【10月1日】日経平均2203円高の6万8956円、続急伸 マイクロン好決算で半導体株が牽引

株
2026年10月1日(木) 東京市場クローズ
日経平均 68,956.72円 +2,203.00円 (+3.30%)

下半期の初日は、日本時間の早朝に発表された米マイクロン・テクノロジーの好決算を受けて、半導体関連株が軒並み買われました。日経平均は2,203円00銭高の6万8,956円72銭と続急伸し、終値は8月17日以来の高値。上げ幅は8月5日以来の大きさです。アドバンテスト1銘柄で722円75銭を押し上げ、上げ幅の32.8%を占めました。一方でTOPIXは23.33ポイント(0.57%)高の4,131.98にとどまり、東証33業種で上昇したのは11業種だけ。東証プライムの値上がり750銘柄に対し値下がり747銘柄とほぼ半々で、銀行・保険・石油などは下げました。指数の大幅高と、市場全体の「まちまち」が同居した1日です。

まず前日の米国市場を確認します。30日のNYダウは443.87ドル(0.87%)安の50,906.05ドルと3日続落、S&P500は19.30ポイント(0.25%)安の7,651.54でした。一方でナスダック総合は63.52ポイント(0.24%)高の26,861.06と上昇し、半導体株指数SOXは0.54ポイント安の12,628.62とほぼ横ばいです(いずれも株探・米国株)。株探(フィスコ)によれば、コアPCE価格指数が落ち着いたことで年内の追加利上げへの警戒が和らぎ、寄り付き後は上昇しましたが、原油高で長期金利が上がるにつれてダウは下落に転じました。米10年債利回りは5.288%(+0.045ポイント)、NY原油(WTI)は90.42ドル(+1.04ドル)です(株探)。

流れを変えたのは米国の取引終了後に発表されたマイクロンの決算です。株探によれば、6〜8月期は売上高・純利益ともに急拡大し、9〜11月期の売上高見通しも市場予想を上回りました。日経平均は前営業日終値より352円80銭高い6万7,106円52銭で寄り付き、安値でも6万7,081円66銭と前営業日終値を327円94銭上回ったままでした。後場も上げ幅を広げ、高値6万8,995円30銭(2,241円58銭高)をつけたあと、そこからわずか38円58銭下で引けました。ローソク足は実体1,850円20銭の大陽線で、上ヒゲ38円58銭・下ヒゲ24円86銭。日中値幅1,913円64銭は前営業日(931円66銭)の約2.05倍で、ほぼ一本調子に上がった形です。

主要マーケット指標

指標 数値 前日比
日経平均株価 68,956.72円 +2,203.00円 (+3.30%) 続伸。8月17日以来の高値
日経平均 始値 / 高値 / 安値 67,106.52 / 68,995.30 / 67,081.66 高値は前営業日比+2,241.58円。安値でも+327.94円
寄り付きのギャップ +352.80円 (+0.53%) 前営業日終値66,753.72円から上放れて始まった
ローソク足の形 実体1,850.20円の陽線 上ヒゲ38.58円 / 下ヒゲ24.86円。高値から38.58円下で引けた
日中値幅 1,913.64円 前営業日の931.66円の約2.05倍
上げ幅の大きさ +2,203.00円 8月5日(+2,342.91円)以来の大きさ
TOPIX 4,131.98 +23.33 (+0.57%) 続伸
TOPIX 始値 / 高値 / 安値 4,096.76 / 4,140.05 / 4,074.33 前営業日比で11.89安く始まり、安値は-34.32。朝安のあとプラスに転じた
日経平均とTOPIXの騰落率差 2.73ポイント 日経平均+3.30%、TOPIX+0.57%で日経平均の上げが突出
NT倍率 16.689倍 前営業日16.247倍から0.442上昇。7月15日(16.817倍)以来の高さ
東証プライム 売買代金 約8兆7,228億円 前営業日の約9兆1,212億円から4.4%減
東証プライム 売買高 約26億4,961万株 前営業日の約27億6,232万株から4.1%減
1株あたり平均約定単価 約3,292円 前営業日の約3,302円からほぼ横ばい(-0.3%)
東証プライム 値上がり/値下がり 750銘柄 / 747銘柄 ほぼ半々(各約48%)。前営業日は値上がり72.7%
日経平均225銘柄 値上がり/値下がり 108銘柄 / 115銘柄 変わらず2銘柄。値下がりの方が多かった(前営業日は206/18)
東証33業種 上昇/下落 11業種 / 22業種 前営業日は33/0
業種別 上昇率1〜5位 電気機器 +3.78% 以下 精密機器+2.47%、非鉄金属+2.22%、情報・通信業+1.57%、金属製品+1.54%
業種別 下落率1〜5位 石油・石炭製品 -2.97% 以下 銀行業-2.44%、保険業-2.31%、電気・ガス業-1.71%、鉱業-1.57%
最大のプラス寄与 アドバンテスト +722円75銭 9.78%高の37,610円。1銘柄で上げ幅の32.8%
プラス寄与 2〜5位 東京エレクトロン +386円83銭 以下 ソフトバンクG+219円25銭、ファーストリテイリング+152円91銭、イビデン+130円12銭
プラス寄与 6〜10位 TDK +110円74銭 以下 キオクシアHD+71円15銭、レーザーテック+61円76銭、村田製作所+53円56銭、ファナック+31円01銭
プラス寄与 上位3銘柄合計 +1,328円83銭 プラス寄与合計2,327円58銭の57.1%。上位5銘柄では+1,611円86銭
半導体・電子部品関連11銘柄の寄与 +1,629円82銭 上げ幅の74.0%(アドバンテスト・東京エレクトロン・イビデン・TDK・キオクシアHD・レーザーテック・村田製作所・SCREEN・太陽誘電・ディスコ・KOKUSAIの合計、当サイト集計)
最大のマイナス寄与 東京海上HD -12円52銭 3.07%安の521円
マイナス寄与 2〜5位 第一三共 -6円02銭 以下 中外製薬-5円06銭、三菱商事-4円75銭、JT-4円38銭
寄与度の合計 +2,327円58銭 / -124円51銭 値上がり108銘柄と値下がり115銘柄の合計(株探)。差し引き+2,203円07銭で上げ幅と一致(差7銭は端数処理)
売買代金トップ キオクシアHD 約9,895億円 5.55%高の19,100円。2位アドバンテスト約5,534億円、3位ソフトバンクG約4,128億円、4位太陽誘電約3,151億円
東証プライム 値上がり率1位 PHCホールディングス +17.76% 2位レーザーテック+11.14%、3位さくらインターネット+10.50%、4位アドバンテスト+9.78%、5位イビデン+8.75%
東証プライム 値下がり率1位 メンバーズ -16.30% 2位アドバンスクリエイト-15.24%、3位ニッコンHD-12.69%、4位ニデック-10.83%、5位三菱化工機-6.83%
ストップ高 / ストップ安 9銘柄 / 3銘柄 全市場・引け時点(株探)
米ドル/円 158円32銭前後 夕方時点(Yahoo!ファイナンス)。前日記事の156円75銭前後から約1円57銭の円安
NYダウ (9/30終値) 50,906.05 -443.87 (-0.87%) 3日続落
S&P 500 (9/30終値) 7,651.54 -19.30 (-0.25%)
ナスダック総合 (9/30終値) 26,861.06 +63.52 (+0.24%)
SOX指数 (9/30終値) 12,628.62 -0.54 (0.00%)。ほぼ横ばい
米10年債利回り / NY原油(WTI) (9/30) 5.288% / 90.42ドル 利回り+0.045ポイント / 原油+1.04ドル(株探)
日銀短観(9月調査) 大企業製造業DI +24 6月調査の+22から2ポイント改善(6四半期連続)。市場予想は+25。先行きは+21
日銀短観(9月調査) 大企業非製造業DI +35 6月調査の+37から2ポイント悪化。先行きは+30
日経平均 5日線からの乖離 +3.40% 5日線 66,686.71。2,270円01銭上
日経平均 25日線からの乖離 +5.38% 25日線 65,433.66。3,523円06銭上(前営業日は+2.23%)
日経平均 75日線からの乖離 +3.33% 75日線 66,734.34。2,222円38銭上。前営業日の+0.12%から大きく拡大
日経平均 200日線からの乖離 +14.50% 200日線 60,223.10。8,733円62銭上
日経平均 一目均衡表の雲 66,199.84 〜 66,640.32 終値は雲の上端を2,316円40銭上回る
日経平均 転換線 / 基準線 66,102.61 / 65,860.74 転換線は1,051円65銭、基準線は980円28銭上昇
日経平均 ボリンジャーバンド +1σ 66,643.44 / +2σ 67,853.23 終値は+2σを1,103円49銭上回った
日経平均 RSI (14日) 65.9 前営業日の57.4から8.5ポイント上昇
日経平均 MACD / シグナル 282.3 / -146.6 ヒストグラムは+255.9から+429.0へ拡大
日経平均 52週高値からの距離 -3,875.01円 (-5.32%) 52週高値 72,831.73 (6/22)。前営業日の-8.35%から縮小
7月29日安値からの戻り +8,507.82円 (+14.07%) 直近安値 60,448.90 (7/29)。前営業日の+10.43%から拡大
TOPIX 5日線 / 25日線 4,104.47 / 4,093.57 終値は5日線を27.51、25日線を38.41(+0.94%)上回る
TOPIX 75日線 / 200日線 4,054.22 / 3,821.16 終値は75日線の77.76上(+1.92%)、200日線の+8.13%
TOPIX 一目均衡表の雲 3,993.16 〜 4,076.30 終値は雲の上端を55.68上回る
TOPIX ボリンジャーバンド +1σ 4,132.78 終値はわずか0.80下。+2σは4,171.98
TOPIX RSI (14日) / MACD 55.4 / 6.3 (シグナル2.8) RSIは53.1から2.3ポイント上昇。ヒストグラムは+0.9から+3.5へ
TOPIX 52週高値からの距離 -88.33 (-2.09%) 52週高値 4,220.31 (8/14)。前営業日の-2.65%から縮小
注記: 日経平均・TOPIXの終値・始値・高値・安値・前日比は株探の当日値(終値・前日比は株探の大引け記事・Yahoo!ファイナンスとも一致を確認)、売買代金・売買高・東証プライムの値上がり値下がり銘柄数は株探の大引け記事による市場集計値(概算値)、業種別騰落率は株探の東証33業種騰落率、寄与度と個別銘柄の株価・騰落率・225銘柄の値上がり値下がり数は株探の日経平均寄与度ランキング、売買代金上位・値上がり率・値下がり率は株探の各ランキング、ストップ高安の銘柄数は株探の集計、ドル円はYahoo!ファイナンスの夕方時点の表示値、米国指数とSOX指数は9月30日(現地時間)の確定終値(株探・米国株)、米10年債利回りとWTI原油は株探の寄り付き前記事、日銀短観の数値はOANDA証券の結果記事と共同通信配信記事によります。NT倍率・移動平均・一目均衡表の各値・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・上ヒゲ下ヒゲ・値幅・寄与度の合計と銘柄群の合計・ギャップ・平均約定単価・前日比の増減率・「〜以来」の比較は当サイトの計算値です(これらは推定であり確定値ではありません。算出方法によりチャートツールの表示値と異なる場合があります)。算出手法の妥当性は3通りの方法で検証しています。第一に、同一コードで9月30日時点の5日線6万5,998円16銭・25日線6万5,296円52銭・75日線6万6,671円15銭・200日線6万127円64銭・雲6万6,079円22銭〜6万6,640円32銭・RSI57.4・MACD2.0/シグナル-253.9を再現でき、9月30日記事の掲載値とすべて一致することを確認しました。第二に、株探の寄与度ランキング225銘柄の寄与度を合計すると+2,203円07銭となり、本日の上げ幅2,203円00銭と一致することを確認しました(7銭の差は各銘柄の寄与度の端数処理によるものです)。第三に、本日の日経平均終値6万8,956円72銭(2,203円00銭高)とTOPIX終値4,131.98(23.33ポイント高)が株探の当日値・株探の大引け記事・Yahoo!ファイナンスの3か所で一致することを確認しました。国内長期金利の確定終値、日経平均VI、騰落レシオ、日経225先物の清算値、アジア各指数の終値、本日付の日経平均構成銘柄の定期入れ替えの影響については、執筆時点で確定値・一次情報を確認できていないため掲載していません。テーブルの色は日本式表記(上昇=赤/下落=緑)に従っています。

マクロ・地政学の視点

本日の相場を動かした最大の材料は、米マイクロンの決算です。マイクロンはパソコンやデータセンターに使われるメモリー半導体の大手で、その業績と見通しは、メモリーを手がけるキオクシアHDや、半導体の検査・製造装置をつくるアドバンテスト・東京エレクトロンなどの先行きを測る材料として注目されます。株探によれば、決算を受けてAIデータセンター向けの需要の強さが改めて意識され、東京市場で半導体関連株への選好が強まりました。株探の大引け記事は、ハイテク株の比重が大きい韓国株市場の底堅い動きも追い風になったと伝えています。

一方で金利と原油は重荷の方向に動いています。米10年債利回りは5.288%と前日から0.045ポイント上がり、NY原油(WTI)も1.04ドル高の90.42ドルに戻りました。米国では、物価指標が落ち着いて年内の追加利上げへの警戒が和らいだ一方、原油高を受けて長期金利が上がり、景気敏感株や消費関連株が売られてダウが3日続落しています(株探)。本日の東京市場で上がったのが半導体関連にほぼ限られ、TOPIXの上昇率が0.57%にとどまったのは、この「ハイテクは強いが、それ以外は重い」という米国の構図と重なります。

国内では朝8時50分に日銀短観(9月調査)が発表されました。大企業製造業の業況判断DIは+24で、6月調査から2ポイント改善(6四半期連続の改善)しましたが、市場予想の+25はわずかに下回りました。大企業非製造業は+35と2ポイント悪化し、先行きは製造業+21、非製造業+30といずれも足元より低い見通しです。為替はドル円が夕方時点で158円32銭前後(Yahoo!ファイナンス)と、前日記事の156円75銭前後から約1円57銭の円安でした。株探の寄り付き前の記事では、シカゴ日経225先物(円建て)は大阪比35円安の6万7,115円で、本日の寄り付き値6万7,106円52銭とほぼ同じ水準でした。

セクター・個別銘柄の動き

東証33業種のうち上昇は11業種、下落は22業種でした。上昇率の上位は電気機器+3.78%、精密機器+2.47%、非鉄金属+2.22%、情報・通信業+1.57%、金属製品+1.54%。下落率の上位は石油・石炭製品-2.97%、銀行業-2.44%、保険業-2.31%、電気・ガス業-1.71%、鉱業-1.57%です。前営業日に+3.25%と大きく戻した銀行業は、本日は-2.44%と反落しました。株探(フィスコ)は、保険業や銀行業などバリュー株の一角が売られたと伝えていますが、下げの具体的な理由は執筆時点の報道では確認できていません。

日経平均を最も押し上げたのはアドバンテストで、9.78%高の37,610円、寄与度+722円75銭。1銘柄で上げ幅の32.8%を担いました。2位東京エレクトロン(6.47%高、+386円83銭)、3位ソフトバンクG(4.21%高、+219円25銭)で、上位3銘柄の合計は+1,328円83銭と、プラス寄与合計2,327円58銭の57.1%を占めます。4位ファーストリテイリング(+152円91銭)、5位イビデン(8.75%高、+130円12銭)、6位TDK(7.35%高、+110円74銭)が続きました。アドバンテスト・東京エレクトロン・イビデン・TDK・キオクシアHD・レーザーテック・村田製作所・SCREEN・太陽誘電・ディスコ・KOKUSAIの半導体・電子部品関連11銘柄だけで+1,629円82銭、上げ幅の74.0%になります(当サイト集計)。

一方、日経平均225銘柄のうち値下がりは115銘柄で、値上がりの108銘柄より多くなりました。マイナス寄与の1位は東京海上HDで3.07%安の521円、寄与度-12円52銭。2位第一三共(-6円02銭)、3位中外製薬(-5円06銭)、4位三菱商事(-4円75銭)、5位JT(-4円38銭)と、保険・医薬品・商社・食品といった半導体以外の大型株が並びます。出光興産も3.96%安となり、株探によればENEOS HD・コスモエネルギーHDも安く、石油・石炭製品が業種別で最も下げました。マイナス寄与の合計は-124円51銭で、指数への影響は小さかったものの、下げた銘柄の数は上げた銘柄より多い状態です。

売買代金はキオクシアHDが約9,895億円でトップ、2位アドバンテスト約5,534億円、3位ソフトバンクG約4,128億円、4位太陽誘電約3,151億円と、資金は半導体・電子部品に集中しました。東証プライムの値上がり率1位はPHCホールディングスで17.76%高。株探によれば、東邦HDから買収に関する法的拘束力のない初期的な提案を受け取ったことを開示し、TOB(株式公開買い付け)を巡る思惑が広がりました。2位レーザーテック(+11.14%)、3位さくらインターネット(+10.50%)、4位アドバンテスト(+9.78%)、5位イビデン(+8.75%)。値下がり率の上位では、今期の最終利益を一転88%減益に下方修正したメンバーズが16.30%安でストップ安、監査法人が「意見不表明」とした有価証券報告書を提出したニデックが10.83%安となりました(株探)。ストップ高は全市場で9銘柄、ストップ安は3銘柄でした(株探)。

テクニカル分析

トレンドの位置

日経平均は、前営業日に終値でわずか82円57銭上回っただけだった75日線(6万6,734円34銭)を、本日は2,222円38銭(+3.33%)上回りました。移動平均線とは過去一定期間の終値の平均で、5日線は直近1週間、25日線は約1か月、75日線は約3か月半、200日線は約10か月の平均コストを表します。前日の記事で「翌営業日以降の確認が必要」とした75日線の上抜けは、大きく上に離れる形で続きました。5日線6万6,686円71銭(+3.40%)・25日線6万5,433円66銭(+5.38%)・200日線6万223円10銭(+14.50%)を含め、4本すべての上にあります。終値6万8,956円72銭は8月17日(6万9,220円25銭)以来の高値で、9月28日の高値6万7,034円74銭も大きく超えました。

一目均衡表でも雲の上にはっきり出ています。一目均衡表の「雲」とは、過去の値動きから算出した2本の線に挟まれた帯で、株価がその中にあると方向感に乏しい、上にあれば強い、下にあれば弱いと読むのが一般的です。本日の雲は6万6,199円84銭〜6万6,640円32銭で、終値は上端を2,316円40銭上回りました。転換線は6万6,102円61銭、基準線は6万5,860円74銭で、それぞれ1日で1,000円前後切り上がっています。

ただしTOPIXとの差は大きく開きました。TOPIXは4,131.98と続伸し、5日線4,104.47・25日線4,093.57・75日線4,054.22・雲の上端4,076.30をすべて上回っていますが、上昇率は0.57%にとどまり、朝方は前営業日比34.32安まで下げる場面がありました。NT倍率は16.689倍と前営業日の16.247倍から0.442上昇し、7月15日(16.817倍)以来の高さです。NT倍率とは日経平均をTOPIXで割った値で、上昇は日経平均の上げがTOPIXより大きかったことを示します。アドバンテスト・東京エレクトロンなど日経平均への影響が大きい値がさの半導体株が上げを主導したためです。

サポートとレジスタンス

日経平均の上値の目安は、まず心理的な節目の6万9,000円と本日の高値6万8,995円30銭です。その上には8月17日の終値6万9,220円25銭、さらに7月上旬の終値の高い水準(7月3日の6万9,744円07銭)が控えます。52週高値は6月22日の7万2,831円73銭で、本日の終値はその5.32%下にあります。

下値の目安は、まず本日の安値6万7,081円66銭です。本日は窓を開けて始まったため、前営業日の高値6万6,946円14銭から本日の安値6万7,081円66銭までの約136円が「窓」として残っています。その下に75日線6万6,734円34銭、5日線6万6,686円71銭、+1σ 6万6,643円44銭、雲の上端6万6,640円32銭が6万6,600〜6万6,700円台に集まっています。

オシレーター

日経平均のRSI(14日)は65.9で、前営業日の57.4から8.5ポイント上昇しました。RSIは直近14日間の値上がり幅と値下がり幅の比率を0〜100で表した指標で、一般に30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎ、50が中立とされます。65.9は強めの水準で、買われすぎの目安70に近づいてきました。また終値はボリンジャーバンドの+2σ(6万7,853円23銭)を1,103円49銭上回りました。ボリンジャーバンドとは移動平均線の上下に値動きのばらつき(標準偏差)の幅を加えた帯で、±2σの外に出るのは統計的に珍しい水準と読むのが一般的です。25日線からの乖離率も+5.38%と、前営業日の+2.23%から大きく広がっています。

日経平均のMACDは282.3、シグナルは-146.6で、ヒストグラムは+429.0。MACDは短期と長期の移動平均の差を示す指標で、シグナル(MACDの平均線)を上抜けば買い、下抜けば売りのサインと読むのが一般的です。ヒストグラムは+186.3→+255.9→+429.0と2日続けて拡大しています。TOPIXはRSIが53.1から55.4へ2.3ポイントの上昇にとどまり、MACD 6.3がシグナル2.8を上回ってヒストグラムは+0.9から+3.5へ広がりました。TOPIXの終値はボリンジャーバンドの+1σ(4,132.78)のわずか0.80下で、日経平均ほどの過熱感はありません。

ご注意: 本節の移動平均・一目均衡表・ボリンジャーバンド・RSI・MACD・乖離率・NT倍率は、いずれも当サイトが確定日足から算出した計算値であり、推定であって確定値ではありません。算出期間・平滑化の方法・データ起点の違いにより、お使いのチャートツールの表示値と一致しない場合があります。テクニカル指標は過去の値動きを要約したものであり、将来の株価を予測するものではありません。

市場心理

本日の市場心理を一言で表すなら、「半導体への強気と、それ以外への様子見」です。日経平均は2,203円高と8月5日以来の上げ幅になりましたが、東証プライムの値上がりは750銘柄、値下がりは747銘柄とほぼ半々でした。日経平均225銘柄でも値下がり(115銘柄)が値上がり(108銘柄)を上回っています。売買代金は8兆7,228億円と前営業日から4.4%減っており、市場全体に資金が広く流れ込んだ形ではありません。

株探の大引け記事も、半導体以外のセクターへの資金流入は限られたと伝えています。上げ幅の74.0%は半導体・電子部品関連11銘柄によるもので、1銘柄で上げ幅の32.8%を担ったアドバンテストの動き次第で、指数が大きく振れやすい状態です。RSIが65.9に上がり、終値がボリンジャーバンドの+2σを上回ったことも、短期的な上げの速さを示しています。

翌営業日の注目ポイント

翌営業日は10月2日(金)です。ひとつ目の焦点は、今夜の米国の材料です。株探の予定表によれば、日本時間23時に米9月ISM製造業景気指数が発表され、米国ではアクセンチュアとナイキの決算も予定されています。マイクロンの株価が米国の通常取引でどう反応するか、SOX指数が続くかどうかは、本日上げを主導した半導体関連株に直接響きやすい材料です。

ふたつ目は米長期金利と原油です。米10年債利回りは5.288%と高い水準にあり、WTI原油も90ドル台に戻りました。金利が一段と上がれば、値がさのハイテク株に売りが出やすくなる点には注意が必要です。また翌営業日は週末前の取引になるため、週末の材料を見極めたいとする持ち高調整が出るかどうかも確認したい点です。

テクニカル面で10月2日(金)に確認したいのは2点です。日経平均は、6万9,000円の節目を終値で超えられるか。超えれば8月17日の終値6万9,220円25銭が次の目安になります。反落した場合は、本日の安値6万7,081円66銭と、窓の下限にあたる前営業日の高値6万6,946円14銭が最初の受け皿です。TOPIXは、ボリンジャーバンドの+1σ 4,132.78を上抜けられるか、そして半導体以外の業種に買いが広がるかを確認します。

戦略展望

本日の値動きから読み取れる前向きな点は3つあります。ひとつ目は、日経平均が75日線の上で2日続けて引け、本日はその上に2,222円離れたこと。ふたつ目は、終値が8月17日以来の高値となり、9月28日の高値6万7,034円74銭を大きく上回ったこと。三つ目は、マイクロンの好決算という具体的な業績の裏付けを伴って、半導体関連株が買われたことです。

一方で、慎重な点も3つあります。ひとつ目は、上げ幅の74.0%が半導体・電子部品関連11銘柄に集中し、TOPIXの上昇は0.57%、東証プライムの値上がり・値下がりはほぼ半々だったこと。ふたつ目は、RSIが65.9に上がり、終値がボリンジャーバンドの+2σを1,103円上回るなど、短期的な上げの速さが目立つこと。三つ目は、米10年債利回りが5.288%と高く、原油も90ドル台に戻っていることです。

したがって本日の値動きから導かれる見立てはこうです——「マイクロンの好決算で半導体関連株が一斉に買われ、日経平均は75日線から大きく上に離れて8月17日以来の高値をつけた。ただし上げは半導体に集中し、市場全体では値上がりと値下がりが半々だった」。判別の材料は、日経平均が6万9,000円の節目を終値で超えられるか、そしてTOPIXが半導体以外の業種の買いを伴って上値を伸ばせるかの2点です。なお本節の見立てはあくまで本日までの数値から読める整理であり、将来の株価を予測するものではありません。

チャート

日経225 (INDEX:NKY)

米ドル/円 (FX:USDJPY)

S&P 500 (FOREXCOM:SPXUSD)

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