,288円59銭〜6万6,640円32銭で、終値は下端を1,152円34銭下回りました前日に指摘した「逃げていく雲」は本日も続きました——雲の下端は1日で425円45銭切り上がり、株価が213円上がったのに雲までの距離は前日の940円14銭から1,152円34銭へ212円広がっています転換線6万4,759円01銭・基準線6万6,167円21銭は3営業日連続で同じ値で、本日の高値6万4,643円58銭は転換線に115円43銭届きませんでした

TOPIXは、日経平均より一段先に進んでいます終値4,094.19は5日線4,055.92を38.27、転換線4,054.06を40.13、75日線4,036.01を58.18上回り、さらに基準線4,093.74もわずか0.45上回って回復しました。雲(3,975.84〜4,027.70)の上端からは66.49ポイント上です。残る関門は25日線4,095.39だけで、終値との差はわずか1.20(0.03%)高値4,113.26では17.87上回っており、日中には一度抜けています日経平均が転換線・雲・25日線・75日線のすべての下にいるのに対し、TOPIXは25日線を除く全ての線の上——両者の位置の差は、本日の「半導体以外が強い」という相場の中身をそのまま映しています

サポートとレジスタンス

日経平均の下値の目安は、まず5日線の6万3,809円54銭と本日の安値6万3,824円56銭で、この2つはわずか15円差です。本日の安値は前日の安値6万3,209円92銭を614円64銭上回り、9月14日から4営業日連続で安値を切り上げましたその下は前日の安値6万3,209円92銭、9月14日安値6万2,726円18銭、ボリンジャーバンドの-2σ 6万2,770円21銭ボリンジャーバンドとは移動平均線の上下に値動きのばらつき(標準偏差)の幅を加えた帯で、-2σの外に出るのは統計的に珍しい、いわゆる売られすぎの水準と読むのが一般的です。本日の安値は-2σを1,054円35銭上回っており、下値への圧力は前日よりさらに弱まっています

上値の最初の関門は-1σの6万4,192円26銭です。本日は高値で451円32銭上に出ながら、終値では56円01銭下に戻されましたその上には本日の高値6万4,643円58銭、転換線6万4,759円01銭が控え、ここまでが「寄り天」で上値を抑えられた帯になります。さらに上は雲の下端6万5,288円59銭、25日線6万5,614円30銭、基準線6万6,167円21銭、雲の上端6万6,640円32銭、75日線6万6,685円44銭と、6万5,000円台後半〜6万6,000円台に中期の線が集中しています。

オシレーター

日経平均のRSI(14日)は43.6で、前日の42.2から1.4ポイント上昇しました。RSIは直近14日間の値上がり幅と値下がり幅の比率を0〜100で表した指標で、一般に30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎ、50が中立とされます2日連続で上昇しましたが、中立の50まではまだ6ポイント以上あります対照的に、TOPIXのRSIは52.4と前日の48.3から4.1ポイント上昇し、中立の50を上回りました

日経平均のMACDは-604.8、シグナルは-404.6から-444.7へ、ヒストグラムは-160.1MACDは短期と長期の移動平均の差を示す指標で、シグナル(MACDの平均線)を上抜けば買い、下抜けば売りのサインと読むのが一般的ですヒストグラムは9月15日の-229.9を底に、-204.2→-160.1と2営業日連続でマイナス幅を縮めましたMACD本体も前日の-608.9から小幅に上向き下向きの勢いが弱まっていることは確認できますただしシグナルとの差はまだ160.1あり、買いサインが出るのは先です。TOPIXのヒストグラムは-5.9と前日の-9.8から縮小(MACD-3.6、シグナル2.3)しました。

ご注意: 本節の移動平均・一目均衡表・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・NT倍率は、いずれも当サイトが確定日足から算出した計算値であり、推定であって確定値ではありません。算出期間・平滑化の方法・データ起点の違いにより、お使いのチャートツールの表示値と一致しない場合があります。テクニカル指標は過去の値動きを要約したものであり、将来の株価を予測するものではありません。

市場心理

本日の市場心理を一言で表すなら、「イベントを1つ越えて安心したが、次のイベントの前で手を止めた」です。FOMCを波乱なく通過したことで幅広い銘柄に買いが入り、値上がり銘柄は82.9%に達しました一方で株探は、明日の日銀会合の結果発表を控えて徐々に手控えムードが強まったと伝えており、それが「寄り天」の形に表れています売買代金は7兆1,538億円と前日から6.7%増え、前日の「3週間ぶりの低水準」からは持ち直しました

恐怖指数は小幅に低下しました日経平均VIは今後1か月の値動きの大きさに対する市場の予想を表す指標で、急落時に跳ね上がり、平常時は20〜30程度に落ち着くとされます本日は28.15と前日比0.29(1.02%)の低下で、高値29.25・安値28.15と2日連続で安値引けでした。フィスコは、FOMC通過でそれまで手控えられていた買いが入りやすくなった一方、明日の日銀会合の結果発表と植田総裁の会見を控えて取引時間中は警戒感が続き、引けにかけて低下に転じたと説明しています。前日の7.30%低下に比べると低下幅は小さく、警戒感の緩和は「FOMCの分だけ」にとどまったと読めます。

資金の流れは、はっきり「半導体から、それ以外へ」でした1株あたりの平均約定単価は約3,656円と前日の約3,792円から3.6%低下し、NT倍率は15.665倍と0.073低下どちらも値がさの半導体株から、より幅広い銘柄へ売買が移ったことを示していますただし売買代金トップは引き続きキオクシアHDで約1兆2,620億円と、2位のソフトバンクG(約3,895億円)の3倍超前日の約1兆3,644億円からは7.5%減ったものの、半導体株への注目自体は衰えていませんグロース250指数が2.34%高だったことも含め、本日は「指数の値がさ株」より「個別の中小型株・内需株」にリスクを取る動きが目立ちました。

翌営業日の注目ポイント

翌営業日は9月18日(金)で、東京市場は通常どおり取引が行われますただしその翌日から、東京市場は9月19日(土)〜23日(水)の5連休(21日敬老の日・22日国民の休日・23日秋分の日)に入ります18日の次の取引日は9月24日(木)で、連休中の海外市場の値動きをまとめて織り込むことになるため、18日は持ち高を落とす売りが出やすい点に注意が必要です。連休中の米国市場で大きな動きがあっても、国内では24日まで売買で対応できません

最大の注目は、18日に結果が公表される日銀の金融政策決定会合と、植田総裁の記者会見です。FRBが利上げを決めた直後で、国内の長期金利は15日に一時3.030%と約30年ぶりの水準をつけたばかりです。ここ数日、日本株は国内金利と逆に動く関係がはっきり出ているので、会合の結果と会見を受けて長期金利が再び3%を超えるのか、それとも3%を下回ったままでいられるのかが、株価の方向を決める最初の材料になるでしょう。為替も同じで、本日は156円ちょうど近辺まで円安が進む場面がありました日銀の判断次第では、ここから円高に振れる可能性もあります

ふたつ目は、半導体株の売りが1日で止まるかです。本日はSOX指数が0.63%高だったにもかかわらず、アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で183円44銭の押し下げになりました。今晩の米国市場でSOXが続伸すれば朝方は買い戻しが入りやすい一方、本日のように「朝高のあと伸び悩む」形が続くなら、半導体株は連休前の持ち高調整の対象になりえます。日経平均の上げ下げはこの2銘柄に大きく左右されるため、TOPIXとの騰落率差(本日は0.47ポイント)がどう変わるかも見ておきたいところです。

テクニカル面で18日(金)に確認したいのは2点です。日経平均は、本日回復した5日線6万3,809円54銭の上に留まれるか、そして-1σ 6万4,192円26銭を終値で上回れるか本日の安値6万3,824円56銭を割り込まなければ、5営業日連続の安値切り上げになります。TOPIXについては、わずか1.20下にある25日線4,095.39を終値で上回れるかが焦点で、上回れば主要な線をすべて回復することになります。

戦略展望

本日の値動きから読み取れる前向きな点は3つありますひとつ目は、FOMCでの利上げという大きなイベントを、長期金利の上昇なしに通過したこと——日米の10年債利回りはそろって小幅に低下しましたふたつ目は、値上がり82.9%・33業種中28業種上昇・225銘柄中182銘柄上昇と、市場の広がりが前日よりさらに改善したこと三つ目は、TOPIXが基準線を回復し、25日線まであと1.20に迫ったことそして日経平均も7営業日ぶりに5日線を上回り、4日連続で安値を切り上げたことです。

一方で、慎重に見るべき点も3つありますひとつ目は、日経平均が720円高で寄り付いたのに、引けは213円高にとどまった「寄り天」の陰線だったこと——高い水準では売りが待っていたことを示していますふたつ目は、SOX指数が上がっても国内の半導体株が売られたことで、日経平均に影響の大きい銘柄群の弱さはまだ解消されていません三つ目は、日経平均の雲の下端が1日で425円切り上がり、雲までの距離が逆に広がったこと——75日線割れ20営業日、雲の下5営業日という中期の弱さは続いています

したがって本日の値動きから導かれる見立てはこうです——「FOMCを越えて市場全体の体温は上がり、TOPIXは中期の線をほぼ回復した。ただし日経平均は半導体株の弱さで上値を抑えられ、中期トレンドの弱さは未修正。次の方向を決めるのは18日の日銀会合と、それを受けた長期金利」判別の材料は、長期金利が3%を下回ったままでいられるか、半導体株の売りが1日で止まるか、そしてTOPIXが25日線を終値で回復できるかの3点です。その先に5連休が控えている以上、18日は結果の良し悪しにかかわらず持ち高を軽くする動きが出やすいことを想定しておくのがよさそうです。なお本節の見立てはあくまで本日までの数値から読める整理であり、将来の株価を予測するものではありません

チャート

日経225 (INDEX:NKY)

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